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秘太刀馬の骨
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秘太刀馬の骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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無理して、短編の隠し剣シリーズを短いミステリ連作にした感じ。 犯人の変更で、タイトルの「馬の骨」が意味を無くしてます。 連載時の犯人・藩主お抱えの暗殺剣士の正体は、武士でなく、剣術道場の下働きの平民でした。 この素性はまさに武士からしたら「馬の骨」ですし、秘剣の使い手としてかなり意外性があって良かったと思うですが。必殺剣は武士が使わないとマズいのでしょうか。 なぜ変更したかと是非は、読者でも色々意見があるようです。 単行本での犯人とタイトルは、ウェブで連載からの犯人の変更を知る前の私が読んでも、相当無理がありましたが、やはり。他者の後書きの「馬の骨」の意味付けも無理に感じましたし。 犯人以外の出来もズルいし、とにかく良くない。藤沢作品のファンが今作についてるのが不思議です。藤沢ファンの丸谷才一も今作の主人公をいいキャラと褒めてたしなぁ。 他もそうですが、藤沢周平は話の縦糸づくりが苦手なようです。 | ||||
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収録の「三屋清左衛門残日録」50代に読んでいたが、退職してから改めて読んでみると、また違った気持ちが湧き起こる。この主人公のように隠居後も社会と関わり、活躍している姿を見るとそういう生き方もあるなという思いがする。読み物としては面白いが、私には、このような生き方はできない。私事で恐縮だが、私は、嫌で嫌で仕方がなかった会社を、定年前にやっとの思いで退職し、在職中に関わり合った者たちと一切関係を絶てた喜びの方が勝っていた。今は、家族と静かに暮らし、時に、学生時代(小・中・高・大学)の友人と酒を酌み交すなどして、楽しい日々を送っている。 ただ、タイトルにも書いたが、この作家の文章の表現さすがだ ! 亡くなってからも人気が絶えないのは解るような気がする。 | ||||
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趣味 | ||||
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謎解きの面白さはあるも、悉く予想を砕いて読者を引いて行く手腕は、流石である。ユーモラスな運びに、剣劇表現の巧みが加わって、藤沢周平小説の色合いを濃く湛える、連作集である。 | ||||
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秘太刀の使い手の意外さが良い | ||||
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「犯人」というわけではないので「犯人探し」という言葉が適切では ないように思いますが、それでも、「誰なんだ、誰なんだ」と気になり ました。 半十郎が初めは「馬の骨」をそんなに気にしていなかったのに、次第に 気になっていったのも頷けます。 あ、そうか! という解明のしかたでした。 半十郎の妻・杉江に明るい回復傾向が見られ、このことにもほっとしました。 | ||||
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最高の推理小説 | ||||
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この長編は「秘太刀馬の骨」の伝承者探しのため江戸から来た剣客銀次郎が、伝承された可能性がある6人の剣客と立ち会う物語である。これに藩内の権力争いが絡んで展開される。「秘太刀馬の骨」とは何か?秘太刀探しの目的は何か?最後に手に汗握る結末が待っている。やはり、藤沢周平の武家物は最後が上手い。 この物語には副題がある。秘太刀探しを手助けする浅沼半十郎と、幼い長男を亡くしたため心を病むようになった妻との関係である。最後には一つの事件を契機にして妻は平常心を取り戻すのであるが、半十郎は投薬を続けたりして妻に尽くす。原作は副題にも藤沢周平の心血が注がれていることを承知しておきたい。 馬の骨とは「どこの者とも得体が知れぬ」ことだが、うまい命名だと思う。終わりに近く、妻女が幼子を助けるために遣った木刀の一撃が「秘太刀馬の骨」かも知れぬのである。 | ||||
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北国の某藩で、筆頭家老が暗殺された。暗殺につかわれたのは、幻の剣「馬の骨」。下手人不明のまま、それから6年。闇にうもれた秘太刀の探索を下命された半十郎と、その上司の甥で江戸からやってきた銀次郎は、ソリが合わぬまま、藩内の剣客ひとりひとりと立ち合うことになる。「馬の骨」を伝授された者はだれか?一体どのような剣なのか?やがて秘剣のうらに熾烈な政治の暗闘がみえてきて……。 | ||||
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一度,図書館で借りだし,気に入りました.その後,テレビドラマ化されたモノをちらっと見ましたが,雰囲気,ストーリーが違ったので,再度読みたくなり,購入しました.最近も藤沢周平作品のドラマ化は多いのですが,原作の雰囲気をしっかりと掴んで,表現して欲しいものです. | ||||
