ブラフマンの埋葬

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評判

ブラフマンの埋葬の評価:

3.96/5点 レビュー 75件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全150件 61〜80 4/8ページ
No.90
(4pt)

たんたん

坦々とした物語。

タイトルにもなっているブラフマンは生物なのですが、具体的になんの生物かは書かれていない。謎の生物。
そしてこの人の特徴なのかもしれないが、名前が出てこない。
主人公の目線で話は進むが、主人公は『僕』。『僕』は創作者の家という芸術家が滞在する施設の管理人。そしてそこに滞在する人々も『碑文彫刻師』や『レース編み作家』など名前がない。
そして、舞台が日本なのか、海外なのかもわからない。
登場人物達の人物背景もわからない。
謎の多い話。
顔が無いからこそ坦々さが際立つのかも。
埋葬ってタイトルがついてるのでブラフマンは最後死んでしまうが、生命の生と死って静かで坦々としてるものなのかなって思う。

最後に奥泉光さんていう方が解説書いてて凄くわかり易いです。
あと静かにエロティックですこの話。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.89
(5pt)

謎の生き物、ブラフマン

ブラフマンは、ある日怪我を負って主人公のところにやってきた。
多分、助けを求めて。
長い尻尾を持って、4本足の肉球の間に水かきをもち、水が大好き。
おそらく、哺乳類。小さなブラフマンと、主人公の
暖かい暮らしが始まる。
どこまでも続くといいなと思う、二人(?)の暮らしが描かれるが、
儚い幸せがいつ壊れるのだろうと考えずにはいられない、
なぜなら「ブラフマンの埋葬」というタイトルだから。

期待を裏切らない、静かな、愛情のこもった、
美しい小川洋子の日本語の文章と、
いつまでも心にしまっておきたくなるような
暖かい小説。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.88
(5pt)

泣きました

小川さんの作品は大好きでたくさん読んでいますが、なぜかこれが一番泣けました。

ブラフマンが「僕」を無心に慕う描写の秀逸な美しさに感嘆しながらも、同時に彼がどのようにして、又誰によって命を落とすのかという複線も早くからしかれていて、ブラフマンへの愛情が増していくのと平行して、すぐに来る別れへの哀しみが抑えようもなく胸に迫りました。

「僕」が哀しいとかショックだとかいう言葉をまったく使わないことが、よけいににブラフマンの喪失を深く感じさせます。「僕」の部屋のあちこちに残ったブラフマンの歯や爪の後、毎晩一緒に眠った記憶などとともに、これから僕」がどうやって暮らしていくのかと思うと、涙が止まりませんでした。周囲の人物の余計な感情も省かれていて、彼らの行動から、その想いがときに残酷なまでに露呈しているだけ、そしてそれでちょうどいい分量なのです。

すぐに読み返す勇気はないですが、大事にしたい本です。ちなみに、ブラフマンがなんであるかは、私はまったく気になりませんでした。描写が増えるたび、水かきやひげをしぐさを勝手に想像して、きっと読者の数だけある、いとしい想像の産物になるのではないでしょうか?
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.87
(5pt)

泣きました

小川さんの作品は大好きでたくさん読んでいますが、なぜかこれが一番泣けました。

ブラフマンが「僕」を無心に慕う描写の秀逸な美しさに感嘆しながらも、同時に彼がどのようにして、又誰によって命を落とすのかという複線も早くからしかれていて、ブラフマンへの愛情が増していくのと平行して、すぐに来る別れへの哀しみが抑えようもなく胸に迫りました。

「僕」が哀しいとかショックだとかいう言葉をまったく使わないことが、よけいににブラフマンの喪失を深く感じさせます。「僕」の部屋のあちこちに残ったブラフマンの歯や爪の後、毎晩一緒に眠った記憶などとともに、これから僕」がどうやって暮らしていくのかと思うと、涙が止まりませんでした。周囲の人物の余計な感情も省かれていて、彼らの行動から、その想いがときに残酷なまでに露呈しているだけ、そしてそれでちょうどいい分量なのです。

すぐに読み返す勇気はないですが、大事にしたい本です。ちなみに、ブラフマンがなんであるかは、私はまったく気になりませんでした。描写が増えるたび、水かきやひげをしぐさを勝手に想像して、きっと読者の数だけある、いとしい想像の産物になるのではないでしょうか?
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.86
(5pt)

かみしめる衝撃

「みなまでいわない」
そんなタッチが想像力を書き立てる。

この後味の悪さはいったいなんなのか

読後すぐというよりも
読後数年たっても強く印象に残っている作品です。

極めて長く、味わえる究極の作品かもしれません。
読み終わった直後は★3つとしていましたが
2年半が経過した今、5つへと変更します。
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.85
(5pt)

