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永遠についての証明
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永遠についての証明の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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数学者の物語です。 しかし、数学に限らず、何かに心うばわれ全身全霊で取り組んだ経験のある人間なら、涙なくして読むことはできないと思います。鮮烈で、そして、痛切な物語です。 | ||||
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プロットがしっかりしている | ||||
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共感できる。いまどきの学生とはちょっと違う感じがいい。 | ||||
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どんどんと孤独になっていく暸司。 でもクマや佐那や小沼が悪いわけではない。 人は考えや立場が変わり世は移ろって行く。 新たにやってきた平賀の言葉もいたってまともである。 暸司が末路に至る姿に情けなさを感じた。 田中や木下のような存在が最も多い「元」数学者の生き方ではないのだろうか。 私は作者の親世代。 表現に青さをたくさん感じたが今後への期待も抱きました。 これがデビュー作のようですね。 これからいくつかの他作も読んでみようとは思いました。 | ||||
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孤高な天才が落ちぶれていく様がなんとも美しい。 悲しい事なのに。 | ||||
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良い意味で読み終わった後に病みそうになった1冊。感情にとても訴えられました。 語りたいことはいっぱいあるけれど、本を読んで感じて貰いたいので内容には触れないでおきますが、 本の構成が瞭司視点と熊沢視点の2つの視点が章ごとに交互に出てきます。 最初はこの構成に気が付かず、話が繋がってないなと思ってしまったので、そのあたりを意識して読むと読みやすいと思います。 この章構成に気がついたので、瞭司視点重視の読み方と熊沢視点重視の読み方を読み直して何度も楽しめる本でした。 | ||||
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何なんだろうこの空気感、 この三人の雰囲気がたまらない。 懐かしさか? あこがれか? 羨ましいか? 切ないか? 自分とは全く異なる世界の若き天才数学者達の話。 岩井圭也は32歳、私の年齢の半分だ。若いなぁー、 この若さでないと書けない作品だ。圧倒されました。エネルギーに。 そんな羨ましさを久しぶりに味わえた。 「青春の蹉跌」は65歳では体験できないし、 「初老の蹉跌」はみっともなくて読めない。 未来のある若者にのみ与えられた特権かもしれない。 著者の作品を読むのは2作目だが、「夏の陰」同様テーマが重い。 | ||||
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一気読みしました。 登場人物の変化がゆっくりと、でも確実に出てきて物語にひきこまれました。 天才の狂気が良い意味で怖くて、儚さと美しさもあって良い小説でした。 | ||||
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特別推薦生として協和大学の数学科に入学した動機付けの三ツ矢瞭司と熊沢勇一、そして斎藤佐那。数学オリンピックの代表という実績が買われた熊沢と佐那に対し、論文が教授の目に止まって一本釣りされた瞭司。 当初は瞭司をライバル視する熊沢だったが、溢れんばかりのその才能に徐々に惹き付けられていき、佐那を加えた三人の手で画期的な成果を上げる。 飛び級が認められ、数学者としての道を駆け上がる瞭司。恩師の専門とは別の理論を極めようとする熊沢。そして数学以外の分野に興味を深めていく佐那。 別々の道を歩み始めた三人だったが、やがて瞭司は、転落の一途を辿るようになる。 人物造形が細やか。俗事には無神経だが、脆く繊細な瞭司。嫉妬と憧れ、尊敬と対抗心がない交ぜになっている感情を瞭司に抱く熊沢。この二人の人物像がよく彫り込まれている。 天才の転落とその遺志への挑戦、競争とも友情ともとれる関係、そして少しの恋。物語の運びがうまく、理系でない読者もぐいぐいとこの作品の世界観に引き込まれていく。 文章の美しさも際立っている。瞭司の語りでは、天才の研ぎ澄まされた感性のみが捕らえ得る数学の豊穣な世界を、読者の眼前に広げてみせる。 瞭司にしか見えないきらめくような世界の描写と、堕ちていく現実の瞭司の惨めなさまとが対比をなしていて、哀愁を誘う。 これほど読ませる作品に出会ったのは、久しぶりだ。 | ||||
