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の評価: 4.00/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(2pt)

日記の文体が読めない

私には基礎教養が備わっていないので、この難しい文章を読み進めることができませんでした。それでも5分の1くらいまでは、こっくりこっくり居眠りをこぎながら読みましたが、そこで挫折。妻の独白は読めました。しかし夫の日記は、カタカナと漢字が入り混じり、陰湿で、どうしても読めませんでした。谷崎ファンの方、どうかお許しくださいませ。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
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No.14:
(2pt)

文豪の著書だが

残念ながら、読後感があまり良くなかった。もっと別な角度から、人間の深淵を表現できないものかと思ってしまった。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
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No.13:
(5pt)

谷崎の後期作品群の白眉

蘆刈、吉野葛などの古典を意識した傑作群と鍵、卍、痴人の愛などは、偏愛を中心に性とその意識の濃(こま)やかな在りようを見事に描いている。
美貌の夫人の強いエロスへの執着と夫の教え子との関係などストーリーテリーとしても秀逸。
この2群の間に、盲目物語や武州公秘話があり、これらは、さらに巧く観念的にハイエンドといえる。
鍵 (1958年) (中央公論社)Amazon書評・レビュー:鍵 (1958年) (中央公論社)より
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No.12:
(4pt)

エロクテヨロシイ(笑)

谷崎潤一郎ノ小説。教授デアル夫ハ日記ヲツケテイタ。ソノ妻ノ郁子ハ精力絶倫ニシテ稀ナル器量(名器)ノモチヌシ。性能ノオトロエタ夫ニ妻ハ不満デアッタ。日記ハ鍵ノカカッタヒキダシニアルコトヲシル妻ハ夫ノ日記ヲ盗ミ読ミスル。娘ノ敏子ニハ彼氏ノ木村ガイタ。教授ハソノ木村ヲ妻ニ近ヅケヨウトスル。妻ハ夫ノ日記ニ「気ガ狂ウホドニ嫉妬サセテホシイ」ト書カレテイルノヲ読ム。封建的ナ家庭デ育ッタ郁子ハ夫ノ希望ニ逆ラエナイ。アル夜ニ泥酔シタ妻ハ浴槽デ全裸デ気ヲ失ウ。介抱スル教授ト木村。教授ハ気ヲ失ウ妻ノ全裸ヲ楽シミ写真ヲ撮ル。ソシテ日記ヲ書イテイタ妻ハ木村ノ事ヲ書キ出ス。妻ノ日記ヲ盗ミ読ミスル教授。教授ハ妻ノ郁子ト木村ノ仲ガ良クナレバ成ルホド嫉妬シ烈シク妻ヲ抱ク。夫ニ抱カレル泥酔シタ郁子ハ「木村サン、木村サン」トツブヤキ、教授ヲ挑発スル。気ガ狂ウホドニ嫉妬スル教授……、

教授ト妻ノ郁子カラナル日記小説ノ形式デ書カレ、教授ノ日記ハカタカナデ慣レルマデハ読ミ難イノダガ、趣キガアッテオモシロイ。谷崎ノ変態的ナ世界観デエロサガヨク出テイルト思ウ。教授ヲ谷崎ニ、郁子ヲ妻ノ松子ニ当テハメテ読ムトヨリオモシロク読メルト思ウ。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
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No.11:
(3pt)

芸術性は高いんだろうけど、変態すぎ。感動はなし。

三島さんと違い、浮わついた描写ではなく、見事なもんだと思うんですが、毎回読中、読後に胸をしめるのは、微妙な不快感。ストーリーがどうしても変態すぎる。よくこうした話ばかり書けるもんだと思います。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
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No.10:
(3pt)

買いです。

三十年振りの再読です。以前読んだのはおそらく大学生の頃で、何はさておきその文章が好きだったので、内容の印象が全く残っていないのですが、今回読み直してみて、自分自身の受け取り方にどういった変化があるのか、そういった興味もありました。内容はよく知られているように、夫婦の閨事が、交互の日記を通して語られていく形式で進められていきます。種明かしになってしまいますが、旦那の日記は脳溢血のために中途で途絶えてしまうので、残りは妻の側からの一方的な告白めいたものになっています。テクスト論的な読みに誘われて、これはこれで興味深いものではあるのですが、最後の最後で踏ん張りが利かなかったといいますか、陳腐なメロドラマを思わせられる所に落としこまれていて、そこが作品の出来不出来という意味でとても残念でした。
鍵 (中公文庫 (た30-6))Amazon書評・レビュー:鍵 (中公文庫 (た30-6))より
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No.9:
(4pt)

淫乱妻との性に溺れた男

この小説の主人公「僕」はワインを飲んで風呂場で倒れていた妻郁子を寝室に
運び込んだ後、郁子が無意識状態であるのをいいことに、全裸の郁子の体を隅々
まで眺め回すという場面がある。「僕」は45歳の郁子のしみひとつない稀にみ
る美しい肌の全身を初めて見る喜びに異常なまでの興奮を覚える。「僕は郁子を
うつ伏せにして尻の穴まで仔細に調べた」というような露骨な描写をした文豪と
言われるほどの人は谷崎が最初ではないか? その後続出した官能小説家にあっ
ては、これを拡大、強調して書くのが当たり前となったが、「鍵」が官能小説群
の先陣を切ったといえるだろう。

ただ、「鍵」自体は次第に「僕」と「郁子」の心理的駆け引きの方に傾斜してゆ
く。高血圧の「僕」は刺激の強すぎる郁子とのセックスがたたって亡くなってし
まう。なんだかカマキリのように、強い雌の犠牲となって死んでゆく哀れな雄を
連想させる話である。

