テスカトリポカ

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評判

テスカトリポカの評価:

3.85/5点 レビュー 266件。 B ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全390件 81〜100 5/20ページ
No.310
(5pt)

見事な文芸作品

久しぶりに直木賞受賞作で、骨太な文学作品に出会った気がする。モダン・ピカレスクロマンというか、ノワールものを漆黒に煮詰めた感があり、登場人物にも誰にも共感出来ない造りにラテン神話を絡めてくるくせものぶりが、単なる娯楽小説ではく、文芸作品に昇華させている

文学系に慣れ親しんでないと、作品世界に没入するまで少しく時間はかかるかも知れないが、入り込んでしまえば、我々人類の性である両犠牲の一極とあい見えることが出来る。その現実では起こり得ないことをフィクションとして顕現させた筆力たるや大したもので、片手間でやってる副業系作家などが足元にも及ばぬものだ

これに続編は蛇足であろう。ここで終わるからこその小説としての完成度だと思う思う
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.309
(5pt)

見事な文芸作品

久しぶりに直木賞受賞作で、骨太な文学作品に出会った気がする。モダン・ピカレスクロマンというか、ノワールものを漆黒に煮詰めた感があり、登場人物にも誰にも共感出来ない造りにラテン神話を絡めてくるくせものぶりが、単なる娯楽小説ではく、文芸作品に昇華させている

文学系に慣れ親しんでないと、作品世界に没入するまで少しく時間はかかるかも知れないが、入り込んでしまえば、我々人類の性である両犠牲の一極とあい見えることが出来る。その現実では起こり得ないことをフィクションとして顕現させた筆力たるや大したもので、片手間でやってる副業系作家などが足元にも及ばぬものだ

これに続編は蛇足であろう。ここで終わるからこその小説としての完成度だと思う思う
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.308
(2pt)

バランスが悪い

舞台設定やキャラクターの背景描写にページ数を割きすぎて、
主要キャラクターが出揃い組織犯罪が実行に移されるころにはページ数が残り4分1ぐらい
結末もあまりにも描写のない放り投げた感があり、500ページ以上の大作ですがバランスが非常に悪いという印象です

ほとんどの人は長過ぎて退屈であろうアステカ神話の描写も、我慢して読んだ割にはあまり物語の中で活かせていない
巻末の参考文献など読むと、著者はよく勉強して入念に準備はされたのだと思いますが、無しにして100ページぐらい削ってもお話は成立するのでは

特に残念に思った点が、これだけ全編に渡ってアステカの神話や死生観が物語に組み込まれているのに、
主人公の物語中の決定的なターニングポイントとなるのが、キリスト教の教え一言となっているところ
物語の構造的にはスペイン人により滅ぼされたかのように見えたアステカ文明ですが、今も消滅せずに悪役バルミロに象徴的な暴力という形で生き残り続けている
アステカ文明にはただ神への盲従だけがあり生贄を捧げるという形で各種犯罪の犠牲者が生み出され続けていたが、
キリスト教の教えにより自分自身の意思に目覚めた主人公が、再びアステカ文明を滅ぼす
理性のない野蛮なアステカ文明は理性的なキリスト教によって再び滅ぼされて良かったね。という結末になるわけですが、
こんな結末ではあまりにも勧善懲悪的で深みに欠ける印象です

例えば全盛期の村上龍であれば同じテーマをもっと文学的な深みと詩的な文章表現で語れるでしょう

前半の物語のドライブ感は素晴らしく、私も引き込まれてグイグイ読まされただけに、せっかく作ったキャラクターや舞台装置を十分活かしきれなかった印象の後半が残念
消化不良的といった印象の作品でした
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.307
(2pt)

バランスが悪い

舞台設定やキャラクターの背景描写にページ数を割きすぎて、
主要キャラクターが出揃い組織犯罪が実行に移されるころにはページ数が残り4分1ぐらい
結末もあまりにも描写のない放り投げた感があり、500ページ以上の大作ですがバランスが非常に悪いという印象です

ほとんどの人は長過ぎて退屈であろうアステカ神話の描写も、我慢して読んだ割にはあまり物語の中で活かせていない
巻末の参考文献など読むと、著者はよく勉強して入念に準備はされたのだと思いますが、無しにして100ページぐらい削ってもお話は成立するのでは

