(短編集)

或る「小倉日記」伝

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

或る「小倉日記」伝の評価:

4.48/5点 レビュー 54件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全103件 21〜40 2/6ページ
No.83
(3pt)

さすが。

松本清張の短編集です。
「或る「小倉日記」伝」「菊枕」「火の記憶」「断碑」「笛壺」「赤いくじ」「父系の指」「石の骨」「青のある断層」「喪失」「弱味」「箱根心中」がおさめられています。
「或る「小倉日記」伝」は、森鴎外の小倉時代を探る男の執念の話。「菊枕」は、「ぬい女」という俳人の執念の話。「断碑」は考古学の学徒が、ビッグにならんとするも挫折する話。「笛壺」は古代史の学徒が、身持ちを崩す話。「赤いくじ」は、終戦間際の朝鮮が舞台で、そこで一人の女をめぐって、軍医と参謀長が争う話。「父系の指」は、親戚のなかでの話。「石の骨」は、考古学の学徒の話。世間に認められない苦しさを描く。「青のある断層」は画壇の話で、荒削りの新人の下手な作品(しかしインスパイアされるもの)を、行き詰まった画家に示して、その画家が復活する機微。「喪失」は、OLの話。「弱味」は役場の人間が弱味を握られてしまう話。「箱根心中」は、横領して逃亡した人間が、心中を止める話。
ざっと読んでみると、下から上に這い上がるぜ、というギラギラした昭和高度成長感といいますか、なんか夢があるよなぁ、という話ばかりですね。
また、世間的には「フン」と言われるものに、執着して、執念深くねっちょり絡んでいるところが、「いいね、いいね」と思っちゃいました。
個人的には「青の断層」が、創作というものの不思議さというか、玄妙さをよく描いていると思いました。
まあ、この中では「小倉日記」が一番よいのでしょうけど、どれもそれなりに面白いです。さすが松本清張ですな。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.82
(5pt)

地味だが味のある短編。

流行作家になると書かないような地味だが、じっくりと練り込んだ、味のある短編。コツコツと歴史を辿るくだりはどこか当時の清張に重なるところがあるように思える。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.81
(5pt)

地味だが味のある短編。

流行作家になると書かないような地味だが、じっくりと練り込んだ、味のある短編。コツコツと歴史を辿るくだりはどこか当時の清張に重なるところがあるように思える。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.80
(5pt)

これこそが清張の代表作。

収録されたどの短編も読みごたえがあるが
表題作の『或る「小倉日記」伝』がとりわけ印象的で
後年の古代史や昭和史を追求した作家にはない
ピュアな感性と文学世界の構築力を感じた。
同編は田上耕作の足跡を中心に描いているが
私はその母、ふじこそが
真の主人公のように思えた。
いずれにしろ松本清張の代表作。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.79
(5pt)

これこそが清張の代表作。

収録されたどの短編も読みごたえがあるが
表題作の『或る「小倉日記」伝』がとりわけ印象的で
後年の古代史や昭和史を追求した作家にはない
ピュアな感性と文学世界の構築力を感じた。
同編は田上耕作の足跡を中心に描いているが
私はその母、ふじこそが
真の主人公のように思えた。
いずれにしろ松本清張の代表作。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.78
(2pt)

息苦しくも、古くもなったなあ!

無論書かれた時期、ということはあるので、物語の設定や背景が古臭い、これは仕方ないにしても、登場する人物までもが、二つ三つを除けば、そうしたものを纏っていて、今に通じる普遍、といったものがない。生き方にしろ、価値観にしろ、変に拘りや卑屈、偏屈なところがあって、貧しさゆえ、或いは一途、といえばそれまでであるが、やたら生れや学歴などに囚われる余り、望みに達し得なかったり、逆境から抜け出せない、極言すれば抜け出そうとさえしない、そんな人物が右往左往する物語に、なり下がっている。もはや息苦しさや古さしか感じられない、そんな侘しさだけが残った。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.77
(2pt)

息苦しくも、古くもなったなあ!

無論書かれた時期、ということはあるので、物語の設定や背景が古臭い、これは仕方ないにしても、登場する人物までもが、二つ三つを除けば、そうしたものを纏っていて、今に通じる普遍、といったものがない。生き方にしろ、価値観にしろ、変に拘りや卑屈、偏屈なところがあって、貧しさゆえ、或いは一途、といえばそれまでであるが、やたら生れや学歴などに囚われる余り、望みに達し得なかったり、逆境から抜け出せない、極言すれば抜け出そうとさえしない、そんな人物が右往左往する物語に、なり下がっている。もはや息苦しさや古さしか感じられない、そんな侘しさだけが残った。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.76
(5pt)

社会派推理小説ではない松本清張の短編集

・推理小説ではない短編小説で、世に受け入れらていない人たちの怨念のような感情を描いています。

・芸術的な文学として読むことができる松本清張氏の初期の作品集です。私はこの頃の清張氏の小説が好きです。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.75
(5pt)

社会派推理小説ではない松本清張の短編集

・推理小説ではない短編小説で、世に受け入れらていない人たちの怨念のような感情を描いています。

・芸術的な文学として読むことができる松本清張氏の初期の作品集です。私はこの頃の清張氏の小説が好きです。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.74
(5pt)

読み応えのある短編

最近は、長い小説を読む気力がないため購入。
さすがに松本清張は何を読んでも、うまくリアルさもありまとまっている。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.73
(5pt)

