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(短編集)
巨悪
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巨悪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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東京地検特捜部のことがよく分かった。謎解きも多くて楽しめた。 | ||||
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地検特捜部のことがよく分かる。 地検特捜部を構成する検事と検察事務官の関係。 直告班と機動捜査担当。 大規模事件への取り組み。 フロッピーディスクのデータ改竄を隠蔽した不祥事。 悪しき慣例を抜本的に改革していく姿を描いている。 ストーリーはダイナミックに階層深く複雑にエスカレーションしていく。 ”巨悪”たる根源を追求していくミステリーとサスペンス。 | ||||
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東京地検特捜部による政治家や企業間における不正献金疑惑を追及した検察ミステリ。 東京地検特捜部のブツ読みや、取調べなど、地味な仕事や上司との軋轢が丁寧に描かれており、取調べ対象の秘書や政治家、大企業幹部も一筋縄ではいかない人物ばかりで非常に読み応えがある内容だった。 法律って誰のためにあるんでしょうか 正義って何なんでしょうか 組織って誰のためにあるんでしょうか と、常に正義に疑念を抱きつつ、自分の信念を貫き通した中澤検事や城島事務官の心意気が好きだった。 また、検察組織内でも現場派と法務省の赤レンガ派の派閥争いや、現場の意見と上司の筋書きの食い違いなど、権力争い、手綱争いの様子も楽しめた。 とりわけ、震災復興事業と巨悪のくだりは印象的だった。 1つ1つは小さな悪、あるいは悪とも言えない組織思いの行動かもしれないが、途方もない大きさのため全体像を把握できず、巨悪を巨悪だと認識できていない。一昔前の巨悪は個人と企業の結びつきの範疇での犯罪に過ぎなかったが、今では数多くの施策や官僚が絡みつき巨悪の規模は飛躍的に増大している。 巨悪とは、単純なものではなく根深く、いくつもの思惑が絡んでいる実態の見えずらいものだということがよく分かった。 | ||||
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424ページの力作です!検察庁の仕組みや特捜部の仕事について勉強できます。途中から止まらなくなります! 東日本大震災復興予算(2011年から30年間の増税)から補助金を申請した企業が、その補助金を子会社やタックスヘイブンに還流させてマネーロンダリングして、多くの個人からの寄付金という形にして、懇意の国会議員に合法的政治資金を獲得させるシステム=公金横領システムを暴こうとする東京地検特捜部の苦闘を描いている。 「今こそ特捜部は完全復活しなければならない。ここにいる人間はその先駆けだ。現代の巨悪は個人ではない。政財官民ごちゃまぜの集団だ。我々はようやくその根を見つけた。根を一本一本叩く切っていく。それは我々特捜部しかできに」(本書 421頁) 特捜部というとGHQが作ったとか、田中角栄ロッキード事件とか、鈴木宗男&佐藤優さん事件でわかるように国策捜査で国が決めた事件の生贄にすると決めたら絶対にそうするとか、小沢一郎事件とか、違法捜査とか、ろくなイメージがない。 政財界の大きな犯罪を暴くのは警察では無理で、検察庁の特捜部しかないはずだけれども、その特捜部が腐敗しているので、日本に自浄作用は消えてしまったという感覚を庶民(私)は持っている。 でも、それじゃいけないんだよね。法治国家における検察庁と、その特捜部よ、かくあれ!と提言する検察ミステリーです!! | ||||
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政治家の手ぬぐい配布に纏わる選挙法違反容疑。その解明を進める検事中澤。 証拠が残りにくい経済犯罪を追及することに難儀しながら、旧友や有能な立合事務官と共に立件に向かって邁進していく。 検察内部での暗闘に捜査を邪魔されながらも懸命に捜査を続ける中澤だが、巨悪は彼を押しつぶそうと迫ってきていた、という話。 かなりボリュームもあり重厚な小説。どんでん返しも織り交ぜながら読ませます。 軽いタッチの法曹小説が多い中、専門用語を用いながらも地道な捜査を丁寧に描いています。 同著者の「地検のS」と共にお勧めの一作です。 | ||||
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