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漆黒の霧の中で
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漆黒の霧の中での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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藤沢周平作品は面白いです。配送も迅速です、ありがとうございました。 | ||||
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藤沢周平にはまっています。このシリーズも大変面白く、もう少しシリーズを読みたかった気がします。 | ||||
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読みたかった本でよかったです。 | ||||
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鬱屈を過去に持ち、故に表世界から半分身を隠すように、静かに生きる版木彫師が、腕を買われて捕り物に関わり合うシリーズ第2弾。日向を避けるは、氏の色合いで、それがこの男の捕り物と程よくマッチして、リアリティを保つ。面白さは変わらず、この本も一気に読み切った。 | ||||
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生白い男(七蔵、七之助)が畳針のようなもので殺害され、遺体は川に流された。たまたま死体発見の現場に居合わせた元岡っ引きで彫師をしている伊之助は、前作のように、同心の石塚から捜査を依頼され、彫師としての仕事をそこそこに、なぜ七之助は殺されたのか、七之助の足取りを調べる。その背後に潜む大きな陰謀が明らかになり、事件を解決する。江戸の町でテンポよく捜査する伊之助、伊之助の雇い主である藤蔵とのコミカルなやり取りなど、するっと読めて楽しい。 | ||||
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「なんでオレがこんなことせにゃならんのだ」と言って仕事に精を出す男。(B面) 本シリーズの1作目『消えた女』には伊之助(主人公)が探偵の真似事をする理由付けがしっかりあった。 かつて世話になった爺さんが娘が行方不明になって弱りきってる、なんとか力になってやりたい。 ところが、2作目はそれが希薄だ。作者の藤沢周平も少し苦労したんじゃなかろうか? 結局、「元岡っ引きの血が騒ぐ・乗りかかった船だし」で話を進めてる。身の危険を冒してまで手伝う必要はないのだから。この読者の側からの疑問にはp.104で答えが返ってくる。 ーーなめやがって……。今度は、前のようにはいかねぇよ。 もう、最高だね。 * * * この小説は極論すれば大筋なんてどうでもいいのだ。 伊之助があちこち嗅ぎ回る、そして職場の親方とやりあう。そっちがメイン。 ーーーp.122 藤蔵親方 「もうおしまいかね、伊之さんよ」「なるほど、詫びて済んだというわけだ」「普通はそれで済んだとは言わねぇもんだけどな」「そんなにここの仕事が気にいらねぇなら、明日から出て来なくともいいよ」 伊之助「無茶言っちゃいけませんや、親方」 藤蔵親方「うるせえ、出て失せろ」 親方と盆暗職人のやりとりが落語を聞いてるようで楽しい。 | ||||
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一級の推理小説 | ||||
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美しい風景描写でまるで景色を見ているような気持ちになりました。そしてあっという間に読み終えてしまいました。 藤沢周平氏の彫師伊之助捕物覚え3作を全部読もうと思います。 | ||||
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藤沢周平さんの小説には、「青春物」「市井物」「剣客物」・・・とありますが、もう一つ忘れてならないのが、「ハードボイルド物」 本書でも、主人公である伊之助の造形がいいですよね ・元は凄腕の岡っ引き ・妻が、岡っ引きを嫌がり、他の男と心中したことから、今は、版木彫りで、きままな独身生活を養っている ・ふと、人肌が恋しくなったときは、幼馴染のおまさのもとに行くが、結婚まではふみきれない 等々 いかにも、日本版「ハードボイルド」という風情が漂ってきませんか さて、本書では、その岡っ引き時代の凄腕ぶりが忘れられない同心が、「謎の溺死体」の探索を、伊之助に頼むことから物語は始まりますが、 版木彫りで忙しいかたわら、捜索を続ける伊之助にも、「魔の手」が迫ってきます こうなると、往年の「凄腕の岡っ引き」の血が伊之助にも出てきて、巨悪をつとめることになります 「 蝉しぐれ 」らの「青春物」に隠れることが多い「ハードボイルド物」ですが、藤沢さんの別の1面が見れる面白いシリーズだと思います | ||||
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伊之助の普段の生活とちょっと思えぬ活躍 面白く読めました ちょっとアウトロー伊之助 | ||||
