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スワン
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スワンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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途中までは面白いと思ったんだけどね。なんで簡単に人ん家についてくかな。バカなのか?まあバカなんだろうな。 | ||||
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冒頭の無差別殺人に狂気でグッと引き込まれましたが、それ以降、急降下。現場にいて生き延びた人たちの間で、謎解きみたいな会が開催されるにつれて、一気に興味が湧かなくなってきました。おばあさんが殺された理由を探るのが主旨だったといのもインパクトが弱く、そもそも犯人達が無差別殺人する動機の描写が弱すぎだった。警察の捜査とは別に、こんな会が企画されるのか?とか現実との解離も気になった。 | ||||
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時系列で複数の場所の出来事が同時進行で進んでいく序盤は緊張感があって引き込まれました。 半年後に行われる週一回のお茶会(笑)で当時起きていた事実が少しづつ明かされていくのですが、主人公の隠しておきたい秘密を最後まで引っ張るので、中盤以降がダラダラ感じて中だるみ感が少し残念・・ キーになる五歳児が最初の立ちション小僧と気が付けば、ある独白で誰が父親なのか想定できてしまいます。 最後の真実は想定外でしたが、それを知って読み返すとそれまでの主人公の言動や行為が腑に落ちます。 無差別大量殺人というハラハラ感が強力なエンジンとなって最後まで一気に読まされました。 | ||||
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途中、いじめ問題が出てきてイヤミスになるかと心配したが、そこだけで終わって後は一気に読めた。それにしても、ショッピングモール一棟の長さが1200メートルとは、都会にはすごいモールがあるものです。 | ||||
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何かの説明が始まったと思ったらすぐ別の話題になったり、関係ない記述があったり。 話のアウトラインがつかめないまま殺戮現場の描写が複数人の視点で語られるのですが、みんな嘘ついてるし、偽名のため立ち位置がわからないのでぼやけたまま進んでいきます。 (以下ネタバレ) やっと最後に誰がどの役割だったかはっきりしていくのですが、なにせみんな錯乱ぎみでくどい心理描写のためいまいち共感できない。 結局、読了後も「結局あの会の目的は?」「当初の謎、解けてないのでは?」「主人公が最後まで秘密にしようとする真実、そんなに大切?」という疑問符だけが残りました。 | ||||
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巧妙ともチグハグとも取れる設定のミステリ。まず、大型ショッピング・モールで男性三人組による無差別殺人事件及び自殺事件が起きる。被害者の中には社長の母親の菊乃も居た。なお、題名はモールの名前でもあり、モール中の白鳥広場の名前でもあるが、基本的には「白鳥の湖」(特に白鳥と黒鳥のライバル関係)に由来している。 それから半年後。弁護士を名乗る人物がバレー部の"いずみ"という高校生を初めとして事件当時にモール内に居た5人を匿名で報奨金付きで"お茶会"に正体する。その目的は社長が菊乃の遺体の位置に不信を抱いているので、真相が知りたい由。この時点で幾つかの疑問が湧く。社長が疑問を抱いているのは本当なのか、本当だとして弁護士は本物なのか、5人に絞った理由は何か(あるいは書いていないだけで、他のグループも当っているのか)。ここで、弁護士が安楽椅子探偵の如く真相を透緻すれば順当だが、話を聞くだけ(もっとも4回の"お茶会"を予定しているので、最後はそうなるかも)で、シーンは事件でトラウマを受け休学中の"いずみ"の心理描写へと移る。事件で警備員が世間の非難に曝された事及び同じバレー部の"いじめ"相手の負傷を受けて、"いずみ"は次の非難の的は自分だと脅えているのだ。"お茶会"は3回まで続くが、誰もが嘘を吐いているらしい。 しかし、5人の実名・素性が分かってしまえば弁護士が5人を選んだ理由及び菊乃に関する真相はほぼ明らかで、余り工夫が見られない。また、"お茶会"にそうした意図が無かったとしても、パニック状態にあった人間のチョットした行動・齟齬を罪として責める結果となってしまって後味が悪い。「罪の気持ちを乗り越えて未来へ進もう」というメッセージも虚しい。無差別殺人事件に係わる真相追及と関係者の心理描写とのバランスが上手く取れていない駄作だと思った。 | ||||
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最後まで真実を求める読者を引き付ける。 殺人事件の生き残りがある部分で真実を隠しながらも、真相に迫っていくスタイルは古典的ではあるものの、現代のスタイルとしてショッピングモールを舞台にした点でうまく物語は転がっている。 バレエを絡める点については、必然性は薄く却ってくどい説明口調になってしまう好き嫌いはわかれるだろうが、あえてスワンに引っ張られる必要はなかったと思う。 登場人物達の違和感はどうしても生じてしまうが、それでも全体的にラストまでダレることなく楽しめる。 | ||||
