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ひとつ灯せ 大江戸怪奇譚
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ひとつ灯せ 大江戸怪奇譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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百物語を語るような時代小説はいくつか読みました。この本も髪結い伊佐治シリーズで知った宇江佐さんが怪談話をどのように書かれるのかと楽しみに手に取りました。読んでいると、主人公の世慣れなさ等にちょっといらいらと。でも読み終わると、とても満足。怖いのは怪奇現象ではなく、そんなお話にとりつかれた人それぞれの行く末かと思わされました。 | ||||
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内容が大変に読み応えあり良かったです。人間の心に響く内容で作者宇江佐様の作品を、いままで読まなかったので、これからは出来る限り作品を見つけて読みたいと思っています。 心理的作品です。 | ||||
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伊佐次捕物余話を筆頭に人情物語が多い宇江佐真理さんの 異色とも言えるホラーものです。 他の方もおっしゃられている様にどうして各々が 百物語のメンバーになったのかという説明が省略されていて 少々、その点だけ不完全燃焼感が残りました。 人生50年と言われた江戸時代、悪霊に憑りつかれ生死をさ迷った 大店の隠居・清兵衛(53歳)が主人公です。 最初はあまり霊とかではなく人の怨念みたいなものが霊的現象(妄想)を 生み出している話が多くあまり怖いという感じはありませんでしたが、 中盤からラストにかけてだんだん、じわじわ怖くなっていきます。 終わり方も切ないというかやり切れないというか…、 主人公・清兵衛も死への恐怖がなくなった…とあるのだから、 もうたぶん死期が近いのでしょう。。。 現代は江戸時代とは違い、科学万能の時代ですが いつの世にも理屈や数学では割り切れない話はたくさんある…、 そう考えさせられた一冊です。 この手の時代小説の第一人者は宮部みゆきさんですが 宇江佐真理さんにももっと人間の心の闇、醜さ、怖さ、 ホラーのジャンルを書いていただきたいと思いました。 | ||||
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百物語を題材にした連作集。 時代物でホラータッチと言えば、第一人者は宮部みゆきさん。 どうしてもそちらの作風と比べてしまいます。 ところが本作は宮部タッチとずいぶん異なります。 結末に短篇連作集としては意外な落ちをもってきたところがすごいです。 宮部みゆきは絶対にこういう結末にしないのです。 池波正太郎風とでも言える、乾いた終わり方です。 怪談噺が続くのですが、 それぞれの話に人間の機微が感じられて、 どれも目を逸らさせない完成度です。 後半になると気楽な怪談の会にぞくっとした気配が漂いだすあたりが、 個別のエピソードより怖いと思います。 ひとつひとつのエピソードにとどまらず、 全体として怪談になっている。 こんな怪談もあるんだという、よい見本です。 | ||||
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宇江佐真理。耳慣れない人もいるかもしれないが、オール讀物新人賞など複数受賞、直木賞候補にもなったことがある。時代小説作家。捕物帖が多いが、本作は夏向きの怪談。暑い季節を涼しく過ごせそうだ。短編八作だが、一冊でひとつの話と読むことも可。 江戸の世に、百物語という催しがひそかに流行した。百の蝋燭を立て、参加者が怖い話を終えるたびにひとつ消し、百消えると何かが起こる、という趣向だ。本作の登場人物たちは、自分の体験か、人伝に聞いたことだけを話さなければならない、というルールを設けた。作り話は御法度。興味本位で、むやみに怖がらせる人を寄せつけないようにしているのだ。いきおい、語られるのは、怖いというより不思議なものが多い。おもしろいのは、その不思議な出来事について、会員同士で、原因や解決策を冷静に議論し合うところである。実は、人間の心が生み出した幻影だったり、悪辣なものが仕組んだわなだったりと、事の真相が判明していく。メンバーの中には同心もいたりして、推理小説の要素も多分にある。 怖いのが苦手な人もこれなら大丈夫。といいつつ、あとからじわっと怖くなったりする。 | ||||
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宇佐江さんの本は初めてだが、非常に面白い。 読み始めは百物語の変形だが、次第に参加者の人間関係のドロドロが怖さの伏線となり、最後はどうしてこのような終幕になるのか、と言う筋書きである。詳細は書けないいが、この終幕のため続編はどうなるの、書いて欲しいのに、と思う。 | ||||
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