血の収穫(赤い収穫)

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血の収穫(赤い収穫)の評価:

4.14/5点 レビュー 35件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全64件 21〜40 2/4ページ
No.44
(5pt)

不朽の名作

まさにハードボイルド探偵小説の始祖であり、不朽の名作です。スパイものを含むその後のハードボイルド探偵像は、この作品のコンチネンタル・オプと「マルタの鷹」のサム・スペードが原点といえます。
血の収穫 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARRPM
No.43
(5pt)

不朽の名作

まさにハードボイルド探偵小説の始祖であり、不朽の名作です。スパイものを含むその後のハードボイルド探偵像は、この作品のコンチネンタル・オプと「マルタの鷹」のサム・スペードが原点といえます。
血の収穫 (創元推理文庫 130-1) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
4488130011
No.42
(5pt)

黒澤「用心棒」の原型

黒澤明がこの小説をもとに「用心棒」のシナリオを練り上げ、のちに「用心棒」をもとに「荒野の用心棒」を作ったイタリア映画人が、
黒澤もハメットを真似ているのだから盗作にあたらないと言い訳したのは有名な話です。
ただし、「荒野の用心棒」は誰がどう見ても「用心棒」のリメイクですが、この小説は読む人によってさまざまな解釈がありうる内容であり、
黒澤の解釈は一読書人としてのそれであって、インスピレーションを得たというのがピッタリに思えます。
コンチネンタル・オプはサム・スペード以上に非情に思え、乾いた荒っぽいリアリズムに徹しており、暴力も過激です。
「マルタの鷹」と並ぶハードボイルド黎明期の傑作であることに疑いの余地はありません。
血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉)より
B000JB0XUW
No.41
(5pt)

黒澤「用心棒」の原型

黒澤明がこの小説をもとに「用心棒」のシナリオを練り上げ、のちに「用心棒」をもとに「荒野の用心棒」を作ったイタリア映画人が、
黒澤もハメットを真似ているのだから盗作にあたらないと言い訳したのは有名な話です。
ただし、「荒野の用心棒」は誰がどう見ても「用心棒」のリメイクですが、この小説は読む人によってさまざまな解釈がありうる内容であり、
黒澤の解釈は一読書人としてのそれであって、インスピレーションを得たというのがピッタリに思えます。
コンチネンタル・オプはサム・スペード以上に非情に思え、乾いた荒っぽいリアリズムに徹しており、暴力も過激です。
「マルタの鷹」と並ぶハードボイルド黎明期の傑作であることに疑いの余地はありません。
血の収穫 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARRPM
No.40
(5pt)

黒澤「用心棒」の原型

黒澤明がこの小説をもとに「用心棒」のシナリオを練り上げ、のちに「用心棒」をもとに「荒野の用心棒」を作ったイタリア映画人が、
黒澤もハメットを真似ているのだから盗作にあたらないと言い訳したのは有名な話です。
ただし、「荒野の用心棒」は誰がどう見ても「用心棒」のリメイクですが、この小説は読む人によってさまざまな解釈がありうる内容であり、
黒澤の解釈は一読書人としてのそれであって、インスピレーションを得たというのがピッタリに思えます。
コンチネンタル・オプはサム・スペード以上に非情に思え、乾いた荒っぽいリアリズムに徹しており、暴力も過激です。
「マルタの鷹」と並ぶハードボイルド黎明期の傑作であることに疑いの余地はありません。
血の収穫 (創元推理文庫 130-1) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
4488130011
No.39
(1pt)

古すぎ

チャンドラーに惹かれて、ついでに読むことにしたが内容も文章も稚拙なので途中で打ち切り
血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉)より
B000JB0XUW
No.38
(1pt)

古すぎ

チャンドラーに惹かれて、ついでに読むことにしたが内容も文章も稚拙なので途中で打ち切り
血の収穫 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARRPM
No.37
(1pt)

古すぎ

チャンドラーに惹かれて、ついでに読むことにしたが内容も文章も稚拙なので途中で打ち切り
血の収穫 (創元推理文庫 130-1) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
4488130011
No.36
(5pt)

