シブミ

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シブミの評価:

3.89/5点 レビュー 38件。 D ランク

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平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

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全164件 61〜80 4/9ページ
No.104
(5pt)

日本の正確さに目を見張る迫真の冒険小説

テロによるテロの報復事件が起こり、生き残ったテロリストが究極の暗殺者に助けを求めるが・・・というお話。
本書の要諦を箇条書きにしてみると、
1 テロリスト対テロリストを巡る謀略小説
2 日本の本質を極めた暗殺者を主人公にした冒険小説
3 東洋的視点で西洋を俯瞰した思索的スリラー
4 洞穴探検を詳細に描いた迫真の冒険サスペンス
ということになると思います。そしてこの4つのどこをとっても欠損する部分のない一部の隙もない稀有な物語だと思います。
とくに我々日本人には日本と日本人の描写の正確さに驚かされます。ポストの「影の獄にて」同様にここまで日本の本質を理解した小説を私は他に知りません。よくぞここまで書いたと感心してしましました。
兎に角本書を読まずに冒険小説は語れない現代の古典。海外の視点から日本の見つめた小説としては前記のポスト「影の獄にて」やバラード「太陽の帝国」と並ぶ傑作。是非ご一読を。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412359
No.103
(5pt)

日本の正確さに目を見張る迫真の冒険小説

テロによるテロの報復事件が起こり、生き残ったテロリストが究極の暗殺者に助けを求めるが・・・というお話。
本書の要諦を箇条書きにしてみると、
1 テロリスト対テロリストを巡る謀略小説
2 日本の本質を極めた暗殺者を主人公にした冒険小説
3 東洋的視点で西洋を俯瞰した思索的スリラー
4 洞穴探検を詳細に描いた迫真の冒険サスペンス
ということになると思います。そしてこの4つのどこをとっても欠損する部分のない一部の隙もない稀有な物語だと思います。
とくに我々日本人には日本と日本人の描写の正確さに驚かされます。ポストの「影の獄にて」同様にここまで日本の本質を理解した小説を私は他に知りません。よくぞここまで書いたと感心してしましました。
兎に角本書を読まずに冒険小説は語れない現代の古典。海外の視点から日本の見つめた小説としては前記のポスト「影の獄にて」やバラード「太陽の帝国」と並ぶ傑作。是非ご一読を。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.102
(5pt)

日本の正確さに目を見張る迫真の冒険小説

テロによるテロの報復事件が起こり、生き残ったテロリストが究極の暗殺者に助けを求めるが・・・というお話。
本書の要諦を箇条書きにしてみると、
1 テロリスト対テロリストを巡る謀略小説
2 日本の本質を極めた暗殺者を主人公にした冒険小説
3 東洋的視点で西洋を俯瞰した思索的スリラー
4 洞穴探検を詳細に描いた迫真の冒険サスペンス
ということになると思います。そしてこの4つのどこをとっても欠損する部分のない一部の隙もない稀有な物語だと思います。
とくに我々日本人には日本と日本人の描写の正確さに驚かされます。ポストの「影の獄にて」同様にここまで日本の本質を理解した小説を私は他に知りません。よくぞここまで書いたと感心してしましました。
兎に角本書を読まずに冒険小説は語れない現代の古典。海外の視点から日本の見つめた小説としては前記のポスト「影の獄にて」やバラード「太陽の帝国」と並ぶ傑作。是非ご一読を。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411069
No.101
(5pt)

日本の正確さに目を見張る迫真の冒険小説

テロによるテロの報復事件が起こり、生き残ったテロリストが究極の暗殺者に助けを求めるが・・・というお話。
本書の要諦を箇条書きにしてみると、
1 テロリスト対テロリストを巡る謀略小説
2 日本の本質を極めた暗殺者を主人公にした冒険小説
3 東洋的視点で西洋を俯瞰した思索的スリラー
4 洞穴探検を詳細に描いた迫真の冒険サスペンス
ということになると思います。そしてこの4つのどこをとっても欠損する部分のない一部の隙もない稀有な物語だと思います。
とくに我々日本人には日本と日本人の描写の正確さに驚かされます。ポストの「影の獄にて」同様にここまで日本の本質を理解した小説を私は他に知りません。よくぞここまで書いたと感心してしましました。
兎に角本書を読まずに冒険小説は語れない現代の古典。海外の視点から日本の見つめた小説としては前記のポスト「影の獄にて」やバラード「太陽の帝国」と並ぶ傑作。是非ご一読を。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.100
(5pt)

