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銀花の蔵
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銀花の蔵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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波乱万丈の女性の人生を描いた小説です。色々な困難に遭遇しながら、最後には、ささやかな幸せを掴みとる物語です。 彼女に関わるすべての登場人物が、自分自身の味方になかなかなってくれない苛立ちが、この物語の読みどころになっています。紆余曲折、色々と物語に変化を付けて、作者が工夫を凝らしているのは理解できるが、いまいちそれほど面白さが感じてこない。もう少し意外性が欲しかった。 | ||||
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お金がなかったので図書館でお借りして拝読しました。遠田潤子さんは好きな作家のひとりですが、この作品に関しては楽しむことができませんでした。 登場する人物が多く、そしてひとりの女性の一代記としては頁数が少なすぎると思います。しかもほぼ全編にわたって一人称の視点から描かれるため、主人公以外の心理描写がなくて退屈です。そのうえ肝心の主人公銀花の心情も通り一遍といった感じでひきつけられるものがありませんでした。例えば同級生から窃盗を疑われた時の葛藤など、どうして丁寧に描こうとしないのか釈然としません。遠田さんらしくないと感じます。 全体の構成も稚拙な印象がぬぐえません。序盤で頭蓋骨が現れていちおう読者の興味をそそりますがその後は終盤までほったらかしです。座敷童のくだりもあっけないものでした。 遠田さんはデビューして十年ほどが経ち、新しいスタイルを模索しているように思います。それはそれでよいのですが、今までの長所がつぶされている感あります。心にグサリと突き刺さる心理描写や物語の展開がこの作品にはありません。『アンチェルの蝶』や『雪の鉄樹』のような、心が震える物語にもういちど出会いたくて仕方がありません。 | ||||
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