馴れ合いを拒絶 他者を冷徹に評価して 利用 いざとなれば 平気で裏切る。

複数のギャング 悪辣な警察署長が極めて微妙なバランスの上ではあるが共存できていた町。
そこに殺人事件が発生 かっては町を支配していたこれまた一筋縄ではいかない老人からの依頼を
うけた私立探偵が登場。ポイゾンヴィル(町の名前)というごった煮の鍋は静かに煮立ちはじめる。
 ずいぶん前の作品ですがいま読んでも古臭さを感じることはありません。馴れ合いを
拒絶 他者を冷徹に評価して おのれの目的達成のために利用 いざとなれば 平気で裏切る これを
なんの躊躇葛藤もなしにおこなう主人公 日本人作家がなかなか造形し得ないタイプの人物像だと思います。否応なしに 世界の海千山千の人々と伍して生きていかなくてはならなくなった私たち日本人。
こういう風に生きなさいとかじゃなく こういう他者との関わり方がもしかしたら世界標準なんじゃないか?そいいうアプローチの視点からも ぜひぜひのご一読をお勧めします。
血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉)より
B000JB0XUW
No.35
(5pt)

馴れ合いを拒絶 他者を冷徹に評価して 利用 いざとなれば 平気で裏切る。

複数のギャング 悪辣な警察署長が極めて微妙なバランスの上ではあるが共存できていた町。
そこに殺人事件が発生 かっては町を支配していたこれまた一筋縄ではいかない老人からの依頼を
うけた私立探偵が登場。ポイゾンヴィル(町の名前)というごった煮の鍋は静かに煮立ちはじめる。
 ずいぶん前の作品ですがいま読んでも古臭さを感じることはありません。馴れ合いを
拒絶 他者を冷徹に評価して おのれの目的達成のために利用 いざとなれば 平気で裏切る これを
なんの躊躇葛藤もなしにおこなう主人公 日本人作家がなかなか造形し得ないタイプの人物像だと思います。否応なしに 世界の海千山千の人々と伍して生きていかなくてはならなくなった私たち日本人。
こういう風に生きなさいとかじゃなく こういう他者との関わり方がもしかしたら世界標準なんじゃないか?そいいうアプローチの視点からも ぜひぜひのご一読をお勧めします。
血の収穫 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARRPM
No.34
(5pt)

馴れ合いを拒絶 他者を冷徹に評価して 利用 いざとなれば 平気で裏切る。

複数のギャング 悪辣な警察署長が極めて微妙なバランスの上ではあるが共存できていた町。
そこに殺人事件が発生 かっては町を支配していたこれまた一筋縄ではいかない老人からの依頼を
うけた私立探偵が登場。ポイゾンヴィル(町の名前)というごった煮の鍋は静かに煮立ちはじめる。
 ずいぶん前の作品ですがいま読んでも古臭さを感じることはありません。馴れ合いを
拒絶 他者を冷徹に評価して おのれの目的達成のために利用 いざとなれば 平気で裏切る これを
なんの躊躇葛藤もなしにおこなう主人公 日本人作家がなかなか造形し得ないタイプの人物像だと思います。否応なしに 世界の海千山千の人々と伍して生きていかなくてはならなくなった私たち日本人。
こういう風に生きなさいとかじゃなく こういう他者との関わり方がもしかしたら世界標準なんじゃないか?そいいうアプローチの視点からも ぜひぜひのご一読をお勧めします。
血の収穫 (創元推理文庫 130-1) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
4488130011
No.33
(5pt)

古典

ダシール・ハメット「赤い収穫」を読了。「コンチネンタル・オプ」シリーズです。荒れ果てた街「ポイズンヴィル」を洗濯するために、街の悪の実力者達を衝突させる。コンチネンタル・オプが行なったのはそんなことでした。それには知力・交渉力・腕力が必要で、生半可な実力では到底達し得ない世界なのです。他のレビューアの方が指摘していましたが、黒澤明が「用心棒」で参考にしたとのこと。三船敏郎の役が本作のオプの役ですね。
オプは苦悩しながら、このミッションを遂行していきます。ミステリーの要素もある冒険小説です。素晴らしい作品です。
赤い収穫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 143‐2)) Amazon書評・レビュー: 赤い収穫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 143‐2))より
4150773025
No.32
(3pt)

あくまでも古典。

ハードボイルド小説の古典中の古典で、言い換えれば骨董品です。黒澤さんが「用心棒」を作るにあたって参考にしたそうですが、ハッキリ申し上げて、この小説はあまり面白くありません。登場人物の行動が説明されるばかりで、心理的葛藤が無さ過ぎます。主人公も、頭の回転が速くて機転が利くのはいいですが、どうにも行き当たりばったりというか、あまり戦略的には動いていないような。もっとも、「それこそが純正ハードボイルドだ」と言われりゃ、それまでですが。
血の収穫 (創元推理文庫 130-1) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
4488130011
No.31
(3pt)

説明不要!

