すべてがFになる

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すべてがFになるの評価:

3.53/5点 レビュー 372件。 A ランク

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平均点3.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全112件 41〜60 3/6ページ
No.72
(3pt)

1990年代のテクノロジーを反映したライトミステリ

まず文章は、とくに地の文は「理系」畑の作家だからか、シンプルで読みやすい反面、情緒がなく無味乾燥。ときにナンセンスに見えながらも気の利いた会話があるのだけれど、“文体” で読ませる作家ではないという印象でした。

キャラ造形は全体的に浅いと思います。端役はおろか、主要登場人物の外見的特徴さえさほど描写されていないので、頭のなかで各キャラの具体的イメージを形成することがむずかしい。主人公ペアは若き国立大学助教授と傑出した才能を持つ令嬢ということなのだけど、キャラクターにヒダがないため、“ものすごく頭のいい人”、“ものすごくお金持ちの人” というマンガ的なキャラクターの域を出ていません。そのほかの脇役も全体的に平坦。

ただ反対に、そうした情景喚起の希薄さやキャラクターのデフォルメ具合が、物語のリアリティラインを下げることに一役買っており、作中の出来事や心情の強引さを多少なりとも許容させる要因になってもいると思いました。したがって、それらはある程度意図されたものなのかもしれません。

トリックはかなり大がかなうえに正確さを要求されるものなため、非常に無理があります。それでも一番目の殺人トリックは、たとえ “机上” でしか成立しえないものだとしても、きちんと計算されているので驚きがありました。ですが、そのわりに二番目の殺人トリックがかなり運任せで場当たり的。最後に主人公が犯人のトリックがいかに優れているのか説く場面があるのだけど、あまり説得力を感じませんでした。

くわえて設定が1990年代に最先端であったコンピューター事情を多分に反映しているので、今見ると古くさいところはいなめません。同時代に読まないとおもしろさが半減する作品でしょう。

けれども分量が多いわりに読みやすく、会話にはられた伏線の回収の仕方もなかなか。コンピューターのネタがふんだんに散りばめられているけれど、それらにあまり通じていなくても、文章をなんとくなく理解するだけで話を読み進められるように配慮されてもいます。ライトミステリとしては読む分には十分楽しめました。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.71
(3pt)

1990年代のテクノロジーを反映したライトミステリ

まず文章は、とくに地の文は「理系」畑の作家だからか、シンプルで読みやすい反面、情緒がなく無味乾燥。ときにナンセンスに見えながらも気の利いた会話があるのだけれど、“文体” で読ませる作家ではないという印象でした。

キャラ造形は全体的に浅いと思います。端役はおろか、主要登場人物の外見的特徴さえさほど描写されていないので、頭のなかで各キャラの具体的イメージを形成することがむずかしい。主人公ペアは若き国立大学助教授と傑出した才能を持つ令嬢ということなのだけど、キャラクターにヒダがないため、“ものすごく頭のいい人”、“ものすごくお金持ちの人” というマンガ的なキャラクターの域を出ていません。そのほかの脇役も全体的に平坦。

ただ反対に、そうした情景喚起の希薄さやキャラクターのデフォルメ具合が、物語のリアリティラインを下げることに一役買っており、作中の出来事や心情の強引さを多少なりとも許容させる要因になってもいると思いました。したがって、それらはある程度意図されたものなのかもしれません。

トリックはかなり大がかなうえに正確さを要求されるものなため、非常に無理があります。それでも一番目の殺人トリックは、たとえ “机上” でしか成立しえないものだとしても、きちんと計算されているので驚きがありました。ですが、そのわりに二番目の殺人トリックがかなり運任せで場当たり的。最後に主人公が犯人のトリックがいかに優れているのか説く場面があるのだけど、あまり説得力を感じませんでした。

くわえて設定が1990年代に最先端であったコンピューター事情を多分に反映しているので、今見ると古くさいところはいなめません。同時代に読まないとおもしろさが半減する作品でしょう。

けれども分量が多いわりに読みやすく、会話にはられた伏線の回収の仕方もなかなか。コンピューターのネタがふんだんに散りばめられているけれど、それらにあまり通じていなくても、文章をなんとくなく理解するだけで話を読み進められるように配慮されてもいます。ライトミステリとしては読む分には十分楽しめました。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.70
(3pt)

