■スポンサードリンク
悪魔の選択
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
悪魔の選択の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.71pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
楽しく、読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
楽しい本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ソ連の穀物生産不足やエネルギー不足は70年代なかばから深刻度を増し、1985年にゴルバチョフが書記長に就任し、ペレストロイカ政策でソ連の建て直しを図った。 そして、アフガニスタン撤退をはじめとする冷戦終結へと向けた政策を採ったが、最終的には建て直しの行き詰まりによるソ連崩壊に至った。 本書で著者のフーサイスは、ロシアの穀物大凶作を背景にしてリアリティのある物語を創作している。 100万トンの石油タンカーがロッテルダム沖でハイジャックされ、下巻は終始その状況を描写しつつ、100万トンの原油を北海に放出するというハイジャック犯人たちの脅迫が、英米ソそして西ドイツ、オランダ、イスラエルなどの首脳陣を巻き込むというフィクションながら読者に緊迫感を与える。 大昔の東西冷戦時代の小説ながら、アフリカの角から出没する海賊などを現実に目の前にしていると、この小説もフォーサイスの世界情勢にたいする先見の明の確かさに驚かされてしまったのです。 訳者の篠原慎一さんが「あとがき」でフォーサイスの徹底した現地取材などに触れていたが、真摯に世界情勢を俯瞰する姿勢こそ著者の真骨頂なのだとあらためて思い知らされたのである。 ネタバレになってしまうが、ソ連の最高権力者マキシム・ルージンの掌の上で踊らされていたことを知った英国の情報員マンローが赤の広場のレーニン廟のまえで声をあげて笑い出して終えるところなどさすがフォーサイスだと思いながら本書『悪魔の報酬』下巻を読み終えたのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フレデリック・フォーサイスの『悪魔の選択』を、読んだ記憶がなく入手して読むことにした。 物語は東西冷戦中の1982年に始まる。 ロシア穀倉地帯の未曾有の凶作を背景にして西側(英・米)の諜報活動と東側(ソ)との熾烈な政治的な駆け引き(軍縮と穀物提供)を描いている。 もちろん物語は、作者フォーサイスが、70年代に未来を予見して創作しているフィクションであるから、その予見が恐ろしいように当たっていたから驚かされてしまった。 ベルリンの壁崩壊まであと10年ほどと捉えてこの小説を読むと興味も増して読み進むことになる。 ソ連首脳部に一矢報いようと画策するウクライナ人やウクライナ出身グループの暗躍。 英国諜報部で穀物凶作の実態を調査するため抜擢され、モスクワに派遣された一匹オオカミ的な諜報員の活躍。 日本の知多市にある石川島播磨で建造された100万トンのタンカーが航行してオランダのロッテルダム港へ向かう描写。 ホワイトハウス、ダウニング街10番地、クレムリン、などで各首脳の動きなどフォーサイスが見ていたように描写しているから面白く読ませてくれる。 ただ、目まぐるしく描写場面が変わるから、このような小説を読みなれていない読者には好まれないストーリー展開かもしれない。 小説のなかで石川島播磨で巨大タンカーを建造していたが、今は昔の話として読むと時の流れを感じてしまった。 まあ、少し冗長なストーリーではあるが楽しみながら『悪魔の選択』上巻を読み終えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容は流石。☆5 届いた現物のコンディションは??? これで売り物ですかね。ボロ本。 よって店は☆0 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書の最初の読んだが 1980年代初頭だったかな、冷戦時代の真っ盛りでした。 物語に出てくる、NATO,SALTなど 何のことは当時解らづ 調べながら読んだ記憶がある。 今現在も時たま ニュースなどでNATOの話題が出てくると 冷戦時代がまだ続いているのかな?と錯覚してしまう。 フォーサイス=篠原 慎の訳す物語は解りやすいので 冷戦時代を疑似体験したい人は 是非 読んで頂きたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タンカー乗っ取り身代金要求か?という単純な話かと思いきや話はどんどんでかくなって行き、世界各国それぞれの場所でそれぞれのストーリーが複雑に絡み合いながら展開し、最後にストンと落ちる。 実に見事にしてリアル。後年アメリカの作家でよく登場するスーパーなヒーローもヒロインも登場しないのもリアル。 フォーサイス作品を全て読んでいますがそののベストは、ジャッカルの日と悪魔の選択の二作だと思う。 単行本を買ったのですが、この文庫本の表紙のイラスト「博士の異常な愛情」の登場人物ですよね?これはお茶目なユーモアと受け取るべきなのか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西側はソ連の穀物生産高が激減するという重大な情報を入手した。西側はこれをSALTⅣ締結の好機と見た。食糧輸出の見返りに軍縮を迫るのだ。だがKGB議長暗殺を機に、世界は一大危機に突入した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻で張られた伏線の糸の一つ一つが一気に集約していき、最終局面になだれ込む。 