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ひょうたん
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ひょうたんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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最後に長五郎がみさ吉に手を上げたのがどうもよく分からない。心の動きは分かるがこいつ女に手上げるようなキャラだったのか? 相談されて憤る夜鷹のおしのの心情もよく分からない。なぜばかにされてると思うんだ? 長五郎という主人公のキャラが誠実すぎておもしろみがないので、デタラメ人間の自分にはただ読んだだけの小説だった。いいお話といえばそうなんだけど・・・ 食事のシーンはぜんぶ見事だった。 本作品で光ったのは駒奴という芸妓。こいつが平坦な物語をわずかに救ったかな。 | ||||
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小道具やの夫婦や友人の人情が感じられる心暖まる江戸の話です。 | ||||
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本書五間堀にある古道具屋・鳳来堂。借金をこさえ店を潰しそうになった音松と、将来を誓った手代に捨てられたお鈴の二人が、縁あって所帯をもち、立て直した古道具屋だった。ある日、橋から身を投げようとした男を音松が拾ってきた。親方に盾突いて、男は店を飛び出してきたようなのだが…(表題作)。江戸に息づく人情を巧みな筆致で描く、時代連作集。 | ||||
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本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉もいた。彼女の息子はどうやら長五郎との間にできた子らしいが…。 | ||||
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大好きな小説「ひょうたん」の後日譚となっていますが、登場する人物は大きく異なります。 古道具屋「鳳来堂」のダメ亭主、音松とその恋女房、お鈴の間に生まれた長五郎が主役で、すでに音松も亡くなり、お鈴もわずかしか登場しません。 後日譚を期待していたので、まず、これが淋しい印象となります。 しかも長五郎は、古道具屋「鳳来堂」を辞めて、屋号はそのままに居酒屋を始めます。馴染の客や、亡くなった両親の友達の息子たち・・つまり長五郎と ほぼ同年代の二代目たちで幼馴染も登場するのでずが、この仲間たちにもあまり魅力を感じませんでした。 短編が6つ入っているのですが、長五郎が若い頃に知り合ったある女性がいずれも関わり最後まで綴られます。 しかし、これがいささか回りくどく、引っ張り過ぎの感があります。 同心円をくるくると周って、広がらないという印象が残りました。 加えて「ひょうたん」で受けた、あったかい江戸人情譚もどこか陰が薄いと感じました。 | ||||
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ぼくもNHKラジオで一部を聞き、その部分がたいへんよかったので文庫化を心待ちにして購入したのですが。 全体を通して読むと期待外れな部分がありました。 まずぼくの個人的な好みですが、著者の文体の特長というか、「お前ェ」(おめぇ)といったような、小文字のカタカナを使った表記が頻発します。これがとても目障りで読みにくいです。 前作の主人公であった鳳来堂夫婦が死去するいきさつが詳細に語られるのはシリーズとして当然ですか? ぼくは好きだった人たちはなんとなくどこかで生きているように思いたいです。 長五郎が作る料理は、ドラマで聞いた部分のたまごやきやおにぎりはおいしそうですが、それ以外はあまり。 いわしを使い切れず捨ててしまうのもいやだったし。 作り方を聞いただけで初めて作ったかまぼこがいきなり大好評なのも不自然に感じたし。 練り方のコツとか、初めてやった人が一晩でできちゃうもんなんですか。 心の動きとしても、夜鷹のおしのにしか打ち明けられないわけとか、涙する場面もぼくには安っぽく感じてしまい。 惣助が長五郎に抱きつくシーンは、ぼくがシナリオライターなら、逆に長五郎が思わず抱きしめる、というふうに書きたいです。 ただ、全体としてヒューマンな、ラストもああ良かったと思わせる締め方です。 そういう意味では読んで損はないです。 ぼくは期待しすぎましたね。 | ||||
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父親が倒れ、鳳来堂という古道具屋を継いだ音松だったが、商売に身が入らず博奕ばかり していて店を傾かせてしまう。そんな時、将来を誓い合った男に裏切られた傷心のお鈴と 知り合い、ふたりは所帯を持つ。ある日、音松は橋から身投げしようとする男を助け、家に 連れ帰った。その男の抱える事情とは?表題作を含む6編を収録。 どの話も江戸を舞台にした、人情味あふれる話である。「ひょうたん」や「織部の茶碗」の ように、地道な商売を続ける音松・お鈴の真面目な人柄を描いた心温まる話もあるが、 「びいどろ玉簪」のように、心がしめつけられるような話もある。虐待される子供たち。 そして、哀れな行く末。現代にも通じるとても切ない話だった。「貧乏徳利」にはラストで 泣かされた。音松とその友人たちとの固い友情は、どんな状況になっても決して変わること なく続いていくだろう。ひとつひとつの話に味わいがあり、しかも、6編はひとつにしっかりと まとまっている。面白い作品だと思う。それにしても・・・。作中でお鈴が作る料理は、とても おいしそうだ。一度でいいから味わってみたいものだ。 | ||||
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