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名探偵のままでいて



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名探偵のままでいての評価: 3.88/5点 レビュー 69件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 61~69 4/4ページ
No.9:
(5pt)

ほっこりする良質なミステリー

「このミステリーがすごい!」大賞受賞作で期待して読みました。
作家さんがもともと放送作家さんというのもありますが、構成や文章の流れがとても読みやすい上、認知症のおじいちゃんと、
おじいちゃんの症状を良く理解している孫娘の会話がとても暖かくてホッとします。内容はミステリーですがドロドロした話ではなく読んでいて心が暖かくなりました。
文芸トリビアも出てきて、紹介されている小説も読みたくなりました。
【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.8:
(5pt)

どんでん返しの連続

この作品は、主人公の祖父が名探偵であるのだが、
「レビー小体型認知症」である、という設定なのが特徴だ。

この型が他の認知症と異なる点は、
「言葉が出ない」「無い物、いない人が見えて怖がる」「一人を怖がる」
「昼夜も、今何時かもわからない」「身体がこわばり、立てず、歩けない」
「すごい暴言が出る」「夜不安で寝られない」「家族がわからなくなる」など
であるが、この祖父は言語明瞭で、
自分が見る幻視も怖がっておらず、客観的に判断ができ、
推理に生かしている。

とにかく文章がうまく、本の世界に入り込めるので、どんどん読んでいける。
章ごとに異なる話であるが、
最終章がそれまでのまとめで、かつ、意外な展開であり、
また、各章も、これで推理が終わったかと思いきや、
もう一捻りあったり、とても読み応えがある。
章ごとに、また戻って伏線を確認したりしている。
何度も読み返したい作品だ。
【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.7:
(4pt)

読書習慣がなくても読みやすい

ミステリー好きで内向的な小学校教師の楓。レビー小体型認知症を患いながらも博識で煙草をきっかけに名推理を発揮する祖父。真っ直ぐで快活な男性の岩田。岩田の後輩でミステリー好き、知性的な劇団員の四季。読み終わってもこの世界から離れたくなくなるほど登場人物たちが魅力的です。続編やパラレルワールドでの別作品でこの世界にずっと浸りたくなりました。

 全編通したストーリー展開がありつつ、章立ての短編ミステリー集で少しずつ読み進める事もできるので久しぶりに読書をする方にもオススメです。構成がTVドラマのようで親しみやすいと思います。尚、著者はラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」を担当されている放送作家さんです。

オススメの方
1.久しぶりに読書をする方。
2.ミステリーが好きな方。
3.ナインティナインのオールナイトニッポンリスナーの方。
【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.6:
(5pt)

犯罪や殺人だけがミステリーではない(広義の「推理もの」である)

ナイナイのANNで紹介されてたから読みました。
20年来のリスナーなので絶賛する方向で書きます。(贔屓目で見ます。)
近年濫発されるのラジオ本のハシリにもなった(と個人的には思っている)、ナイナイオールナイトニッ本の執筆においても小西さんのコラムが非常に秀逸だった件を覚えています。
松本清張氏とか東野圭吾氏以外はほとんど推理小説は読んだことないので頓珍漢ならスイマセン。

アラ還の作者にては文体がポップ過ぎるきらいはあるし
最初の事件については後出し情報も多いのが気になった。

ただ、文体や各章の構成がわかってからは、トリコでした。
3章、4章の内容に一回一回名探偵のどんでん返し毎にいちいちアホのように唸り、
5章,最終章はノンストップで一気読み。

読者自身が「推理する」面白さはありません。(名探偵がすべてアッサリ明かしちゃうから)
そこのスムーズさが各キャラクターに付随するストーリーの軽快さにつながっているんでしょう。
古典の出典もひけらかしに走らず、あくまで導入として使い、面白さだけを抽出したような感じ。
他の「このミス」を読んだことがないので分かりませんが、大変スリリングな小説でした。

いや、ただの笑い屋さんかと思ってましたw。今後は大先生としてあがめたいと思います。
【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.5:
(5pt)

誰かと語り合いたい!

