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なでしこ御用帖



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【この小説が収録されている参考書籍】
なでしこ御用帖 (集英社文庫)

なでしこ御用帖の評価: 3.73/5点 レビュー 15件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(1pt)

時代考証が出鱈目

この作家は時代小説を量産しているくせに、時代考証が出鱈目。
 第四話で主人公の紺が、第五話で美音が三つ指を突くという、最悪、無作法な挨拶をしている。三つ指を突くのは、そもそも吉原の遊女が始めた作法で、極めて無作法とされる。両手を「ハ」の字状にして掌をしっかり床に着け、額を床すれすれまで下げるのが最も礼儀正しい作法。これを知らないのは時代小説作家として恥ずかしい。
 次に、雄猫。これは牡猫でなければならない。「雄」は鳥類など、一見しただけでは性別不明の場合に用いる。旁の「土」は勃起した男性器を意味するので、そういう外性器を持つ動物に使用。また「雌」も同じく、鳥類など、一見しただけでは性別不明の場合に用いる。「隹」は、そもそも「鳥」の意味。牡馬、牝馬を雄馬、雌馬などと書いたら、競馬ファンにドヤされること請け合い。
 下駄は江戸時代は雨具で、雨天の時に履くものだが、晴天でも履いているし、「凄い」は江戸時代は「ぞっとする」「気味が悪い」という意味だが、「素晴らしい」に近い現代の用法で使っている。
 また「大変」は江戸時代は、現代と違って「すさまじい凶事」の意味で使うが「非常に」という現代の意味で使っている。
 その他、厄介・神経質(坪内逍遙の造語)、緊張(森鴎外の造語)、理由(山縣有朋の造語)、雰囲気(北原白秋の造語)、心配(河竹黙阿弥の造語)、普段(若松賤子の造語)、小走り・文句(樋口一葉の造語)、居心地・無駄(国木田独歩の造語)、露骨・姿勢・状況・視界(夏目漱石の造語)、袋小路(有島武郎の造語)、頑張る(サトウハチローの造語)、原因(西周の造語)、体調(北杜夫の造語)、駄目(尾崎紅葉の造語)、無視(内田魯庵の造語)、捕縛(新聞雑誌の造語)、完璧(服部誠一の造語)、本格的(勝本清一郎の造語)、落胆(荻田嘯の造語)、現場(中江兆民の造語)、美人画(小栗風葉の造語)など、江戸時代にない言葉のオンパレード。
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No.14:
(4pt)

お婆なので、なでしこちゃん、疲れるよと思いながら、作品の中に引き込まれて楽しみました。

お嬢ちゃん、元気が良すぎて、周りが大変だよねー。
でも、それぞれがイキイキと表現されていて、面白かったです。
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No.13:
(4pt)

権佐の続き

切られ権佐の続きで、祖父母の血が孫に受け継がれているところが面白かった。
親子愛、兄弟愛、叔父叔母の愛などがうまく描かれている。
人は家族に支えられて生きているんだなと思える一冊でした。
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No.12:
(3pt)

再読です

ふと目に入って読み返したくなりました。
「やる気がなくなって、やりたいと思わない」に至って死ぬ事はごく普通の事なんだと、初読の時には大して印象に残らなかった部分が、今回はすんなりと腑に落ちました。
割と単純なキャラですが、とても健全かつ真っ当。少し融通利かせても…と思う部分も無きにしも非ずですが、気持ち良く読みました。
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No.11:
(4pt)

さすが権佐の孫!

宇江佐真理さんの小説が大好きです。なでしこちゃんの行動力には、とても潔い気持ちになります。
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No.10:
(4pt)

やっぱり読みやすい

宇江佐真理さんの書かれているものは、どれも温かい。人間ってかわいいなって思えるので、私にとって現実に疲れた時、心を癒すお薬です。何作か読んでいるので、このキャラは、あの作品のキャラと似てるわとか、思ってしまう点はありました。「ひょうたん」~「夜泣きめしや」を読んだ時にも感じたのですが、こういう感じに前の作品の子孫を描かれると、ご先祖様に私って感謝の気持ちもっと持たないと・・とか、私のこの性格はどのご先祖さんの血なんだろっとか思います。そして、人間って儚いようで代々続いていっているのねって思うと元気が出ます。
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No.9:
(5pt)

花の名前の短編

前作からの流れがあり、長編小説の感じがする。宇江佐ワールド全開!
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No.8:
(4pt)

斬られ権左の続編 権左の孫娘がなでしこです

私はこの人の時代小説が好きで、たくさん読んでます
なでしこ御用帖、は、斬られ権左、の続編で、斬られの最後が権左の死、で終わるから、その救いにもなる続編です。
その楚々とした風情から、なでしこちゃん、と呼ばれているお紺ですが、実は大酒飲みの捕物好き。

なでしこ御用帖 (集英社文庫)

八丁堀のなでしこ/
 次兄の流吉が犯人と疑われて、なでしこちゃんが乗りだします

養生所の桜草/
 長男の助一郎は、養生所で修行中
 8代将軍の肝いりで始まった養生所だけれど、与力同心の見回りは手抜きで中間たちはやりたい放題
 そんな中で男の首つりが続き、さらに女看護人が殴られて骨折
 だれが、どういう理由で、ってお紺が潜入捜査

路地のあじさい/
 おきえさんは、昔日本橋で芸者に出て、今は飲み屋を娘とやってる
 病気で店をたたんだ日、近くで、おきえに絡んでいた酒乱が殺された
 おきえは過去に刃傷沙汰をおとしたことがあり、疑われるが

