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ゴールデンタイムの消費期限



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【この小説が収録されている参考書籍】
ゴールデンタイムの消費期限

ゴールデンタイムの消費期限の評価: 3.94/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(3pt)

起承転結がしっかりしている。

起承転結がしっかりしている。ひとつ山場があった。しかし、劇的さに欠ける。
ゴールデンタイムの消費期限Amazon書評・レビュー:ゴールデンタイムの消費期限より
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No.15:
(3pt)

「等身大」の悩みをめぐる若さ故の葛藤

幼くして神童と呼ばれた者が、若くして平凡を自覚させられた時の葛藤を描く小説です。
人工知能を使うことで、ちょっと近未来の、それでいて今でも想像に難くない設定が、読み手の状況理解を容易にしつつ、その先を容易には想像させないため、一気読みさせるうまさがあるなと感じました。
ただ、十代というまだ短い人生の中での「等身大」の悩みだけあって、年配の人が読むと、葛藤度合いが少し淡く感じられるかもしれません。また、過去に傷を負って青春時代を葛藤していない若い人が読むと、実感がわきにくいかもしれません。
一気読みさせる作品ですが、読了感があるかは別なのかもしれません。
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No.14:
(5pt)

AI(人工知能)が深く関わる小説として、これはとても興味深く、ぐいぐい読み進めていくことができました。

ここしばらく、興味を持って注目している〈AI(エーアイ。人工知能)〉が深く関わる小説だったこともあり、ぐいぐいと読み進めていくことができました。

かつて〝天才〟と称えられた登場人物たちがもがき、苦しむ描写は、見ていて辛いものがありました。
しかし、彼らが交流を深めていくなかで、それぞれの道を選びとっていく姿は、胸に刺さるものがありましたね。
作品の最後のほう、「エピローグ」がなんかじんと心に沁みて、目頭が熱くなりました。

そうそう。御堂将道(みどう まさみち)って登場人物が出てきます。《デビュー戦から二十七戦無敗だった最年少棋士(きし)》角川文庫 p.39 て文章読んだ時は、「なんか、今をときめく藤井聡太八冠みたいじゃん」て思ったんですね。でも、読んでいくうちに、人物像がどんどんかけ離れていって‥‥。途中からは、「棋界の天才・藤井聡太ってよりも、努力と信念の棋士・永瀬拓矢に近い人物やな」と、脳内で勝手にイメージして読んでました。

角川文庫では、桜庭一樹(さくらば かずき)さんの「解説」も、良かったです。新しい視点でもって、斜線堂有紀(しゃせんどう ゆうき)作品を楽しむツボを教えてもらったかなと、そんな気分になりました。
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No.13:
(2pt)

平凡な青春物語

AIという設定がやや目新しいが、中身は普通の青春小説。少しだけ思わせぶりな描写もあるけど、ミステリでもなく伏線でもない。
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No.12:
(2pt)

本当に斜線堂有紀の作品?

恋に至る病で斜線堂有紀を好きになり、それから私が大好きな小説家を殺すまで、夏の終わりに君が死ねば完璧だったから、詐欺師は天使の顔をして、愛じゃないならこれは何、本作ゴールデンタイムの消費期限を追って読んでいますが、今作だけは本当に斜線堂有紀が書いたのか?と疑ってしまう程に事務的と言いますか、熱量のない文章でした。
なんだか、義務的に小説を書いていらっしゃるのかな、と思う文章で、こちらも義務的に小説を読んでいる気分になりました。これは本当に斜線堂有紀が書きたかった話なんでしょうか、そう思ってしまう程に文章から何も感じられませんでした。この半年で50冊以上本を読んできましたが、こんな気持ちになったのは初めてです。

ストーリー自体、面白くない訳ではありません。続きか気になるな、と思う気持ちも少なからずありましたし、結末も凄く気になりました。でもやはり義務的な文章だという感覚が抜けない。敢えて義務的に書かれた文体にしているのか?謎です。
自分も文字書きをしていますが、義務的なストーリーを書いた経験があるのでその時の感覚と少し似ている気がしました。
あくまで私個人の考えですので、先生が何を思って書いたかは先生にしか分かりませんが。

