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草雲雀



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【この小説が収録されている参考書籍】
草雲雀
草雲雀 (実業之日本社文庫)

草雲雀の評価: 4.00/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

日々の小さな幸せを願い、清吾が必死に剣を振るう。

武士とはいえど三男坊では家督を継げず、清吾は町道場の師範代を勤めて
小遣いを稼ぐばかりの部屋住みの身だ。
養子に請われるほどの学問や算盤の才能もない。
唯一、剣の腕だけは確かなのだが、それを売り物にするほどの図々しさがない。
表向き、妻には出来ないが女中のみつと良い仲になり、うっすらと幸せが
見えてはきたが、子を成すことは禁じられ未来は見えてこないままだ。
そんなある日、友人の伊八郎に「お前の腕が必要だ」と懇願され、清吾は自分と
みつの未来をかけて、家中の勢力争いのど真ん中に飛び込んだ。

人付き合いが苦手で口下手、なんとなく優柔不断と思わせる一方、剣を取らせては
快刀乱麻を断つが如き果敢さを見せる、清吾。
とても同一人とは思えぬギャップのあるキャラクターで、弁舌巧みな伊八郎と好対照だ。
手練手管の限りをつくす老獪な藩政の中枢も、清吾の朴訥なキャラクターを際立たせて
いる。
ほかにも夢と現実、本音と建て前、大丈夫と匹夫などいろいろな対比が盛りだくさんの
一冊だ。
草雲雀Amazon書評・レビュー:草雲雀より
4408536741

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