(短編集)

或る「小倉日記」伝

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評判

或る「小倉日記」伝の評価:

4.48/5点 レビュー 54件。 B ランク

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平均点4.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全103件 41〜60 3/6ページ
No.63
(5pt)

どんでん返し(或る小倉日記伝 ネタバレ注意)

森鴎外の失われた小倉日記を再現する ー と云う価値ある(だがいささかマニアックな)仕事に生涯を捧げた田上耕作。障害を持つ身体で小倉、門司、福岡、久留米、柳川と北九州を歩き、まるで「砂の器」の今西刑事を思わせる執念で、鴎外の実相に迫っていく。しかし、彼の小倉日記が完成に近づいたとき・・・

悲しくも耕作の努力は報われなかった。しかしです・・・
耕作の死後◯年、松本清張が「或る小倉日記伝」を世に問い、芥川賞を受賞。その結果、「鴎外なんて知らんがな」と言う者(私)まで、多くの人が田上耕作の奮闘に声援を送ることになった。例え鴎外の本物の日記が発見されても、耕作の小倉日記は、少なくとも芥川賞分くらいの価値はあるのだ。
松本清張によって、 耕作の人生は最後に大逆転した 。(と言えないだろうか。)耕作自身はその果実を味合うべくもないけど、耕作をささえた美しい母と、彼の真価を正しく理解した友人のために、そう言えたらいいな。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.62
(5pt)

巻を措くあたわず、の短編集

僕はどうやら、松本清張という作家を正しくとらえていなかったようだ。『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』といった長編を読んで、だいたいのイメージをつかんでいる気になっていた。が、清張の本当のすごさ(国民的に支持される理由)は、短編を読まなければ分からない。ということが、本書を読んでつくづく理解できた。

難しいことは言いたくない。ただただ、圧倒的に面白い短編集だった、ということだけを言っておきたい。収められている9編に、まったくハズレがなかった。同工異曲の話が多い、ということはもちろん言えるだろう。が、それでも面白い。同じパターンを繰り返しているのに面白いのである。

もっと言えば、本書はミステリではない。人間というものの業や愚かさが描かれてはいるが、謎とその解明を主眼にした作品群ではない。それなのに、僕は巻頭に置かれた『或る「小倉日記」伝』の圧倒的な面白さに、いきなり打ちのめされてしまった。さほど乗り気でもなく読み始めて、気がつけば夢中になってページを繰っていた。

どの短編も、ちょっと取っ掛かりは難しそうな雰囲気である。しかしひとたび読み始めると、どれも「巻を措くあたわず」になるから不思議だ。間違いなく高いエンターテインメント性を持っている。ちなみに表題作は芥川賞を受賞しているが、そもそもこの賞が芥川龍之介を顕彰するものであるならば、これほどふさわしい作品はないと思う。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.61
(5pt)

巻を措くあたわず、の短編集

僕はどうやら、松本清張という作家を正しくとらえていなかったようだ。『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』といった長編を読んで、だいたいのイメージをつかんでいる気になっていた。が、清張の本当のすごさ(国民的に支持される理由)は、短編を読まなければ分からない。ということが、本書を読んでつくづく理解できた。

難しいことは言いたくない。ただただ、圧倒的に面白い短編集だった、ということだけを言っておきたい。収められている9編に、まったくハズレがなかった。同工異曲の話が多い、ということはもちろん言えるだろう。が、それでも面白い。同じパターンを繰り返しているのに面白いのである。

もっと言えば、本書はミステリではない。人間というものの業や愚かさが描かれてはいるが、謎とその解明を主眼にした作品群ではない。それなのに、僕は巻頭に置かれた『或る「小倉日記」伝』の圧倒的な面白さに、いきなり打ちのめされてしまった。さほど乗り気でもなく読み始めて、気がつけば夢中になってページを繰っていた。

どの短編も、ちょっと取っ掛かりは難しそうな雰囲気である。しかしひとたび読み始めると、どれも「巻を措くあたわず」になるから不思議だ。間違いなく高いエンターテインメント性を持っている。ちなみに表題作は芥川賞を受賞しているが、そもそもこの賞が芥川龍之介を顕彰するものであるならば、これほどふさわしい作品はないと思う。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.60
(5pt)