もはや説明不要のハードボイル小説の金字塔。
 現在の目から見ると、アクションシーンが味気ない感じがするかもしれない。
 しかし、洒落た会話と無駄を排した表現描写など未だに色あせない書き方には舌を巻くこと間違いなし。
 後世に読み継がれるのも納得の出来である。
赤い収穫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 143‐2)) Amazon書評・レビュー: 赤い収穫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 143‐2))より
4150773025
No.30
(5pt)

ダイヤの原石ですね

最近チャンドラーの長編七作を読破しました。しかも人生で五度目で何度読んでも飽きません。村上春樹は「チャンドラーのある人生と、そうでない人生は確実に何かが違う」ということを書いていましたが、まったく同感です。それで次に何を読もうかと本棚を探していたら本書が目に入りました。実は15年くらい前に買ってまだ読んでいなかったのです。

そしてあっという間に読み終わりました。陰惨な殺人が次から次へと起こるのですが、胸がワクワクしてページをめくらずにいられませんでした。「血沸き肉踊る」とは、まさに本書のためにある言葉であると思います。文体もプロットの構成も、全体的に荒削りでチャンドラーのような緻密さはありません。しかし読者を物語に引き込む不思議なリズムとダイナミズムを持ち合わせています。チャンドラーが精密な調金細工だとしたら、ハメットのほうはダイヤの原石でしょうか。

さらに読み進めるうちに、一人の風来坊が見知らぬ町にやってきて、町に蔓延る悪党同志を戦わせて掃除する、というストーリーに見覚えがあるような気がするが、思い出せない。ラスト近くで愛すべき悪漢レノが敵陣に爆弾を投げ込んで、敵を燻し出すところでついに思い出しました。黒澤の「用心棒」ですね。それであわててウィキペディアの「用心棒」を検索したら、「血の収穫」だけでなく他のハメット作品からもアイディアをいただいています、という黒澤氏のコメントがバッチリ載っていましたよ。ちなみにハワード・ホークスの名作「リオ・ブラヴォー」の有名なラストシーンもジョン・ウェイン一党が敵陣にダイナマイトを投げつけて燻し出す、という同じパターン。私が大好きなこの二本の映画に影響を与えているなんて、カッコ良すぎですね。これでハメットの残りの作品も読んで「用心棒」に影響をあたえているところを、もっと見つけ出す決心をいたしました(笑)。
血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉)より
B000JB0XUW
No.29
(5pt)

ダイヤの原石ですね

最近チャンドラーの長編七作を読破しました。しかも人生で五度目で何度読んでも飽きません。村上春樹は「チャンドラーのある人生と、そうでない人生は確実に何かが違う」ということを書いていましたが、まったく同感です。それで次に何を読もうかと本棚を探していたら本書が目に入りました。実は15年くらい前に買ってまだ読んでいなかったのです。

そしてあっという間に読み終わりました。陰惨な殺人が次から次へと起こるのですが、胸がワクワクしてページをめくらずにいられませんでした。「血沸き肉踊る」とは、まさに本書のためにある言葉であると思います。文体もプロットの構成も、全体的に荒削りでチャンドラーのような緻密さはありません。しかし読者を物語に引き込む不思議なリズムとダイナミズムを持ち合わせています。チャンドラーが精密な調金細工だとしたら、ハメットのほうはダイヤの原石でしょうか。

