■スポンサードリンク
いもうと
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
いもうとの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作は本当に単なるファンタジーだったのか? いやそんなことはないだろう。確かにファンタジー仕立てではあったけれど、実加はいつも厳しい現実と向き合い、そして傷ついた弱い人たちのために必死で何かをしようとしていたのではないか。 11年たってもそれは変わらない。いや、その「変わらなかった」ことを作者は書きたかった。大人になって、「大人の事情」も山ほど出てきて、実加自身もつらいことをいくつも乗り越え、そして乗り越えたと思った矢先に仕事の面でも私生活の面でも大波をかぶることになる。 でも現実の人生って、そういうものだよね。大抵どこかのタイミングでとても大きな責任が予告なくのしかかり、さらに絶妙なタイミングで身近で大きな変化がおきて、右往左往するものなんだよね。 実加の場合は真剣に困っている人たちを「放っておけない。」 いつも自分のことは後回しにして自分の感情にもお休みしてもらって他人のピンチを何とかしようとしてしまう。実はそれは千津子だってちゃんと見抜いていた。本人は裏方の人生だって独り言ちていたけれど、実加の手助けによって気づく人もいる。前に進める人もいる。仕事だってうまくいくのだ。もちろん救いきれない人だっているけれど、でもそこで完全にくじけてしまわないところが実加のいいところ。 30年かかって、11年時計の針が進んだ。その理由はとてもよくわかる気がする。だってグズでノロマな実加のことだ(笑)、現実の3倍くらい時間が必要だったのだ。でもそれがゆえに、とても実加らしい実加を読んだ気がする。批判はもちろんあるだろうけれど。 巻末の中江有里の、彼女にしか書けない「祝辞」といってもいいかもしれない、は必読。面白いのは、前作「ふたり」が実にたくさんの実加たちを現実に育てたという事実。作者はそれを誇りに思っていいのではないか。天国の監督もね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この続きはもう作られないでしょうし、前作の終わりのようにはならず、どちらかというとあまり不幸な展開にはならないような抑制気味に進んで行きハッピーエンドで最後を迎えるようにみえますが、最後に原点に戻っていくような描写がありました。最後まで読んでよかったなと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まさか1989年1月に発売された「ふたり」の続編が30年後に発売されるとは…。 当時、読んでいたのですが、内容を忘れてしまっていたので、もう一度「ふたり」を読み返してから、「いもうと」を読みました。 センチメンタルなファンタジーは赤川次郎さんの面目躍如ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ふたり」に心を掴まれて30年、まさかの続編に大変心躍りました。まさかまさかの内容でした。「ふたり」を読んだ後、このあとこうなったらいいなとら思い描いていたものとは全く違いましたが、それはそれですんなりと心にはいってきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
赤川次郎さんが何を伝えたくてどういう意図で執筆されたのか…。 前作「ふたり」の原作も映画も好きで続編ということで期待せずにはいられませんでしたが、正直、読まなければ良かった。 前作から作中でも年月が経ち、多感な高校生とはとは感じ方も異なるだろうとはいえ、そんなことある?許せる?と納得いきませんでした。 赤川次郎さんの作品では良く「一生懸命頑張り周りから厄介ごとを押し付けられ、損な役回りだけど本人も諦めて受け入れてしまう」物分かりの良すぎる女性が出てきますが、実加もそうなってしまいました。残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読まなければよかった。 少し無理のあるストーリーで、ふたりが好きな読者向けでは決してない。 残念な作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ふたり」の続編 かなり昔に「ふたり」を読んだため、 おおまかな内容しか記憶なくこちらの本を読みました。 登場人物に振り回される主人公に見えてしまい、読んだ後もスッキリしませんでした。 登場人物が8割位共感出来る人がいません。(特に男性) とはいえ前作をあまり覚えていない状態で読んでいるので登場人物(父親とそのパートナー)にも共感が生まれてこないのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大林監督映画が好きなのですが、原作本を読んでいないので、読むのが楽しみです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「いもうと」という題名を見た瞬間に「ふたり」のことを思い出していた。