清張の最も切なく哀しい傑作。

高校時代から何回何十回も読み返してきた。清張の作品もほぼすべて読んでいるが、わたしはこの作品以上に哀しく切なくそして母と本人だけの閉ざされた空間で営まれるに日常にある種の抑えたエロスさえ感じさせる作品を知らない。持たざるものが懸命に生き、それでもついに報われることにないまま生涯を終える姿は数々の評論家が言うように清張自身を投影したものだろうが、多くの人にとっての人生とはそういうものだろう。歴史にも記憶にも残ることがないまま消えていく一人の人間をこういう形で書き残してくれた清張の優しさにも心を打たれる。勿論清張を見出した菊池寛の慧眼について、また清張の死後その再評価に貢献した阿刀田高の献身についても忘れてはならない。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.59
(5pt)

清張の最も切なく哀しい傑作。

高校時代から何回何十回も読み返してきた。清張の作品もほぼすべて読んでいるが、わたしはこの作品以上に哀しく切なくそして母と本人だけの閉ざされた空間で営まれるに日常にある種の抑えたエロスさえ感じさせる作品を知らない。持たざるものが懸命に生き、それでもついに報われることにないまま生涯を終える姿は数々の評論家が言うように清張自身を投影したものだろうが、多くの人にとっての人生とはそういうものだろう。歴史にも記憶にも残ることがないまま消えていく一人の人間をこういう形で書き残してくれた清張の優しさにも心を打たれる。勿論清張を見出した菊池寛の慧眼について、また清張の死後その再評価に貢献した阿刀田高の献身についても忘れてはならない。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.58
(4pt)

表題作は芥川賞

表題作の、或る「小倉日記」伝は、松本清張の芥川賞受賞作です。
この書籍は、短編集になっていて、一番最初に、或る「小倉日記」伝が掲載されていて、短編だけれども読み応えは十分にあります。
主人公の田上耕作は、実在した人物のようです。身体に障害があったようですが、森鴎外が小倉に住んでいた時代に書かれた日記が、紛失してしまったこともあり、この田上耕作は鴎外に縁のある場所を、不自由な身体でも取材してまわり、紛失した鴎外の「小倉日記」にかえて、耕作自身が作成した小倉時代の鴎外の生活内容を文章にまとめて完成させようとしました。
印象に残っているところは、耕作が自分自身のしていることに、本当に意味があるのかと、暗い気持ちに陥る場面が何回かあるところであります。とても切ない気持ちになりました。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.57
(4pt)

表題作は芥川賞

表題作の、或る「小倉日記」伝は、松本清張の芥川賞受賞作です。
この書籍は、短編集になっていて、一番最初に、或る「小倉日記」伝が掲載されていて、短編だけれども読み応えは十分にあります。
主人公の田上耕作は、実在した人物のようです。身体に障害があったようですが、森鴎外が小倉に住んでいた時代に書かれた日記が、紛失してしまったこともあり、この田上耕作は鴎外に縁のある場所を、不自由な身体でも取材してまわり、紛失した鴎外の「小倉日記」にかえて、耕作自身が作成した小倉時代の鴎外の生活内容を文章にまとめて完成させようとしました。
印象に残っているところは、耕作が自分自身のしていることに、本当に意味があるのかと、暗い気持ちに陥る場面が何回かあるところであります。とても切ない気持ちになりました。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.56
(4pt)

遅咲きの流行推理作家、ここに原点がある

デビュー作『西郷札』(昭和26年)~『張込み』(昭和30年)まで、全二十八本の短篇を所収。
 巻末にある桑原武夫の解説によれば、同期間中に発表された小佳品『白梅の香』他十九篇が割愛され、「この取捨はおおむね適切」としているが、計四十七篇中二十八篇のみの掲載で全集の体を為していると言えるだろうか。
 二、三~五.六篇の削除ならまだしも、全集を揃えようとする熱心なファンなら物足りないのでは?

 いつ頃からかのノンフィクション等への傾倒を別にすれば、刑事が登場する本格的社会派推理の第一人者というイメージが強いのだが、初期短篇群を並べれば殆ど“歴史小説家”と言っていいくらい。

 当時まだ権威であり続けていた自然主義及び私小説を嫌い、逆にあまり書き手がいなかった明治物の多さ(『くるま宿』、『梟示抄』、『啾々吟』他)は、物語性が濃い菊池寛や“開化もの”を書き綴った芥川龍之介の影響らしい。

 森鷗外への憧憬は芥川賞受賞作『或る「小倉日記」伝』でも明らかだが、桑原によれば、「松本は鷗外の文章を学び取ろうと努力したのにちがいない。しかし、(中略)それはしょせん無理なのであった」と冷たく、件の作品の一部を抜粋し、「このような文章は、(中略)鷗外のペンからは絶対に出てこない文体である」とまで断言している。
 解説を委託され否定的なことだけを書く訳にいかないのは当然だが、この後が如何にも桑原らしく、「作者が鷗外から学び、あるいは、素質を強化されたのは、文章においてではなく、ものごとへの執拗な、しかも冷静で理詰めな追求欲である」と続け、フォローと言うより、松本が生まれながらに持っていた資質+半生に渡り育成されただろう後天性の特質をも看破していて、この全集が1972年初版だったことを考えれば、桑原こそ再評価されるべきだと思わざるを得ない。

