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スワン
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スワンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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冒頭の、テロリスト同士の他愛もない会話から一気に引き込まれた。理不尽な暴力にさらされ、逃げ惑う人々や、それを嬉々として眺めるテロリストの狂気が克明に描かれている。心理状態までも描き切っていることに驚いた。 事件の関係者へのインタビューという形で進んでいくところもうまい。事件を俯瞰しているようで、疑似体験しているような不思議な感じがする。事件の被害者たちに、極めて理性的に「こうすればよかったのでは?」と語りかけるインタビュアーの言葉に神経を逆なでされる。 そして明らかになる驚愕の真相に戦慄させられた。理不尽な暴力によって追い詰められた人々の反応を見事に描いている。テロリストの姿を描き切った稀代の傑作。 | ||||
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作者の「白い衝動」がとてもよかったので続けてこちらを読んだ。冒頭からかなりのページを割いてくり広げられるショッピングモール「スワン」での虐殺劇にちょっと心が折れそうになった。ただ、主人公を含めた事件当時者を招いた奇妙な「お茶会」が始まったあたりからもう手を止められず。主人公の少女の強さにとにかく心を打たれた。石を投げられるような毎日に耐えて耐えて、最後に彼女がスワンで踊るバレエが本当に美しい。同時にこの作品は読み手の我々を告発してもいるのだと思う。一時の感情に駆られてすぐに人を叩く今の風潮を突きつけられて、自分を省みる気分にもさせられた作品だった。 | ||||
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いきなりのショッピングモールでの無差別殺人。なかなか、衝撃だったが、その後の真相を明らかにする展開にいろいろと考えさせられた。最後は感慨深い内容だった。 | ||||
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直木賞候補作。郊外型ショッピング・モールで無差別殺人事件が起こるが、小説の中心テーマはそこから少しずれる。大量殺人事件そのものや犯人が中心ではない。犯罪に巻き込まれた被害者たちのとっさのふるまいと、のちにその振る舞いを糾弾するマスコミ・視聴者の苛烈さが中心テーマなのだ。 物語全体をバレエ「白鳥の湖」が貫いていて、残酷な話なのに詩情が生まれている。謎解きの形をとりながら、命をめぐるふるまいについて思いを巡らす味わい深い物語だ。 ただし、無差別大量殺人事件そのものをうっちゃってしまっているところに、なんとなくはぐらかされた感じが残るのも事実。 | ||||
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帯のあらすじを読んで、これは面白そうと思った。アイディアの勝利だね。 事件の関係者(生き残り)の供述で、少しずつ真実が明らかになっていく。 ラストも予想がつかなかった。 読書を楽しめた。 | ||||
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