特に残念に思った点が、これだけ全編に渡ってアステカの神話や死生観が物語に組み込まれているのに、
主人公の物語中の決定的なターニングポイントとなるのが、キリスト教の教え一言となっているところ
物語の構造的にはスペイン人により滅ぼされたかのように見えたアステカ文明ですが、今も消滅せずに悪役バルミロに象徴的な暴力という形で生き残り続けている
アステカ文明にはただ神への盲従だけがあり生贄を捧げるという形で各種犯罪の犠牲者が生み出され続けていたが、
キリスト教の教えにより自分自身の意思に目覚めた主人公が、再びアステカ文明を滅ぼす
理性のない野蛮なアステカ文明は理性的なキリスト教によって再び滅ぼされて良かったね。という結末になるわけですが、
こんな結末ではあまりにも勧善懲悪的で深みに欠ける印象です

例えば全盛期の村上龍であれば同じテーマをもっと文学的な深みと詩的な文章表現で語れるでしょう

前半の物語のドライブ感は素晴らしく、私も引き込まれてグイグイ読まされただけに、せっかく作ったキャラクターや舞台装置を十分活かしきれなかった印象の後半が残念
消化不良的といった印象の作品でした
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.306
(4pt)

いつもの佐藤節。

出だしが圧倒的に面白いのに、後半に急に心変わりする脇役の行動によって計画や調和が崩れ、なんだかよくわからない結末を迎える。といういつものパターン。まあ、この人の作品に警句や教訓を求めてはいけないのだろう。終末直前までの疾走感を楽しむのが正解。本作はそのドライブは高かった。人には勧めがたいが満足度は高い。
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.305
(4pt)

いつもの佐藤節。

出だしが圧倒的に面白いのに、後半に急に心変わりする脇役の行動によって計画や調和が崩れ、なんだかよくわからない結末を迎える。といういつものパターン。まあ、この人の作品に警句や教訓を求めてはいけないのだろう。終末直前までの疾走感を楽しむのが正解。本作はそのドライブは高かった。人には勧めがたいが満足度は高い。
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.304
(5pt)

現地の裏社会を巡っているかのような感覚

メキシコ、東南アジア、そして日本を舞台にしたクライム小説です。本書の素晴らしいところは、物事の細部まで丹念に描写されている点です。実際にその場所に行ったことがないのに、まるでその場にいるかのような感覚を味わえます。情け容赦のない暴力も、むしろ現実に即しているように感じられます。
また、本書のユニークな特徴として、ところどころにルビで現地語(スペイン語など)の読み方がついている点です。そのため全体を通して異国の風味が漂います。
異なる文化と現実の厳しさを垣間見せる一冊としてとても読み応えのある本でした。
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.303
(5pt)

現地の裏社会を巡っているかのような感覚

メキシコ、東南アジア、そして日本を舞台にしたクライム小説です。本書の素晴らしいところは、物事の細部まで丹念に描写されている点です。実際にその場所に行ったことがないのに、まるでその場にいるかのような感覚を味わえます。情け容赦のない暴力も、むしろ現実に即しているように感じられます。
また、本書のユニークな特徴として、ところどころにルビで現地語(スペイン語など)の読み方がついている点です。そのため全体を通して異国の風味が漂います。
異なる文化と現実の厳しさを垣間見せる一冊としてとても読み応えのある本でした。
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.302
(5pt)

某国で

(ネタバレ?)某国で噂の臓器◯植を題材にした、身の毛もよだつスリル満点。最後まで引き込まれます
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.301
(5pt)

某国で

(ネタバレ?)某国で噂の臓器◯植を題材にした、身の毛もよだつスリル満点。最後まで引き込まれます
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.300
(5pt)

「燦然と輝く黒い太陽」

直木賞受賞のときから気になってはいたのだが、ハードカバーを買うのは躊躇していた。今回、文庫化された本書を店頭で手に取り、うへえ長いなあとあらためて怯んだものの、帯にある「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」という宮部みゆきの賛辞を信じて買ってみた。

3日かけて半分ほど読み、後の半分は1日で一気に読んだ。長いけれどストーリーはけっこう「ありがち」なので、そういう意味では暴力やら神話やらが物語の弱さを補強しているような「過剰さ」を感じないでもなかった。それこそが直木賞の選考でも議論の的になったのではあるまいか。

もともと著者はエンタメ系ではなく純文学系の人なので、物語が弱いのは「むべなるかな」といったところかもしれない。しかし圧倒的に文章がうまいことも間違いない。2015年ごろ江戸川乱歩賞に応募することを勧めたという知り合いの編集者は、ものすごく見る目があったと思う。

やたらカタカナのルビが多いのは正直じゃまくさいが、それがストレスになるようなら、全部無視して日本語のママで読んでも問題はない。あと、本書は映画化にも向いていると、読みながらずっと思っていた。凄惨な部分のほとんどは過剰な「装飾」なので、いくらでも省略できるだろう。
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.299
(2pt)