かみしめる衝撃

「みなまでいわない」
そんなタッチが想像力を書き立てる。

この後味の悪さはいったいなんなのか

読後すぐというよりも
読後数年たっても強く印象に残っている作品です。

極めて長く、味わえる究極の作品かもしれません。
読み終わった直後は★3つとしていましたが
2年半が経過した今、5つへと変更します。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.84
(5pt)

読後、心の中を風が吹き抜け、世界は静けさに包まれる。

本作で唯一の固有名詞「ブラフマン」を付された動物(犬とリスの中間のような動物だが、その種名は最後まで明らかにされず、その特徴が詳細に記述されるだけ)と「僕」との交流を縦糸に、「創作者の家」の管理人である「僕」と「創作者の家」滞在者や雑貨屋の「娘」等との一時的または長期的なつながりを横糸にして編み上げたタペストリーのような小説。

小川洋子の作品に頻出する死のイメージ、死者を記憶すること、そしてやがてその記憶もこの世からなくなるというテーマが背後に控えており、それは作品の途中でも、古代墓地、石棺、そして誰からもかえりみられなくなったある一家の古い家族写真に象徴される。

とはいえ、決して重い作品ではなく、「僕」とブラフマンを中心に、多少の秘め事を交えつつ、日常の淡々とした生活が描かれる。どこの国の話か、「僕」の来歴といったことは一切省かれており、作品の抽象性は極めて高い。

心の中を風が吹き抜け、自分の周りの世界が静けさに包まれる読後感は著者の小説ならではのもの。1日で読める本なので、読書の秋に小川ワールドを探訪してみてはいかがでしょうか。
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.83
(5pt)

読後、心の中を風が吹き抜け、世界は静けさに包まれる。

本作で唯一の固有名詞「ブラフマン」を付された動物(犬とリスの中間のような動物だが、その種名は最後まで明らかにされず、その特徴が詳細に記述されるだけ)と「僕」との交流を縦糸に、「創作者の家」の管理人である「僕」と「創作者の家」滞在者や雑貨屋の「娘」等との一時的または長期的なつながりを横糸にして編み上げたタペストリーのような小説。

小川洋子の作品に頻出する死のイメージ、死者を記憶すること、そしてやがてその記憶もこの世からなくなるというテーマが背後に控えており、それは作品の途中でも、古代墓地、石棺、そして誰からもかえりみられなくなったある一家の古い家族写真に象徴される。

とはいえ、決して重い作品ではなく、「僕」とブラフマンを中心に、多少の秘め事を交えつつ、日常の淡々とした生活が描かれる。どこの国の話か、「僕」の来歴といったことは一切省かれており、作品の抽象性は極めて高い。

心の中を風が吹き抜け、自分の周りの世界が静けさに包まれる読後感は著者の小説ならではのもの。1日で読める本なので、読書の秋に小川ワールドを探訪してみてはいかがでしょうか。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.82
(4pt)

静かな挑戦。

プロの作家がこういう挑戦をしてくれる、ってのは素晴らしいことだな。

ものすごく特徴的な作品。
これはまさしく、「小説だけのもの」。
いくらなんでもこれを漫画化しようとか映画化しようとかいう人は居ないだろう。(おそらく)
もしかすると、何でもかんでも映像化され、あらすじ化されてしまう今の風潮への、著者なりの抵抗なのかもしれない、などど感じてしまう。

僕が書きたいものにすごく近い作品。
もともと小川洋子さんは、あらすじよりも文章の美しさ、描写の繊細さを大切にする人だから、すごく僕の趣味に合うんだけど、この作品は大胆にもあらすじをばっさりと切り落としている。
ある日突然、僕のもとにブラフマンが現れ、日常をともに過ごし、ある日死んでしまう。
ただそれだけの物語。うっすらと起承転結のようなものはあるけれど、決して波乱に富んだものじゃない。
タイトルからして、「ブラフマンの埋葬」とあるとおり、はじめから最後まで、かすかな死を予感させる。
劇的な死ではなくて、穏やかな、緩やかな死の匂い。
幕切れは突然訪れるけれど、それでさえ予定調和。
号泣も狂乱もない、純粋なかなしみ。

ケータイ小説で号泣しました!という人にはおすすめできないかもしれない。
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.81
(4pt)

