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ダブルマリッジ
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ダブルマリッジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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小説的な面白さよりも、戸籍上重婚が可能だという法律の抜け穴が存在するという事実や、じゃぱゆきさんに関する社会問題が骨子にある作品。登場人物や事件は、どちらかと言えば、この骨子を明確に提示するために肉付けされた飾り物に過ぎない。例えば、特殊詐欺に関する啓蒙動画に登場するお人好しな老人や怪しい男、および陳腐で紙芝居的なシナリオ、……それが本作では、上記のような骨子を元に、もう少し小説らしく色付けされているような感じ。 主人公は、五井商事の部長・桂木憲一と、その娘で間もなく 20 歳になろうとしているマリ。作品は、この 2 人の視点が交互に入れ替わりながら進んでいく。マリは現在大学生で、読者モデルをしている“かわいい“女。世間知らずで、さして頭も良くはない。物語は、マリが父・憲一のパスポートを更新するために、戸籍謄本を取り寄せたところ、婚姻欄に、自分の母・里美以外に、ロペス・マリアという見知らぬ名前が載っていたところからはじまる。物語が進むと、実はマリアが憲一との間にできた子を産んでおり、ケンというその男はいま日本にいると発覚する。 残念ながら、どの登場人物にもあまり魅力がない。アホかゲスかばかりで、読みながら思わず感情移入してしまうということがない。父の憲一は大手企業の部長でありながら、お人好しの凡人で精彩がない。娘のマリの方は多少描写が細かく、途中までは割と物語進行の牽引力となっている。ただ、終盤に近づくにつれ、アホ女っぷりが際立って、鼻で笑いたい気分になる。要は、マリが恋に落ちる描写が不足していて、シナリオ上のご都合主義的痴呆に見えてくる。このアホっぷりのせいで、作中で小道具として利用されている『銀河鉄道の夜』までも、ひどく安っぽくなっている。 それにしても、もう少しアホではない真摯な主人公たちにできなかったものか。それだけで小説としての厚みが増した気はする。……正直、後味も大してよくない。 | ||||
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ストーリーも面白いし、勉強にもなります。ただ、もう少し、金融の要素が欲しかった。 | ||||
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ケンイチただのヘタレやろ 結局は巨乳のピナに騙されたんか。娘も兄からいいように利用されてたし。ふたりとも夢を見てたんだな。 最後までブレなかったのはマリアロペス。本当に神様みたいなママで、この人の存在だけが物語の救いだった。 飽きられたケンイチとスラムのマリア、より戻して日本で暮らしたらハッピーエンドだったのに。 9割9分よかったのに、最後の最後で著者息切れ。一番得したのはケンイチの部下のデブでした。ちゃんちゃん。 | ||||
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経済小説を書いていれば良かったものの、こんなのを執筆するきっかけは何だったんでしょうか。 手頃なストーリィで小遣い稼ぎ? ひょっとしてフィリピーナに嵌ってしまった? しかし、大手商社のエリート海外駐在員が現地女性と正式に結婚しておきながら領事館に届け出もせず、帰国後も届けを忘れていたなんていくらなんでも有り得ないでしょ。 性悪女に騙されて、身元保証とか金銭保証したとか結婚詐欺だったというほうがまだ現実味があります。 あとはお決まりの家庭争議とおバカな娘の話で、帯に記された『国際司法サスペンスの傑作』とは似ても似つかぬ内容。 どちらにしても現在の日本、戦後からの在日外国人のみならず海外からの移民には問題が山積み。 日本旅券の高い利便性のみを目的に帰化する輩も多く、困ったものです。 | ||||
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本作の性描写について、これまでの著作、特に小説でないものに通底するものを感じました 著者はいくつもの著作で、性愛は奔放なものであることを、進化論の観点から人間本来の姿だと言っています。本作のどの登場人物の性行動も、一般論な倫理を外れているものですが、この奔放な性愛をフィクションとして実現させているのが、この小説の性描写です。 一方で、どの登場人物もそんなことは棚に上げ、自分の美しい愛情の物語を信じているのがこれまたリアルです。 奔放な性愛と純愛が矛盾しつつも併存しているさまは、第三者から見た場合とてもグロテスクです。このグロテスクさこそが、登場人物の関係性を変化させ物語の原動力のひとつになっているのと、本作の味わいそのものとなっているかと思います。 | ||||
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永遠の旅行者やマネーロンダリングと比べると、いまひとつな印象が拭えない。正直著者が若者文化について行けていないのが原因だろうか。 | ||||
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途中までは非常に面白く読んだものの、結末に少し唐突感あり、尻切れトンボで終わってしまったような消化不良感が残りました。 | ||||
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