著者の成熟を待つ

ページを捲る手を止められず一気読みしてしまったが、面白かったかというと残念ながらそうでもない。化学調味料に塗れたジャンクフードを知らない間に全部食べてしまった後のような読後感だった。

・最近の読者は長いセンテンスを読み下せないからなるべく短く、とアホな編集者に入れ知恵されているのか、長い滞空時間に筆が“持たない”ため読点に着地したがるのかは不明だが、細切れのセンテンスの羅列に下手な点描画を見せられている気分になった。
・著者はコーマック・マッカーシーがお好きとのこと。言うまでもないが、未読であればマッカーシー作品を読む方が良い。あとブレイキングバッドとか好きそう。なんというか、浅い。
・この著者に限らないが、メディアミックスを意識して書かれているな、と感じた時点で白ける。Netflixあたりから映像化の話が入れば良いね。
・マジックリアリズムを表層だけなぞったような描写に失笑。
・描写に痛さも残酷さも感じない。心臓を鷲掴みにされて魂ごと持っていかれたかったよ。
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.298
(5pt)

「燦然と輝く黒い太陽」

直木賞受賞のときから気になってはいたのだが、ハードカバーを買うのは躊躇していた。今回、文庫化された本書を店頭で手に取り、うへえ長いなあとあらためて怯んだものの、帯にある「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」という宮部みゆきの賛辞を信じて買ってみた。

3日かけて半分ほど読み、後の半分は1日で一気に読んだ。長いけれどストーリーはけっこう「ありがち」なので、そういう意味では暴力やら神話やらが物語の弱さを補強しているような「過剰さ」を感じないでもなかった。それこそが直木賞の選考でも議論の的になったのではあるまいか。

もともと著者はエンタメ系ではなく純文学系の人なので、物語が弱いのは「むべなるかな」といったところかもしれない。しかし圧倒的に文章がうまいことも間違いない。2015年ごろ江戸川乱歩賞に応募することを勧めたという知り合いの編集者は、ものすごく見る目があったと思う。

やたらカタカナのルビが多いのは正直じゃまくさいが、それがストレスになるようなら、全部無視して日本語のママで読んでも問題はない。あと、本書は映画化にも向いていると、読みながらずっと思っていた。凄惨な部分のほとんどは過剰な「装飾」なので、いくらでも省略できるだろう。
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.297
(2pt)

著者の成熟を待つ

ページを捲る手を止められず一気読みしてしまったが、面白かったかというと残念ながらそうでもない。化学調味料に塗れたジャンクフードを知らない間に全部食べてしまった後のような読後感だった。

・最近の読者は長いセンテンスを読み下せないからなるべく短く、とアホな編集者に入れ知恵されているのか、長い滞空時間に筆が“持たない”ため読点に着地したがるのかは不明だが、細切れのセンテンスの羅列に下手な点描画を見せられている気分になった。
・著者はコーマック・マッカーシーがお好きとのこと。言うまでもないが、未読であればマッカーシー作品を読む方が良い。あとブレイキングバッドとか好きそう。なんというか、浅い。
・この著者に限らないが、メディアミックスを意識して書かれているな、と感じた時点で白ける。Netflixあたりから映像化の話が入れば良いね。
・マジックリアリズムを表層だけなぞったような描写に失笑。
・描写に痛さも残酷さも感じない。心臓を鷲掴みにされて魂ごと持っていかれたかったよ。
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.296
(1pt)

期待ハズレ

物語が面白そうだったので読んでみたが、メキシコカルテル絡みのドン・ウインズロウの三部作の足下にも及ばない。
多数の人物の紹介と背景描写が延々と続いて話が進まない。動きがない。アステカの描写がやたら詳しく冗長的なのだが、本筋に全く絡んで来ないので無意味な描写でしかない。
主人公もいまいち誰だか分からない。パルミロ、コシモが出会って繰り広げるドラマかと思いきゃ3分の2まで進んでも出会わない。
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.295
(1pt)

期待ハズレ

物語が面白そうだったので読んでみたが、メキシコカルテル絡みのドン・ウインズロウの三部作の足下にも及ばない。
多数の人物の紹介と背景描写が延々と続いて話が進まない。動きがない。アステカの描写がやたら詳しく冗長的なのだが、本筋に全く絡んで来ないので無意味な描写でしかない。
主人公もいまいち誰だか分からない。パルミロ、コシモが出会って繰り広げるドラマかと思いきゃ3分の2まで進んでも出会わない。
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.294
(5pt)