静かな挑戦。

プロの作家がこういう挑戦をしてくれる、ってのは素晴らしいことだな。

ものすごく特徴的な作品。
これはまさしく、「小説だけのもの」。
いくらなんでもこれを漫画化しようとか映画化しようとかいう人は居ないだろう。(おそらく)
もしかすると、何でもかんでも映像化され、あらすじ化されてしまう今の風潮への、著者なりの抵抗なのかもしれない、などど感じてしまう。

僕が書きたいものにすごく近い作品。
もともと小川洋子さんは、あらすじよりも文章の美しさ、描写の繊細さを大切にする人だから、すごく僕の趣味に合うんだけど、この作品は大胆にもあらすじをばっさりと切り落としている。
ある日突然、僕のもとにブラフマンが現れ、日常をともに過ごし、ある日死んでしまう。
ただそれだけの物語。うっすらと起承転結のようなものはあるけれど、決して波乱に富んだものじゃない。
タイトルからして、「ブラフマンの埋葬」とあるとおり、はじめから最後まで、かすかな死を予感させる。
劇的な死ではなくて、穏やかな、緩やかな死の匂い。
幕切れは突然訪れるけれど、それでさえ予定調和。
号泣も狂乱もない、純粋なかなしみ。

ケータイ小説で号泣しました!という人にはおすすめできないかもしれない。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.80
(3pt)

死で彩られた世界

古い農家を改装して作られた「創作者の家」に集まる
芸術家たちと 彼らの世話をする管理人。
北を山に、南を海に、東を川に、西を沼に遮られた
時間が止まってしまったような場所で、
表情のない彼らは、まるで死人のようだ。
村の一番南側にある古代墓地で無造作に転がっている石棺。
埋葬人に引き上げてもらえず、海に流された人々の幽霊。
雑貨屋で買った見知らぬ家族が写っている変色した写真。
碑文彫刻。篠懸の枝に干してある染めたばかりの布。 暴走する車。
死で彩られた世界で、ブラフマン(謎)と名づけられた小動物だけが、
生き生きとして駆け回る。
感情を押し殺して、坦々として語る作者の生と死に対する
静かな思いが、読み終わった後にじわりじわりと押し寄せる。(70点)
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.79
(3pt)

死で彩られた世界

古い農家を改装して作られた「創作者の家」に集まる
芸術家たちと 彼らの世話をする管理人。
北を山に、南を海に、東を川に、西を沼に遮られた
時間が止まってしまったような場所で、
表情のない彼らは、まるで死人のようだ。
村の一番南側にある古代墓地で無造作に転がっている石棺。
埋葬人に引き上げてもらえず、海に流された人々の幽霊。
雑貨屋で買った見知らぬ家族が写っている変色した写真。
碑文彫刻。篠懸の枝に干してある染めたばかりの布。 暴走する車。
死で彩られた世界で、ブラフマン(謎)と名づけられた小動物だけが、
生き生きとして駆け回る。
感情を押し殺して、坦々として語る作者の生と死に対する
静かな思いが、読み終わった後にじわりじわりと押し寄せる。(70点)
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.78
(5pt)

冷ややかな肌触りこそが、この作品の魅力

『博士の愛した数式』で、妙にメジャになった感のある著者だが、そもそもこのひとはもっとマイナな、冷ややかな語り口が特徴の書き手だったはず。そしてこの作品は、そんな私の期待を裏切らない。ブラフマンは確かに愛らしい動物かも知れない。ブラフマンに対する描写にしても、愛情に溢れているようにも思う。だけどやっぱり、このひとの語り口はどこまでも淡々としている。これを凡百の作家の手で描かせたらどうか? 意図的にせよ、意図せずにせよ、まず間違いなく甘さに流されるだろう。それを考えると、この作家の凄さが判るはずだ。自然体で冷淡になる事の出来る書き手だ。私にとって、この作品が著者のベストである。
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.77
(5pt)

冷ややかな肌触りこそが、この作品の魅力

『博士の愛した数式』で、妙にメジャになった感のある著者だが、そもそもこのひとはもっとマイナな、冷ややかな語り口が特徴の書き手だったはず。そしてこの作品は、そんな私の期待を裏切らない。ブラフマンは確かに愛らしい動物かも知れない。ブラフマンに対する描写にしても、愛情に溢れているようにも思う。だけどやっぱり、このひとの語り口はどこまでも淡々としている。これを凡百の作家の手で描かせたらどうか? 意図的にせよ、意図せずにせよ、まず間違いなく甘さに流されるだろう。それを考えると、この作家の凄さが判るはずだ。自然体で冷淡になる事の出来る書き手だ。私にとって、この作品が著者のベストである。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.76
(3pt)