読み応えのある短編

最近は、長い小説を読む気力がないため購入。
さすがに松本清張は何を読んでも、うまくリアルさもありまとまっている。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.72
(4pt)

コンプレックスの情念がすごい。

テーマは同じです。市井の、貧しい、学会から疎まれる考古学の研究者の鬱屈した情念が、これでもかと描かれます。
はじめは感情まるごと引っ張られましたが、同じような短編が続くと、ちょっとごめんなさいになりました。
清張さんの原点なのでしょう、この激しい情念は。
筆力はすごいですが。
鷗外を扱った最初のものが一番心に残りました。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.71
(4pt)

コンプレックスの情念がすごい。

テーマは同じです。市井の、貧しい、学会から疎まれる考古学の研究者の鬱屈した情念が、これでもかと描かれます。
はじめは感情まるごと引っ張られましたが、同じような短編が続くと、ちょっとごめんなさいになりました。
清張さんの原点なのでしょう、この激しい情念は。
筆力はすごいですが。
鷗外を扱った最初のものが一番心に残りました。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.70
(1pt)

リンクの貼り間違いはひどい!

作品自体には何の文句もない。すばらしい作品。しかし、このページからKindleのリンクに入り、何の疑いもなくクリックして購入した私は、すぐに失敗したことに気づいた。新潮文庫ではなく、角川文庫へリンクが貼られていたからだ。私は、「弱味」を読みたかったのに、角川文庫の方には収録されていなかった。Amazonにはときどきこういうことがあるので、都度確認したほうがいい。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.69
(1pt)

リンクの貼り間違いはひどい!

作品自体には何の文句もない。すばらしい作品。しかし、このページからKindleのリンクに入り、何の疑いもなくクリックして購入した私は、すぐに失敗したことに気づいた。新潮文庫ではなく、角川文庫へリンクが貼られていたからだ。私は、「弱味」を読みたかったのに、角川文庫の方には収録されていなかった。Amazonにはときどきこういうことがあるので、都度確認したほうがいい。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.68
(5pt)

清張の着想が素晴らしい

小倉日記とは何ぞやということですね。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.67
(5pt)

清張の着想が素晴らしい

小倉日記とは何ぞやということですね。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.66
(5pt)

松本清張の生い立ちや人間感、女性感、そして何より学問や芸術に関する矜持が感じられる

全体的にやりきれない話が多い。
特に市井の人、芸術や学問の分野で十分な教育を受けていない人物が、学会や大家の芸術家に挑戦し、志半ばに消えていくテーマが多く、遅咲きだった作家の自己投影のようなものを感じた。
人間としての松本清張の生い立ちや人間感、女性感、そして何より学問や芸術に関する矜持が感じられる。

読後に『ETV特集 「反骨の考古学者 ROKUJI」森本六爾』を見た。「断碑」のモデルとされた人物のドキュメンタリだ。
かなり美化されてはいたが、実績は正当な評価を与えられていた。しかも後日談として彼の持論を裏付ける遺跡、遺物の発掘や、弟子による論文の完成もなども紹介されており、本人の不遇さをより印象づける内容だった。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011
No.65
(5pt)

松本清張の生い立ちや人間感、女性感、そして何より学問や芸術に関する矜持が感じられる

全体的にやりきれない話が多い。
特に市井の人、芸術や学問の分野で十分な教育を受けていない人物が、学会や大家の芸術家に挑戦し、志半ばに消えていくテーマが多く、遅咲きだった作家の自己投影のようなものを感じた。
人間としての松本清張の生い立ちや人間感、女性感、そして何より学問や芸術に関する矜持が感じられる。

読後に『ETV特集 「反骨の考古学者 ROKUJI」森本六爾』を見た。「断碑」のモデルとされた人物のドキュメンタリだ。
かなり美化されてはいたが、実績は正当な評価を与えられていた。しかも後日談として彼の持論を裏付ける遺跡、遺物の発掘や、弟子による論文の完成もなども紹介されており、本人の不遇さをより印象づける内容だった。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
B00E5V5NZC
No.64
(5pt)

どんでん返し(或る小倉日記伝 ネタバレ注意)

森鴎外の失われた小倉日記を再現する ー と云う価値ある(だがいささかマニアックな)仕事に生涯を捧げた田上耕作。障害を持つ身体で小倉、門司、福岡、久留米、柳川と北九州を歩き、まるで「砂の器」の今西刑事を思わせる執念で、鴎外の実相に迫っていく。しかし、彼の小倉日記が完成に近づいたとき・・・

悲しくも耕作の努力は報われなかった。しかしです・・・
耕作の死後◯年、松本清張が「或る小倉日記伝」を世に問い、芥川賞を受賞。その結果、「鴎外なんて知らんがな」と言う者(私)まで、多くの人が田上耕作の奮闘に声援を送ることになった。例え鴎外の本物の日記が発見されても、耕作の小倉日記は、少なくとも芥川賞分くらいの価値はあるのだ。
松本清張によって、 耕作の人生は最後に大逆転した 。(と言えないだろうか。)耕作自身はその果実を味合うべくもないけど、耕作をささえた美しい母と、彼の真価を正しく理解した友人のために、そう言えたらいいな。
或る「小倉日記」伝 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 或る「小倉日記」伝 (角川文庫)より
4041227011