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江戸物に詳しくありませんが、今も昔も悪いことを企むのは政府と繋がりのある業者ですね。 ハードボイルドなどと言うと、893が出てきたり悪い役人が出てきてもおかしくはありませんが、割りと普通?の人達が悪事に手を染めています。 そういう設定の派手さが無いところも、この作品の良い所ですね。 第一作目は目的は、知人の行方探し。なのでなんとなく思い入れが本作には欠けます。 欲をかいて命を落としたと書かれている半次ですが、どういう方法を用いたのか伊之助より先に短時間で核心をついています。 欲をかかなくても伊之助のような体術がなければ助からなかったと思いますが、読者としては主人公より先に真実を見つけた彼のことのほうが気になります。 聞き込み捜査も面白いですが、酒好きの自分としては毎回、伊之助の晩酌内容も渋くて気に入ってます。 おまさのような都合のいい女によりかかってばかりなのも、仕事はできるがプライベートは良くない人間らしさが出ています。 伊之助とおまさの関係が気になる方は前半で少し触れられていますが、なにせ殺人鬼(これは盛りすぎ)に目をつけられているので、後半からはサスペンスモードです。 しかし偶然でしょうかね、二作ともかるーく他の女の色香に危うく流されるところだったわー。みたいな場面があるのですが、伊之助はうまくかわします。 そういう所がハードボイルドなんでしょうね。 | ||||
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前作消えた女よりら更にハードボイルド色を濃くして伊之助の捜査は続く傑作! | ||||
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いつものことながら、最後まで気持ちよくお取引できました。ただ、マーケットプレース店は配送状況の確認ができないのが残念。 | ||||
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藤沢周平の作品にはずれはないがこの作品の主人公は市井に普通に暮らす男でその普通さが魅力的、また職場の親方など、面白いキャラクターが描かれている。 | ||||
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3作シリーズで楽しく読みました。藤原周平作品らしく、面白かったです。 | ||||
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伊之助シリーズの2作品目です。1作目と同じようにやむなく事件の探索をする伊之助が、今度は巨悪といえるものに挑んでいきます。しかし相手が誰であろうとそのスタイルがぶれない伊之助は素晴らしいです。 | ||||
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時代物が好きなわりには、捕物帖といった感じのものは余り興味がなく、だから、藤沢周平好きな割りには この、彫師伊之助捕物覚え、なんてのは、正直偶然手に取ったようなもんだった。 本作は、シリーズ第2作目、と言うことだけど、それも知らないで。 でも、面白かったです。 スピードとじっくり行くところ、更に艶めいた部分に殺人剣との立ち回り。非常にバランスがよくって。 だから、別に一作目から読む必要はない、と思いますね。 どことなく無頼な部分を秘めながら、でも日常は、口うるさい親方にがみがみ言われながら、残業して早出 して。。。なんてところで、親方に気を遣う 何だか身にほだされるところがありますね。 でも、伊之助の推理はよく切れるし、それ以上に、横丁の路地入って行って、奥さん達から情報を得る。 ここらの描写がいかにも、江戸の下町の様子で、ちょうどこの作品にも出てくる深川辺りに住んでいる私と しては、なんとも嬉しい。 さて、遅ればせながら、第一作を探しましょうか。 | ||||
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伊之助シリーズの第2段。元凄腕の岡っ引きが知人に頼まれ、本業(彫師)の傍ら探偵家業に勤しむうちに、江戸に巣食う巨悪を暴き出すという構図は前作と変らない。人情物の印象が強い作者が意識的に人生の暗黒面を描くシリーズにしたものと思われる。改めて作者の懐の広さを感じる。前作の「消えた女」という題名が平凡過ぎるのに比べ、本作は題名からして内容を強くイメージさせるものとなっている。 伊之助は、今回は川に浮んだ身元不明の男の調査から始まり、連続殺人魔に相対する事になる。捜査を進める度に一枚一枚剥がされて行く悪の皮。読者も心情的に伊之助と一体化して悪と向き合う事になる。これが藤沢氏の他の作品群に無い本シリーズの魅力であろう。そして、このハードボイルド・タッチのストーリー展開の中で、捜査時間を稼ぐ苦労、オバさんの井戸端会議を聞く苦労(これは重要な手がかりになる)等、ユーモアと市井の人々の機微の描写も忘れない。さすがと感心させられる。 江戸の暗黒面を描くという作者にとっては新境地のシリーズでありながら、ユーモアと市井の人々の機微の描写も忘れないという作者の懐の広さを見せ付けた秀作。 | ||||
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前作で、前の事件が片付いたらいっしょになると約束をした伊之助であったが、今作ではおまさとは結婚の約束までにはいたっていない。しかし伊之助の気持ちは前作と比べるとずいぶんと明るい。二人の中はずいぶんと進展してるみたいだ。今回の事件はずいぶんと陰惨な連続殺人なのだが、所々コミカルな描写が目に付くようになった。8~9時まで残業をする同僚を後目に(秘密の探偵家業の為に)定時出勤や早帰りを繰り返す伊之助と棟梁とのやり取り、などがそれだ。あるいは、長屋の女房の井戸端会議から巧妙に事件の情報を聞き出す、その会話の妙。この聞き取りは場所を変えて3度にわたって描き分けられる。よほど女性とのおしゃべりに付き合っていないとここまでは書けないだろうと思える上手さ、である。また、コミカルではないが、立ちまわりの部分も上手い。命が狙われること3回。いずれも剣ではなく、十手ではなく、柔術で切り抜ける。世の捕り物帖とは違う部分だ。 今回伊之助、1人の女性の命を結果的には救っている。「何のかのといっても、男は手前勝手が出来るが女は耐えるしかない。耐え切れずに自分の勝手に走れば、死んだ女房のようにわれとわが身を殺す羽目に陥る。」という悔恨の気持ちが強いためか、このシリーズを通して伊之助は常に女性の味方である。ホントに伊之助は「優しい」男なのだ。 | ||||
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