ミーナの行進

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評判

ミーナの行進の評価:

4.43/5点 レビュー 87件。 C ランク

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平均点4.43pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全174件 121〜140 7/9ページ
No.54
(5pt)

映画にしたくなるような1冊

「博士の愛した数式」で一気にブレイクした小川さんですが、我が家にはもうかなり前から何冊もありました。
私の最初の頃の小川さんの印象は、なんというか... 
「見ちゃいけないものを平気で見せたりする女の子」。
きっと、この人はムシを分解してみたり、かさぶたをはがして、たら〜っと垂れる血をずっと見ているだろうな。
そんな思いがしていました。

ところが、「博士の愛した数式」では、『この人、もしかして子どもでも産んだ?』と思えるほど柔らかな視点で驚かされました。
本を閉じた時、幸せな満足感いっぱいのため息をついて、いい本見つけちゃった。と思ったものの、あっという間に世の中に知れ渡れ、ちょっと残念な気持ちにすらなりました。

「ミーナの行進」は、「博士」と同様、温かさいっぱいのお話です。
ミーナの細く、柔らかな髪が、ゆるい風に舞う様子まで、目に浮かんでくるような美しい描写。
トモコがあこがれの人と話す時、かけられる言葉への罪悪感を覚えつつも、押さえられない小さなときめきの描写。
図書館の匂い。ドイツ人という、お屋敷のおばあさんの描写....。
なんて、小川さんは表現が上手な人なんでしょう。
このお話もきっと、「映画にしてみたい。映画で、緑や風を表現してみたい。」と思う監督が多くいるだろうけれど、映画化してほしくないなー。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.53
(5pt)

映画にしたくなるような1冊

「博士の愛した数式」で一気にブレイクした小川さんですが、我が家にはもうかなり前から何冊もありました。
私の最初の頃の小川さんの印象は、なんというか... 
「見ちゃいけないものを平気で見せたりする女の子」。
きっと、この人はムシを分解してみたり、かさぶたをはがして、たら〜っと垂れる血をずっと見ているだろうな。
そんな思いがしていました。

ところが、「博士の愛した数式」では、『この人、もしかして子どもでも産んだ?』と思えるほど柔らかな視点で驚かされました。
本を閉じた時、幸せな満足感いっぱいのため息をついて、いい本見つけちゃった。と思ったものの、あっという間に世の中に知れ渡れ、ちょっと残念な気持ちにすらなりました。

「ミーナの行進」は、「博士」と同様、温かさいっぱいのお話です。
ミーナの細く、柔らかな髪が、ゆるい風に舞う様子まで、目に浮かんでくるような美しい描写。
トモコがあこがれの人と話す時、かけられる言葉への罪悪感を覚えつつも、押さえられない小さなときめきの描写。
図書館の匂い。ドイツ人という、お屋敷のおばあさんの描写....。
なんて、小川さんは表現が上手な人なんでしょう。
このお話もきっと、「映画にしてみたい。映画で、緑や風を表現してみたい。」と思う監督が多くいるだろうけれど、映画化してほしくないなー。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.52
(5pt)

全員揃っている。大丈夫。誰も欠けていない。

このせりふは、主人公の朋子がいつもはこころがそれぞれのところへいってしまっている親友ミーナの家族が揃って海水浴へいった貴重な幸福すぎたある夏の日の写真をみてつぶやく言葉です。
小川洋子さん独特の世界が静かに柔らかに展開されるなかで、この言葉でもう切なくてたまらなくなってしまいました。私の年代(40歳です)になると、祖父が逝き、祖母が逝き、子供が親離れをしていき、兄弟が不通になっていきます。その代わりに、得るものも確かに多いのですが、子供の頃に大切だったものとは明らかに違います。
その愛おしさを思うと、この朋子の大丈夫、と言った言葉が本当に自分の胸に本当に響くのです。
子供の頃に、いろいろへんてこだったことが実は当たり前のことだったり、普通だったことがとても贅沢なことだったりしたことに思いが巡る、これまでに最も心に静かにそっと深く深く響いた作品の一つです。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.51
(5pt)

