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(短編集)

能登怪異譚



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【この小説が収録されている参考書籍】
能登怪異譚
能登怪異譚 (集英社文庫)

能登怪異譚の評価: 4.47/5点 レビュー 19件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(5pt)

語り手が信頼できなさすぎてよい

全編口語体で語られるんですが、小説なので一部作品を除いて基本的に語り手が誰かわからない。物語そのものの怖さに加えて語り手は何者かという恐怖がかぶさっている。ボリュームもちょうどよく実話怪談好きのホラー小説入門として楽しめそうだなと思った1冊。
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No.18:
(3pt)

サクサク読める

日本昔話に出てきそうな、ちょっと不思議な話でした。会話調で、能登を舞台にした短編集なのですぐに読めます。この時代にも、田舎で無茶苦茶な事が起きるという作風があったのだな、と思いました。そういった話が二つ程あったかな。
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No.17:
(4pt)

声に出して読みたい怪談

半村良っぽくない……と見せかけて、創作の怪談を豊かな方言を用いた語り口でいかにも土着のフォークロア、口碑伝承のように思わせるのはまさに嘘屋たる半村良の作品。伝奇SFとはリアリティのアプローチの仕方が違うだけで本質は同じなのかも。
とはいえ、引き出しが多いというか、本当何を書いても面白いなこの人は……

しかし20年以上ぶりに第二版が刷られたとは凄い。本当ラッキーなタイミングで買えた。Kindle版は安いのに中古はずっとプレ値ついてて絶望し、古本屋をさまよっていたから……
多分Kindleでの売れ行きがよかったからこんな異例の刷られ方したんだろう。Kindleに感謝。

出色の出来は何と言っても「箪笥」だけど、次点では「夫婦喧嘩」が面白かった。全然怖くはないけど、あのページ数で予想外の展開と落語みたいなオチが気に入った。

唯一の欠点は、編集と解説。挿絵は素晴らしいのにタイミングがネタバレになったりしてる。解説は理解が浅い所が多いし、明らかな誤りも多い。
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No.16:
(5pt)

古さを感じさせない面白さ

全文とおして方言の語り口で、どんどんストーリーに引き込まれていく感じがありました。
はっきりしないもの、わからないものに対して感じる漠然とした恐怖をうまく扱い、小説ならではのトリックもあり、読み終えたあとのゾクゾクした感覚がたまらない作品でした。
ただ、文章の進みに対して挿絵が入るタイミングがやや早く、挿絵でネタバレになっているところがありました
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No.15:
(5pt)

箪笥

全編読み通したあと、箪笥だけ繰り返して読んでいる。
方言はイマイチ分からないけれど。
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No.14:
(5pt)

絶対読むべき!

独特の方言が、怖いというより気持ちの悪さを誘う語り口です。
購読していた「幻想文学」で、初めて「箪笥」を知ったのではなかったかな?
とにかく、読みながらやたらと後ろが気になるというか、背筋がゾワゾワした記憶があります。
電子書籍になって良かった。
紙は桁が2つくらい間違ってるんじゃないかという値段です。売る気ないだろ! と思ってしまいます。
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No.13:
(2pt)

ごめんなさい、何が怖いのかわからない

怖い短編小説についての掲示板で箪笥を絶賛していて、期待して読みましたが。
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No.12:
(5pt)

能登の奥には、実際にありそうなお話し。

自分の祖母ぐらいのお年寄りが話してた語り口(祖母はとっくの昔に他界しております)は、奥能登言葉を知らぬ人にはどのように聞こえるのだろう?と不思議に思った。
自分には、その抑揚や間取りや言葉の「色合い」までが、まざまざと蘇ってくる《語り口》であり、それだけで懐かしかった。
 
実際のところ、ここに載ってるような話は、現実にひとつ、体験してるものがある。
それは、自分もよく行ってた「キノコ採り」にいく山で、そこは「在所(ざいしょ:街のこと)」から幾分離れた場所でのこと。
 
自分が大学生だった頃に、母が「ムジナ」あるいは「キツネ」に化(ば)かされた!のである。
それは、母が趣味でやってる俳句の雑誌にも投稿されていて、化かされた本人の心境や怖さや振り返りを味わうことが出来る。

その話しを年の瀬に帰省した折に聴かされた体験と、この本の語りは、被るのである。

また読み返してみようかと思ふ。

皆々様も奥能登へ出かけられる際は、よくよくご注意を……
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No.11:
(5pt)

怖くて味わい深い

特に「箪笥」が怖い。
以前、白石佳代子が百物語で演じていました。
全く分からない能登弁が、そのうちわかってきて、ジワジワと後を引く怖さです。
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No.10:
(4pt)

面白い

半村良の本は殆ど読んだつもりだったけど、こう言うのがあったのは初めて知った。他の作品とは異なる一風変わった作品だった。
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No.9:
(4pt)

怖さが後を引きます。

能登の独特の語り口も相まって、怖さがじわりと後を引く短編集です。
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No.8:
(3pt)

まあまあ

創作ですねと手間上手な語り口
でも頭で考えた感じ。怪奇な感じが微妙。
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No.7:
(5pt)

こわい話、でも

読み応えのある作品が並びます。箪笥、ナメクジ・・いいです!!
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No.6:
(5pt)

朗読?・・・聴いて!

