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小説 浅草案内
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小説 浅草案内の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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漂泊者、半村良。 十代のおわりから東京中を流れ歩き、しまいには芦ノ湖畔のホテル暮らしから、 きまぐれのように北海道へ移り住んでしまって、そして浅草に戻ってきた。 浅草よ、私をこのままつかまえておいておくれ。そうでないと、俺はまた あてどない漂泊の旅に出てしまうよ。 東京下町育ちの半村良が浅草を歩く。下駄を鳴らして。背中で鐘の音を聞く。 傍観者でいるというのも、ときどきは淋しいものだ。なんとかしないと生涯 根なし草でおわってしまいそうだ。 小説とエッセーとドキュメンタリーを足して3で割ったような雰囲気。 最初はとっつきにくい。固有名詞(名前)がごちゃごちゃ出てくるから。 イヌ、ネコの名前、その飼い主の名前。飲み屋の名前、その亭主と女将さん、 常連、幼なじみの名前。そして当然わけあり男女が何組も登場、その名前。 ごちゃごちゃ。かんにんして。頭が混乱。 この名前たちに慣れたころ、やっとまったりした半村ワールドに入れる。 人生の機微にふれることの大切さや浅草(=半村)の寂しさが、じんわりと 伝わってくる。 | ||||
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