全員揃っている。大丈夫。誰も欠けていない。

このせりふは、主人公の朋子がいつもはこころがそれぞれのところへいってしまっている親友ミーナの家族が揃って海水浴へいった貴重な幸福すぎたある夏の日の写真をみてつぶやく言葉です。
小川洋子さん独特の世界が静かに柔らかに展開されるなかで、この言葉でもう切なくてたまらなくなってしまいました。私の年代(40歳です)になると、祖父が逝き、祖母が逝き、子供が親離れをしていき、兄弟が不通になっていきます。その代わりに、得るものも確かに多いのですが、子供の頃に大切だったものとは明らかに違います。
その愛おしさを思うと、この朋子の大丈夫、と言った言葉が本当に自分の胸に本当に響くのです。
子供の頃に、いろいろへんてこだったことが実は当たり前のことだったり、普通だったことがとても贅沢なことだったりしたことに思いが巡る、これまでに最も心に静かにそっと深く深く響いた作品の一つです。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.50
(4pt)

ポチ子って名前がこっけいで愛らしい♪

時代は大阪万博、ミュウヘンオリンピックがあった昭和のよき時代。
中学一年の主人公が、従姉妹のミーナが住む芦屋の豪邸ですごした、
思い出深い1年間の話。

虚弱とはいえ、小学校に“カバ”に乗って通学するミーナ。
昭和のお金持ち生活が、破格過ぎておもしろい♪

家族みんながそれぞれに、小さな悲しみや寂しさ不満を抱えつつも、
心を保ってお互いを思いやっている姿がほのぼのとして、安心感を与えてくれます。
生まれているはずもないのに、記憶のどこかで同じような体験をした覚えがあるような
ノスタルジックな想いにさせられる一冊。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.49
(4pt)

ポチ子って名前がこっけいで愛らしい♪

時代は大阪万博、ミュウヘンオリンピックがあった昭和のよき時代。
中学一年の主人公が、従姉妹のミーナが住む芦屋の豪邸ですごした、
思い出深い1年間の話。

虚弱とはいえ、小学校に“カバ”に乗って通学するミーナ。
昭和のお金持ち生活が、破格過ぎておもしろい♪

家族みんながそれぞれに、小さな悲しみや寂しさ不満を抱えつつも、
心を保ってお互いを思いやっている姿がほのぼのとして、安心感を与えてくれます。
生まれているはずもないのに、記憶のどこかで同じような体験をした覚えがあるような
ノスタルジックな想いにさせられる一冊。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.48
(5pt)

私はこちらの方が好きです

小川洋子さんは「博士の愛した数式」しか読んだことがありません。あちらもよかったですが、私はこちらの方がハマりました。
初めの方のおじさんに連れられて初めて「クレープシュゼット」を食べるシーン。私の子供時代、外食はまだまだイベントになるくらいの贅沢でした。幼い頃に喫茶店に入ってクリームソーダやパフェを食べたことなど、今でも鮮明に覚えています。初めて「クレープシュゼット」を目にした朋子の描写が、その時のさくらんぼの味やソーダの鮮やかな緑色を瞬時に頭の中に蘇らせてくれました。
途中まではノスタルジックなムードで進むのですが、ミュンヘンオリンピックの日本男子バレーへの傾倒あたりから、物語がダイナミックに動き始めます。ミュンヘンオリンピックの記憶はありませんが、ちょうど映画「ミュンヘン」を見た直後だったせいもあるのでしょうか、とても臨場感がありました。
○○さんのデートシーンをミーナが目にしないように奮闘したり、おじさんのいるマンションまで行っちゃったり…。私もすっかり、自分が小さく世界が大きかった頃、友達とケンカしちゃった程度のことが世界の終わりのように思えた小さい女の子に帰ってしまいました。
前の方が書いておられた「大人の童話」という言葉が本当にピッタリですね!
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.47
(5pt)

