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草雲雀
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草雲雀の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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武士とはいえど三男坊では家督を継げず、清吾は町道場の師範代を勤めて 小遣いを稼ぐばかりの部屋住みの身だ。 養子に請われるほどの学問や算盤の才能もない。 唯一、剣の腕だけは確かなのだが、それを売り物にするほどの図々しさがない。 表向き、妻には出来ないが女中のみつと良い仲になり、うっすらと幸せが 見えてはきたが、子を成すことは禁じられ未来は見えてこないままだ。 そんなある日、友人の伊八郎に「お前の腕が必要だ」と懇願され、清吾は自分と みつの未来をかけて、家中の勢力争いのど真ん中に飛び込んだ。 人付き合いが苦手で口下手、なんとなく優柔不断と思わせる一方、剣を取らせては 快刀乱麻を断つが如き果敢さを見せる、清吾。 とても同一人とは思えぬギャップのあるキャラクターで、弁舌巧みな伊八郎と好対照だ。 手練手管の限りをつくす老獪な藩政の中枢も、清吾の朴訥なキャラクターを際立たせて いる。 ほかにも夢と現実、本音と建て前、大丈夫と匹夫などいろいろな対比が盛りだくさんの 一冊だ。 | ||||
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