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特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来
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【この小説が収録されている参考書籍】
特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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この小説は「このミステリーがすごい大賞」の大賞を狙って、大賞を受賞した小説です。新川帆立の「元彼の遺言状」と設定やキャラクターが瓜二つですが、過去問対策して、狙って同じにしているのでしょう。著者が現役弁理士というところまで似ています。「元彼の遺言状」の二番煎じという批判は違うと思います。狙って二番煎じをしていると思います。 評価できるのは、弁理士という専門的な職業でありながら、ストーリー展開がとっつき易いという点です。「元彼の遺言状」は専門用語も多く、読者置いてけぼり感もありましたが、この小説はちょうど良い塩梅だと思います。 レビューの中に小説中の法律の矛盾点等の批判が見受けられますが、ナンセンスだと思います。ここは法廷ではなく、小説、エンターテイメントなので。粗探しをし始めれば、この世のほとんどのミステリー小説には粗が浮き彫りにされるでしょう。加減はありますが、多少のことは見逃さないと小説を楽しめなくなると思いますよ。 せっかく作家デビューしても、筆が乗らず、後が続かない作家さんもいる中、新川帆立さんは同シリーズ続編を出版して、月9ドラマ化も決まり、順風満帆かと思います。 南原詠さんの今後のご活躍を期待します。 | ||||
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加藤シゲアキ氏がキャスターをつとめるタイプライターというテレビ番組で取り上げられて気になっていた新人作家のミステリー。ようやく発刊されたので読んでみた。気になった理由は、『このミステリーがすごい!』の大賞もあるが、作者が、サラリーマン、さらには、弁理士資格をもっており、その専門分野の特許をネタに書いたとということ。メーカーに勤める私にとっては興味深い。 飽きっぽく途中で読むのをやめてしまうのもしばしばな私でも、この本は最後まで飽きること無く一気に読むことができた。 主人公をはじめ登場人物がキャラが立っており、少し劇画チックで頭の中に映像が浮かぶような感じで読み進めることができた。本で読んでも面白かったけれど、映画など映像化されても面白ものになるような気がします。 また、法律の専門家が書いただけあって、専用実施権とやら一般には聞き慣れない用語が出てくるが、物語のスピード感を失わない程度に解説が上手くちりばめられており、誰が読んでも、さほど難しさを感じることはないように思った。 法律的な正確性については、他の評価者が指摘しているように厳密性を欠く部分はあるのかもしれないが、仮に厳密には正確ではないにせよ、専門家でない読者にとっては、あまり気にするところではないように思う。回りくどい説明をされるよりも、物語がスムーズに頭に入ってくることの方が重要だと思うので、その点ではむしろ好感が持てる。 ★★ここから若干ネタバレ★★ とはいえ、ストーリーのなかで”大きな綾”になる、他の人に専用実施権を与えた人は、もともと持っていた実施する権利(どのような根拠で得たにせよ)を失うとか、警告を受けとった企業が、その機器を発明した人と結託するなりして不正に取得された特許を奪う争いを起こすことができるということが法的には全くの絵空事だとするならば・・・それは少しやり過ぎな感じはします。 ★★ネタバレ終わり★★ しかし、そのあたりは作家さんが弁理士ということを公言しており、法に則って相当なチェックをして書いているのだろうと思うので、法的にも納得できる内容になっているのだろうと思い、知り合いの弁理士に確認したところ、少し説明不足はあったとしても、根本的な間違いはなく、やり過ぎはないということでした。日本弁理士会から異議申し立てを受けるような内容ではないようです。 | ||||