 デビュー当時から「題材で得をしている」と評されたことや古代史への関心(『笛壺』、『石の骨』)、後々のフィクションとノンフィクションの融合(『小説 帝銀事件』、『神々の乱心』、他)等をも鑑みれば、元々ニッチェ分野開拓を運命付けられた、あるいはその方面に嗅覚が利くという珍しい作家なのかも。

 他、高等小学校卒という有名な学歴コンプレックスが下地にある『菊枕』(モデルは杉田久女、久女がストーカー紛いに追い掛けるのは高濱虚子)、『断碑』、そのために受けた図案家として最低の条件で雇われた朝日新聞時代の数々の屈辱からヒントを得た『特技』、『山師』、自らの容貌の負い目と恨みを結晶させた『湖畔の人』と『面貌』(徳川家康の六男松平忠輝が題材)、全集の34所収『半生の記』と同じく珍しい自伝的作品『父系の指』など、遅咲きの流行推理作家のルーツが全体に鏤められているニュアンス。
 特に、『父系の指』のP411、後に代表的長篇に数えられる『砂の器』の肝となる島根県仁多郡仁多町“亀嵩”、及び東北弁に近い訛りというネタが既に使われていたことにも着目を。
 
 今改めて読み返せば、かなり古色蒼然とした感は否めないのだけれども、やはり、変わらずにグッと来るものがあって、昭和の古典として語り継がれるべきであり、世代を問わず読んでいただきたいと思います。
松本清張全集 (35) 或る「小倉日記」伝 短篇 (1) Amazon書評・レビュー: 松本清張全集 (35) 或る「小倉日記」伝 短篇 (1)より
4165093505
No.55
(1pt)

全くの粗悪品

日焼けが甚だしくこげ茶になっており、さらに表紙はめくれ商品価値はゼロ以下。
こんな商品が売られているとはびっくりしています。
傑作短編集〈第1〉或る「小倉日記」伝 (1965年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 傑作短編集〈第1〉或る「小倉日記」伝 (1965年) (新潮文庫)より
B000JB2I32
No.54
(3pt)

経年劣化の変色

中古品購入しました。パラッと見たところ明らかな瑕疵はないけど、全ページ経年劣化によるヤケがすごい。古本屋で実際手にとって見たとしたら買わなかったと思います。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.53
(3pt)

経年劣化の変色

中古品購入しました。パラッと見たところ明らかな瑕疵はないけど、全ページ経年劣化によるヤケがすごい。古本屋で実際手にとって見たとしたら買わなかったと思います。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.52
(5pt)

自然科学に従事するもの必読の書

主人公は母と共に一心不乱に森鴎外の小倉時代の足跡を追い独自に日記を作成しますが、主人公が亡くなった後に実物の日記が見つかります。彼は幸せであったのか、わからないと小説は終わっています。しかし彼の行った仕事は無駄ではなかった。後世の研究者は2つの日記を比較検討することが可能となり、それが鴎外研究を進歩させるからです。サイエンティストとはこうあるべきでしょう。真実を明らかにするためには地道に客観的な事実を積み重ねる以外にやりようが無く、その評価はずっと後にされるものです。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.51
(5pt)

自然科学に従事するもの必読の書

主人公は母と共に一心不乱に森鴎外の小倉時代の足跡を追い独自に日記を作成しますが、主人公が亡くなった後に実物の日記が見つかります。彼は幸せであったのか、わからないと小説は終わっています。しかし彼の行った仕事は無駄ではなかった。後世の研究者は2つの日記を比較検討することが可能となり、それが鴎外研究を進歩させるからです。サイエンティストとはこうあるべきでしょう。真実を明らかにするためには地道に客観的な事実を積み重ねる以外にやりようが無く、その評価はずっと後にされるものです。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.50
(5pt)

作家・松本清張の誕生

本全集の良さは短編作品が豊富に収録されたことである。
当初4巻を予定していた短編集は最終的には6巻に拡張された。

当「短編1」には「西郷札」「或る「小倉日記」伝」「火の記憶」「張込み」
「断碑」「恋情」などの名作 さらに「戦国権謀」「山師」「腹中の敵」
「柳生一族」などの時代物傑作を掲載。ここではつまらない作品紹介はしない。
ぜひ手に取って読みお楽しみください。

