■スポンサードリンク
消えた女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
消えた女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先を読ませない展開でよい推理ものでした。このシリーズは3作ですが残りの2作が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理物の構成として大変よくできており、ぐんぐん引き込まれて行きました。しかし、最後の消えた女を見つけ出す物語の下りで、少々あっけなさを感じました。物語の結末を急いだ感があり残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
楽しく読めました まだ続きが読みたいと思うくらいですけど それはかないませんよね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸の暮らしと光と影。とても細やかに描写されており、すぐ側で江戸の様子を覗き見ている感覚に陥りました。 舞台も名前や風景は変われど実在する地名、地理ばかりですし、自分の知らない時代がすぐそこにあるかの如く、とてもリアルです。 ラストは少々駆け足ですし、結果がどうかな。とも思いますが、現実とおなじで出来すぎておらず、理不尽であったり府に落ちなかったりもします。 ちゃんと救われる部分もあります。全てが万事うまくいく物語はハードボイルドとは言い難い。 主人公の伊之助は硬派。人間らしさもあり、人情に流されるだけの男ではない。そんな主人公の『仕事』ぶりを見るのがとても面白い作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊之助が駆け回る江戸の夜の底には Miles Davis の Round About Midnight が流れている。 多くのレビュワー各位が指摘されているが、 物語の構造と文章のスタイルから、 まさに大江戸ハードボイルドミステリだ。 時代小説ファンと海外ミステリファンの双方から支持を受けている。 かつて捜査機関に所属し、家庭も持っていたが、 現在はひとり暮らしで別の仕事に従事する主人公。 義理のある人物から人探しを依頼されたことから、 ライセンスを持たない探偵としての活動が始まる。 都会の路地や色街を歩き回り、人に会っては質問を繰り返す。 行きつけの店では飯を喰い、酒も飲む。 行きがかり上、乱闘もする。 晩秋から冬へ。年を越して早春の気配まで。 都市の季節感は、きめ細かに描写されるが、 主人公の感情の動きはストレートには描かれない。 藤沢周平は海外ミステリファンだった。 随筆集「小説の周辺」にもミステリ読書日記が収録され、 面白く読んだ作品名もいくつか記されている。 伊之助シリーズの3作品は、 藤沢作品の中でも海外ハードボイルドミステリの味が 突出して濃厚に感じられる長編シリーズだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤沢周平の作品をいつも読みたくて,キンドル版を買いなおしています. この本もかなり前に文庫本で読んでいたのですが,出張中の楽しみに今回キンドル版を購入し車中で一気に読みました.過去に何度も読んでいるにも関わらずぐいぐい引き込まれるのは,謎と彫師の日常を絡めた巧みなストーリーと活き活きとした人物描写,そして端正な文体によるものだと思います. 江戸が舞台の上質なハードボイルドです.彼の作品で謎解きの要素が強いのは,彫師シリーズの2冊だと思いますが,彼の作品には多かれ少なかれミステリーの雰囲気が感じられますので,実はかなり得意な分野だったのではないかと思います.用心棒シリーズ等と比較するとユーモアの要素は控えめですが,その分悪党の描写が素晴らしく,間違いなく彼の傑作の一つだと思います. ラストの展開に難を感じる読者もいるかもしれませんが,謎が明らかになり悪党の始末が明らかになった段階で話としては終わっているわけで,それに敢えてあのラストを付け加えたのは,藤沢周平の優しさなのかな,と私は解釈しています. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
次が気になって一気に読み進める本です。江戸の描写も目に浮かびます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもテンポがよいです。 伊之助もかっこいいです。 続編も良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い、江戸を舞台に私立探偵伊之助が、一人の行方不明になった女を捜す。ハードボイルドタッチな雰囲気がムンムンただよってくる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつものことながら、最後まで気持ちよくお取引できました。ただ、マーケットプレース店は配送状況の確認ができないのが残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3作シリーズで楽しく読みました。藤原周平作品らしく、面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーテリングに重きを置きつつも、 細かい描写力で、江戸の暗部を描いた佳作。 