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密謀
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密謀の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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期待して読んだが最後まで盛り上がらず、密謀が行われた気配さえない。何を書きたかったのか作者の意図がわからない。駄作中の駄作。アマゾンのレビューはどうしてこう手放しでほめるものが多いのか理解に苦しむ。藤沢本でこれまでよかったと思うのは残日録と市塵だけ。司馬には遼に及ばない。 | ||||
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新刊を開いた時のような新鮮な本の匂いはしないし、紙も真っ白には程遠い色ではあったけど、中古の新書で読む分にはなんらさしつかえなかった。 何より1冊、1円+送料(268円ぐらいだった)。この1円というのが何より満足で、1円で藤沢周平の文庫本を買ったあ~という満足感は、初めての体験。 | ||||
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史実に基づいた直江兼光のいろいろな政治的な配慮とフィクションの部分が大変よくバランスが取れていて楽しく読めます。 | ||||
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配達も早く本の状態も良好でした。 文句なしです。お進めします。 | ||||
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時の天下人・秀吉との関わりのなかで、ふと洩らす言葉や対応の仕方などから間接的にですが、上杉景勝の人となりが明らかになります。 自己顕示欲というものが希薄らしい景勝は、秀吉の派手好みや法螺を 「馬鹿馬鹿しい」と思いつつも、「凄いもんだ」と認める、実直な性格のように読めます。 面白いのは、秀吉と関わり出した後の上杉主従の関係の微妙な変化です。 幼少から傍に居た直江兼続を「与六」と呼んでいた景勝が、「山城」もしくは「直江」と呼ぶようになったというくだり。 自分と同じく優秀な秀吉の家臣・石田三成に出会って、図らずも「天下」「天下のまつりごと」というものを意識し出した兼続に、景勝が距離を感じ出した、ということではないかと感じました。 少し、駆け足な感じがあるので☆1つ減点。 | ||||
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上巻では、秀吉との関わりのなかで、実直な景勝・怜悧な兼続の人物と、秀吉との出会いによって変わってゆく上杉主従の関係が書かれていました。 下巻では、秀吉の死により、覇権争いという形で浮かび上がる「天下」と、「天下」に対する上杉主従の意思の違いが描かれます。 最初から最後まで、「越後上杉家の武人」として生きる景勝と、景勝の側近として在りながら、「天下」を見てしまう兼続。 当然の帰結として兼続は 「殿に天下を」 と思う訳ですが、景勝の方は 「何を云ってる、俺が天下人の面か」 と一蹴する。 「越後人の口の堅さよ」 同じく聡明な石田三成の口から兼続を揶揄した言葉ですが、天下を夢見ながら、「越後の一武人」として終わろうという主の心に叛けない兼続は、関ヶ原の後京に散った三成にすれば、やはり「越後人」だったのかもしれないと、思いました。 | ||||
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童門冬二氏「直江兼継」ほど面白くなかった。 兼継と忍者(草の者)を主に描いているが、両者の関係がそれほど親密さを感じないせいか独立的存在記述が多い。 敵に対する諜報活動もいまひとつ。 一般文学通算541作品目の感想。2010/01/12 | ||||
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童門冬二氏「直江兼継」ほど面白くなかった。 兼継と忍者(草の者)を主に描いているが、両者の関係がそれほど親密さを感じないせいか独立的存在記述が多い。 敵に対する諜報活動もいまひとつ。 一般文学通算541作品目の感想。2010/01/14 | ||||
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地元新潟の雄・直江山城守兼続を主人公とした小説です。 直江兼続の一生全てを追うものではなく、関が原前後を中心とした読み物となっています。「なぜ上杉家は徳川に戦を挑んだのか」。関が原の戦いの発端が、藤沢氏の小説の独特な世界と共に描かれています。兼続の智謀が一文一文に光っており、先の読めない緊迫した情勢が展開されています。草(忍者)同士の息詰まる攻防戦も特筆すべき場面で、紙上の文面にも関わらず、思わず胸が躍りました。 藤沢市の歴史小説の特徴でもあり欠点と取れる部分でもありますが、当作品は、小説としての場面と時代背景を説明する解説の場面とがかなり明確に分かれており、解説の場面では少し読み疲れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。私自身も、何度か読み返しゆっくり咀嚼しないと飲み込めない文面がいくつかありました。それでも、藤沢氏の文章表現の良さが全面に出ている作品だと感じています。 地元の英傑がこうして藤沢氏の作品に描かれ、とても嬉しく思います。 | ||||