あとは、まぁ流石は斜線堂有紀、という感じですね。人の心をえぐるのが上手いこと上手いこと、誹謗中傷が自分に向けられている気がして吐き気すらしました。
私が大好きな小説家を殺すまで、でも同じように思いましたが、斜線堂有紀って作家殺しの文章を書くのが上手いですよね。筆折りそうになります。作家の人生が物凄くリアルなんですよね。

あと少し謎に思ったのは、これは三人称視点(神視点)にする必要性はあったのか?ということです。
記憶してる限りですと綴喜以外の視点のシーンが殆どありませんし、(凪寺のシーンは印象に残ってますが)限りなく一人称視点に近い文章なので、この文章なら一人称視点で読みたかったな、と思います。
一人称視点ならもっと感情移入が出来たでしょう。
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No.11:
(5pt)

面白い

一気に読み終えた
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No.10:
(5pt)

30年後のAIはどうなっているのだろう。天才は必要とされているのだろうか。

「神童も大人になれば只の人」を国家プロジェクト目線で書き上げた作品。本作の登場人物ほどではなくても、進学校に入れば秀才ばかりとか、野球の強豪高に入ればエースで4番だらけとか、プロ野球に入れば引退するまで二軍暮らしとか、世間ではよくある話。
しかし、さすが斜線堂先生。相変わらず抜群に面白い。読み出したらページをめくる手が止まらない。意図的かどうか分からないが、あえて深いところには下りて行かずに、挫折する人、継続する人、只の人のままその分野で足掻き続ける人、を読み手が納得するように見事に描き分ける。その力量はとても素晴らしい。エンディングとして相応しいのかどうかよく分からないラストシーンも、とりあえず納得。
しかし、斜線堂先生自身はどうだったのだろう。勿論ギフテッドではなかっただろうが、かつての神童ではあったのだろうか。主人公の路線変更に何か含むところがあるのか、少し気になる。
最後に、雲雀博士は明らかに浮いている。必要なかったんじゃないかな。備藤さんに兼任させれば良かったのに。
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No.9:
(4pt)

切り口新たな青春物語

かつては将来を嘱望された若者たちが、AIの力を借りて再起するためのプロジェクトに参加する……というストーリー。

SFにもミステリーにも転がっていきそうな展開ながら、かなりストレートな青春物語として展開し、決着したことにとても好感を抱いた(正直そのどちらに行っても嫌だなあ、と思っていたので)。「才能を失った者たちの葛藤」という普遍的なテーマにAIを組み合わせるという新しい切り口の着想と、それを描き切った筆致に拍手を送りたい。反面、願わくはさらに新しい、これまでに見たことのない結末にたどり着いてほしかったかな、というのも本音。
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No.8:
(3pt)

成功とは天賦の才と努力の結果だと思わせるストーリー

生まれながらに与えられた才能によって、早くから天才の名を欲しいままに得てきた5人の若者とAIという新しい趣向の小説でした。
AIの登場により、こんなことも可能なのかなと思わせる近未来のような設定が新鮮でした。

とはいえ、登場人物たちの若くしての挫折は痛々しく、持って生まれたはずの才能の枯渇ぶりは、確かにこんな境地に陥れば恐怖しかありません。20才過ぎればただの人という諺が思い浮かび上がりました。

確かにストーリー登場人物は挫折からの再生なのでしょうが、一般的に見て、ここまでの才能を若くして得た人たちが、それを活かさない道を選択するという流れは考えにくく、そのストーリーの根幹と言いますか、大前提に違和感を覚えました。普通はそのままその道に突き進み、もっと年を取ってから諦観の境地に至るわけですが。
『レミントン・プロジェクト』が国家プロジェクトなのかもしれません。隣国なら実際にしていることなのでしょう。