 
吾亦紅さみし/
 お紺の診療所は八丁堀にあります。八丁堀の役人は敷地を医者に貸して地代をもらっているから
 その役人の一人が、絵が達者で上役に絵を頼まれた。でもそれが美人画だったんで、奥さんが妬んで切り裂いちゃいました。
 夫の出世より悋気が勝る女のすさまじさ、ですね

寒夜のつわぶき/
 つわぶきの側にいた迷い猫。いろんなとこで餌をもらい、お紺のうちの前でもうろついてる
 病人に猫はいけないよ、って言われるけど、お紺に惚れてる気弱な要之助は、猫好き
 要之助は、気弱な自分だけど、お紺が夫婦になってくれればなんとかやっていける、って告白
 自分のことは自分でして、私がいてくれれば、なんてバカみたい!
 ってお紺は突き放しますが、猫をかまうフリをして、家の間取りをみてとって押し込む強盗がいて
 その強盗にお紺の家が押し入られた時、要之助が腹を刺されます

花咲き小町
 お紺のとこには、養生所から一時帰宅の長男にくっついて、武士の娘で女看護人の美音と、口のきけない大男の半鐘、ってのがきてました
 美音と長男は恋仲で、お紺と要之助の祝言するなら、一緒に、って

 かくして、みんな収まるとこにおさまって大団円でした
 斬られ、の終わり方が哀しかったから、この続編を読んで気が晴れました
 あ〜、よかった(^^)

なでしこ御用帖 (集英社文庫)
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No.7:
(5pt)

可愛いお紺ちゃん!

斬られ権佐をだいぶ前に読んでから本書を読みました。
なので、斬られ権佐の内容も忘れていましたが、
徐々に思いだしどっぷり物語に浸りました。

まず、なんと言っても主人公で斬られ権佐の孫のお紺ちゃんが可愛らしい、
顔も可愛いが斬られ権佐の血を引いて捕物好きで難事件を解決に導く様は、
痛快です。でも可愛い過ぎてやや下手人には甘く見られがちなところが難点。
そしてなんとこのお紺ちゃんはお酒が大好き!
夫選びは少々、難儀するお紺ちゃんですが…。
それは読んでのお楽しみ、斬られ権佐を読まれたことのない方でも
楽しめる作品です。
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No.6:
(3pt)

あまり。

読んでみて少し残念な気がしました、読者としてもっと読みごたえがあるかと期待したのですが。
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No.5:
(4pt)

婚活中のあなたにも

「まっすぐ」な自分を思い出します。切られ権佐のその後もわかり、宇江佐真理ファンにはファン心をくすぐる一冊。同時に現在婚活に励む女性の心に刺さるエピソードも。勇気がもらえるかもしれません。
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No.4:
(4pt)

つづけて「斬られ権佐」を読みたくなりました。

「おきゃん」なとでも言いたいお紺ちゃんですが、脈々と流れる、斬られ権佐=おじいちゃんの
血が受け継がれてます。
また、そんなおじいちゃんと結婚した、医師のおばあさんの血も、
そんな、血族が感じられる作品です。
もちろん、捕り物帖としての物語が面白い事は当然ですよ!

読み終わって、ほっと涙が流れます。

おじいちゃんの話を知りたくなって、「斬られ権佐」を購入しました。
発売順や、話の流れでは逆なのですが、私はこの読み方が良かったと思います。

この本を購入された方で、「斬られ権佐」を読んでない人は読み終わったら
すぐに書店へ走るべきです。
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No.3:
(4pt)

「斬られ権左」の孫娘、お紺が真実を鋭く抉る!

医師である父を助けて患者の世話をするお紺は17歳。
 呉服屋の手代をしている次兄の流吉が事件に巻き込まれ、
下手人の疑いをかけられたことから首を突っ込み、見事な
推理で兄の窮地を救う。
 どうやら、祖父の「斬られ権左」の血が騒ぐのか、それ
以来いろいろ事件が気になって仕方がない。
 流吉も手先が器用で、事件後は仕立屋の道を歩き始めた。
 仕立屋は「斬られ権左」の本業だった。
 そして長兄の助一郎は医師の見習いをしている。
 これは父はもちろん、女医であった権左の妻あさみの血を
引いているようだ。

 3兄妹がそれぞれ祖父や親の血を引いて、立派に真っ当に、
そして仲良く暮らしてゆく。
 今日び、なかなか羨ましい世界かもしれない。
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No.2:
(3pt)

斬られ権佐ほどのインパクトはありません

斬られ権佐の孫娘で「なでしこちゃん」の愛称で周りから可愛がられているお紺の物語。権佐の血を引いて捕物好きで市井の事件に首を突っ込み解決する活躍と、二人の男性に結婚を申し込まれて逡巡する様子が書かれています。作者の筆力からどのお話もそれなりに面白いものの、斬られ権佐に比べてお紺始め登場人物たちのキャラクターのインパクトが小さすぎて、全体的に平凡です。可もなし不可もなし、です。
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No.1:
(4pt)

斬られ権佐の孫たち

斬られ権佐の孫たち、一人は医者に、一人は仕立て屋に、そして一人は捕り物好きの娘、それぞれがいい味を出しています。会うことのなかった祖父でも斬られ権佐として語り継がれる祖父を心から誇りに思い、精一杯生きている姿が清々しく読後感の良い作品に仕上がっています。また、娘が結婚相手を選ぶ事件は感動的です。斬られ権佐を読まれた方にはぜひオススメしたい1冊です。
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