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日暮れ竹河岸
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日暮れ竹河岸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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藤沢周平の短編集はほぼすべてが傑作だが、ことに、この『日暮れ竹河岸』はすばらしい。 今後、何度も読みかえすだろう。よけいな言葉を一切使わずに、深く、しっとりと心に染みとおる作品集だ。 | ||||
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盛りを過ぎた吉原の花魁、自分の不注意で子を亡くしてしまったおんな、嫁入り前の不安な心をもてあます娘……作者秘愛の浮世絵から着想を得て、江戸に暮らすおんなたちの心の揺れを描いた12の掌篇。かつて「江戸おんな絵姿十二景」という題で雑誌連載されたもので、各篇約4000字の小品とは思えないくらいの味わい深い読後感を残す。さらに安藤広重「名所江戸百景」から触発された、市井の人々の陰翳ゆたかな人生絵図を描いた7つの短篇も収録。 | ||||
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装丁もよく、なかの状態もまんぞくできるものでした。 内容は、きたいどうりでした。 | ||||
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12の短編と、広重「名所江戸百景」よりの幾つかの短編集 12話の中で 特に気にっているのは「おぼろづき」 そして「明烏」 新内明烏を思い起こさせるような 情緒あふれる一遍になっています。 広重「名所江戸百景」は、7編になっており それぞれに秀逸。 | ||||
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それぞれの話を情感たっぷりに描かれた傑作短編集何度読み返しても、良いものは良い。 | ||||
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緑色の袋に入っていました。受け取った人の気持ちになって、丁寧に扱っている様子がうかがえ、心が温まりました。 本はきちんとそれを伝えてくれるのですね。 たしか、またお目にかかれますように、というようなことが書いてあったように思いますが、その表現もなかなか粋だな、と感じました。 本のやりとりも、心のやりとりだと思います。(本屋さんでは単行本はなかなか見つからず、助かりました) ありがとうございました。 余談ながら、今年10月21,22,23、と内幸(うちさいわい)町ホールで作家・阿刀田高先生の奥様と、この中から4作品を読みます。 早速、拝見して、いい作品だなあと、改めて背筋をシャンと伸ばしているところです。 (PRなどしてごめんなさい) また、買わせていただきますね。 森 ミドリ | ||||
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藤沢さんの作品は好きなのですか、一時期単行本の装丁が気に入って買ったほんです。読み通しておらず飾っています。そのための四つ星です。 | ||||
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黄ばみ無しで、気持ちよく読書出来ました。 藤沢周平を読破中、人情ばなしにホットしたり、微笑んだりしています。 | ||||
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素晴らしい短編集です。江戸の庶民の、それも女性の哀歌が、余すところなく、また過ぎることもなく、歌う様に描かれております。藤沢周平の筆は、もう何かある極地に至ったという赴きがあります。是非、お求め下さい。 | ||||
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この単行本は藤沢周平さんが亡くなる前年に刊行された本。なかなか感慨深い。 私の購入した文庫本の帯には、「最晩年の記念すべき名品集!」となっている。 この本に収録されている短編は大きく2つに分かれ、 ■江戸おんな姿絵十二景:12編 ■ 広重「名所江戸百景」より:7編 市井もの短編 計19編収録。 どれも10〜15ページほどの短い小説であるが、短編ながら起承転結が完璧。 また、短いながらもスケールが大きく、 「よくこの長さで話をまとめるよなー」と感心させられる。 どれもこれも1級品であるが、なかでも特に 「雪の比丘尼橋」はすごい。 たかだか14ページ。しかし帰宅の地下鉄の中、思わず涙ぐんでしまったのは他でもない私です。「ほんと、参っちゃうよなー」という感じ。言葉がありません。 ■内 容: 若い時から好き勝手やってきた老いぼれ爺が、小銭を手にして酒を飲む。ついつい自分の非力も省みず勢いで喧嘩をふっかけ、こてんばんにされて雪の中に放り出される。目の前には先に逝ったばあさんが、「若いうちは良いんだよ、若いうちは・・」と。血だらけになった身体を引きずり、どうにか誰も居ない家までたどり着いた。 「おや?そこですすり泣いているのは誰だ?」と、 この後の残り3行、一気に涙が溢れます。 この短編だけはぜったいに自宅で読んでください。間違っても電車の中では読まないように。 ■お薦め度:★★★★★ | ||||
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「江戸おんな絵姿十二景」と「広重『名所江戸百景』より」の2部からなる。 著者によると、前者は、著者があらすじを編集者に渡し、それにふさわしい絵をさがしてもらったとのこと。 文藝春秋誌の同じ企画で、辻邦生は「十二の肖像画による十二の物語」および「十二の風景画への十二の旅 」を創っているが、辻の場合は先に絵があったと聞いている。どちらが先でもよいが、いずれも美しい傑作を私たちに残してくれた。辻の作品には絵がついていたが藤沢のそれは文庫になったせいか、絵がないのが寂しい。初出誌、全集、単行本を私は見る機会を得ていないが、絵の入ったものを見てみたい気もする。しかし、藤沢作品からは、リアルなおんな絵姿が瞼に浮かんでくるから、絵のない絵本としで読むのもまたひとつの楽しみでもある。 | ||||
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著者最晩年の短編集。不幸な江戸の女を描いて著書の右に出るものはおそらくいないのではないか。著者の描く不幸な女は悲しく、そして哀しく、そして愛しい。それは著者の作家になる動機のひとつに、愛しい妻を病気から救えなかったことに関わっている。最初は不幸ばかりの女だったが、途中から幸せになる女も出てきた。けれども女や弱いものを観るまなざしは最初から少しも変わらない。そこが著者の最大の魅力でもある。 たとえばここに載ってある「大はし夕立ち少女」。12歳の女の子がお店のお使いに出かけた先で夕立に合う。すると風采のいい大人の男が傘をさしかけてくれる。少しどきどきするが、そのまま別れる。ーーなんのことはない。情景を切り取ったような小品である。けれどもそこには初潮を迎えたばかり、けれどもまだ大人にはなりきれない少女としての「色」(色香ではない)が描かれていて秀逸。本当は「雪の比丘尼橋」が一番好きなのだが、解説の杉本章子さんが私のいいたいことを語り尽くしているのでそちらを読んでいただきたい。 | ||||
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