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現役弁理士ということで、実際起こりうる特許侵害などのストーリー構成は巧みで読ませる。 相手との勝ち負けではなくて、現実的な路線という着地点がリアルな点は良いのだが、ただその着地がそれはないだろうという突飛な点は現実とは離れているところは残念。 この辺りは現実では起きないのを分かって描いているのかもしれないが、そのため他の専門的な知識に裏付けされた展開全体がかすんでしまうマイナス点である。 とはいえ小説としてはテンポよく展開しているし、キャラもしっかりしているので読みやすい。 弁理士というなじみのない仕事に絡めても、ストレスなく読み進められる。 ミステリーとしては細かい点で色々違和感は出てくるので、そこで気になる人は評価しずらいであろう。 とはいえ今後を期待できる作家であると思う。 他の著者と被らない展開がまだまだできるバックボーンだと思うのでさらに発展した作品を読みたい。 | ||||
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おもしろい! おもしろい! おもしろい! いきなり最初からぶっ飛んだ展開でハラハラドキドキ! VTuberのくだりも、へ~~~を連発! 特許権侵害とか、難しそうな記載も多いけど、それが気にならないぐらい面白い。 展開としてはリーガルハイ的な感じかな? ドラマにしたら受けるかも! | ||||
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一気に読んだ。 特許について学ぶ目的で本を検索したら本書がヒットし、「お試し」を読んだら面白かったので即購入。 特許に関し、専門書ではおそらく伝わらない実際の運用の感じが生き生きと伝わってきた。 主人公が弁理士で、Vtuberをテーマにした旬なストーリーも楽しい。いや、小説としては特許よりこちらがメインか。 | ||||
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弁理士が登場するミステリー小説は珍しい。 私も弁理士ですが、知名度の低い知的財産法に則して話を展開すると、どうしても難しくなりがちなんだと思います。 でも、こちらでは、そこを上手く捌いている印象。 法律用語も出てきますが、そこはストーリーの中でサラッと説明する形に留め、法律とは異なるウルトラC的手法で問題を解決に導いています。 法律的にはグレーゾーンと言えばそうですが、水面下の駆け引きはそういうものですし、むしろこちらの方が現実的だと感じました。 ネタは沢山ありそうですので、シリーズ化を期待したいです。 | ||||
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まず『このミステリーがすごい』大賞受賞おめでとうございます。事実上今回が処女作になるのではないかと思いますが、すごい筆力だと思います。思わず一気によみ切ってしまいました。 最近弁護士や医師を主人公にした小説、それもミステリーと冒険小説のボーダーにあるような小説が多いですね。昨年の受賞作『元彼の遺言状』もそうしたジャンルに属する作品でした。誰でも気になるところではあるけれども専門的には分からないといった領域の専門知識をトリックに取り入れるというのは確かに有効な方法で、知識欲が強かったり好奇心が強かったりするひとは強く引かれるものなのではないかと思います。こういった場合、当然かも知れませんが、作者自身が弁護士であったり、医師であったりする例が多いですね。ただ、こういう場合必ずといっていい程異論・反論が出るんですよ。昨年の『元彼の遺言状』にしても遺産相続、それもその実際に詳しい、おそらく計理士か税理士の方から、かなり厳しい反論が書かれていましたよね。実際、わたしは介護・医療の専門家ですが、ある作家(医師)の書いた作品に相当きつい批判を書いた経験があります。 本作の主人公は弁理士です。弁理士というのはあまり馴染みのない名前かもしれませんが、特許権代表とする知的財産の適正な保護や適応等に拘わる国家資格者、国際資格者をいいます。この女主人公はこうした専門的な知識を悪用して、ついこの間までパテント・トロールなる違法(つまり脅迫)ギリギリのやくざ商売を行っていたという設定も巧みですね。ところがこの小説もこの批評欄でどなたかお詳しい方から厳しいご指摘を受けているようですね。こういう専門知識をネタにするというのはいわば諸刃の剣で、反論、誤りの指摘をしてくる方も相当の専門家であることを覚悟しないといけません。残念ですが小説家になろうと考えるような方々というのはその道何10年という方はまずいません。するどく誤りを指摘された時点でアウトという例が多いように思います。わたしは素人ですが、この作品で冒認出願云々が出て来たあたりから危ないものを感じていたのですが、やはり反論が出たという感じですね。 その他問題を指摘するとしたら、まず事件の中心人物である天ノ川トリィをここまで変わった人物に仕立てる必要はなかったのではないでしょうか。