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鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室
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鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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気に入らない点は無い。 | ||||
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19世紀のフランスをを舞台にしたミステリーということで、ルルーやガボリオみたいな、現代から見ればちょっとのどかな、でも当時としてはセンセーショナルな小説を期待しました。 そしたら、悪役に幼児性愛者が出てきたのがショックでした。(今まで自分が読んだ古典的ミステリーにはそういうのはなかったために。) まあ、具体的な描写はなかったからいいけど。これから読む人は一応知っておいて。 (ネタバレではなく、登場人物欄にも書いてあるので) | ||||
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ソフィー・エナフの「パリ警視庁迷宮捜査班」シリーズの新作かと勘違いしながら手に取りました(笑)。 「鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室」(エリック・フアシエ ハヤカワ・ミステリ)を読み終えました。 1830年。七月革命後のパリ。主人公はパリ警視庁風紀局の警部、ヴァランタン・ヴェルヌ。彼は風紀局から治安局へと異動を命じられ、代議士の子息、リュシアン・ドーヴェルニュの自殺に纏わる捜査を命じられます。 夜会の宴もたけなわ、リュシアンがさしたる理由もないまま母親の目の前で身投げします。遺体は、至福の笑みを浮かべ、秘密結社の存在が疑われ、謎の女が現れ・・・一方、<ダミアンの日記>なるものが時折インサートされ、ヴァランタンはまた「助任司祭 "ル・ヴィケール"」と呼ばれる謎の存在をも私的に追いかけています。自殺の謎はいかに解決するのか?伏線は収斂するのか? 七月王政期のパリが、その混乱と騒乱が(その歴史について私には語れるほどの知識はありませんが(笑))丁寧に描写され飽きさせない魅力に満ち溢れています。そして、冒険小説でありながらパズラーでもある本書については、語れば語るほどネタバレの誹りを免れないため、長く語らずに済ませたいと思います。 1830年。馬車が行き交う七月革命後のパリであるが故に妙に納得できてしまうストーリー・テリング。それは、歴史が持つ相照らす鏡のような多面性に惑わされるからかもしれません。本国では、次作が刊行されているそうですね。早めに読めることを祈っています。 最後に、加藤かおりさんのセーヌを渡る風のような流麗な翻訳に感謝いたします。 | ||||
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