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暗殺者の回想



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暗殺者の回想の評価: 4.39/5点 レビュー 23件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(5pt)

シエラ6として活躍し始めた12年前と、すっかりベテランになった現在の、両方のジェントリーの活躍を楽しめる

<グレイマン>シリーズ11弾。舞台はアルジェリア、インド、パキスタン等々。
原題『SIERRA SIX』というだけあって、コート・ジェントリーが12年前(25歳)にCIAの独行工作員(シングルトン)から、急遽欠員の出た特殊活動部地上班工作員(ゴルフ・シエラ)のメンバーとして引き抜かれたときのあらましが描かれている。若き日の初々しいジェントリーがいい。最初はチームに入ることがいやだったが、そのうち一員として認められるよう懸命に努力する。淡い恋も語られる。
そして現在。前作から2か月後、ジェントリーは再びCIAから出され追われる身となって、フリーランスの仕事を引き受けている。12年前の事件はジェントリーにとって個人的に許すことができず、今回関係者から当時の情報を探ることを目的としていた。その時偶発的に目の前に “死んだはずの男” が現れる。
こいつこそ絶対許せない男。カタを付けるためにその男の行方を追跡するジェントリー。
そしてまたもや、とてつもないスケールの陰謀が目論まれていることを知る―――。
12年前と現在がリンクしており、頻回に場面が入れ替わる。ちょっと混乱してきて頭の中を整理して切り替えなければならないこともあったが、どちらの場面もアクションに満ちていて退屈することがない。やっぱりこのシリーズはおもしろいと今作も再認識できた。次作が今から楽しみだ。
今作では12年前のマット・ハンリーやザック・ハイタワーが登場したが、ふたりともいい奴だ。できればまたハンリー指揮下でザックらとタッグを組んだ活躍を読みたいと思う。くそブルーアを追い出して。
暗殺者の回想 上 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:暗殺者の回想 上 (ハヤカワ文庫NV)より
4150415005
No.2:
(5pt)

シエラ6

12年前のCIA SAD地上班時代のストーリー
シエラチームの先頭でアサルトライフルを肩付けして進む若き日のグレイマン
ファンの方は待ち望んだ過去の活躍です
冒頭から目が離せない展開!!
暗殺者の回想 上 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:暗殺者の回想 上 (ハヤカワ文庫NV)より
4150415005
No.1:
(5pt)

ヴァイオレーターによる「ワルキューレの騎行」

映画「グレイマン」は、主人公コート・ジェントリーをライアン・ゴズリングが演じたが故にとても”目立たない男”とは言い難かった(笑)。とは言え、ルッソ兄弟の流麗なカット割りと美しいヨーロッパの佇まいを背景に、中盤、プラハを舞台にした「銃撃戦」と密度の濃いカーチェイス・シークエンスはエキサイティングでした。
 2021年9月に読んだ「暗殺者の献身」に続くシリーズ十一作「暗殺者の回想(上・下) "Sherra Six"」(マーク・グリーニー 早川書房)を惜しむことなく(笑)一気読みしました。
 盗聴のためアルジェリアのトルコ大使館に潜入するヴァイオレーター。盗聴のターゲットが"パキスタン軍統合情報局"だったが故に即座にその仕事を引き受けるコート・ジェントリー。理由は、12年前に遡ります。彼は特殊活動部地上班ゴルフ・シェラの一員、"Sherra Six"として戦った事件について何らかの関連が見い出せるのではないかと考えたからでした。そう、何故?
 12年前。独行工作員・ジェントリーはCIA上層部に呼び戻され、ゴルフ・シェラの一員としてパキスタンのラホールへと向かいます。敵は、カシミール抵抗戦線の副司令官。その時カシミール抵抗戦線は、或る大規模なテロを計画していました。
 そして、現在。ジェントリーは、潜入したアルジェリアのトルコ大使館で12年前に亡くなったはずの、失われたアイデンティティに関わる或る人物と遭遇することになり、ITスペシャリストのプリヤンカの支援を受けつつインド、ムンバイへと潜入せざるを得なくなります。
 現在と12年前が小刻みにカットバックしながら、潜入が潜入を引き起こし、12年前の戦闘が現在の戦闘を呼び起こし、現在の戦闘が12年前の戦闘に拍車を駆け、ほぼ全篇アクションと言ってもいい、壮大で酩酊感の伴う戦闘へと私たちを誘います。これから多くの読者が読むことになるでしょうから、ストーリーの詳細を明かすことはできません(笑)。
 ヴァイオレーターによる命懸けの(そして悲しみの)「ワルキューレの騎行」をご堪能ください。

 シリーズ十二作"Burner"は、2023/2月リリースと聞いています。ゾーヤが帰ってくるのか?(笑)"Armored"の翻訳も期待しています。
暗殺者の回想 上 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:暗殺者の回想 上 (ハヤカワ文庫NV)より
4150415005

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