このミス大賞受賞作は毎年欠かさず読んでいて、各々の作品に好きな所がある。でも、こんなに泣いてしまったのは初めて。
レビー小体型認知症を患いながらも知性溢れる祖父と、優しく寄り添う楓の、愛情に満ちた会話が心に沁みる。おじいちゃんこだった自分の思い出と重なり、亡くなる前にもっと会いに行けばよかった、話をすればよかった…と少し切なくなった。
そしてこの2人だけでなく、登場人物のキャラクターがみんな素敵。読者はきっと「四季派」と「岩田派」に分かれ、推しの魅力を存分に語り合いたくなるだろう。

勿論ミステリーとしても面白く、連作短編なので読み易い。そして、前半から後半への怒涛の展開!ここには書けないので、やはり読了した誰かと語り合いたい、そして続きがあるのなら一日も早く読みたい…そう思わせてくれる、最高の「物語」だ。
名探偵のままでいて (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:名探偵のままでいて (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.4:
(5pt)

「最高でした」

レビー小体型認知症の医療ケアに携わっています。
レビー小体型認知症の知的さや誇り高き姿、病識があることの悲しさ、
覚醒度の変動やパーキンソニズムなどの進行を見守る周囲の切なさを
見事に書ききりながら、この病気の存在を世の中に知らせて頂き、ありがたく思いました。
p283「仮面用顔貌」→「仮面様顔貌」が気になりましたが、それほど夢中に、
一語一句、読ませて頂きました。

今から、最後の難問に取り組むべく、女性の立場から、最初からまたじっくり読みたいと思います。
【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.3:
(5pt)

展開が素晴らしく面白いミステリー!

手にとった時に表紙がとても綺麗だと思いました。
内容は想像以上にテンポよく章毎の完結で、次の展開が気になりグイグイ引き込まれていく作品でした。親近感の湧く登場人物がいて読み終えた瞬間に周りに話したくなりました。

こころに沁みるストーリーやジーンと感動する場面もあり認知症に対する学びもあります。
謎解きの面白さはもちろん素晴らしく、綺麗な表現やお洒落な描写もオススメです。

難しい漢字には丁寧に振り仮名があったり、本自体が手に取りやすく文字も読みやすい大きさです。
小さい文字が少し見えにくい私でも見易く何回も読み返しをしてみたいです。
ゴロワーズも探してみたいと思いました。
【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2023年・第21回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.2:
(5pt)

何度も読みたくなりました!

発売になる前のあらすじを見たときから、どんな物語なのだろう?と興味が湧き、発売までワクワクでした!
今日、本が届き、一気に読んでしまいました。

祖父と楓のやりとりや、ミステリーを解くときの祖父の生き生きとした表情など
自分がこの物語の中に入ったかのような、目の前で見ているかのようなリアルさがありました。
景色や背景などを表す言葉もとても素敵で「さすが、放送作家さん!」とも思いました。(ラジオ聴いてます)
何度もその会話を「聞きたくて」、何回も読みたくなります。

祖父のミステリー解きがもっと見たいので続編?シリーズ化?期待したいです!!
名探偵のままでいて (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:名探偵のままでいて (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.1:
(5pt)

大学生、初レビューです!

最高でした!ミステリーは普段「難しいな…」という気持ちが先行してなかなか読み進められないのですが、本作に限っては一つ一つの事件や推理シーンにハラハラドキドキしてしまい、ページをめくる手が止まりませんでした。特に最後の事件は圧巻です…!!
また、登場人物がとても魅力的!推理を披露するおじいちゃんが英国紳士の様で凄くかっこいいだけに、病魔に襲われている普段の姿とのギャップが切なく、何度も涙ぐんでしまいました…。そして、そんなおじいちゃんを受け入れた上で深い愛情と尊敬を向ける孫の楓。ふたりの温かく優しい家族愛にずっと浸っていたくなりました。他にも愛らしいキャラクターがたくさん出てきます!(私は特に四季くんが好きです…)
ミステリー×認知症×家族愛×ラブストーリーの要素が完璧に組み合わさった素晴らしい物語でした。たくさんの人に読んでほしい作品です。
名探偵のままでいて (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:名探偵のままでいて (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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