1990年代のテクノロジーを反映したライトミステリ

まず文章は、とくに地の文は「理系」畑の作家だからか、シンプルで読みやすい反面、情緒がなく無味乾燥。ときにナンセンスに見えながらも気の利いた会話があるのだけれど、“文体” で読ませる作家ではないという印象でした。

キャラ造形は全体的に浅いと思います。端役はおろか、主要登場人物の外見的特徴さえさほど描写されていないので、頭のなかで各キャラの具体的イメージを形成することがむずかしい。主人公ペアは若き国立大学助教授と傑出した才能を持つ令嬢ということなのだけど、キャラクターにヒダがないため、“ものすごく頭のいい人”、“ものすごくお金持ちの人” というマンガ的なキャラクターの域を出ていません。そのほかの脇役も全体的に平坦。

ただ反対に、そうした情景喚起の希薄さやキャラクターのデフォルメ具合が、物語のリアリティラインを下げることに一役買っており、作中の出来事や心情の強引さを多少なりとも許容させる要因になってもいると思いました。したがって、それらはある程度意図されたものなのかもしれません。

トリックはかなり大がかなうえに正確さを要求されるものなため、非常に無理があります。それでも一番目の殺人トリックは、たとえ “机上” でしか成立しえないものだとしても、きちんと計算されているので驚きがありました。ですが、そのわりに二番目の殺人トリックがかなり運任せで場当たり的。最後に主人公が犯人のトリックがいかに優れているのか説く場面があるのだけど、あまり説得力を感じませんでした。

くわえて設定が1990年代に最先端であったコンピューター事情を多分に反映しているので、今見ると古くさいところはいなめません。同時代に読まないとおもしろさが半減する作品でしょう。

けれども分量が多いわりに読みやすく、会話にはられた伏線の回収の仕方もなかなか。コンピューターのネタがふんだんに散りばめられているけれど、それらにあまり通じていなくても、文章をなんとくなく理解するだけで話を読み進められるように配慮されてもいます。ライトミステリとしては読む分には十分楽しめました。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.69
(3pt)

1990年代のテクノロジーを反映したライトミステリ

まず文章は、とくに地の文は「理系」畑の作家だからか、シンプルで読みやすい反面、情緒がなく無味乾燥。ときにナンセンスに見えながらも気の利いた会話があるのだけれど、“文体” で読ませる作家ではないという印象でした。

キャラ造形は全体的に浅いと思います。端役はおろか、主要登場人物の外見的特徴さえさほど描写されていないので、頭のなかで各キャラの具体的イメージを形成することがむずかしい。主人公ペアは若き国立大学助教授と傑出した才能を持つ令嬢ということなのだけど、キャラクターにヒダがないため、“ものすごく頭のいい人”、“ものすごくお金持ちの人” というマンガ的なキャラクターの域を出ていません。そのほかの脇役も全体的に平坦。

ただ反対に、そうした情景喚起の希薄さやキャラクターのデフォルメ具合が、物語のリアリティラインを下げることに一役買っており、作中の出来事や心情の強引さを多少なりとも許容させる要因になってもいると思いました。したがって、それらはある程度意図されたものなのかもしれません。

トリックはかなり大がかなうえに正確さを要求されるものなため、非常に無理があります。それでも一番目の殺人トリックは、たとえ “机上” でしか成立しえないものだとしても、きちんと計算されているので驚きがありました。ですが、そのわりに二番目の殺人トリックがかなり運任せで場当たり的。最後に主人公が犯人のトリックがいかに優れているのか説く場面があるのだけど、あまり説得力を感じませんでした。

くわえて設定が1990年代に最先端であったコンピューター事情を多分に反映しているので、今見ると古くさいところはいなめません。同時代に読まないとおもしろさが半減する作品でしょう。

けれども分量が多いわりに読みやすく、会話にはられた伏線の回収の仕方もなかなか。コンピューターのネタがふんだんに散りばめられているけれど、それらにあまり通じていなくても、文章をなんとくなく理解するだけで話を読み進められるように配慮されてもいます。ライトミステリとしては読む分には十分楽しめました。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.68
(3pt)

