かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

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かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖の評価:

3.53/5点 レビュー 15件。 C ランク

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(3pt)

登場人物たちのやりとりに、もっと丁々発止とした過激さが、談論風発の楽しさが欲しかったかな。

アイザック・アシモフのミステリ『黒後家蜘蛛(くろごけぐも)の会』を本歌(もとうた)にして、日本の明治時代の終わり頃に実在した芸術家サロン〈牧神(パン)の会〉に舞台を移し替えて展開する連作ミステリ。
謎解き短篇が六つ収められていて、最終回の話の中に、ある趣向が仕掛けられています。これは、なかなかに心地よいサプライズ(驚き)で、印象に残りました。

残念だったのは、登場人物にいまいち魅力が感じられなかったこと。実在した人物の行動や言動の整合性を重視する一方で、はっちゃけた突拍子のなさのようなものは、やや切り捨てられてしまったのかもしれない。
うーむ。登場人物が繰り広げるやりとりに、才気煥発というか談論風発というか、そういう生き生きとした楽しさが、あんまり感じられなかったんですよね。アシモフの『黒後家蜘蛛の会』では、その談論風発のやりとりの楽しさが、何より魅力的だったんだけれど。そこが、★を二つ減らした一番の理由です。

そうは言っても、各篇の後に付された著者の「覚え書き」、これは読みごたえありましたよ。なんか、舞台裏を垣間見るみたいで。

朝日新聞、毎週土曜日の【読書】欄、書評家・大矢博子さんの書評を読んで購入した一冊。もうちょっと、こう、ぐいぐいページをめくっていける何か推進力のようなもの、それがあんまりなかった。ちょい期待はずれの一冊でした。
かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖 Amazon書評・レビュー: かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖より
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