私はこちらの方が好きです

小川洋子さんは「博士の愛した数式」しか読んだことがありません。あちらもよかったですが、私はこちらの方がハマりました。
初めの方のおじさんに連れられて初めて「クレープシュゼット」を食べるシーン。私の子供時代、外食はまだまだイベントになるくらいの贅沢でした。幼い頃に喫茶店に入ってクリームソーダやパフェを食べたことなど、今でも鮮明に覚えています。初めて「クレープシュゼット」を目にした朋子の描写が、その時のさくらんぼの味やソーダの鮮やかな緑色を瞬時に頭の中に蘇らせてくれました。
途中まではノスタルジックなムードで進むのですが、ミュンヘンオリンピックの日本男子バレーへの傾倒あたりから、物語がダイナミックに動き始めます。ミュンヘンオリンピックの記憶はありませんが、ちょうど映画「ミュンヘン」を見た直後だったせいもあるのでしょうか、とても臨場感がありました。
○○さんのデートシーンをミーナが目にしないように奮闘したり、おじさんのいるマンションまで行っちゃったり…。私もすっかり、自分が小さく世界が大きかった頃、友達とケンカしちゃった程度のことが世界の終わりのように思えた小さい女の子に帰ってしまいました。
前の方が書いておられた「大人の童話」という言葉が本当にピッタリですね!
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.46
(4pt)

ポチ子・・・

2006年谷崎潤一郎賞受賞作、「博士の愛した数式」の小川洋子さんの作品です。
家庭の事情で芦屋の伯母さんの家に預けられることになった中学1年生の朋子が、そこに住む人々と過ごした1年間の日々の物語です。
ミーナと使用人の小林さんとポチ子の威風堂々とした行進(・・・本のタイトルはここからきています)。
江坂ロイヤルマンションの駐車場に停まる伯父さんのベンツ、ポチ子の死、水曜日の青年、とっくりさんとの別れ・・・
切なくなるような出来事もありましたが、朋子がミーナと過ごした日々は、美しい思い出となりました。
この物語のような、ゆったりとした時間の流れの中に、身をおきたくなりました。
そして、私もポチ子の背中にまたがってみたくなりました♪
とっくりさんが朋子に言った「何の本を読んだかは、どう生きたかの証明でもあるんや。」という言葉・・・
へ〜って思いました。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.45
(4pt)

ポチ子・・・

2006年谷崎潤一郎賞受賞作、「博士の愛した数式」の小川洋子さんの作品です。
家庭の事情で芦屋の伯母さんの家に預けられることになった中学1年生の朋子が、そこに住む人々と過ごした1年間の日々の物語です。
ミーナと使用人の小林さんとポチ子の威風堂々とした行進(・・・本のタイトルはここからきています)。
江坂ロイヤルマンションの駐車場に停まる伯父さんのベンツ、ポチ子の死、水曜日の青年、とっくりさんとの別れ・・・
切なくなるような出来事もありましたが、朋子がミーナと過ごした日々は、美しい思い出となりました。
この物語のような、ゆったりとした時間の流れの中に、身をおきたくなりました。
そして、私もポチ子の背中にまたがってみたくなりました♪
とっくりさんが朋子に言った「何の本を読んだかは、どう生きたかの証明でもあるんや。」という言葉・・・
へ〜って思いました。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.44
(5pt)

大人の絵本

小川洋子さんの文と寺田順三さんのイラストが絶妙なハーモニーを奏でている。

小川さんのひんやりとした文体が、何かもの哀しくて、それなのにほのぼのしている。
年代的にドンぴしゃりの人は懐かしくてたまらない気持ちになるだろう。

私自身は、ミュンヘンオリンピックのことなどピンとこないことも多かったが、
ミーナがマッチ箱のイラストをモチーフにお語を創ってストックしていたというエピソードと
お話そのもの(実際に何話か登場する)
そして寺田さんが描くマッチ箱にノックアウトされた。

おそらく小川さんの夢がいっぱい詰まった物語で、実際にはありそうもないような
内容もあるのだけれど、それを信じさせるだけの筆力はさすが。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.43
(5pt)

大人の絵本

小川洋子さんの文と寺田順三さんのイラストが絶妙なハーモニーを奏でている。

小川さんのひんやりとした文体が、何かもの哀しくて、それなのにほのぼのしている。
年代的にドンぴしゃりの人は懐かしくてたまらない気持ちになるだろう。

私自身は、ミュンヘンオリンピックのことなどピンとこないことも多かったが、
ミーナがマッチ箱のイラストをモチーフにお語を創ってストックしていたというエピソードと
お話そのもの(実際に何話か登場する)
そして寺田さんが描くマッチ箱にノックアウトされた。

おそらく小川さんの夢がいっぱい詰まった物語で、実際にはありそうもないような
内容もあるのだけれど、それを信じさせるだけの筆力はさすが。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.42
(4pt)