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ショッピングモールの湖名川シティガーデン・スワンで無差別殺人事件が発生。犯人グループの二人は、さんざん殺害した後に自殺を図る。 日曜日にスワンスカイラウンジに行くことを習慣にしている菊乃は被害者の一人。不自然な場所で殺害されており、その真相を解明するために、弁護士が“お茶会”を開催して、スカイラウンジでの生き残りである片岡いずみらから当時の状況を聞き出す。 事件の犯人が悪であることには間違いない。ただし、被害者の中にも小さな悪があり、当事者にとっては許しがたい悪になることもある。表の事件に隠れた小さな事件が大きくなり、人生を狂わせる状況はいつ誰にでも起こってもおかしくない。自分の身になって考えると、恐ろしい。そんな裏側の恐怖を体験した。 | ||||
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この値段で状態が予想以上でした。 | ||||
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冒頭の、テロリスト同士の他愛もない会話から一気に引き込まれた。理不尽な暴力にさらされ、逃げ惑う人々や、それを嬉々として眺めるテロリストの狂気が克明に描かれている。心理状態までも描き切っていることに驚いた。 事件の関係者へのインタビューという形で進んでいくところもうまい。事件を俯瞰しているようで、疑似体験しているような不思議な感じがする。事件の被害者たちに、極めて理性的に「こうすればよかったのでは?」と語りかけるインタビュアーの言葉に神経を逆なでされる。 そして明らかになる驚愕の真相に戦慄させられた。理不尽な暴力によって追い詰められた人々の反応を見事に描いている。テロリストの姿を描き切った稀代の傑作。 | ||||
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後出しじゃんけん感が否めない作品。この作品の売りとして前半にどんな事件が起きたかを描き中盤から後半にかけて生き残った人たちの証言をまじえることによって事件の真の真相が見えてくるという形を売りにしているが、その事件の真相のほとんどが前半に伏線すらはられていないため、「そんなの後からどうとでも言えるじゃん。前半よく読んで考察した時間返せよ」と正直思ってしまった。もっと丁寧に伏線をはってほしかった。 | ||||
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作者の「白い衝動」がとてもよかったので続けてこちらを読んだ。冒頭からかなりのページを割いてくり広げられるショッピングモール「スワン」での虐殺劇にちょっと心が折れそうになった。ただ、主人公を含めた事件当時者を招いた奇妙な「お茶会」が始まったあたりからもう手を止められず。主人公の少女の強さにとにかく心を打たれた。石を投げられるような毎日に耐えて耐えて、最後に彼女がスワンで踊るバレエが本当に美しい。同時にこの作品は読み手の我々を告発してもいるのだと思う。一時の感情に駆られてすぐに人を叩く今の風潮を突きつけられて、自分を省みる気分にもさせられた作品だった。 | ||||
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いきなりのショッピングモールでの無差別殺人。なかなか、衝撃だったが、その後の真相を明らかにする展開にいろいろと考えさせられた。最後は感慨深い内容だった。 | ||||
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話題になっていたので読む事にしたのですが、兎に角イライラが止まらない作品だった。 一応面白く読めた方だが残り150ページぐらいからは早く終わってくれという思いの方が強かった。 特に小梢の婚約者だがなんだか知らんが鮎川という教師にムカついてムカついて本を放り投げそうになった。本を放り投げそうになるなんてこんな事初めてです。 ここで放りなげたらもう読む事ないと思って、折角何件も本屋探し回って買った本だし、お金も勿体ないし探し回った労力が無駄になると思って、何とか最後まで読んだけどもう2度と読む事はないですね。 無差別テロ事件の関係者5人が集められて一人の女性の死について話を聞かれる事で、この事件の全容が分かってくるという感じですが、びっくりするぐらい回りくどい。さっさと話を進めろよと何度も思った。 しかも最後に主催者がこの会を開いた本当の理由が分かりガクっと力が抜けた。ならさっさと最初に言えや。本当に回りくどい。これこの回りくどさを省いたらだいぶ短縮されたのでは? とりあえずこの会に出た事で主人公は前を向いて進めるようになったとか言ってましたが、この会のせいで殺されそうになったし、もう一人も死にかけたしなんだかな~という思い。 この話のように被害者が非難される事は決して少なくなく、むしろ多いように思うので本当に世界は残酷だと思います。 非難している側はもうちょっと想像力を働かすべき。 自分がその場にいて事件に巻き込まれたらどんな行動をするのか、きっと何も出来ない人の方が多いはず。 なので外野がとやかく言い過ぎで本当に腹が立った。 主人公はとても心の強い子だけど、そこは口に出して反論してよと思う箇所も何度もあった。ちょっとぐらいスッキリさせてほしかった。 こんなお話を書き上げた作者さんは凄いと思います。私なら自分で作っといて発狂もんです。 本当にイライラが止まらないので、心に余裕のある時に読むべきでした。 | ||||
