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ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1
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ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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まず書籍体裁は、角川文庫らしく450頁程の純粋ミステリー作品で、シャーロックホームズの世界観を模したパスティーシュ作品でもあり、コナン・ドイル財団のお墨付きも受けています。 その特色は、書名通りに【ハドスン】夫人視点で描かれ、相棒に既に【ワトスン】の妻となっている【メアリー】を据え、人妻コンビが特有の大人視点で事件に挑む様は、やや現代的です。 勿論、登場キャラが犬でも、舞台が歌舞伎町でも無い、キチンとしたベイカー街の物語なので、お馴染みの方々も話に絡んできて、時代的に『切り裂きジャック』事件等の名も踊ります。 そんな中で、書名に沿って作中随一の知性派女性【アイリーン】も登場しますが、流石に主人公では無いので、本編みたいに読者を驚かす程の活躍とは言えず、【ハドスン】夫人の心理推察が主体に話が展開する感じです。 勿論、本編の遊撃隊張りに横の繋がりを軸として、同世界観を楽しむ要素も忘れておらず、公認作品と言う点も頷けます。 総じて、流石に現代女性の感覚を落とし込んだ様なアレンジは漂いますが、ベイカー街の雰囲気を損なう事は無く、本編よりも気楽に挑める外伝としては、高評価出来ると感じます。 | ||||
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名探偵ホームズといえば、ホームズとワトソンの探偵小説なのですが、本作は下宿のおばさんであるハドソン婦人と、ワトソンの奥さんが主人公で大活躍します。ホームズとワトソンが活躍する話も楽しいですが、脇役の方の活躍の話もとても面白いです。ホームズが活躍していた物語の雰囲気にまた浸ることができます。次回作も楽しみですが、ホームズやワトソンの出番ももっと増やして欲しいですね。 | ||||
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シャーロックホームズの登場人物の視点で描かれる小説です。 映画のシャーロックホームズ(ロバートダウニーJr主演)くらいしか見たことがないのですが できればシャーロックホームズがどんな作品なのか 知っていたほうが大変理解しやすいし、随所随所で理解が深まり 面白いと思います。 ですが、全くシャーロックホームズを知らなければ知らなければで、 それはまた違う視点の作品になると思うので、あえて知識ゼロで読むのも面白いかもしれません。 それでいて、そのあとにシャーロックホームズの本編を見たら良いと思います。 文章の難易度も難しくないですし、読みやすいと思います。 よくまとまっていて面白かったです。 | ||||
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シャーロックホームズ時代のロンドンの街で 女性を狙った薄汚い恐喝事件。 名探偵に依頼を断られた女性を救うために、女性たちが 助けに活躍するお話です。 シャーロックホームズに出てくる多くの キャラクターたちがここでも、たくさん、 顔を出してくれるのが、嬉しいですね。 ホームズを日本人にしたり、女性にしたり、 アメリカへ移住させたりと、いろんな ホームズのオマージュ作品が、ありますが これもなかなか面白かったです。 連作として、2作目は既に書かれている 様ですので、楽しみです。 | ||||
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シャーロック・ホームズシリーズは本編の他に様々な作家によりパスティーシュ(パロディ)も作られており、現在においても愛されている古典の一つです。 単純にキャラクターを拝借してくるだけでなく、原典の情報や時系列を整理したり小ネタを拾ったりとホームズ愛にあふれているのがホームズのパスティーシュの特徴でしょうか。 切り裂きジャックや夏目漱石と遭遇する話なんてのもあり、大半を網羅してるような人はもはやホームズ研究家と呼べるレベルなのではないかと思われます(笑) 閑話休題。今作は脇役であるハドスン夫人(名前はマーサ・ハドスン説が採用されてます)とワトスン婦人のメアリーを主人公に据えて、名探偵ホームズと相棒ジョンは脇役に回されてしまいます。 当方が寡聞なだけかも知れませんが、このパターンは初めてみました。ありそうでなかった異色作なのかなと思います。 またサブタイトルや登場人物一覧を見たらすぐ分かってしまうので書いてしまいますが「あの女性」の名も……! 事件簿ということで最初は短編集なのかと思いましたが長編です。原文では続刊がある模様。 女性に悪質な強請を行う謎の男の正体をハドスン夫人とメアリー、そしてベイカー街の少年たちが追うといったお話。なかなかホームズらしさのある話かなと思います 作品の雰囲気や小ネタなどパスティーシュとしてのレベルは高いのではないか。 女性作家だけにハドスン夫人らの心理描写もよいのではないでしょうか。 派手さはありませんが、ホームズ感のある冒険活劇が展開されます。 強いて言えば、小ネタを散らしているためにやや冗長な文もあり、展開がやや遅く感じるのが欠点! 長編とはいえもう少しコンパクトに纏まっていたほうが"ホームズらしさ"があるんじゃないかな。 解説によると続刊では今度はホラーめいた作風もあるとのことで気になります。和訳されたら読んでみたい作品です。 | ||||
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著者のミッシェル・バークベイーは13歳の時に初めてシャーロック・ホームズの作品を読んだそうです。 大学で英語を学んだ後、数々の職業に従事、図書館、地方議会、そしてマクドナルドがあったそうです。 推理小説、殊にホームズが好きである日、登場する女性達の魅力に気づき本書が誕生しました。 読めばわかる様にフェミニズムに信仰者でもある様です。 内容は最初はよくある派生本かと、又、文章が込み入っていて読みづらいと感じたのですが、犯人を追い詰めていくに従って中身に取り込まれて言ってあっという間に読み終えました。 登場人物のキャカクター立てが上手く読んでいる方も心情が移っていく様でした。 第二弾もオリジナルでは発行されているので、訳本を心待ちにしています。 | ||||
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