さらに読み進めるうちに、一人の風来坊が見知らぬ町にやってきて、町に蔓延る悪党同志を戦わせて掃除する、というストーリーに見覚えがあるような気がするが、思い出せない。ラスト近くで愛すべき悪漢レノが敵陣に爆弾を投げ込んで、敵を燻し出すところでついに思い出しました。黒澤の「用心棒」ですね。それであわててウィキペディアの「用心棒」を検索したら、「血の収穫」だけでなく他のハメット作品からもアイディアをいただいています、という黒澤氏のコメントがバッチリ載っていましたよ。ちなみにハワード・ホークスの名作「リオ・ブラヴォー」の有名なラストシーンもジョン・ウェイン一党が敵陣にダイナマイトを投げつけて燻し出す、という同じパターン。私が大好きなこの二本の映画に影響を与えているなんて、カッコ良すぎですね。これでハメットの残りの作品も読んで「用心棒」に影響をあたえているところを、もっと見つけ出す決心をいたしました(笑)。
血の収穫 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARRPM
No.28
(5pt)

ダイヤの原石です!

最近チャンドラーの長編七作を読破した。しかも人生で五度目。何度読んでも飽きない。村上春樹は「チャンドラーのある人生と、そうでない人生は確実に何かが違う」ということを書いていたが、まったく同感である。それで次に何を読もうかと本棚を探していたら本書が目に入った。実は15年くらい前に買ってまだ読んでいなかったのである。元祖ハードボイルドだし、行ってみるか!

 そしてあっという間に読み終わった。実に面白い。陰惨な殺人が次から次へと起こるのだが、胸がワクワクしてページをめくらずにいられない。「血沸き肉踊る」とは、まさに本書のためにある言葉である。文体もプロットの構成も、全体的に荒削りでチャンドラーのような緻密さはないが、読者を物語に引き込む不思議なリズムとダイナミズムを持ち合わせている。チャンドラーが完成された調金細工だとしたら、ハメットはまさにダイヤの原石である。

 さらに読んでいるうちに、一人の風来坊が見知らぬ町にやってきて、町に蔓延る悪党同志を戦わせて掃除する、というストーリーに見覚えがあるような気がするが、思い出せない。ラスト近くで愛すべき悪漢レノが敵陣に爆弾を投げ込んで、敵を燻し出すところでついに思い出した。黒澤の「用心棒」である!!それであわててウィキペディアの「用心棒」を検索したら、「血の収穫」だけでなく他のハメット作品からもアイディアをいただいています、という黒澤氏のコメントがバッチリ載っているではないか。ちなみにハワード・ホークスの名作「リオ・ブラヴォー」の有名なラストシーンもジョン・ウェイン一党が敵陣にダイナマイトを投げつけて燻し出す、という同じパターン。私が大好きなこの二本の映画に影響を与えているなんて、カッコ良すぎである。ハメットの残りの作品も読んで「用心棒」に影響をあたえているところをもっと見つけ出すぞ(笑)。
血の収穫 (創元推理文庫 130-1) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
4488130011
No.27
(4pt)

“ハードボイルドの創始者” ハメットのデビュー長編

“私立探偵小説の始祖”“ハードボイルドの創始者”といわれるダシール・ハメットのデビュー長編。大衆向けのパルプマガジン『ブラック・マスク』に1927年から連載され、1929年に単行本化された。

サンフランシスコの「コンチネンタル探偵社」の探偵である主人公は、小切手を同封した事件依頼の手紙を受け取り、ある鉱山町に出かけたが、入れ違いに依頼人は射殺される。利権と汚職と街のボスたちの縄張り争いに巻き込まれた彼は、街の顔役のみならず、警察署長や親しくなった高級娼婦までも含めて、巻頭の主な登場人物たちのほとんどが殺されるといった、血で血を争う抗争の真っ只中であくまでも非情で利己的に振る舞う。

そこでは従来の奇想天外なトリックを弄する謎解きパズラーでは決して見ることのできなかった“リアルで血の通った”人間たちを、もっぱら行動の面から目の当たりにすることができる。
また、もともとが連載ものであっただけに、やま場が随所にあって、残忍で殺伐な事件がこれでもかと起こり、それぞれの犯人も比較的早く判明する。読者は最後まで待たされることなく、物語を楽しむことができるのだ。