ブラフマンってなに?と気にしたら負けです 笑

小川さんをはじめて知ったのは、ベタに博士の愛した数式からです 笑。
私の大好きな数学の先生が紹介してくだすったんですけど、なんというか、独特ですよね、この人の描く世界は。
でも、それが作家に求められているものなのでは、と思います。

私はこの人の描く世界が好きです。

この物語は、芸術家が集う創造の家、で働く僕と、ブラフマンの出会いと別れです。
名前が出てくるのは本当にブラフマンだけで、僕も、娘も、他の芸術家、誰一人として名前が出てきません。
ブラフマンが何なのか、についても明言されず、それが少しもどかしかったけれど、作品の味かなとも思います。
物語自体は単調で、たんたんと全てのことが流れていきます。
疲れたときに読む一冊としておすすめです。
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.75
(3pt)

ブラフマンってなに?と気にしたら負けです 笑

小川さんをはじめて知ったのは、ベタに博士の愛した数式からです 笑。
私の大好きな数学の先生が紹介してくだすったんですけど、なんというか、独特ですよね、この人の描く世界は。
でも、それが作家に求められているものなのでは、と思います。

私はこの人の描く世界が好きです。

この物語は、芸術家が集う創造の家、で働く僕と、ブラフマンの出会いと別れです。
名前が出てくるのは本当にブラフマンだけで、僕も、娘も、他の芸術家、誰一人として名前が出てきません。
ブラフマンが何なのか、についても明言されず、それが少しもどかしかったけれど、作品の味かなとも思います。
物語自体は単調で、たんたんと全てのことが流れていきます。
疲れたときに読む一冊としておすすめです。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.74
(1pt)

この退屈さは…

もちろん、退屈さを味わうタイプの小説はあると思う。ブローティガンとかはそういう面もあるし。
でも、この小説にはブローティガンほどの想像力がないと感じた。退屈の強度、というか。
残念でした。
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.73
(1pt)

この退屈さは…

もちろん、退屈さを味わうタイプの小説はあると思う。ブローティガンとかはそういう面もあるし。
でも、この小説にはブローティガンほどの想像力がないと感じた。退屈の強度、というか。
残念でした。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428
No.72
(2pt)

少年と野生動物とのひと夏の出会い。

夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。裏庭のゴミバケツの脇でケガをしてうずくまっていた(恐らく、カワウソのような動物)。動物を飼ったことのない僕は手探りでブラフマンの世話をする。ブラフマンとのひと夏の交流。そして、そのあっけない死。

小川作品の中では短編のような小品。1時間もあれば読めてしまう。タイトルから結末が予想されるので、作者の文体と世界観を堪能するのが正解の読み方か?但し、ストーリー・ラインは、少年がケガをした子犬を拾ってきて、子犬を隠し育て、周りの大人を説得し、家族の一員となり、子犬と少年との心の交流があり、あっけない事故で子犬を失ってしまうという、よくあるお話し。

ブラフマンとは、ヒンドゥー教またはインド哲学にて「外界に存在する全ての物と全ての活動の背後にあって究極で不変の現実」のこと。よくは分からないが、単純に「僕らは生まれて死んでいくという死生観(事実)」を感じる。友の死を嘆き悲しむのではなく、そのぬくもりと哀しさが、心のどこか片隅に残るような送り方だ。どこか、アメリカ・インディアンの世界観につながるものを感じる。
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)より
4062756935
No.71
(2pt)

少年と野生動物とのひと夏の出会い。

夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。裏庭のゴミバケツの脇でケガをしてうずくまっていた(恐らく、カワウソのような動物)。動物を飼ったことのない僕は手探りでブラフマンの世話をする。ブラフマンとのひと夏の交流。そして、そのあっけない死。

小川作品の中では短編のような小品。1時間もあれば読めてしまう。タイトルから結末が予想されるので、作者の文体と世界観を堪能するのが正解の読み方か?但し、ストーリー・ラインは、少年がケガをした子犬を拾ってきて、子犬を隠し育て、周りの大人を説得し、家族の一員となり、子犬と少年との心の交流があり、あっけない事故で子犬を失ってしまうという、よくあるお話し。

ブラフマンとは、ヒンドゥー教またはインド哲学にて「外界に存在する全ての物と全ての活動の背後にあって究極で不変の現実」のこと。よくは分からないが、単純に「僕らは生まれて死んでいくという死生観(事実)」を感じる。友の死を嘆き悲しむのではなく、そのぬくもりと哀しさが、心のどこか片隅に残るような送り方だ。どこか、アメリカ・インディアンの世界観につながるものを感じる。
ブラフマンの埋葬 Amazon書評・レビュー: ブラフマンの埋葬より
4062123428