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(短編集)

たば風 蝦夷拾遺



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【この小説が収録されている参考書籍】
蝦夷拾遺 たば風 (文春文庫)

たば風 蝦夷拾遺の評価: 4.40/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

「錦衣帰郷」のみ読了

6つの短編小説を集めた文庫本だ。
その中の「錦衣帰郷」を読んでみた。
この作品の舞台は蝦夷地松前藩ではなく、出羽国楯岡村…最上徳内の生まれ故郷だ。

貧農の出ながら学問で身を立て、幕臣として立身出世を遂げた最上徳内。多忙な公務の合間を縫っての晴れがましい一時帰郷の様子と、彼を出迎える村の庄屋夫妻および村人たちの様子を描く。

徳内が故郷の村で歓待される。会話が主体の時代小説で、東北訛りが印象深い。
他方、徳内の経歴や業績、当時の北方情勢・幕府・松前藩などに関しては客観的記述の歴史小説風なのだが、短い本作の中で相当なボリュームを占めていて、両者が分離しているように思えた。

その歴史解説の部分もwikiや教科書の内容とさして変わらず、北海道在住の著者ならではの視点、切り口、あるいは新情報があるかと期待したのだが残念だった。
とはいえ文章は達者だし他の作品も面白そうなので、機会があれば残りも読むつもり。
蝦夷拾遺 たば風 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:蝦夷拾遺 たば風 (文春文庫)より
4167640090

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