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話がめんどくさい | ||||
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直木賞候補作。郊外型ショッピング・モールで無差別殺人事件が起こるが、小説の中心テーマはそこから少しずれる。大量殺人事件そのものや犯人が中心ではない。犯罪に巻き込まれた被害者たちのとっさのふるまいと、のちにその振る舞いを糾弾するマスコミ・視聴者の苛烈さが中心テーマなのだ。 物語全体をバレエ「白鳥の湖」が貫いていて、残酷な話なのに詩情が生まれている。謎解きの形をとりながら、命をめぐるふるまいについて思いを巡らす味わい深い物語だ。 ただし、無差別大量殺人事件そのものをうっちゃってしまっているところに、なんとなくはぐらかされた感じが残るのも事実。 | ||||
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大型モールのテロ事件。巻き込まれたのもごく平凡な一般人。殺戮の様子がリアルすぎておまけに小さい子供の殺される様子も容赦なく出てくるので苦手な人はまず読むべきでは無いですね。トラウマレベルだし。 それはさておき、主人公の少女がまだ16歳なのに現実味なさすぎてねぇ。無駄にバレエの世界なんかも絡めて言葉尻美しくして感動のフィナーレにしようとしてるし興醒め。 貫井徳郎の「乱反射」の不出来バージョン。 それにしても終章ほんの数ページで一気に真相が暴かれる後出しジャンケンは本当に読んでた時間返せ(怒)って思いますよ。 | ||||
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私は40代の男です。直木賞候補に挙げられる作品は他にもあると思います。なぜこの作品が候補になったのか理由が知りたいです。半分まで我慢して読み、あとは、流し読みしました。文章が自分には合いませんでしたし、登場人物にも辟易しました。 | ||||
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帯のあらすじを読んで、これは面白そうと思った。アイディアの勝利だね。 事件の関係者(生き残り)の供述で、少しずつ真実が明らかになっていく。 ラストも予想がつかなかった。 読書を楽しめた。 | ||||
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「スワン」(呉 勝浩 角川書店)を読む。 埼玉県の巨大ショッピング・モール「スワン」で無差別テロ事件が勃発します。この国において「銃」を手に入れることは容易ではありませんので、3人のテロリストたちは「銃」を作り出します。そのテロに遭遇しサヴァイバルした高校生の<いずみ>がほぼ主役ですね。事件後、1通の招待状によってその事件に関連し、生き残った(いずみを含む)5人の関係者が集められます。理由は、ある死の真相を明らかにするため。ある時間帯の犯人側の動きに伴い、命を落とす側、逃げ惑い、生き残った側の動きがその5人の関係者から<羅生門的に>繰り返し語られていきます。 ショッピング・モールでの大規模テロというと「ソフト・ターゲット」(スティーブン・ハンター)を想起します。そして事件の後、関係者が集められて。。。というシチュエーションは、今年読んだ「名探偵の密室」(クリス・マクジョージ)にも似ていますが、何かとても不自然ですね。 まずは、作り出された「銃」+日本刀によって多くの犠牲者が残されたこの<スワン事件>を読者が信じられるかどうかが創作物としての関門だと思いますが、のっけから私は信じられませんでした。実話に基づく映画「静かなる叫び」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ、傑作!)、Netflix映画「7月22日」(ポール・グリーングラス)を観てしまった後では、巻頭で語られるこの事件が、ただのパラパラとしたシューティング・ゲームのように見えてしまいます。リアリティの話をしているわけではありません。とてもぎこちない、稚拙な無差別テロ。幼稚な犯人たち。 フラッシュ・バックを多用し、ロジックを整然と組立て直していく作者の筆致はとても丁寧で好感が持てること、SNSが蔓延させるアノニマスとしての「悪意」、いじめというこの国に内在するネガティブな「気分」を浮き彫りにして秀逸な部分もありますが、バレリーナでもある主人公いずみをある有名なバレーの演目をオーバー・ラップすることで描き切ろうとする試みは、残念ながら伝わらなかったと言えると思います。 作者がこのテロ事件が社会性を帯びるようにといくら仕向けたとしても流された多くの犠牲者の「血」が見えてこない以上、この物語はロジックの整ったパズラーのようなファンタジーとして私の中では忘れ去られていくことになります。 | ||||
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