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逃亡者
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逃亡者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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新聞連載の途中から読んだため出版されるのを待っていました。 「いつか書くと決めていた」と帯に書かれていたとおり、深い内容の本でした。 一気に読むのではなく、じっくりと味わいながら読み進めたいと思います。 また何度でも読み返したくなると感じさせられるような本に出会えたのも久しぶりです。 | ||||
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この本のストーリーは「聞いたもの熱狂的に駆り立てる楽器をもって逃亡する男の愛の物語。そこに隠れキリシタンの受難や太平洋戦争の南方戦線などの歴史に関わるエピソードがからむ」という感じでしょうか。 タイトルや帯に載ってるあらすじから連想されるような、逃亡のスリルやサスペンスはほとんどないので、それを期待する人にはおすすめしません。 一読して感じるのは著者の危機感です。物語の前半は有り体に言えばネトウヨ批判にページがさかれており、それがストーリーにも絡んできます。この国の右傾にかなり危機感があるようです。とはいえ著者のネトウヨ批判は客観性にかけるように思え「そりゃ偏見でしょう」「陰謀論をさも既成事実のように語られても」と評者は何度か思いました。この部分を読んで頭に来る人が一定数いそうですし、すごい共感する人も一定数いると思います。 (せっかく欧州を舞台にしている箇所があるのに諸外国の右傾についてあまり触れてないのは片手落ちかなとも思います) ですが、現代社会を考える上で独自の視点を提供するという点で本書には価値があると思います。 もっともこの本が小説として面白いかと言われると首肯できません。最初の方に書きましたが、逃亡劇的なスリリングさや面白さにかけ、主人公と敵対する悪役も「カリスマ的悪人」として描写したいようですが、やたら冗長にしゃべっていてリアリティーがなく、人によっては失笑しそうな造形です。恋愛部分も「なんか都合いいなあ」と思うところあります。部分部分読ませるエピソード(キリシタン弾圧下のある人物の受難、あるネトウヨの描写、戦場に行った軍楽隊員の手記)もありますが、それもエンターテイメント読みたい人には単にしんどいだけでしょう。 以上を勘案し、星3にしました。 長文失礼しました。 | ||||
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