第二には、そもそも捜してもなかなか見つからなかった特殊撮影装置をなぜいきなり25台も1度に手に入れることができたのか、その資金はどのくらいかかったのか、回収可能なのかが挙げられるでしょう。また相手方の特許取り扱いの不備があそまで明らかになっている段階で、ああしたブラックな裏取引をする必要があったのでしょうか。また作品としては、作者は余韻を残して終わることを意図したのでしょうが、やはりブラックホール・フェスの結果についてはっきり書いて、その後に余韻に浸りたければ浸ればよかったのではないでしょうか。だってトリィがフェスで負ければ何もかもオジャンなんですから。 いろいろと書いてしまいましたが、とにかく才能のあるひとだと思います。こうした受賞者みんなにいえることですが、第2作目こそが勝負です。頑張って下さい。 | ||||
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弁理士・特許の小説としての目新しさが選考者に受けただけなのかな。 特許権の知識があれば、違和感なくスラスラ読めるが、その分、ストーリーに深みがなく感じる。一方、特許権の知識がなければ、どのような理由で、今、どのような状態になっており、対応策の良否などがわからないまま読み進めて、何となく話が終わってしまうのではと感じる。 好みにもよると思うが、小説の質は高くなく、ご都合主義で主人公の手持ちの駒が揃うし、そもそもミステリーではないし。 kindle unlimitedで読めるようになったら、読んでみても良いかもしれてせん。 | ||||
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登場人物が魅力的ですし、VTuberと話題性もあり、イベントの設定も見事です。しかし、冒認出願(無断出願と置き換えるのはまだいいとして)の無効審判という設定は途中から付け足したのでしょうか。著者が弁理士だとしたら肝心の専門分野でいただけないものが散見されます。特許無効の理由が冒認だとすると無効審判の請求人適格がなく(特許法第123条第2項)、使用者である被請求人には従業者の職務発明についての特許権について通常実施権がある(特許法第35条第1項)ので侵害にならないとか。専門家の設定だとしたら日本特許庁や日本弁理士会から異議申立されませんか。 | ||||
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これでもかと新しさを盛り込んだ内容で楽しんで読めました。読後に冷静に読み返すと700件の特許を取得しているハナムラに違和感が見つかりました。これだけの特許を持つには、大手の特許事務所と専門の弁理士、訴訟対応の弁護士に依頼しなければ不可能です。社内にも専門スキルを持つ知財スタッフがいるはずです。 社内発明に対する規程がないなどあり得ない話です。未来にハナムラ契約の弁理士の対峙が無いのは極めて不自然で残念でした。 | ||||
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特許権を巡る、敏腕弁理士の活躍を描いた作品ということで、興味を持ったので読みました。 特許権の侵害だということで、他社から警告を受けた会社から依頼を受けた弁理士が、顧客や相手企業側と、うまくやり取りをしながら、その警告の真の目的を炙り出す、というストーリーです。 昨年のこのミス受賞作である「元彼の遺言状」と同様、主人公は若くて敏腕の美人弁理士です。性格もキツめでよく似ています。 よく知らない弁理士の仕事も分かるし、専門知識が無いため、少し難解ではありましたが、会話が多くてサクサク読めました。 ただ、最初に提示される謎が、なんの為に特許権侵害の警告を出して来たのか、というとでは、少し弱いかなと思い、星4つとしました。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 知財実務に携わっているので、すいすい読み進められました。知財知識がなくても、下町ロケットとかの雰囲気で楽しめます。 物語中に解説もありますし。 最後の決め手となる、「知財権に関するとある問題」ですが、実際企業で発生することはなかなかレアケースだと思います。 ただ、理論的には発生することもあるし、発生するケースもあります。 そこをうまくついて、解決を試みる主人公にはあっと驚かされました。 ミステリーのトリックとしては、もっと簡単な解決策もあったのではないか?と思ったが、うまく知財を絡ませた面白い作品でした。 | ||||
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