本書の一人称叙述は、天才的推理能力非凡な探偵ではなく、非情・利己的・好色で、自己の信念を固く守り通し、しかも行動は敏速かつ凶暴な私立探偵をあらわしている。
低級なパルプマガジン出身とはいえ、ミステリー興味と心理的性格描写で、現代人というかその時代に生きる人間を的確に把握している点で、ミステリーの世界に革新的な作風をもたらした意味は大きく、低俗な読み物としてではなく本書が今なおハードボイルドの古典として読み継がれているのもうなずける。
血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1956年) (世界推理小説全集〈第18〉)より
B000JB0XUW
No.26
(4pt)

“ハードボイルドの創始者” ハメットのデビュー長編

“私立探偵小説の始祖”“ハードボイルドの創始者”といわれるダシール・ハメットのデビュー長編。大衆向けのパルプマガジン『ブラック・マスク』に1927年から連載され、1929年に単行本化された。

サンフランシスコの「コンチネンタル探偵社」の探偵である主人公は、小切手を同封した事件依頼の手紙を受け取り、ある鉱山町に出かけたが、入れ違いに依頼人は射殺される。利権と汚職と街のボスたちの縄張り争いに巻き込まれた彼は、街の顔役のみならず、警察署長や親しくなった高級娼婦までも含めて、巻頭の主な登場人物たちのほとんどが殺されるといった、血で血を争う抗争の真っ只中であくまでも非情で利己的に振る舞う。

そこでは従来の奇想天外なトリックを弄する謎解きパズラーでは決して見ることのできなかった“リアルで血の通った”人間たちを、もっぱら行動の面から目の当たりにすることができる。
また、もともとが連載ものであっただけに、やま場が随所にあって、残忍で殺伐な事件がこれでもかと起こり、それぞれの犯人も比較的早く判明する。読者は最後まで待たされることなく、物語を楽しむことができるのだ。

本書の一人称叙述は、天才的推理能力非凡な探偵ではなく、非情・利己的・好色で、自己の信念を固く守り通し、しかも行動は敏速かつ凶暴な私立探偵をあらわしている。
低級なパルプマガジン出身とはいえ、ミステリー興味と心理的性格描写で、現代人というかその時代に生きる人間を的確に把握している点で、ミステリーの世界に革新的な作風をもたらした意味は大きく、低俗な読み物としてではなく本書が今なおハードボイルドの古典として読み継がれているのもうなずける。
血の収穫 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARRPM
No.25
(4pt)

“ハードボイルドの創始者” ハメットのデビュー長編

“私立探偵小説の始祖”“ハードボイルドの創始者”といわれるダシール・ハメットのデビュー長編。大衆向けのパルプマガジン『ブラック・マスク』に1927年から連載され、1929年に単行本化された。

サンフランシスコの「コンチネンタル探偵社」の探偵である主人公は、小切手を同封した事件依頼の手紙を受け取り、ある鉱山町に出かけたが、入れ違いに依頼人は射殺される。利権と汚職と街のボスたちの縄張り争いに巻き込まれた彼は、街の顔役のみならず、警察署長や親しくなった高級娼婦までも含めて、巻頭の主な登場人物たちのほとんどが殺されるといった、血で血を争う抗争の真っ只中であくまでも非情で利己的に振る舞う。

そこでは従来の奇想天外なトリックを弄する謎解きパズラーでは決して見ることのできなかった“リアルで血の通った”人間たちを、もっぱら行動の面から目の当たりにすることができる。
また、もともとが連載ものであっただけに、やま場が随所にあって、残忍で殺伐な事件がこれでもかと起こり、それぞれの犯人も比較的早く判明する。読者は最後まで待たされることなく、物語を楽しむことができるのだ。

本書の一人称叙述は、天才的推理能力非凡な探偵ではなく、非情・利己的・好色で、自己の信念を固く守り通し、しかも行動は敏速かつ凶暴な私立探偵をあらわしている。
低級なパルプマガジン出身とはいえ、ミステリー興味と心理的性格描写で、現代人というかその時代に生きる人間を的確に把握している点で、ミステリーの世界に革新的な作風をもたらした意味は大きく、低俗な読み物としてではなく本書が今なおハードボイルドの古典として読み継がれているのもうなずける。
血の収穫 (創元推理文庫 130-1) Amazon書評・レビュー: 血の収穫 (創元推理文庫 130-1)より
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