あっという間に読み終えました

大作ですが、1度読み始めたら止まらないです。すごく面白いです。
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.293
(5pt)

あっという間に読み終えました

大作ですが、1度読み始めたら止まらないです。すごく面白いです。
テスカトリポカ Amazon書評・レビュー: テスカトリポカより
4041096987
No.292
(3pt)

期待ハズレ

ギャングの話はまあ面白いけどアステカの話はくどかった
それに話が展開しない、、、垣根涼介のハードボイルドみたいなのを期待してたけど、半分は日本人にはあまり馴染みのないアステカの御伽話でしんどかった
期待ハズレ
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186
No.291
(1pt)

小説の深みは一切無い。

頭で作った、現地取材のない「子ども向け冒険小説」もどき。
 この一言が本書の内容だろう。

 本作品の前半四分の一ほどを費やして語られるメキシコの話は、現地での取材
も一切なく、適当な本の中身を単に敷衍したものだろう。ここでのどのエピソー
ドも、現実感が異常に薄く、上滑りした「いつかどこかで読んだことのあるお話」。
ネット上でもこのレベルの話はいくらでも拾い出せるだろう。
 「メキシコ麻薬戦争」の話を適当についばみ、それのみで物語を構成している。
そのために行間に漂うはずの、血の臭いも湿った土も乾いた残酷さも全く感じな
い。
 いかにも「作り物」めいていて、ウィンズロウの傑作三部作「犬の力」シリーズで
も読んで、そこから着想したものだろう。文章のそこかしこから見た目は派手な
メッキが剥がれて、安っぽい下地があらわれている。
 著者の構成力以上の物語を紡ごうとして、あちこちにアラが見え、どうにも読
むに堪えない。

 貧困、ネグレクト、DV、その果ての親殺し。あまりに一直線でひねりもきいて
おらず、主人公(そもそも主人公が誰なのかもはっきりしない)はどういう訳かそ
の都度、物語りに都合の良い対応を見せる。「愛情を知らずに育った」はずが「弱
い者イジメはせず」、「勉強も社会性もないのに」賢く立ち回る。
 感情すらもすり減らされるだろうに、自分の核を失わずに孤高の姿を見せる。
 つまり作者は筋立てに都合の良い「スーパーヒーロー がいかに誕生したのか、
それを詳述しているつもりだろうが、「鶏の骨」まで食べたら確実に胃を痛めるだ
ろうに、それを調べも支しなかったのだろうか。

 本書前半部分はそれなりにスピーディで読みやすい。しかし、どこをとっても
不自然さがありそれがリアリティを無くしてしまっている。喧嘩をするのが常に
悪党=チンピラであるのはその好例だろう。登場する人物はいつも主人公の引き
立て役でしかない。
 とまあ欠点ばかりあるが、文章自体は読みやすい。万事想定内の話なので、読
みやすいのだろうが。

 第1章の「顔と心臓」で、メキシコの麻薬カルテル出身の登場人物の生い立ちが
長々と続く。物語に重厚さをつけるために書いたようだが、紙幅を無駄に費やし
ているだけ。そしてその話の全てが「ウィンズロウ風」。ウィンズロウの影響を受
けることは仕方ないが、どうにも「引き写し」ぽく読んでしまうのは私だけではな
いだろう。

 アステカの古い宗教信仰と麻薬カルテルのリーダー。ありきたりすぎて鼻白む。
殺人くらいしか能の無い人間が、いつの間にか英語やインドネシア語がペラペラ
となる不自然さ。南米を脱出してすぐに異国の地で、麻薬ビジネスをはじめ、そ
れが成功する。関わる人間も「優秀な」人ばかり。これには目を白黒した。こうい
う筋立てを「ご都合主義」というのだろう。
 しかし、麻薬カルテルのリーダーがすぐに「麻薬販売で成功」するって、手抜き
のストーリーではないだろうか。

 インドネシアの描写には現地でいくらか取材したのだろうか、細かな所でリア
リティがある。ここだけは何とか読みごたえがあった。ただストーリーはここで
も「ご都合主義」に流れる。心臓外科医が闇医者になるくだりはそれこそありきた
り。

 半分ほどなんとか読んだが、あとは斜め読み。全く興味が続かない。
 何を描きたかったのかが未だに分からない。残酷さか恐怖かノワール小説のつ
もりか。失速ばかりする物語にはついていけない。
 最後に何か勘違いして重みをつけようとして、またも失敗。
 お金はいいから時間を返して欲しい。

 ☆?  ☆なんぞ一つもありません。くれぐれも購入は考えて下さい。
テスカトリポカ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テスカトリポカ (角川文庫)より
4041146186