ラストは上手くまとめたと思っています。とはいえ、主人公たちのその後の選択にも違和感が残っており、最後まで共感できない内容でした。小説は絵空事とは分かっていても、それだけで読者を満足させるのは難しいですね。
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No.7:
(5pt)

理由は良く分からないが、読後感がとても心地よかった

年末のミステリランキングで高評価された作品を書かれた作家さんですが、本作はミステリではありませんでした。
良くあるといえば、良くある、悩める若者の成長を描いた作品です。
では、つまらないかといえば決してそんなことはなく、なかなか印象深い物語で、爽やかな読後感も心地よいものでした。
何が良かったのかは良く分かりませんが、おそらく登場人物たちの自分自身との折り合いのつけ方が単純な二元論ではなく、バリエーションに飛んでいたことが要因の一つだと思います。絶対的に正しい選択肢など無い中で、自分自身が納得できる選択肢を見つけ出していくという物語が読んでいて心地よかったのだと思います。
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No.6:
(4pt)

あらすじは面白いけどメリハリがない

若き天才と呼ばれ今は落ちぶれた人物たちが短期間研究所で共同生活を送り、AIの補助を受けて再起を図るというストーリー。
才能の枯渇が前面に押し出された話であるが、「二十過ぎれば只の人」と言われるように、皮肉なことに多くの人にとって多かれ少なかれ共感できる魅力的なテーマだと思う。
あらすじは面白い。序盤中盤の主人公(綴喜)がどれだけ憔悴しているかの描写も引き込まれるものがあった。

ただ、閉塞した研究所という舞台のためか物理的な広がりがない。
しかもテーマがテーマなだけに、終始沈鬱な心情の描写が続く。
中盤も終わりに差し掛かってくると、流石に「僕たち私たちこんなプレッシャー感じてました」の吐露はもういいよ……となってしまう。
また内面の描写にしても、特殊な事情のある主人公を除いて、どれも似たり寄ったりで中途半端な感が否めなかった。棋士に至っては「俺はもう壊れてたんだ」で実質片付けられてしまっている。
他にも細かい点では、三人称なのにやたら内面描写が具体的で、かと言って高校生の主人公が思いつくようなことか?という表現が何度かあって気になった。

全体的に起承転結がかなりあっさりとしていて、メリハリが弱かった印象を受けた。
面白かったけれども。
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No.5:
(4pt)

ん?はあっても、やっぱり読む手が止まらない作品!

まずは、読む手が止まらない作品だった。
どうなるの、続きはどうなるんだ、と最後まで続きが気になる。

やはり、優れた作品なのだと思う。

その上で、いくつか気になる点を。

集められた才能者たちが、
プロジェクトの内容に、多少の反感を覚えても
すぐに、まあいいか・・・となるのが、軽く違和感。

それぞれ追い詰められている人たちだからだろうか、
と思ってみるが、
追い詰められているから悪魔の囁きでも握りしめるんだ、
という描写ではない。

まあいいか、という調子なのだ。

自分の才能・存在価値を機械に明け渡すことに
人は、もっとためらいを覚えないのだろうか、
それともリアルな人間はこういうものなのだろうかと悩む。

ヴァイオリンは確かに、一音一音を教える教師もいるそうだけど・・
しかし、真の教師はそのような教え方をしないとも聞いた。

個人的には、それは
数学の答えだけ教えて、どう解くのか、何故なのかを
まるで教えないまま、回答用紙に答えを書かせるようなものだと思うのだが。

そういう意見は登場人物からは出なかった。
(みんな不参加だと話が進まないだろうけど)

