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(アンソロジー)
ひどい民話を語る会
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ひどい民話を語る会の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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面白かったが少し物足りない中身でした。もっとたくさん載ってれば良かった | ||||
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如何にひどい民話でも、語られた以上は一つの「民衆の作品」である…そんなスタンスで開催された座談会を一冊に纏めたのが本書である。 それでは本書で扱う「ひどい民話」とは一体どのようなものなのか…? それは端的に言うならば「下ネタ中心の下品な話」だ。 日本の民話にはウンコだのオナラだのの話が至極多いと言う…勿論、オリジナルをパロディ化したものもあれば完全に創作されたものもあるのだが、肝心なのはこうしたネタを扱う事に依って笑いを与え、聞き手の関心を集めたからこそ“下品な民話”が発達したという事であり、成程、如何に下世話な物語でもそれが語り継がれたという事は、ここに「民の物語」があるという事なのだろう。 さて、座談会のメンバーは京極夏彦氏、多田克己氏、村上健司氏、黒史郎氏の4名だ。 各部でメンバーが入れ替わったりもするが、何れにしてもひたすら、大真面目に下品な民話やアンモラルな話を互いに紹介しあいながら感想を述べているのである。 勿論、随所にコラムを掲載しながら物語の背景を解説したり、或いは本書を読むに当たって考えるべき題材を補足したりしているので、決して“ひどい民話”を面白おかしく茶化すだけの内容ではないし、本書はたまたま下世話な話に焦点を置いているだけで、その他にも不思議な民話が幾らでもあるであろう事を髣髴とさせられる所からは“民衆が創り上げた芸術”としての民話の奥深さを実感する事が出来るのではなかろうか。 ただ、私自身は説話等を読んでいて、時にこうした下品な話が入っていると思わず爆笑してしまったりする事もあるが、これだけ多くの“排泄物物語”を並べられると、もう一杯一杯…という感じもしたし、食事の前に読まなくて良かったとすら思う。 尤も、これは即ち、古典説話等よりもこうした民話の方がよりリアルという事か…民話、恐るべしである。 | ||||
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