その快感 無駄なエビソート、登場人物は何もなく、緊張感をもったまま読み切ることができる。 電車に乗っていたり、翌日早起きする人は気をつけた方がよい。 確実にハマってしまい乗り過ごしたり、徹夜すること請け合い。 現在のウクライナ・ロシア情勢を理解する一助にもなりえます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ジャッカルの日」「オデッサ・ファイル」に続き、1974年に「戦争の犬たち」を上梓した フォーサイスは突然引退を表明する。わずか三年余りの間に初期三部作と言われる 傑作を立て続けに出版し、読書界の話題を攫った彼のあまりに早すぎる引退であった。 ・・・・・・・・。 しかーし!彼は79年に本書を世に問い、見事に復活を果たしたのであった。その後も 引退と復活を繰り返すフォーサイスの初の復活宣言であった。まあ彼の引退宣言ほど 当てにならないものはないのだが。もちろんファンにとっては有難い話。彼の作品を 粗方読んでいる私がひとつだけ好きな作品を上げろと言われれば、迷うことなく本作を 選ぶ。本当に夢中にさせられたものだ。30年以上も前の作品なので、本書の世界情勢は 今と大きく異なる。ドレークが夢見たウクライナの独立が達成されて、すでに20年に なるからだ。だが今回再読してみて、その面白さはまったく色あせてないと断言できる。 マンローの諜報戦、米ソの軍事と食糧をめぐる駆け引き。ドレークらによる祖国を取り 戻すための大胆不敵な企て。それらがすべて最後につながっていくプロットは圧巻で ある。そして終幕に明らかになる真実に読者は天を仰ぐことになるだろう。(下巻に続く) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
週刊文春1980年 総合3位 ソ連の穀物不足が引金となって、ヨーロッパに戦雲が立ち込める。諜報活動によって情報を入手したアメリカ、イギリスは、現ソ連政権の維持による戦争回避の行動に出るのだが、ウクライナ パルチザンの銃弾が情勢を悪化させてしまうのだった ・・・ 綿密な取材を積み重ねたとはいえ、なんと驚くべきリアルさであることか。エスピオナージは、苦手な分野なのだが、いっき読みできる迫力をもっている。特に下巻の後半からは、ジェットコースター的展開を見せる。英米露、そしてヨーロッパを巻きこんだスケールのでかさが良い。ストーリーが破たんすることなく、でかい風呂敷を上手にたたんでくれる。ちょっとした悲恋なんかも織り込んで、堅苦しさだけではおわっていない。結局最後に笑ったのは誰か。最後の2頁のどんでん返しで明らかにされるのだが、これは予想外。 巻末のあとがき、30年後に読まれているかとのインタビューで、「おそらく読まれないでしょう」とフォーサイスは答えている。いやいや30年たっても十分に読み応えあるんだなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ソ連の穀物不足、ウクライナ過激派によるKGB議長暗殺とタンカー占拠、ソ連共産党政治局内のバランス、ヨーロッパ内での軍縮を狙うアメリカ、ソ連過激派の膨張と環境汚染を防ぎたいイギリス。。。欧米各国の思惑が交錯する中で、複数のサブストーリーが同時進行するので、長編でありながら全く飽きることがありません。各国間、各勢力間のせめぎ合い、バランスの変化、巧妙な駆け引きが堪能できます。80年代の小説でありながら、ソ連の政治体制の崩壊を予想しているかのような書きっぷりが面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ソ連の穀物不足、ウクライナ過激派によるKGB議長暗殺とタンカー占拠、ソ連共産党政治局内のバランス、ヨーロッパ内での軍縮を狙うアメリカ、ソ連過激派の膨張と環境汚染を防ぎたいイギリス。。。欧米各国の思惑が交錯する中で、複数のサブストーリーが同時進行するので、長編でありながら全く飽きることがありません。各国間、各勢力間のせめぎ合い、バランスの変化、巧妙な駆け引きが堪能できます。80年代の小説でありながら、ソ連の政治体制の崩壊を予想しているかのような書きっぷりが面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現在のロシア、旧ソビエトと連邦小国の1つウクライナ。その上、アメリカ、ヨーロッパまで巻き込んだ、ソ連の農作物不作問題。日本でもずいぶん前にあった米不足と同じような状態だが、そこは軍事大国ソビエト連邦。解決策が全く違うんですよね~。こういう感覚の違いって言うのは、日本人である私たちにはいまいちピンとこないかも!?しかし、自分が外国人になったつもりで読んでみるとこの微妙な綱渡り、巧妙な駆け引きが実感できると思いますよ。なんと言っても、複数のストーリーが絡み合っているのにもかかわらず、1つ1つが分かりやすくて、楽しめます。国と国が隣り合ってるとこういう事も問題になるんだとわかりますよーー! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
当時の世界情勢を克明に描き出している名作、「スパイ」とは如何なるモノかについて考えさせられた作品です。著者が語学に堪能であるからだとは思いますが、語学の差異を利用した描写は心憎いばかりです。「現実世界は必ずしも美しくない」という言葉を理解したいと思う人なら一度はお読みになってみるのも悪くないと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!