NHK新潟放送だったかの、深夜の朗読を聴いて、たいへんに感動したので、すぐ取り寄せて、さっそく読んだけど、思ったほど感動しなかったのは、きっと担当のナレーターの方が素晴らしかったんだな~、と反省しました。~感謝です!もう一度、いや何度も、あの方のナレーションで聴いてみたいものです。
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No.5:
(5pt)

親切でした

また利用したいと存じます。
素晴らしかったブラボーマロングラッセ
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No.4:
(5pt)

ただ面白いと言うしかない

阿刀田高はすごい作家だと昔から思っている…んが最近はネット人間になってしまい新作を読んでません。途中でネタばれするも発想や展開が面白いので楽しめます。私は自分なりにあらすじをつくり、子供に夜の寝物語として聞かせたりしていました。物語によって舞台劇や絵本になったら更に良いのにとも思っています。
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No.3:
(5pt)

ソニーミッドナイトスリラー

かつてラジオドラマで放送されていた『ソニーミッドナイトスリラー』。
そのうち第三夜「遥かな迷宮」の二番目でこの作品集から「箪笥」がドラマ化されました。
それを聞いて、ずっとこの説話集を探していましたが、
やっと見つけ出しました。
ドラマではおばあちゃんが語り部になっていましたが、
原作での語り部は男性。
演出家は遠野物語の語り部を念頭に置いたのでしょうか?
確かにこうした民話的な内容は能登と遠野の類似性を見つけることができるかもしれません。

どこまで創作で、どこまでが能登に伝わっていた話なのかわかりませんが、
かつて能登半島の民宿で体験したおばあちゃんから聞いた昔話を思い出します。
すべて一話完結ですが、全9編、能登の不可思議な昔話として残しておきたい雰囲気を持っています。
井上ひさしの『新釈遠野物語』と併せて読み続けたい一冊です。

作者のふるさとでもあり、愛着を感じる作品集です。
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No.2:
(5pt)

上手い落語を聞いた気分。話りの巧さを堪能させられる怪談

石川県能登の方言で語られていく怪異譚集。「箪笥(たんす)」「蛞蝓(なめくじ)」「縺れ(もつれ)糸」「雀谷(すずめだに)」「蟹婆(かにばあば)」「仁助(にすけ)と甚八(じんぱち)」「夫婦喧嘩」「夢たまご」「終(つい)の岩屋」の、九つの掌篇が収められています。
 能登の方言と言っても意味は十分に分かりますし、馴染んでくると、その独特の言い回しやゆったりとしたリズムが心地よくなってくるから不思議です。
 全篇を貫いているキーワードは「もっしょい」、これですね。その時々で違う言葉があてられています。「面妖な」「不思議な」「面白い」「奇怪な」「変な」といった言葉の横に、「もつしよい」と、ルビが振ってありました。
 文体・語り口は日本昔話風の体裁をとっていますが、話のキモになっているテーマや趣向には、SFもしくは怪談・綺譚に通じるものを感じました。たとえば、「箪笥」には侵略・変異もののSFの影を、「夢たまご」には荘周が見た「胡蝶の夢」の香りがあるかなあと。
 恐さを基準にインパクトのあった話を選ぶと、「箪笥」「雀谷」「蟹婆」の順かな。やはり、冒頭の「箪笥」の不気味さ、異様な恐さは、ず抜けていると思うから。でも、「夢たまご」の話も大好き。ロシア人形のマトリョーシカみたいな話の構造とか、「夢」のモチーフのふわりとした味わいとか、すごく気に入っています。
 一点、残念に思ったのは、村上 豊の挿絵を話のどこに挿入しているか、そのタイミングですね。編集サイドの問題。見開き二頁の挿絵を先に見てしまうことで、話の向かう先が見えてしまう、ということが何度かありました。文章として読んで頭の中に映像が浮かんだ後、話のその部分を描いた挿絵を見る、そうした配慮が欲しかったですね。
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No.1:
(5pt)

恐怖と戦慄の怪異談

題名の通り、能登に伝わる伝承を基に作者が怪異談に纏めたもの。ただし、どこまでが伝承でどこからが作者の創意なのかは判然とせず、個人的には殆ど全部が作者のオリジナルのような気がする。また、本作の特徴は地の文まで方言で書かれていることで、これはありそうで実は中々無い趣向だ。このため、物語に土着性が増していることは言うまでもない。

全部で9つの短編が収められており、各々、作者の機知とブラック・ユーモアに包まれた怪異談が楽しめるのだが、個人的には本作を知るキッカケともなった「箪笥」が一番怖かった。道具立ては、平凡な漁師一家と箪笥だけで妖怪等に頼っていないのだが、読了した時に込み上げてくる恐怖と戦慄はモダン・ホラーの比ではなかった。

日本人が共有する恐怖感、幻想感に根付いた怪異談の傑作。
能登怪異譚 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:能登怪異譚 (集英社文庫)より
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