飽きそうなギリギリのライン

まあまあ面白かったです。
95年に書かれたそうなのでPCやVR、コンピュータウィルスなど今では常識となったことも当時としてはかなり斬新だったろうと思いました。
閉鎖された特殊な建物の中での話なので長さの割に盛り上がりません、場面も転換しないのでちょっと飽きます…。
主人公とヒロインも、優秀さが鼻に付くというか、クセが強いので好き嫌いが分かれそうです。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.67
(3pt)

飽きそうなギリギリのライン

まあまあ面白かったです。
95年に書かれたそうなのでPCやVR、コンピュータウィルスなど今では常識となったことも当時としてはかなり斬新だったろうと思いました。
閉鎖された特殊な建物の中での話なので長さの割に盛り上がりません、場面も転換しないのでちょっと飽きます…。
主人公とヒロインも、優秀さが鼻に付くというか、クセが強いので好き嫌いが分かれそうです。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.66
(3pt)

専門的用語が多いような

はじめて森博嗣さんの本を読みました。
孤島の研究所で起こった密室殺人というシチュエーションが好きです。
前半はワクワク感であっという間に読んでしまったのですが、推理場面では理解するのにこちらも頭を使わないといけないため読んでて疲れました。
先にドラマを少しだけ見ていたのでそのキャストで脳内再生されてしまったけど、全体的に面白かったです!
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.65
(3pt)

専門的用語が多いような

はじめて森博嗣さんの本を読みました。
孤島の研究所で起こった密室殺人というシチュエーションが好きです。
前半はワクワク感であっという間に読んでしまったのですが、推理場面では理解するのにこちらも頭を使わないといけないため読んでて疲れました。
先にドラマを少しだけ見ていたのでそのキャストで脳内再生されてしまったけど、全体的に面白かったです!
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.64
(3pt)

ゲームですね。人が死んでもとくに感情もなく謎解き重視で。

感情面の表現が乏しいので、単に謎解きごっこを楽しんでいるだけに感じました。
さらに、オチが、、、。

あんまり、ご都合主義や非現実的なオチに逃げられるのは、私はげんなりしてしまいます。
最後に行くにしたがって、あ~ぁ、となっていきました。

ちなみに、2人の主人公は発達障害かな。
感情の流れがちょっとおかしいので。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.63
(3pt)

ゲームですね。人が死んでもとくに感情もなく謎解き重視で。

感情面の表現が乏しいので、単に謎解きごっこを楽しんでいるだけに感じました。
さらに、オチが、、、。

あんまり、ご都合主義や非現実的なオチに逃げられるのは、私はげんなりしてしまいます。
最後に行くにしたがって、あ~ぁ、となっていきました。

ちなみに、2人の主人公は発達障害かな。
感情の流れがちょっとおかしいので。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.62
(3pt)

理系ミステリとは何か?

理科系ミステリ作家として語られる著者のデビュー作。
しばしばミステリにおける探偵というものは浮世離れした非常識な人物で、それ故に常人ならざる洞察を持っていたりするものですが、本作の探偵役もその範疇に漏れず世間からややズレた研究者です。
その他の登場人物も所謂理系の人間が多くを占め、作中に示される彼らの理路も過剰に論理的であったりするので、非合理な現実に流されがちな小市民である私としてはそれらにどこか小気味良さを感じながら読み進める事ができました。
ただそんな論理的かつ合理的な登場人物達の中に潜む犯人によって企てられた本作における殺人は、その目的に比して余りに迂遠で不合理なものに映りました。それは簡潔で加不足なく必要十分である事に美しさを見出す理系的な価値観との齟齬があるように感じました。まるで冗長で美しくないコードのようです。
読後そういった違和感が拭えなかったせいで、私はミステリに期待する種明かしによるカタルシスを本作から充分に得られませんでした。
本作を批判するとすれば理系的であるせいで動機や人物の描写に欠けるというよりは、寧ろ合理性を欠いている点、つまり理系的である事を充分に突き詰められていない事にあるのではないでしょうか。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.61
(3pt)

理系ミステリとは何か?