とは言え、それぞれの背景を描く手並みは本当に見事。

そんな経験など無縁の、凡人の読者にも
これはひどい、これはキツい環境だ、と思わせる。

機械のようだったプロジェクト主催者にも
最後に裏の思いや、人間味を垣間見せさせる。

とてもよく、人間を描けていると思う。

そしてだからこそ、この人たちがどういう選択をするのか、
どうなっていくのか気になって、読む手が止まらなくなる。

と誉めたところで、結末は・・綺麗にまとめたかなという気持ちもする。

しかし、それは作者の力量のせいではなく、
才能ある者があきらめる、その選択が読者にとって苦しいから
なのかもしれない、とも思う。

どうしてあきらめられるんだ、
そんな選択をどうしてできるんだ、

その葛藤はすこんっと、本作品では触れられていない。

登場人物たちにとってはその苦しみはすでに、
これまでの軌跡でとっくに反芻しつくしているが故の、
すこんっ、なのかもしれないが、読者はすこし、置いてけぼりだ。

本としてはここでまたもたつくと、エンターテイメントでなく
文学作品になってしまうので、これで良いのだろう。

それに、最後のどんでん返しも、予想を超えていて、やはり
この作者の見事さを思わせる。

しかし、全く個人的な嗜好なのだが
虐待やニートの問題に取り組んでいる身としては、

なぜあきらめられるのか
どうやって違う道を見つけられるのかは、知りたかった。

予定調和ありきでなく。

たぶん、ニートがその立場から抜けられない、その理由に
大いに関わるポイントではあったと思う。

とは言え、繰り返しになるがそこまで含めようとすると
文学作品になってしまうので・・

おそらくその答えは、この作品を読んだ読者一人ひとりが
考えていくべきものなのだろう。

長くなったが、結局そこまで考えさせる
(そしてこうして感想を書かずにいられなくさせる!)

ほどに、読む者をぐいぐいと惹きつける作品であったと思う。

4.8星くらいを捧げたい。
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No.4:
(4pt)

AIの未来

若くして才能を開花させたがその後伸び悩む面々が1か所に集められ、AIとの融合で再度輝くことが出来るのか。

青春ものとしては登場人物達の葛藤をもっと深堀りしてほしかった。
それぞれの心の内が通り一遍に感じられ、きれいな物語として終わってしまっている。
面白いのだけど、読了後の印象は薄くなってしまう。

近未来的な設定になっているけど、実際はすぐにこのような実験は行うことができる現実が来るかもしれない。
芸術的な感性の面はAIでもなじまなそうではあるが、このようなヒントを与える形は融合性高いであろう。
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No.3:
(5pt)

元天才を蘇らせることはできるのか?

子どもの頃から天才と呼ばれる子どもが増えてきた今、こういう子どももいるんだろうなと思いつつ読み進めた一冊。

子どもの頃から天才、いわゆる、ギフテッドはどんなことに悩んでいるのか?
そして、天才と呼ばれ、その才能を発揮できなくなった時どんなジレンマを抱え、現実を乗り越えていくのか。

人工知能レミントンによるプロジェクトは、元天才達の時に心を揺さぶり、ヒントを与え、進んで行く。

個人的には、子どもの頃から天才ともてはやされることが必ずしも幸せではないのかも、そんな印象を受けました。
もちろん、才能を開花させることは、素晴らしいこと。でも、商用目的となると色々ジレンマにぶつかる。そんなはずじゃなかったのに…子供心には、厳しい気がした。

同時に、人工知能が何に得意なのか?不得意なのか?ということについても理解が深まる一冊でした。

小説が描けるわけじゃない。では、何なら助けてくれるのか。そして、人工知能をうまく使って新作を出せるのか?先の気になる展開でした。
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No.2:
(4pt)

天才たちの葛藤

天才たちの葛藤を上手に描かれていると思います。
読むとどんどん先が気になる。
終わりも綺麗に終わっていましたが、もう少しひねりが欲しかったかな。
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No.1:
(5pt)

涙が浮かびました。

登場人物それぞれが笑顔の裏でかくして背負うものを胸が痛くなるほど伝わってきます。
途中涙を浮かべる事もありました。
こんなにも手が止まらなかった小説は初めてだったように思います。
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