小泉今日子が書評で、「物語の隅っこに確かに存在していたような錯覚」を感じたと書いたのも頷ける

母子家庭に育った朋子は小学校を卒業後、母と離れて芦屋の伯母夫婦のもとから中学に通うことになった。一緒に暮らすのは、フレッシーという清涼飲料水メーカーの社長でもある伯父、ドイツ人の祖母、そして喘息を持病にかかえる従妹ミーナ。
 これは今から30年以上も前、1972年の春から一年間の朋子の成長の記録。

 中学一年生という子供と大人の間に位置する年頃に、朋子は様々なことに触れていきます。川端康成の自殺のニュースに心震わせたり、ミュンヘン五輪で金メダルを目指す日本男子バレーボールチームをテレビで熱く応援したり、パレスチナゲリラによるイスラエル人選手虐殺事件に心痛めたり、ジャコビニ流星雨を待って人生初の徹夜をしたり。さらには、気立てがよくてダンディな伯父の秘密や、それを知っていながらあえて触れようとしない家族の姿を目の当たりにしていきます。

 世の中が清く正しいことに満ち溢れているわけではないことにうすうす感づいていく朋子は、どうにももどかしく思いながらも、人生は白黒つけることだけがすべてではないことを学んでいくかのようです。

 小川洋子の筆づかいはそうした少女の成長過程を、激しく外界へほとばしるような抵抗の物語としてではなく、また内界へと陰にこもる苦悩の物語としてでもなく、恬淡とした回想記として描いていきます。物語に大きな上下の振幅がないぶん、食い足りないと思う向きもあるかもしれません。

 しかし、私は自身が70年代に中学時代を送っているだけに、あの時代の自分を包んでいた空気のようなものを、この小説の中に懐かしく感じ取ったような気がしているのです。
 一人で人生を切り開くにはまだ幼すぎ、それでも今から振り返れば自分の人生が緒につく瞬間のようなものを確かな手ごたえとして感じたあの頃。そうした自分の記憶に思いを馳せることのできた書であったということはいえるのです。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.41
(4pt)

小泉今日子が書評で、「物語の隅っこに確かに存在していたような錯覚」を感じたと書いたのも頷ける

母子家庭に育った朋子は小学校を卒業後、母と離れて芦屋の伯母夫婦のもとから中学に通うことになった。一緒に暮らすのは、フレッシーという清涼飲料水メーカーの社長でもある伯父、ドイツ人の祖母、そして喘息を持病にかかえる従妹ミーナ。
 これは今から30年以上も前、1972年の春から一年間の朋子の成長の記録。

 中学一年生という子供と大人の間に位置する年頃に、朋子は様々なことに触れていきます。川端康成の自殺のニュースに心震わせたり、ミュンヘン五輪で金メダルを目指す日本男子バレーボールチームをテレビで熱く応援したり、パレスチナゲリラによるイスラエル人選手虐殺事件に心痛めたり、ジャコビニ流星雨を待って人生初の徹夜をしたり。さらには、気立てがよくてダンディな伯父の秘密や、それを知っていながらあえて触れようとしない家族の姿を目の当たりにしていきます。

 世の中が清く正しいことに満ち溢れているわけではないことにうすうす感づいていく朋子は、どうにももどかしく思いながらも、人生は白黒つけることだけがすべてではないことを学んでいくかのようです。

 小川洋子の筆づかいはそうした少女の成長過程を、激しく外界へほとばしるような抵抗の物語としてではなく、また内界へと陰にこもる苦悩の物語としてでもなく、恬淡とした回想記として描いていきます。物語に大きな上下の振幅がないぶん、食い足りないと思う向きもあるかもしれません。

 しかし、私は自身が70年代に中学時代を送っているだけに、あの時代の自分を包んでいた空気のようなものを、この小説の中に懐かしく感じ取ったような気がしているのです。
 一人で人生を切り開くにはまだ幼すぎ、それでも今から振り返れば自分の人生が緒につく瞬間のようなものを確かな手ごたえとして感じたあの頃。そうした自分の記憶に思いを馳せることのできた書であったということはいえるのです。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.40
(3pt)

