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学校の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
学校の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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最悪状態です。腹がたった | ||||
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(ネタバレ) イギリスのパブリックスクールで、両親のない兄弟が、相次いで死亡し、少なくとも、あとの方は、殺人であるという疑いがあり、その謎が解明されないまま、今度は教師が、睡眠薬の飲みすぎで死ぬ。……その後、その教師と親交のあった女性が、その教師が、兄弟を殺した犯人であると、本人から聞いたと証言する。 ……筋がやたら複雑な割に、伏線とか、巧妙なトリックやアリバイ工作があるわけでもなく、いきあたりばったりで、読み手の意表をつくような筋書きにしてるだけという感じが否定できない。……それと、人物描写や、感情描写が多すぎて、昔の私小説を読まされてる感じがします。……思うに、作者は、推理小説に文学的な要素を盛り込もうとしたんじゃないかということなんですが、推理小説に文学の要素は必要ないと思います。……同じ作者の『チップス先生さようなら』も、個人的にあんまり好きじゃないし。……至るところに、事件とは全然関係ない主人公の感情描写が長々と続いて、なかなか先に進まないので、イライラします。……それを我慢して読むほど面白い話でもない。……特に、主人公が、話してる相手がなにか言うたびにイラついたりムッとしたりして、甘ったれのボンボンという感じがして、それが鼻につく。……最後に、被害者の兄のフリをしていた刑事が、主人公に、実は自分は刑事だったと、種明かしするけど、なんでそんなことをしなくちゃいけなかったのかという必然性がない。……後半はずっと、意味のない内容に、苦しい言い訳を聞かされている感じ。……本格推理の、古典的名作と言われているらしいけど、自分には、名作だとは思えなかった。 | ||||
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『チップス先生、さようなら』でよく知られるジェームズ・ヒルトン(1900~1954)の初期作品。文筆 で身を立てたい、やがて28歳を迎えようとする有閑青年コリン・レヴェルは、作者像そのままでは もちろんないだろうが、パブリック・スクールの経験含め、作者の経歴がそこには反映しているだろう し、生き生きした描写に説得力がある。 犯人当てについてだけ云うなら、それほどの意外性はないかもしれないが、この作品の魅力は それだけでは言い尽くせない。先述の、20世紀初頭のパブリック・スクールのあれこれ(冷たい朝食、 校長の威厳、寮生の悪戯、級長、ガス灯、警察にも諾々とは従わない学校の自治、古い建物と芝生の 美しさ等々)、さらに、マントを付けた校長、戦争で心身に傷を負ったランバーン、取るものも取りあえず かけてきたのにフロック・コートと縞のズボンをちゃんと身につけている老医、など、人物造型それぞれに 魅力があること、とくに主人公のレヴェルは、皮肉屋のつもりの自信家なのだが、存外親切で気のいい 青年だし、「クロイツェル・ソナタ」で盛り上がっちゃう愛すべき人物である・・・・・というようなことも勿論 あるのだが、やはり推理小説として上手くできているということを強調したい。読者を巧みに惑わせ、先へ 先へと読み進めさせることに長けているのだ。レヴェル君の活躍が、小説の筋の流れにどうはまって いくかというのを読み進めるのが本当に楽しかった。(訳者解説にある、「専門作家として濫作を強いられ るより、数少ない作品に集中したことが卓越したトリックや構想に恵まれるための原因のように思える。」 というのに膝を打つ。)全体に、意地悪すぎない皮肉とおかしみと悲哀があって、頗る好ましい。 | ||||
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第7章まで読んだ時点で、小学生でも、犯人および動機が解ってしまう。 ミステリファンであれば、もっと前に気づくであろう。 刑事に振り回されるコリン・レヴェルは、アホとしかいいようがなく、まったくもって探偵の資格がない。 犯人が判明した後、まだページが半分ほど余っており、読むのが苦痛なだけなのだが、 あとは、彼もしくは彼女が、だれをスケープゴートにしようとたくらんだのかが焦点となる (もちろん読者からの見方であるが)。 刑事の推理にしても、直感と偶然の機会を利用しただけのもので、ちっともロジカルではない。 やはり、これは、文豪の余技として、笑って済ますのがいちばんのようである。 | ||||