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本書は秀吉亡き後の徳川気運の趨勢に迎合することを拒み「義」を貫いた景勝・兼続主従と三成の三者を中心に展開していく作品(全二巻)です。 謙信公以来の家風を尊重しながらも最後には「景勝を天下人に」と望んだ兼続、豊臣政権の後顧の憂いを取り除く為に家康に挑んだ三成、反徳川の気概を示しながらも追撃を許さなかった景勝。 三者は「家康」という共通の敵を見据えつつも当然ながらその目的には差異が生じていくのです。 主に兼続の情報網として登場する忍者集団は物語を円滑にするだけではなく戦国時代の裏の争闘を鮮やかに演出しています。 また時折叙述される歴史背景も解りやすく説明されています。 関ヶ原の戦いに至るまでの経緯をより詳細に知りたい方にはお勧めの一冊です。 | ||||
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大河ドラマ「天地人」の影響で、上杉景勝、直江兼継関連の小説を読みたくて、この小説を手にしました。 (原作の「天地人」はアマゾンのユーザーレビューが悲惨な内容でしたので、実力作家藤沢周平先生のこの「密謀」を選択しました) これまで私は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康側からみた戦国時代の小説を読み漁りました。 今回、中央政界からの視点ではなく、地方代表である上杉家から見た戦国最後の時代について 興味強く読むことができました。 信長、秀吉、家康 とも天下人に足る大人物であり、彼らの事が書かれた小説はとても痛快で あり、心がわくわくすることは確かですが、やはり 天下人となるからには、裏切り、虐殺、権謀術数等、「義」からは遠く離れた部分も当然あり、人間としてどうだろう? というところがありました。 景勝は、 謙信公が打ち立てた家訓「義」を重んじた事、 また、 自分は権謀術数、裏取引等の腹黒い政治的な動きは出来ない。よって、天下を取る器量がない という認識を持ち、最終的に中央政界に対しての戦いをやめ、関ヶ原の戦いにも出陣しなかった。 人間味がある大将であると思いました。 しかし、 兼継の意見を尊重し、関ヶ原に戻った家康を追撃していたらどうなっていたのか と、 どうしても思ってしまうのは、私だけでしょうか? 関ヶ原以降、上杉家は減封され小国にされてしまいますが、お家取りつぶしにならなかった分、景勝は正しい判断をしたという事なのでしょう。 自分たちの価値観と、その価値観の中で最善の策はどれかという事を1つ1つ考え、その都度判断し、その判断が自分たちのお家の継続に直結する時代の厳しさをまざまざと知りえた小説でした。 ちょっと違った視点からみた戦国時代最後のドラマ・・・・、読む価値ありです。 | ||||
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上巻は全て前置きだったのかと思うほど、関ヶ原の終戦まで事態が急変します。事実は変わることなく、三成は敗れ上杉は降伏するのですが、幼年期の欲求不満が天下統一の欲望になったかのような、家康の人物描写は新鮮でした。 時代小説と歴史小説の融合を試みたようですが、時代が時代だからかどうしても表舞台の方の比重が重く、静四郎や草の者達の活躍が今ひとつでした。草の村の異端児・宗千代や、スパイとして三成の居城へ赴いた静四郎の妹まいなど、設定は面白いのですが目立った出番もなく残念です。 最後に兼続は義は不義に勝てないと無念がりますが、個人や特定の団体の利益を優先する現代においても、物悲しく響きます。 | ||||
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藤沢周平といえば時代小説の印象がありましたが、本書は実在の直江兼続を主な登場人物とし、豊臣秀吉の天下統一から関ヶ原の役まで、兼続、石田三成、徳川家康らのそれぞれの思惑を描いたお話です。その本流に絡むように藤沢流架空人物の剣豪・牧静四郎、草の者達(忍者)が暗躍します。 やはり歴史ものの難しさというものなのか、上巻は時代背景や実在人物の説明などで物語は遅々として進みませんが、秀吉の死を持ってまた大きく世の中が動き始める予感で終わります。 いつもの筆が踊るような文体で草同士の暗闘や、まだ子供の静四郎や草のうね、小助を生き生きと描く一方で、政治的な世の動きを打って変わった硬い文体で表現しており、この対比はなかなか面白いと思います。 | ||||
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印象的だったのは、上杉景勝が徳川家康への降伏を決断する時の言葉でした。 サラリーマンにも参考になる言葉だと思いました。 「自分は家康のような天下人ではなく武者だ。戦場のことなら誰も恐れないが、政治好きではないし、それを行う器量も無い。」 負け惜しみでもなく、己を知って本音からそのように言い切れる。カッコ良さを感じました。 サラリーマン社会でも、偉い地位を目指すのも良いし、はたまた専門分野で仕事人になるのも良いし。そのような中、後者的な人間には目の覚める言葉だと思います。 | ||||