理科系ミステリ作家として語られる著者のデビュー作。
しばしばミステリにおける探偵というものは浮世離れした非常識な人物で、それ故に常人ならざる洞察を持っていたりするものですが、本作の探偵役もその範疇に漏れず世間からややズレた研究者です。
その他の登場人物も所謂理系の人間が多くを占め、作中に示される彼らの理路も過剰に論理的であったりするので、非合理な現実に流されがちな小市民である私としてはそれらにどこか小気味良さを感じながら読み進める事ができました。
ただそんな論理的かつ合理的な登場人物達の中に潜む犯人によって企てられた本作における殺人は、その目的に比して余りに迂遠で不合理なものに映りました。それは簡潔で加不足なく必要十分である事に美しさを見出す理系的な価値観との齟齬があるように感じました。まるで冗長で美しくないコードのようです。
読後そういった違和感が拭えなかったせいで、私はミステリに期待する種明かしによるカタルシスを本作から充分に得られませんでした。
本作を批判するとすれば理系的であるせいで動機や人物の描写に欠けるというよりは、寧ろ合理性を欠いている点、つまり理系的である事を充分に突き詰められていない事にあるのではないでしょうか。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.60
(3pt)

kindleで再読してみました

この作品はかつて出版と同時に読んだことあり,当時はスタイリッシュな理系ミステリーとして,とても面白いと思った記憶があります.メインのコンピュータのトリックも,途中で登場するVRのシーンも,当時の理系研究者の日常の「ちょっと先」を感じさせる部分があって,だいぶ引き込まれました.現実世界には存在しない(と書いたら言い過ぎか)理系ヒロインの姿も,よいスパイスになっていたと思います.

今回kindle unlimitedの対象になっていることもあり,久しぶりに再読しました.当時感じた面白さはまだ保たれているし,現実が当時の設定を追い抜いてしまったことによる陳腐さもさほどありません.今回も面白く読ませていただきました.ただもともと非現実的な設定だし,作られた世界での「なんでもあり」のミステリーなので,☆は3つにしておきます.
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.59
(3pt)

kindleで再読してみました

この作品はかつて出版と同時に読んだことあり,当時はスタイリッシュな理系ミステリーとして,とても面白いと思った記憶があります.メインのコンピュータのトリックも,途中で登場するVRのシーンも,当時の理系研究者の日常の「ちょっと先」を感じさせる部分があって,だいぶ引き込まれました.現実世界には存在しない(と書いたら言い過ぎか)理系ヒロインの姿も,よいスパイスになっていたと思います.

今回kindle unlimitedの対象になっていることもあり,久しぶりに再読しました.当時感じた面白さはまだ保たれているし,現実が当時の設定を追い抜いてしまったことによる陳腐さもさほどありません.今回も面白く読ませていただきました.ただもともと非現実的な設定だし,作られた世界での「なんでもあり」のミステリーなので,☆は3つにしておきます.
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.58
(3pt)

肩肘はらずに楽しめる “理系” ミステリ

まず文章は、とくに地の文は “理系” 畑の作家だからか、情緒のない無味乾燥なもので、シンプルで読みやすい反面、味気がない。ときにナンセンスながらも気の利いたようにも見える会話があるのだけれど、「文体」で読ませる作家ではないという印象。

キャラ造形は全体的に浅い。端役はおろか、主要登場人物の外見的特徴さえさほど記述されていないので、頭のなかで各キャラの具体的イメージを形成することができず、キャラクターに感情移入しづらい。主人公ペアは若き国立大学助教授と傑出した才能を持つ令嬢ということなのだが、キャラクターに襞がないので、“ものすごく頭のいい人”、“ものすごくお金持ちの人” というマンガ的なキャラクターの域を出ていないように思う。

ミステリとしては、トリックがかなり大がかりなため、かなり無理がある。それでも一番目の殺人トリックは “机上” でしか成立しえないものだとしても、きちんと計算されているため、おもしろかった。しかし、そのわりに二番目の殺人トリックがかなり運任せで場当たり的に見える。最後に主人公が犯人のトリックがいかに優れているのか説く場面があるのだけど、あまり説得力を感じられなかった。

そのほかにも本作の設定や世界観が1990年代のテクノロジー事情を多分に反映しているので、今見ると古くさいところは否めない。同時代に読まないとおもしろさが半減する作品だとも思う。