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藤沢周平著作の短編集です。とても楽しく読ませていただきました。 | ||||
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「馬の骨」が、悍馬(かんば)の頸を骨ごと断ち切るほどの豪剣にして、一撃必殺の暗殺剣であることはいうまでもない。本編は、「その恐るべき技の伝承者はだれか?」を巡って展開し、とうぜんながら読者の注意もその一点にあつまる。しかし、「馬の骨」がいかに凄まじいものであろうと、しょせんそれは、ひとを斬り、命を奪うものでしかない。「伝承者」さがしに奔走する男たちのふるう剣もまた、あくまでも人を傷つけ、殺めるためのものだ。 だが、作品のラストに、ただひとり、「ひとの命を助ける」ために太刀(?)を遣う人物があらわれる。それは窮地に陥った幼い命を救い、同時に、そのひと自身をも長くて深い絶望の底から掬い上げる。 そのひとは達人でもなければ、お家の大事にかかわっているわけでもない。話の本筋から見れば、「どこの馬の骨」とも知れないひとだ。しかし、その「どこかの馬の骨」がふるった太刀こそ、何にもまして貴いものではなかったか。 それが文庫版の解説で出久根さんが指摘していることであり、藤沢さんがこの作品のタイトルに込めた真意だ。 | ||||
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何度読んでも感動します。★10個でも、20個でも足りないくらいです。どうしたらこのような美しい文章が書けるのか。藤沢氏がこの作品をいかに愛しているか、行間から立ち上るように感じます。足すことも引くこともできない、無駄のない見事な文章であります。藤沢氏の登場人物にむける優しい眼差しも感じます。 藤沢周平の最高傑作にして、近代日本文学の金字塔と思います。 | ||||
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以前読みましたし、TV・映画でも見ましたが、やはり原作に勝るものはありません。 | ||||
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今まで藤沢周平を見誤っていた。著書のかなりを、読んだつもりだったが馬の骨という題名で、内容がわかったような気がして、敬遠していた。 しかし、これは私見でわあるが、随一の傑作だと思う。 | ||||
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この作品を読んで駄作だと決めつけるのは早すぎます。同時に、的を外した称賛も早すぎます。まずは何度も読み返してください。そして、自分の読み方を疑ってください。本当にその解釈が正しいのかと疑ってください。強引な解釈は必要ありません。どんなに魅力的に思えても、不自然さが残るのなら、貴方の解釈は間違っています。それは真相ではなく、あなたの思い込みにすぎません。その解釈は躊躇なく捨てましょう。そして別の解釈を探しましょう。そうすれば、ある日あるとき、霧が晴れるように真相が見えてきます。この作品は、たったひとつしかない真相を、自分で見つける作品です。 | ||||
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物語は分かっていますが、キンドルで読むとどんな感じか試したかったのです。字の大きさがかえられて文庫本よりはるかに読みやすかった。 | ||||
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NHK BSプレミアムで藤沢作品、内野聖陽主演が始まるのを偶然知り、期待に胸躍らせてみた!ところがその演出が何をとち狂ったか信じられない軽薄なつくりだった。藤沢作品にこんなモノがあるはずがないと思い、amazonを通して原作を買い求めた次第です。 原作を読むと、真の主役夫婦の関係に引きつけられました。良妻賢母が通常の在り方なのに、この妻は夫を近付けない鬱状態なのです 今の時代にはよくあることで、本やドラマではよく取り上げられますが時代劇、それも最も重要な役どころでは稀なことでした ところが、なんとドラマではかわいい良妻なんですね。 こんな改変が許されるのでしょうか 結果的には秘太刀の継承者探しも間の抜けたことになりがっかりでした 藤沢作品を原作に頂くならば、作家の意図を無視したやりかたは厳に慎むべきです | ||||
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一気に読んでしまうテンポの良さがあり、それぞれがある意味で問題を抱え戦っている点が共感できます。今に通じる事も多く、読んでいると現代と変わらぬ情景が浮かびます。最後の語りは読み終えた自分を心地良いものにしていると思います。 | ||||
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前半は藤沢周平作品らしい緊迫した立ち合いが読者をひきつける。しかし、この本の主題である馬の骨の秘密が後半に解き明かされてゆくが、前半との関わりが少なく、小説を書きながら理由づけをあとから考えたという感じがして、ややリズム感にかけるのが残念だった。 | ||||
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