この頃作家は41~46歳。「週刊朝日」に「西郷札」を応募、三等入選(41歳)、
二年後「小倉日記伝」で芥川賞に輝いたものの即注文が舞い込むわけでなく、
8人の家族を抱えて勤務の傍らコツコツ書いていた。長編には長編の良さがあろう。
だが大作家として開花する前、夜間うちわをバタバタさせながら汗ばんだ鉛筆から
生まれたこれらの短編は凝縮された魅力に満ちている。そして何より面白い。

巻末に作家自身が簡潔ながら諸作品誕生のいきさつを書き、桑原武夫氏が
優れた解説を寄せている。
松本清張全集 (35) 或る「小倉日記」伝 短篇 (1) Amazon書評・レビュー: 松本清張全集 (35) 或る「小倉日記」伝 短篇 (1)より
4165093505
No.49
(5pt)

清張は、面白く、読み応え有り

この後、作者が、次々と発表する名作の数々の、伏せんとなる作品の短編集、それにしても。さすがうーんとうなる、傑作ぞろい。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.48
(5pt)

清張は、面白く、読み応え有り

この後、作者が、次々と発表する名作の数々の、伏せんとなる作品の短編集、それにしても。さすがうーんとうなる、傑作ぞろい。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.47
(5pt)

こういうものが芥川賞受賞作ではないか?

某氏が某賞した本(200万部うれたのでしたっけ?)を回し読みで読んでため息をついた後、買ったのがこの本。
短編ではあるが様々なことが凝縮されて唸らざるを得ない一品。
これを読んだ後、今年受賞した某氏の一品を読んでどう思うかについて、考えると酒が進みそうだ。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.46
(5pt)

こういうものが芥川賞受賞作ではないか?

某氏が某賞した本(200万部うれたのでしたっけ?)を回し読みで読んでため息をついた後、買ったのがこの本。
短編ではあるが様々なことが凝縮されて唸らざるを得ない一品。
これを読んだ後、今年受賞した某氏の一品を読んでどう思うかについて、考えると酒が進みそうだ。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.45
(3pt)

犠牲性みたいなのがこの時代の美徳だったのかなぁ…。

「現代小説全9編を収める『松本清張傑作短編集』の初期・第1集」
著者:松本清張(小倉生まれ、1953年に本作品で芥川賞受賞)
発行:1965.6.30、2005.6.10 67刷
読了:2014/11(152/04)★3.4

松本清張を読んだのは本書で初めてだけれど、かなり骨が折れました。
最後2作は現代風の話し言葉も多いけれど、その他は今ではかなり「固い」言葉遣いなので読むスピードも上がらず、その上暗い話ばかり。

主人公の身の上とか、話の締めくくり方とかもどれも似ていて「こういうのがこの時代の小説だったのかなぁ」と思いながら読んでいました。
だいたいどれも主人公は学歴がなかったり、生活も艱難辛苦しながらも踏ん張ったり、しかし、結局はバッドエンドで終わってしまう。
そういう犠牲性みたいなのがこの時代の美徳だったのかなぁ。

「松本清張」ということで期待して読んだけれど、疲れただけだった。
小説に求められる評価の時代背景なんかが透けて見えて個人的には興味深かったけれど…、次に読む松本清張作品に期待でしたいです。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.44
(3pt)

犠牲性みたいなのがこの時代の美徳だったのかなぁ…。

「現代小説全9編を収める『松本清張傑作短編集』の初期・第1集」
著者:松本清張(小倉生まれ、1953年に本作品で芥川賞受賞)
発行:1965.6.30、2005.6.10 67刷
読了:2014/11(152/04)★3.4

松本清張を読んだのは本書で初めてだけれど、かなり骨が折れました。
最後2作は現代風の話し言葉も多いけれど、その他は今ではかなり「固い」言葉遣いなので読むスピードも上がらず、その上暗い話ばかり。

主人公の身の上とか、話の締めくくり方とかもどれも似ていて「こういうのがこの時代の小説だったのかなぁ」と思いながら読んでいました。
だいたいどれも主人公は学歴がなかったり、生活も艱難辛苦しながらも踏ん張ったり、しかし、結局はバッドエンドで終わってしまう。
そういう犠牲性みたいなのがこの時代の美徳だったのかなぁ。

「松本清張」ということで期待して読んだけれど、疲れただけだった。
小説に求められる評価の時代背景なんかが透けて見えて個人的には興味深かったけれど…、次に読む松本清張作品に期待でしたいです。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
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