伊之助のストイックさが妙に印象に残り、 そのストイックさとラストシーンが織り成す情景が美しい。 ハードボイルド好きな若い人が藤沢周平に入っていくのには最適な書。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公を彫師にしたのはラストシーンを先に考えていたからか・・・ 事件が中心なので仕方ないのですが、仕事場や同僚たちの描写をもう少し読みたい気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時代劇というよりハードボイルド。 消えた幼馴染を追っていく中で巨悪に立ち向かうはめになっちゃうんだけど、 巨悪が自滅したあと幼馴染は行方不明のままであれー? って感じ。 ぜんぜん違う方面から情報がでてきて解決っていうのがハードボイルド(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容に関しては、他の方をご参考にしてください。 普通のハードボイルドに飽きている方。 読む本がないと思っている方。 とりあえず、読んでみてください。 髷を結って、着物を着ていますが、完全なるハードボイルドです。 そして、人間の悲哀や男女の業が、静かに、でもしっかりと描かれています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
元岡っ引の伊之助が、やむを得ない事情から、失踪したある娘を探す為に、江戸下町を駆け回る物語。その展開の巧さに、一気に引きずり込まれていきました。そして過去に苦い思いを持つ伊之助他、登場人物それぞれがしっかりと書き込まれていて、事件そのものだけでなく、人生を語ってくれる名作でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊之助シリーズ第1段。作者の時代小説というと人情物が思い浮かぶが、本シリーズは人生の暗黒面を強調したものとなっている。 主人公伊之助は、元凄腕の岡っ引きだが現在は彫師をしている。だが、昔の縁でしばしば事件解決を頼まれる。今回は知人からの消えた娘の行方を探って欲しいという依頼。伊之助は本業の合い間をぬって(この辺にユーモア味がある)、必死の探索をする。物語が進むに連れ、暴かれていく江戸に巣食う様々な悪。この悪を描くという点が主題の一つになっている。捜索に疲れた伊之助が川面に浮かぶ水草を見て呟くセリフが印象的である。「あの女もこのような儚い運命を辿っているんじゃないのか」。これは女の運命だけでなく、人の運命の儚さを示唆しているように思う。最後に見つかる女は予想通り、これ以上は無いと言う悲惨な状態に置かれている。そこには、何の救いも無い。 作者の人物描写の巧みさはそのままに、人生の暗黒面を描き出した異色時代小説の傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説を読んで主人公のイメージは芸能人で言うと高倉健だろうか。 内容はサスペンス調とはいえ、登場人物は皆相変わらず生き生きと個性のあるヤツらばかりである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台は江戸時代の江戸と思われる。主人公は元岡っ引のバツ一。適当に仕事を こなし、だらだらと自由な身分に身を置いている。僕は、こういう時代物を呼んだ経験はほとんどなかったのだが、この本は予想以上に面白かった。消えた女を捜す私立探偵のような働きをする主人公が時に戸惑い、しかし、大部分は冷静に問題の核心に迫るストーリーテリングはなかなかのものだと思う。人物描写などはシンプルで、たまに幼稚におもえる描写などもあるが、それはストーリーの骨太な勢いであまり気にならなくなるとおもう。(ただ、致命的なのは死の描写で、「ガクガクと手足が震えたかと思うと、両目がくるっと上に向いた」というところ(笑)これじゃ、安物の時代劇です) 何はともあれ、面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
暮れ六つ(午後6時)「日は町の高いところに移り、木の梢や寺の屋根瓦の端に、昼のかけらのような光を残しているだけで、町のそこには白っぽい日暮れのいろがたまりはじめていた」という秋のある日から始まり、「伊之助は早春の光のなかに立ちつづけた」ところで終わる物語である。その間には秋から冬にいたる季節と江戸の庶民の暮らしと探偵ハードボイル調の伊之助の活躍が描かれている。 かわいそうな女おようと、哀れな女おうのと、一途な女おまさが印象的である。事件は一定の解決を見るのであるが、実は伊之助は1人の別の女のことをずっと探索していたのではあるまいか。彼は「岡っ引をやめてくれない?」と女房のおすみに言われて「バカ言え」と一笑にふす。その後女房は男と無理心中して死んでしまったのである。彼は岡っ引をやめ、その後決して十手を持とうとしない。伊之助はおようを探して江戸深川の小路から小路へ歩きながら、精神を病んだおうの事を調べながら、おまさの愛に戸惑いながら、死なれた女房おすみの本当の気持ちを探す迷路に入りこんでいたのだ。私にはそう思えて仕方なかった。彼に本当に「早春の光」は届いたのか。それは次の物語に書いてあるのかもしれない。 このサスペンス時代小説は本格推理物ではないので、謎解きが物足りない所があるのは仕方ない。少し強引な展開があるので星ひとつ減ったが後は満点。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!