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漆黒の霧の中で
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漆黒の霧の中での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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元は凄腕の岡っ引、今は版木彫り職人の伊之助を主人公とするシリーズの二作目。 一作目は、いろいろ問題を抱えた作品だった。本作品では、一作目のような明確な「ルール違反」はない。出だしから、事件との偶然ともいえる遭遇、そして事件への関わり、ここまでは素晴らしい構成だ。その後の地道な捜査の積み重ねもいい。 ただ、後半で謎解きに入ったところからが、問題だ。謎の核心が、わかり易く語られていないのだ。とはいえ駆け足で最後まで連れて行かれる。商人、寺と大奥との関わりがうまくハイライトされていないのだ。必然的に登場する悪人の姿がうまく描けていないのだ。お定まりの決闘のシーンが最後を飾るのだが、どうだろう。これも作品としては、失敗作ではないだろうか。さて第三作目は??? | ||||
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いつもながらの藤沢周平の軽いタッチで、すっと読めました。 | ||||
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藤沢周平の小説はどれも面白いのですが、残念なことに、このシリーズだけは何となく楽しめません。 と言っても、お話は相変わらず面白いのですが、どう考えても主人公の設定に納得がいかないのです。 元は十手持ちで今は彫師の主人公・伊之助が旧知の同心の頼みで捕物の手伝いをするお話ですが、手伝う時間をひねり出すために彫師の仕事を早退したり遅刻したりで、親方からは怒られてばかりです。 それに手伝いと言っても実際には伊之助がひとりで調べているようなもので、手伝いどころか随分と危ない目にもあいます。 それで何か報酬があるのかと言えば、同心の旦那は一文の小遣いもくれず、探索に必要な費用も自腹になる始末です。 伊之助がそんな馬鹿なことをやっている理由は、何やかやと言っても捕物が好きということなのでしょうが、それなら十手持ちに戻るとか、親方に事情を明かすとか、同心の旦那に手当てを要求するとか、状況を変える方法はいろいろあると思うのですが、何もせずに自分ひとりで苦労している理由がわかりません。 好きなことをやっているから報酬はなくてもいいなんて、今どきの「やりがい搾取」みたいで、藤沢周平の小説で気持ちよくなろうと思っているに、これでは読んでいて心穏やかでなくなります。 | ||||
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