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ひとつ灯せ 大江戸怪奇譚



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【この小説が収録されている参考書籍】
大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)

ひとつ灯せ 大江戸怪奇譚の評価: 3.62/5点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

夜読むときは、要注意

経済的に余裕のある人たちが、月に1度集まり、ホントにあった恐い話をする物語。
ホントにあったと言っても、そこは小説なので、全部創作だとは思うのだが。
小心者にとっては、ホントの出来事か作り話かと言うことはまったく問題にならず、恐いものは恐いのだ。
そして、ぼくはこれを夜に読み始め、さらに恐い思いをして、眠れなくなり、とうとう一晩で読み終えてしまったのだ。

だから、自分は気が小さいという自覚のある人は、真っ昼間、人のいるところで読むことをお勧めする!
大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)より
4167640112
No.4:
(3pt)

年配の方には勧めたくない。

宇江佐さんのいつものほのぼの節を期待して手に取っただけに、このうら寂しいエンディングが切なかった。

死を恐れる平野屋が、この世の怪異になれるためにと加わった、怪奇談の会。
職業も立場も年齢もそれぞれ、息の合うメンバーに巡り会えたと喜んだのつかの間‥

予想通りの結末、ではないけれど、十分に寂しく切ない話だった。
秋の夜にはよい話、でも、寂しすぎて年配の方には勧めません。
大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)より
4167640112
No.3:
(3pt)

少々いやな余韻が残る・・・

息子に家業を譲り隠居した清兵衛を襲ったのは、死の恐怖だった。そんな清兵衛を見て、
友人の勘助はある集まりに清兵衛を誘った。本当にあった怖い話を語り合う「話の会」に
顔を出すうちに、やがて奇妙なできごとが起こり始める・・・。8つの作品を収録。

読んでいてじわじわと怖さが迫ってくる感じがした。話の会に参加する者たちは、それが
本当なのか、または人の心の弱さが作り出す幻想なのか、判断できないまま語り手の話に
耳を傾けている。だが、理屈では説明しきれない奇怪なできごとが次々に起こってくる。
読み手までもが、不思議な世界に引きずり込まれてしまう。「この話、作者はどう収める
つもりなのか?」背中がゾクゾクするような感覚を味わいながら読み進めた。だが、待って
いたのは本当に意外なラストだった。「怨念」「たたり」そんなことは信じたくないが、
その存在を完全に否定できないで恐れおののいている自分がいる・・・。少々、いやな
余韻が残る作品だった。
大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)より
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No.2:
(3pt)

湘南ダディは読みました。

日本には大昔、おそらく平安時代頃からコワイお話を持ち寄って皆で語り合う百物語と呼ばれた、いわばコワイお話パーティのような習慣がありました。ロウソク(正しくは行燈)を100本、ずっと向うの座敷に灯しておき、集まった人達はこちらの暗い座敷にすわり、それぞれ一人一話コワイお話が終わると向うの座敷まで暗い中を這っていってロウソクを1本消してくるルールですが、決して百話目は話さないことになっています。それは百話目が終わり最後のロウソクが消されると、本当に物の怪があらわれて怪奇現象が起きてしまうといわれているからです。
 「ひとつ灯せ」もこの習慣を踏まえた作品でコワイお話が8篇綴られています。どの篇も宇江佐さんお得意の江戸庶民の生活が生き生きと描かれており、読んでいる私達も江戸時代へタイムスリップしてしまっているような気になります。あの頃のことですからおそらく夜7時ともなれば街中、漆黒の闇に閉ざされ、テレビの音ひとつ聞こえるわけではありません。私達にとって妖怪は想像上のイメージですが、あの頃は本当に、一つ目小僧や、傘一本足などのお化けが跳梁跋扈していたのでしょう。本作の中でも人に恋をしてしまった女狐の哀しいエピソードが紹介されていますが、当時の狐や狸は人をだますことができたのだと思います。
その時代に誘われるまま、本作の八話を読みますと、なんといっても宇江佐さんの手によるものですから、血なまぐさい残虐なお話はひとつもなく、それでいて読み終わるとじんわりと世の中には摩訶不思議なことがあるものだとゾーとする仕立てになっています。8篇それぞれの怖さがありますが、私には最後の「長のお別れ」が一番印象的でした。百物語の百話目が語られてしまった結末をみたような気になります。(ロングバージョンのレビューは [...]のレジャー→エンタメでどうぞ)
大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)より
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No.1:
(3pt)

中途半端…

宇江佐真理のファンでもこの作品はやや首をかしげたくなる出来だ。
宮部みゆきを意識したわけでは無いとは思うのだが、ホラーと時代小説
の組み合わせにしては、ホラーの部分がお粗末で面白く無い。また、話
の会の面々も、最後までなぜこのような会に参加しているかという説明
が無く人間関係の争いも子供じみている。
ただ、最終話を読み終わってからこの小説全体がひとつの怪談話だった
のかもしれないと感じた。
大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ (文春文庫)より
4167640112

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