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『チップス先生さようなら』で知られる文豪、ジェームズ・ヒルトンの書いたミステリ。 イギリスのパブリックスクールを舞台にした雰囲気のある作品だが、 何より主人公、コリン・レヴェルの造形に魅力があるのが、本書の最大の収穫だろう。 もしシリーズ化されていたら、きっとコリンくんは大いに人気者になったと思う。 どんでん返しも連続技で決まっている。 暗闇での追跡劇など、手に汗にぎる場面も用意されていて、なかなか読ませる。 真相を知って、あごを落とすコリンくんの様子も見もの(読みどころ?)。 地味なタイトルながら、忘れ難い味わいを持ったミステリだった。 | ||||
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2005年10月の24版を読みました。やはり面白い。読み出したら止まりませんでした。 癖のある主人公の描写や次から次へと登場してくる人物の描写、また何よりも大戦後のイギリスの田舎の寄宿舎の独特の雰囲気がよく表現されていて、この時代の英米の推理小説好きならきっとこの小説も気に入ると思います。 話の展開も全く間延びせず、最後の最後まで、お!という出来事が繰り広げられました。 楽しい読書体験ができるかと思います。 | ||||
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2005年10月の24版を読みました。やはり面白い。読み出したら止まりませんでした。 癖のある主人公の描写や次から次へと登場してくる人物の描写、また何よりも大戦後のイギリスの田舎の寄宿舎の独特の雰囲気がよく表現されていて、この時代の英米の推理小説好きならきっとこの小説も気に入ると思います。 話の展開も全く間延びせず、最後の最後まで、お!という出来事が繰り広げられました。 楽しい読書体験ができるかと思います。 | ||||
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『チップス先生、さようなら』等の著作で知られるジェームズ・ヒルトンが、まだ無名時代に発表した唯一の長編推理小説です。内容は、なんとか食べているだけの収入はあるが肝心の文筆稼業では未だに芽が出ない有閑青年のレヴェルは、母校の校長から最近学内で発生した事故の調査を依頼されます。その事故は寄宿舎で寝ていた生徒の上にガス灯用具が落ちてきたというものでしたが、それはこれから起きる事件の前触れでしかなかったというお話です。主人公の文学青年の状態は当時のヒルトンの状態と似通っており、そうした主人公を活躍させたいという気持ちがあったのでしょう。調査を依頼してきた校長が学校の体面を気にしているため確実な証拠を掴む前には強いことは言えず、現場の保存がどんどん失われていくのを見る焦燥感が表現されていましたが、犯人捜し自体は簡単なのでちょっと物足りない気がしました。この時代の作品にしばしば見られるように、最終的に解決するのは本職のスコットランド・ヤードの刑事になっていて、「警察=無能」という図式を壊そうとする流れに乗っているようですが、ヒルトン自身自分の分身である青年をそこまでカッコ良く描くのは気が引けたのかもしれません。 | ||||
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『チップス先生、さようなら』等の著作で知られるジェームズ・ヒルトンが、まだ無名時代に発表した唯一の長編推理小説です。 内容は、なんとか食べているだけの収入はあるが肝心の文筆稼業では未だに芽が出ない有閑青年のレヴェルは、母校の校長から最近学内で発生した事故の調査を依頼されます。その事故は寄宿舎で寝ていた生徒の上にガス灯用具が落ちてきたというものでしたが、それはこれから起きる事件の前触れでしかなかったというお話です。 主人公の文学青年の状態は当時のヒルトンの状態と似通っており、そうした主人公を活躍させたいという気持ちがあったのでしょう。 調査を依頼してきた校長が学校の体面を気にしているため確実な証拠を掴む前には強いことは言えず、現場の保存がどんどん失われていくのを見る焦燥感が表現されていましたが、犯人捜し自体は簡単なのでちょっと物足りない気がしました。 この時代の作品にしばしば見られるように、最終的に解決するのは本職のスコットランド・ヤードの刑事になっていて、「警察=無能」という図式を壊そうとする流れに乗っているようですが、ヒルトン自身自分の分身である青年をそこまでカッコ良く描くのは気が引けたのかもしれません。 | ||||
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