なお「僕」は50歳代後半で、40歳代半ばの郁子とは10歳あまりの歳の差に
過ぎない。先代中村雁次郎、京マチ子共演の映画のイメージから、70歳以上の
老人が30歳くらいの妻を相手にして、懸命に自分の性欲を掻き立てる話だと、
私はかねてから想像していた。確かに話の趣旨はそうであったが、「僕」が50
歳代だったということには意外の感を受けた。この小説が書かれた数十年前と今
とでは、年齢に対する意識に大きな隔たりがあるということだろう。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
410100515X
No.8:
(1pt)

谷崎の失敗作

これは連載中に、国会で猥褻文書ではないかと神近市子(あの神近が、当時は保守的な政治家になっていた)が問題にしたりして、谷崎も恐れて性描写を控え、完成してからサイデンステッカーに、出来が不満だと言っている。
 日記をのぞきみるというあたりは、どうもフランス人か何かの発想で、別に面白さは感じないし、着想だけで終わってしまった、谷崎の失敗作の一つである。すまんね。
鍵 (中公文庫 (た30-6))Amazon書評・レビュー:鍵 (中公文庫 (た30-6))より
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No.7:
(5pt)

瘋癲老人日記は甲乙付け難いから良いです。

何事も甲乙付けないで読むのが読書の楽しみです。
「人間は生きて死んでいく存在」と曖昧に甲乙付けても何もワクワクしないですから。
男は劣等感の塊みたいな存在ですから痴情が反映される感情は否定できないと思います。
そういった角度から読むと面白いです。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
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No.6:
(3pt)

気持ち悪い

読んでいて気持ち悪くなってきました・・・。
全員でなぜあんな小芝居をするのか。
その白々しさに「あり得ない」という感想しか抱けない。
夫も気持ち悪いが、45歳の身空で20代のピチピチの娘に容姿も魅力も勝っていると自負し、若い男に惹かれる妻に生理的嫌悪を抱いてしまう。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
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No.5:
(3pt)

瘋癲老人日記は駄作!

瘋癲老人日記ははっきり云って駄作である。
ある老人の被虐性愛をテーマに描かれてはいるものの、悪魔的で官能的な作家として名高い谷崎氏の作品の中では一番の駄作と云っても過言ではない。読めばすぐ分かるが、悪魔的で官能的な雰囲気は一切皆無。確かに、老人の踏みつけられて快楽を得ているような変態嗜好は、悪魔的で官能的なのではなく、単なる性的倒錯で、それ以上に、谷崎らしい悪魔的、官能的な世界が微塵たりとも描かれていないので、読んでいても、つまらない。
逆に、鍵、卍は面白く読めた。異常と狂気が情熱的に力強く表現されているという点で秀逸。しかも、谷崎らしい偏曲した悪が全面に押し出されていて、高く評価したい。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
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No.4:
(4pt)

英訳と原文を比較しながら読んで見ました

以下は英訳「key」へのレヴューのコピーです。
文庫本の字の余りの小ささとカタカナの連続に閉口して、とうとう英語訳で読むことになりました。ただ予想されたとおり、原文も結局のところ比較参照のために買うことになってしまったのは皮肉でした。谷崎の見事な日本文は英語に直されてもその明晰さと簡潔さとリズムを失うことはありません。とくに本作品は夫婦による日記という形態、そしてその日記の時系列的な展開を通してストーリーが語られ謎が明かされていくという形式をとっているためでしょう、無理なく原文が英語に移し変えられています。短い文が重ねられていくので、たしかに英語のリズムと齟齬を生み出すことはありません。ある意味では推理小説のようなものです。たしかに数箇所原文が訳されずに省略されている部分があります。しかし多数の固有名詞も無理なくそれなりに忠実に反映されています。さて中身はどうなのでしょう。この領域の謎に言及するだけの経験も資格もない私ですが、確かに虚実がいり交わる、この一種、交換日記のような媒体は、効果的に機能しているようです。時系列的に進んでいく両者の日記の記述がどこまでが真実でどこからが虚なのかは、最後まで明かされることはありません。そして当事者の夫婦も、お互いに相手を出し抜こうとして技巧の限りを尽くすのですが、結局のところ、個人の合理性を超えた何者かに動かされているようです。最後には、驚くべきどんでん返しが待ち受けていますが、夫婦の娘とその将来の夫もはたしてこの作品の黒幕なのかどうかは疑問です。
鍵 (中公文庫 (た30-6))Amazon書評・レビュー:鍵 (中公文庫 (た30-6))より
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No.3:
(5pt)

文豪・・・

ストーリーだけきけば、ポルノです。

 ポルノ映画にもならないかも?

 どうしようもない夫婦のどうしようもない性生活。

 それをポルノどころか、珠玉の文学作品に仕上げてしまっています。

 これが、文豪なのですね。

鍵 (中公文庫 (た30-6))Amazon書評・レビュー:鍵 (中公文庫 (た30-6))より
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No.2:
(5pt)

日記とは

谷崎氏の美しい日本語と、主人公と妻との日記のスリリングなやり取りは独特の感傷を読む人に与える。また日記という形式をとることで読者に秘密の所有による一種の優越感を与えなんとも心地よい感じで先をすすめたくなる。そんな本である。
鍵 (中公文庫 (た30-6))Amazon書評・レビュー:鍵 (中公文庫 (た30-6))より
412200053X
No.1:
(5pt)

谷崎的

「鍵」:病をおしても郁子との喜びを優先する自虐的な老人。
瘋癲老人日記:死んでからも颯子(嫁)の足の下にいることを妄想して恍惚となる老人。
「鍵・瘋癲老人日記」は、「痴人の愛」「春琴抄」「お国と五平」の延長にある、女主人に仕え、踏みつけられることにある種の喜びを感じる男の痴情の世界。
鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)より
410100515X

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