説明を見たらやはり「ふたり」の続編だという。 赤川次郎の小説ではほぼ男性は浮気をしている。しかも他で子供を作っていることが多い。その結果もとの家庭に思い後遺症を残す。 この小説でもテーマは家庭のことだろう。不幸を背負い、親が浮気した結果を受け止めて家庭をみつめることを優しく描いている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前回、姉の死後の2人の楽しい会話などが 沢山あり私にも妹がいるので、こう言う事が 出来たら良いのになぁと思っていました。 こんかいは、姉の出番が少なかったですが 今後も、シリーズとして続くといいですね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公が望み通りすんなり小説家になるのではなく、平凡な会社員をやらせたのは、作者が彼女に回り道を強いて社会勉強を積ませる意図だろうか。作中で愛憎のもつれから殺人が起こり、ミステリー要素も盛り込まれるなど、作者の本業に寄せた筋立ては賛否が分かれると思う。生身の人間の度し難さ・だらしなさを描きながらも、それぞれが幸福を追求しようと足掻く大人な展開が目立つ。主人公が中高生だった頃の純粋さとは違った苦さがある。 私は大林宣彦監督が映像化した『ふたり』から入ったので、『いもうと』の登場人物も大林版のキャストが演じているものと想像しながら読んだ。実加の父親は、やっぱり妖怪じみた岸部一徳の顔をしているのだ。お……おかしいね、殺されるならお前にだと思ってたのに。銀座九丁目は水の上。 私見を言えば本作はあくまでも間奏曲であり、主人公がめでたく小説家になる第三部で完結するのが順当と思う。期待して刊行を待つとするか。もっとも、作家と読者なんて所詮は同床異夢だからどうなるか分からない。 大島弓子による表紙イラストは『ふたり』初版を引き継いでいて好ましい。イラストレーターに恨みはないが、文庫版『ふたり』の表紙絵を差し替えたのはお呼びじゃなかったもんな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ふたり」は感動したし面白かったです。 でも、今回は物語に目立った動きが見られなくて、退屈なシーンが延々と続きます。 特に食事のシーンとか、そんなセリフを喋らせても意味ないだろと思うような、無駄な会話が多い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めると惹きこまれ、あっという間に読み終えました。 主人公、北尾実加が生き生きと描かれていて魅力的です。 困難に立ち向かう力強い意志を感じます。 ラストもなかなかで表題の「いもうと」の意味の重さも伝わってきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
きれいに読まれたものでよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ふたり』は何回でも読み返すほどに大好きな作品です。 しかし続編『いもうと』は「うう~ん…」と唸ってしまいました。 『ふたり』でも実加には多くの辛い出来事があって、そのたびにハラハラしましたが、姉の千津子が傍に居たからまだ安心していられました。 でも今作には千津子はいません(実加の夢の中には少し出てきて嬉しかったですが…)。 誰も実加を、助けたり支えたりはしてくれないのです。 それなのに、実加にふりかかる出来事はますますひどくなっていて…。 まずもう一章目から辛い…!ひどい…北尾父許さない!と思います。 けれど、実加が父や内田祐子に歩み寄り、次第に関係が修復していきます。 「私だったら絶対できない。実加偉いね…」と思いましたが…。 しかし、最終章での父の発言はまた許せないものでした。 「父―!!あんたはどうしてそう無責任なんだよ!自分がだめだったら、その時は実加に押しつけようってのか!?」と心の中で怒りが納まりませんでした。 あと登場人物がろくな人がいません。 すぐ不倫したがったり、親切かと思いきやスケベな下心だったり、一見いい人に思えても悪意があったり無神経だったり。 千津子の思い出の人、神永さんまでまさか今作ではあんなことになるとは…。なんて迷惑な男なんだ! 神永さんの奥さんも、小説の中の人だけど、ビンタしたい気持ちでいっぱい。 あまりにも実加に精神的な重荷を押しつける人たちばかりなので、登場人物に「あなただけは普通の人で居てよ?裏の顔とかやめてね!お願いだから!」と祈るような気持ちになっていました。 しかしこれだけ感情移入するということは、前作に続き「実加頑張れ!!」という気持ちが強くあったことは間違いありません。 実加の『いもうと』になる幸世ちゃんは、思ったほど出番はありませんでした。 ただ裏表のない可愛さがあり、一服の清涼剤的存在でした。 でもやっぱり私は千津子と実加の姉妹が好きです。 もう一度『ふたり』に会えるのかと思って期待したのですが、それは叶わない夢でした。 よく考えたら今作は『いもうと』なのだから、妹だけの話になるのは仕方ありませんでしたね。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!