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大河ドラマの原作「天地人」よりも面白そうなので、こちらを手に取りました。 織田から豊臣、徳川へと天下が移っていく中で、上杉がどのような行動をとったのか、策士直江兼続の智謀を元に描かれます。 その時代に活躍したであろう間者の行動も物語に彩りを添えていてとてもおもしろい。 個人的には、上杉といえば上杉謙信しか思いつかなかったのに、上杉景勝に光が当てられ さらに上杉家が綿々とつながっていき、次に読んだ赤穂浪士につながっていくのが興味深い。 石田光成と通じていながら関が原には参戦せず、家を守った上杉景勝の判断に惹かれました。 | ||||
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今年の大河ドラマの直江兼続を扱った小説であるということ、ほとんどの戦国大名が登場してくるというレビュー(これ一冊読めば、大方のことが分かるかな?という横着心)、さらにお気に入りの藤沢周平の小説ということで読み始めた。 何しろ信長、秀吉、家康くらいしか知識がない(笑)。 あとはせいぜい明智光秀、武田信玄、上杉謙信の名前だけは知っている程度。 3分の1くらいまでは、何度も投げ出そうと思った。 が、しかし、豊臣秀吉が力を増していくあたりから、すらすら読めるようになった。 私の印象でも、前半は秀吉、後半は石田三成と、謙信亡き後の在りようを探る上杉家中を、兼続の目を通して描いた物語と感じた。 読み終えて、まず 「秀吉亡き後、なぜ家康だったのか」 「石田三成とはどういう人間だったのか」 「今一つ知られていないが、 景勝は謙信というカリスマ亡き後、まずまず上杉の家を堅実に守ったのではないか」 これらのことを作者は述べたかったのではないか、と感じた。 才気走っていたが、愛敬にかけ、今一つ人望が得られなかった三成、謙信の生きた時代とは違う情勢のもと手堅く上杉家を守った景勝の横顔が、くっきり見えて来るような小説である。 | ||||
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政治と業界ではなく、 「まつりごと」と「ごう」です。 直江の話しよりも、秀吉、家康の権力欲の 凄まじさを直江の口から説明させている感じです。 そして、景勝の佇まいが、藤沢調で凛とした感じを 際だたせています。 某TVの主役よりも、俄然、景勝に興味を持ちました。 個人的には、本筋ではない静四郎の話しが好きでした。 どうせ読みますので、上下巻で購入すべきです。 | ||||
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三成と兼続の間には密約があったのか? なぜ上杉家は、関ヶ原に向かう家康を 追撃しなかったのか? そんな疑問に答えてくれます。 義を重んじ家康に挑戦した直江状。 軍神と呼ばれた謙信の家を 存続させるために取った決断。 おすすめの作品です。 | ||||
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亡き著者55歳の作品。 来年2009の大河ドラマ 直江兼続の「天地人」がまさにこの本の内容。その影響で今また脚光浴び、本の帯も新しくなって、さぞや著者も喜んでいることでしょう。 また、同郷で、且つ、直ぐ近くに春日山城がありながらも、全く上杉謙信、景勝、直江兼続の知識が無かったそれがしも、しっかりお勉強させていただきました。感謝 感謝! これでもか!これでもか!!と言うくらいに戦国武将が出てきます。時代小説が好きでも、歴史上の人物が登場する本が大嫌いで今まで避けてきた分、当然全く無知だった部分にたっぷり知識が蓄積されました。 そうか、豊臣秀吉はこういう人物で、織田信長はこうで、徳川家康はこんなやつだったか? 更に、石田三成がこうで、上杉謙信、景勝の「義」とはこうで、直江兼続はこんなだったか? そうこう言いながら、 この(下巻)はワクワクしながら読みました。さすがは藤沢周平さん、この人の本でなければ絶対に読んでなかったことは言うまでもない。 更に、最後ほのぼのさせてくれる場面は、この著者独特のもの、思わず苦笑いしてしまいました。 火坂雅志著「天地人」NHK出版 とは全く違った、小説家 藤沢周平の世界が堪能できます。 ■お薦め度:★★★★★(戦国武将がほとんど出てくることを覚悟の上で読んで下さい。でも、超お薦めです) | ||||
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小説の中で、兼続の心によぎった言葉です。 大勢に抗えぬ無念さや、義を貫ききれないやるせなさを 一言で言い表しているようで、何回となく読み返しました。 ある意味、謙信の義という足枷があるが故に飛躍しきれない側面も受けました。 ただし、何でもありの戦国の世にあっては、この足枷がいかにも不器用でもあり、 そして、一種の清涼感さえ感じられます。 無駄とは知りながら、もし、上杉家が西軍に参戦したら、結果はどうなっていたのだろう? っと想像を誘う一冊でした。 | ||||
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