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一気に読み通せる作品である。面白かった。 純粋すぎて、世間がよめない主人公。 主人公は、周囲の人間の心がよめないままに、分かり合える人を求め続けて、深く傷ついていく。 私は作品をよみながら、若いころに会ったことのある純粋な人を思い出していた。 主人公の家族はどんな思いで、主人公を見ていたのだろう。 「世間知」のある友人たちは、どんな風に生きていったのだろう。 この小説は、作者の作品群の序章であろう。 今後、どのように様々な人々が描かれるのだろう。 期待している。 | ||||
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受験の道具でしかなかった数学だ、それを生業として生きる人種が大学にいる、その中でも才能に恵まれた一握りの人間の一子相伝の物語だ。時制が入り乱れて分かりにくいが時々キラリと光る文章がある。友情も光る。最後には熱い涙があった。 | ||||
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最近読了した小説の中で、ダントツに面白かった。 終盤に向かうにつれ、残り少ないページをめくるのがためらわれた。それは、読み終わってしまうのがもったいないためであるが、それと同時に、一人の天才が破滅していく痛々しい過程を(回想形式の小説なのであらかじめ結果はわかっている)、読者として付き合わされるつらさのためでもある。 こう書くと、これから本書を読もうとされている方は、購読を躊躇してしまいそうだが、その実、読後感は清清しいのでご心配なく。数学という一般的に馴染みのない題材をテーマにしながら、この本は青春の苦悩、挫折、そして再生を描き、青春小説の王道を突き進んでいる。 物語の軸となる一人の天才青年は、結果として悲劇的(冒頭から明らかにされているのでネタバレではないと思う)な最期を遂げるわけだが、見方によっては、彼は真に永遠の存在になったのかもしれない。彼が解読したとされる理論は、量子物理学の超弦理論を証明し、それは宇宙の始まりや物質の成り立ちそのものを完全に解明するようなものだからだ。現代科学では想像もつかない世界が、目に見える物質世界のむこう側に広がっており、そこでは死者の精神も永遠にたゆたっているのかもしれない。 いずれにせよ、本書は理系的な関心から深読みしても面白いが、文系的な読み方をしても、詩的で美しい描写が随所にちりばめられて感動的だ。ガチな理系のテーマを、驚くほどナイーブなキャラクターを使って、流麗な文章表現で描ききった、稀有な成功例ではないだろうか。 | ||||
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数学理論という凡人とは無縁の分野の話で退屈するかと思いきや、後半は一気読みする展開。 | ||||
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後半部分、数学者の主人公の虚ろな意識での体験と、数学が目の前に見える情景の混じり合う描写に引き込まれました。 友情・青春というストーリー面もタイトルから想像されるよりずっとアツいです。 著者は青春時代、何か夢中になるものがあったのだろうと想像しました。 | ||||
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瞭司と熊沢、二人の主要人物のどちらに感情移入するかによって、読後感が変わると思う。瞭司の気持ちに沿って読んでしまった私は、あまりの悲惨さに言葉も出ない。悲劇にも、美しく胸を打つものと、醜く顔を背けたくなるものがあるが、瞭司の悲劇は後者だ。 熊沢に共感して読む人にとっては、希望の見える終わり方なのかもしれないが、友を踏みにじった彼が成功し、幸せな家庭を築くことが、どうにも納得できなかった。 | ||||
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抜群に印象に残ったのは表現の巧みさです。非常に繊細で具体的な描写が散りばめられ、物語に吸い込まれずには居られませんでした。 内容に引き込まれ、ふとした表現に感動し、そして再び内容にも心を掴まれている…そんな忙しくも幸せなサイクルが終始続く作品でした。 ありがとうございました。 | ||||
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数学は時としてすごく残酷な学問である。 結果が出せない場合にすぐに抹殺されるような、そんな世界だからだ。 私も、この小説を読んでいて「数学あるある」を感じた。 数学の天才が行った先は・・・。ネタばれになることは特に書きません。 このような哀しい作品は久しぶりに読んだ気がします。 そしてタイトルの意味も、これは・・・読んだ人しかわかりませんね。 以下の帯の言葉もせつない。 「僕らは数学という燃えあがる船に乗り合わせている。船が終着点にたどりつくためなら喜んで灰になるつもりだ」 | ||||
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