学校の殺人
評判
学校の殺人の評価:
3.57/5点 レビュー 7件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
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学校の殺人の評価:
3.57/5点 レビュー 7件。 C ランク
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で身を立てたい、やがて28歳を迎えようとする有閑青年コリン・レヴェルは、作者像そのままでは
もちろんないだろうが、パブリック・スクールの経験含め、作者の経歴がそこには反映しているだろう
し、生き生きした描写に説得力がある。
犯人当てについてだけ云うなら、それほどの意外性はないかもしれないが、この作品の魅力は
それだけでは言い尽くせない。先述の、20世紀初頭のパブリック・スクールのあれこれ(冷たい朝食、
校長の威厳、寮生の悪戯、級長、ガス灯、警察にも諾々とは従わない学校の自治、古い建物と芝生の
美しさ等々)、さらに、マントを付けた校長、戦争で心身に傷を負ったランバーン、取るものも取りあえず
かけてきたのにフロック・コートと縞のズボンをちゃんと身につけている老医、など、人物造型それぞれに
魅力があること、とくに主人公のレヴェルは、皮肉屋のつもりの自信家なのだが、存外親切で気のいい
青年だし、「クロイツェル・ソナタ」で盛り上がっちゃう愛すべき人物である・・・・・というようなことも勿論
あるのだが、やはり推理小説として上手くできているということを強調したい。読者を巧みに惑わせ、先へ
先へと読み進めさせることに長けているのだ。レヴェル君の活躍が、小説の筋の流れにどうはまって
いくかというのを読み進めるのが本当に楽しかった。(訳者解説にある、「専門作家として濫作を強いられ
るより、数少ない作品に集中したことが卓越したトリックや構想に恵まれるための原因のように思える。」
というのに膝を打つ。)全体に、意地悪すぎない皮肉とおかしみと悲哀があって、頗る好ましい。