美しい作品

淡々として美しい文章は相変わらず。

その文章をひたすら楽しむとこの作品は終わってしまいます。

少し足りないな、と思うのは、作者が本来持つ残酷さ。

「妊娠カレンダー」からずっと受け継がれてきたその美しい残酷さ、

みたいなものは「博士…」からなりをひそめているようです。

「博士…」は、それでも抜群のバランスでもって名作たりえましたが、

本作は美しいだけに収まってしまっているようで、少し残念です。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.39
(3pt)

美しい作品

淡々として美しい文章は相変わらず。

その文章をひたすら楽しむとこの作品は終わってしまいます。

少し足りないな、と思うのは、作者が本来持つ残酷さ。

「妊娠カレンダー」からずっと受け継がれてきたその美しい残酷さ、

みたいなものは「博士…」からなりをひそめているようです。

「博士…」は、それでも抜群のバランスでもって名作たりえましたが、

本作は美しいだけに収まってしまっているようで、少し残念です。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.38
(4pt)

心温まる思い出物語

イラストも素敵だし、なんと言っても 著者の温かみのある書き方に ほのぼのとした気持ちにさせられました。 昭和40年代後半と言えば、まだ 日本が経済的に成長しつつあったころ。 その時代に、思春期を共に過ごした少女と従姉妹。 裕福な家庭に育った従姉妹の家に、1年間居候することになった少女が観察した家族の姿が 実に 人間味を持って書かれています。 本の終わり方が なんとなく唐突で物足りない感じがしましたが、読む価値は十分あると思います。 従姉妹のミーナがマッチ箱の中に書いていく小さなストーリーも可愛くて読むのが楽しかったです。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.37
(4pt)

心温まる思い出物語

イラストも素敵だし、なんと言っても 著者の温かみのある書き方に ほのぼのとした気持ちにさせられました。 昭和40年代後半と言えば、まだ 日本が経済的に成長しつつあったころ。 その時代に、思春期を共に過ごした少女と従姉妹。 裕福な家庭に育った従姉妹の家に、1年間居候することになった少女が観察した家族の姿が 実に 人間味を持って書かれています。 本の終わり方が なんとなく唐突で物足りない感じがしましたが、読む価値は十分あると思います。 従姉妹のミーナがマッチ箱の中に書いていく小さなストーリーも可愛くて読むのが楽しかったです。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584
No.36
(2pt)

「博士の愛した数式」だけで十分

悪い話ではない、というか悪い話になりようがない。

登場人物は全員善人だし、こまやかなもの、ひそやかなものたちへの愛情を書かせたら並ぶもののない作者なのだから、こういう本を出せば売れるに決まっているようなものだ。

しかし、だからこそ点が辛くなってしまう。「博士の愛した数式」という素晴らしい小説を書いた後に、さらにこの小説を書く必要があるのだろうか?この作家にはもっともっと冒険をしてほしいのだ。

「ムーミン」と「アンネ」と「博士」を足して3で割ったような本。それだけ聞いたらいい本だと思うし、実際いい本なんだけど、小川洋子のポテンシャルから相対評価したら星2つが妥当ではないかと思う。

エピソードとしてたびたび登場するマッチ箱に潜んだ物語はどれも切なく悲しいものばかりだけど、本筋があまりに健全なだけに、バランスを取るために差し込んだのかとうがった見方をしてしまった。
ミーナの行進 Amazon書評・レビュー: ミーナの行進より
4120037215
No.35
(2pt)

「博士の愛した数式」だけで十分

悪い話ではない、というか悪い話になりようがない。

登場人物は全員善人だし、こまやかなもの、ひそやかなものたちへの愛情を書かせたら並ぶもののない作者なのだから、こういう本を出せば売れるに決まっているようなものだ。

しかし、だからこそ点が辛くなってしまう。「博士の愛した数式」という素晴らしい小説を書いた後に、さらにこの小説を書く必要があるのだろうか?この作家にはもっともっと冒険をしてほしいのだ。

「ムーミン」と「アンネ」と「博士」を足して3で割ったような本。それだけ聞いたらいい本だと思うし、実際いい本なんだけど、小川洋子のポテンシャルから相対評価したら星2つが妥当ではないかと思う。

エピソードとしてたびたび登場するマッチ箱に潜んだ物語はどれも切なく悲しいものばかりだけど、本筋があまりに健全なだけに、バランスを取るために差し込んだのかとうがった見方をしてしまった。
ミーナの行進 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ミーナの行進 (中公文庫)より
4122051584