けれども分量が多いわりに読みやすく、会話にはられた伏線の回収の仕方もうまい。“理系” 的なネタがふんだんに散りばめられているけれど、それらにあまり通じていなくても、文章をなんとくなく理解するだけで話を読み進められるように書かれてもいる。本格ミステリや社会派ミステリとしてではなく、肩肘はらないミステリとして読む分には十分楽しめた。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.57
(3pt)

肩肘はらずに楽しめる “理系” ミステリ

まず文章は、とくに地の文は “理系” 畑の作家だからか、情緒のない無味乾燥なもので、シンプルで読みやすい反面、味気がない。ときにナンセンスながらも気の利いたようにも見える会話があるのだけれど、「文体」で読ませる作家ではないという印象。

キャラ造形は全体的に浅い。端役はおろか、主要登場人物の外見的特徴さえさほど記述されていないので、頭のなかで各キャラの具体的イメージを形成することができず、キャラクターに感情移入しづらい。主人公ペアは若き国立大学助教授と傑出した才能を持つ令嬢ということなのだが、キャラクターに襞がないので、“ものすごく頭のいい人”、“ものすごくお金持ちの人” というマンガ的なキャラクターの域を出ていないように思う。

ミステリとしては、トリックがかなり大がかりなため、かなり無理がある。それでも一番目の殺人トリックは “机上” でしか成立しえないものだとしても、きちんと計算されているため、おもしろかった。しかし、そのわりに二番目の殺人トリックがかなり運任せで場当たり的に見える。最後に主人公が犯人のトリックがいかに優れているのか説く場面があるのだけど、あまり説得力を感じられなかった。

そのほかにも本作の設定や世界観が1990年代のテクノロジー事情を多分に反映しているので、今見ると古くさいところは否めない。同時代に読まないとおもしろさが半減する作品だとも思う。

けれども分量が多いわりに読みやすく、会話にはられた伏線の回収の仕方もうまい。“理系” 的なネタがふんだんに散りばめられているけれど、それらにあまり通じていなくても、文章をなんとくなく理解するだけで話を読み進められるように書かれてもいる。本格ミステリや社会派ミステリとしてではなく、肩肘はらないミステリとして読む分には十分楽しめた。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.56
(3pt)

トリックは満点ですが

理系ミステリーと聞いてガッツリ文系の自分に理解できるだろうかと思い、気になりつつも長らく積みっぱなしだった本。
予想に反して文章自体は堅苦しくなく非常にわかりやすい。
トリックに関しても鮮やかでまったく見破れなかった。
ただ登場人物がことごとく無機質というか、感情の機微がほとんど感じられないのが残念。全員が全員トリックを成立させるために台本通り動いてるといった感じ。
殺人事件が起きて外部に連絡が取れず犯人も捕まっていないのだからもう少しあわてふためいてもいいのでは?と思ってしまい、始終冷静でのほほんとしている登場人物たちに共感はできなかった。
四季博士以外の天才ではない人々に関しても何故そういう行為をするのかという説得力が欠けていた点が多々あり、人間同士の感情面では正直☆1でも多いくらい。
しかしミステリー小説として肝心要なトリックには唸らされるのでその分の☆3です。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.55
(3pt)

トリックは満点ですが

理系ミステリーと聞いてガッツリ文系の自分に理解できるだろうかと思い、気になりつつも長らく積みっぱなしだった本。
予想に反して文章自体は堅苦しくなく非常にわかりやすい。
トリックに関しても鮮やかでまったく見破れなかった。
ただ登場人物がことごとく無機質というか、感情の機微がほとんど感じられないのが残念。全員が全員トリックを成立させるために台本通り動いてるといった感じ。
殺人事件が起きて外部に連絡が取れず犯人も捕まっていないのだからもう少しあわてふためいてもいいのでは?と思ってしまい、始終冷静でのほほんとしている登場人物たちに共感はできなかった。
四季博士以外の天才ではない人々に関しても何故そういう行為をするのかという説得力が欠けていた点が多々あり、人間同士の感情面では正直☆1でも多いくらい。
しかしミステリー小説として肝心要なトリックには唸らされるのでその分の☆3です。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.54
(3pt)

綺麗でした

よかったです。本紙もきれいで、気に入っています。また購入したいです。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.53
(3pt)

綺麗でした

よかったです。本紙もきれいで、気に入っています。また購入したいです。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011