日本の正確さに目を見張る迫真の冒険小説

テロによるテロの報復事件が起こり、生き残ったテロリストが究極の暗殺者に助けを求めるが・・・というお話。
本書の要諦を箇条書きにしてみると、
1 テロリスト対テロリストを巡る謀略小説
2 日本の本質を極めた暗殺者を主人公にした冒険小説
3 東洋的視点で西洋を俯瞰した思索的スリラー
4 洞穴探検を詳細に描いた迫真の冒険サスペンス
ということになると思います。そしてこの4つのどこをとっても欠損する部分のない一部の隙もない稀有な物語だと思います。
とくに我々日本人には日本と日本人の描写の正確さに驚かされます。ポストの「影の獄にて」同様にここまで日本の本質を理解した小説を私は他に知りません。よくぞここまで書いたと感心してしましました。
兎に角本書を読まずに冒険小説は語れない現代の古典。海外の視点から日本の見つめた小説としては前記のポスト「影の獄にて」やバラード「太陽の帝国」と並ぶ傑作。是非ご一読を。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404631
No.99
(5pt)

日本の正確さに目を見張る迫真の冒険小説

テロによるテロの報復事件が起こり、生き残ったテロリストが究極の暗殺者に助けを求めるが・・・というお話。
本書の要諦を箇条書きにしてみると、
1 テロリスト対テロリストを巡る謀略小説
2 日本の本質を極めた暗殺者を主人公にした冒険小説
3 東洋的視点で西洋を俯瞰した思索的スリラー
4 洞穴探検を詳細に描いた迫真の冒険サスペンス
ということになると思います。そしてこの4つのどこをとっても欠損する部分のない一部の隙もない稀有な物語だと思います。
とくに我々日本人には日本と日本人の描写の正確さに驚かされます。ポストの「影の獄にて」同様にここまで日本の本質を理解した小説を私は他に知りません。よくぞここまで書いたと感心してしましました。
兎に角本書を読まずに冒険小説は語れない現代の古典。海外の視点から日本の見つめた小説としては前記のポスト「影の獄にて」やバラード「太陽の帝国」と並ぶ傑作。是非ご一読を。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.98
(1pt)

よくわからない作品

評価が良いのですが、私には良くわからない作品でした。
特に本下巻は読むに耐えない
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412359
No.97
(1pt)

よくわからない作品

評価が良いのですが、私には良くわからない作品でした。
特に本下巻は読むに耐えない
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.96
(1pt)

よくわからない作品

評価が良いのですが、私には良くわからない作品でした。
特に本下巻は読むに耐えない
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411069
No.95
(1pt)

よくわからない作品

評価が良いのですが、私には良くわからない作品でした。
特に本下巻は読むに耐えない
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.94
(1pt)

よくわからない作品

評価が良いのですが、私には良くわからない作品でした。
特に本下巻は読むに耐えない
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404631
No.93
(1pt)

よくわからない作品

評価が良いのですが、私には良くわからない作品でした。
特に本下巻は読むに耐えない
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.92
(4pt)

ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸

(上巻)
『アイガー・サンクション』『夢果つる街』読了済。
著者の情感溢れる筆致は大いに認めるものの、欧米作家の描く日本という設定に違和感を覚え、今日まで読まずにきた。
話の本筋よりは、ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸。
アメリカ人とは思えない日本文化への理解と共感。
もし日本学の泰斗ドナルド・キーン博士が謀略小説を書けばこの様なものになるかも。
現代日本人には決して書けない廃れゆく日本の美への哀惜の念。
日本人の目には心地良いが肝心の母国の読者が理解できたのかが気になる。

(下巻)
ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。
当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。
全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。
西洋版金田一耕助といったところか。世界を裏から牛耳る黒幕とは談合し、実行部隊に対してのみ復讐するなど、
今一つ感情移入し切れなかった。但、上下巻平均すれば水準以上の出来栄えと言える。

上巻が気に入ったら『夢果つる街』を是非 読んでほしい。哀感絶品。

『見知らぬ国は狼の国』『しかし、鳥はそれぞれ美しい巣を持っている』
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412359
No.91
(4pt)

ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸

(上巻)
『アイガー・サンクション』『夢果つる街』読了済。
著者の情感溢れる筆致は大いに認めるものの、欧米作家の描く日本という設定に違和感を覚え、今日まで読まずにきた。
話の本筋よりは、ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸。
アメリカ人とは思えない日本文化への理解と共感。
もし日本学の泰斗ドナルド・キーン博士が謀略小説を書けばこの様なものになるかも。
現代日本人には決して書けない廃れゆく日本の美への哀惜の念。
日本人の目には心地良いが肝心の母国の読者が理解できたのかが気になる。

(下巻)
ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。
当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。
全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。
西洋版金田一耕助といったところか。世界を裏から牛耳る黒幕とは談合し、実行部隊に対してのみ復讐するなど、
今一つ感情移入し切れなかった。但、上下巻平均すれば水準以上の出来栄えと言える。

上巻が気に入ったら『夢果つる街』を是非 読んでほしい。哀感絶品。

『見知らぬ国は狼の国』『しかし、鳥はそれぞれ美しい巣を持っている』
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.90
(4pt)

ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸

(上巻)
『アイガー・サンクション』『夢果つる街』読了済。
著者の情感溢れる筆致は大いに認めるものの、欧米作家の描く日本という設定に違和感を覚え、今日まで読まずにきた。
話の本筋よりは、ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸。
アメリカ人とは思えない日本文化への理解と共感。
もし日本学の泰斗ドナルド・キーン博士が謀略小説を書けばこの様なものになるかも。
現代日本人には決して書けない廃れゆく日本の美への哀惜の念。
日本人の目には心地良いが肝心の母国の読者が理解できたのかが気になる。

(下巻)
ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。
当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。
全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。
西洋版金田一耕助といったところか。世界を裏から牛耳る黒幕とは談合し、実行部隊に対してのみ復讐するなど、
今一つ感情移入し切れなかった。但、上下巻平均すれば水準以上の出来栄えと言える。

上巻が気に入ったら『夢果つる街』を是非 読んでほしい。哀感絶品。

『見知らぬ国は狼の国』『しかし、鳥はそれぞれ美しい巣を持っている』
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411069
No.89
(4pt)

ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸

(上巻)
『アイガー・サンクション』『夢果つる街』読了済。
著者の情感溢れる筆致は大いに認めるものの、欧米作家の描く日本という設定に違和感を覚え、今日まで読まずにきた。
話の本筋よりは、ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸。
アメリカ人とは思えない日本文化への理解と共感。
もし日本学の泰斗ドナルド・キーン博士が謀略小説を書けばこの様なものになるかも。
現代日本人には決して書けない廃れゆく日本の美への哀惜の念。
日本人の目には心地良いが肝心の母国の読者が理解できたのかが気になる。

(下巻)
ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。
当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。
全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。
西洋版金田一耕助といったところか。世界を裏から牛耳る黒幕とは談合し、実行部隊に対してのみ復讐するなど、
今一つ感情移入し切れなかった。但、上下巻平均すれば水準以上の出来栄えと言える。

上巻が気に入ったら『夢果つる街』を是非 読んでほしい。哀感絶品。

『見知らぬ国は狼の国』『しかし、鳥はそれぞれ美しい巣を持っている』
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.88
(4pt)

ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸

(上巻)
『アイガー・サンクション』『夢果つる街』読了済。
著者の情感溢れる筆致は大いに認めるものの、欧米作家の描く日本という設定に違和感を覚え、今日まで読まずにきた。
話の本筋よりは、ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸。
アメリカ人とは思えない日本文化への理解と共感。
もし日本学の泰斗ドナルド・キーン博士が謀略小説を書けばこの様なものになるかも。
現代日本人には決して書けない廃れゆく日本の美への哀惜の念。
日本人の目には心地良いが肝心の母国の読者が理解できたのかが気になる。

(下巻)
ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。
当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。
全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。
西洋版金田一耕助といったところか。世界を裏から牛耳る黒幕とは談合し、実行部隊に対してのみ復讐するなど、
今一つ感情移入し切れなかった。但、上下巻平均すれば水準以上の出来栄えと言える。

上巻が気に入ったら『夢果つる街』を是非 読んでほしい。哀感絶品。

『見知らぬ国は狼の国』『しかし、鳥はそれぞれ美しい巣を持っている』
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404631
No.87
(4pt)

ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸

(上巻)
『アイガー・サンクション』『夢果つる街』読了済。
著者の情感溢れる筆致は大いに認めるものの、欧米作家の描く日本という設定に違和感を覚え、今日まで読まずにきた。
話の本筋よりは、ゴルゴ13を思わす稀代の暗殺者の出生の秘密と戦時下の上海・日本での青春時代の描写が秀逸。
アメリカ人とは思えない日本文化への理解と共感。
もし日本学の泰斗ドナルド・キーン博士が謀略小説を書けばこの様なものになるかも。
現代日本人には決して書けない廃れゆく日本の美への哀惜の念。
日本人の目には心地良いが肝心の母国の読者が理解できたのかが気になる。

(下巻)
ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。
当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。
全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。
西洋版金田一耕助といったところか。世界を裏から牛耳る黒幕とは談合し、実行部隊に対してのみ復讐するなど、
今一つ感情移入し切れなかった。但、上下巻平均すれば水準以上の出来栄えと言える。

上巻が気に入ったら『夢果つる街』を是非 読んでほしい。哀感絶品。

『見知らぬ国は狼の国』『しかし、鳥はそれぞれ美しい巣を持っている』
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.86
(4pt)

日本とその精神性を的確に描いた描写にびっくり

日本では1979年に出版されたというこの作品、友人のすすめで今頃になって手にすることになった。覆面作家と言われ様々な名前で作品を発表していたトレヴェニアン、長い間、その正体はわからなかったが、2005年の没後、本名がロドニー・ホイッテッカーといいテキサス大の教授をしていたこともあるとわかったという。

読後、まず感じたのは、イスラエルの女性エージェントを救うというストーリーはもしかしてつけたしのようなものだったのか?ということ。というのは、主人公が上海で生まれて日本で育つ過程と戦後の日本でどうして生きのびたかという生い立ち、それから主人公の趣味である洞穴探検の話にかなりのページ数が割かれていて、その合間にストーリーが展開するという感じなのだ。洞穴探検がいかに手に汗を握るスリリングなスポーツかということがかなり詳しく描かれていて、のめりこむあまりに途中でストーリーを忘れてしまった?と思えるほど(笑)。
そして、作者が描きたかったのは、ニコライという主人公の人間性、日本的なる精神、そのスピリットと崇高さ、それに対比してアメリカやロシアの程度の低さ、そしてそんな文化的、精神的に貧しい国が大国となってしまい世界に大きな影響を持つことの恐ろしさだったのかも、と思ってしまった。

この作者は日本に住んでいたことがあるのだろうか?または囲碁や武道などを習っていた、日本に来たことがあるとか、もしくは日本人の知り合いがいたのだろうか?戦後の日本をまるで自分が見てきたかのように正確に描写し、日本人の気持ちを代弁する、というか、日本人が書いたといっても通るくらいに日本人の気持ちや視点に立って状況が描かれているのは驚きだった。外国人が描いた日本というのは、日本人から見たらどこかおかしい場合が多いのだけれど、ここまで正確に日本的なるものを描くことができるとは。
タイトルの「シブミ」というのは、日本人からすればあまりいい意味に聞こえないと思うけれど(私はまず「シブ柿」を連想してしまった、笑)「わび、さび」のような意味に取ってもいいかと思う。作者はアメリカ人にもかかわらず、アメリカの雑でデリカシーや風情のない実用一点張りのような文化、精神性が大嫌いだったのだろうか?どのような人だったのか、もっと知りたいのだがあまり情報がない。

また、読んでいる間にふと思い出したのはトマス・ハリスの「ハンニバル・ライジング」。日本人の伯母ムラサキに育てられたハンニバルが彼女から多大な影響を受けるという設定。こちらは日本と中国を混同している部分があってあまりいただけないのだが、映画で主役を務めたギャスパー・ウリエルの顔が「シブミ」を読んでいる間ずっとちらついてしまった。

この作者は一作ごとに作風がまったく違うそうだが、「バスク、真夏の死」や「夢果つる街」も評判が高いので、今度読んでみようと思う。また、「シブミ」の続編に当たると言われている「サトリ」もぜひ。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412359
No.85
(4pt)

日本とその精神性を的確に描いた描写にびっくり

日本では1979年に出版されたというこの作品、友人のすすめで今頃になって手にすることになった。覆面作家と言われ様々な名前で作品を発表していたトレヴェニアン、長い間、その正体はわからなかったが、2005年の没後、本名がロドニー・ホイッテッカーといいテキサス大の教授をしていたこともあるとわかったという。

読後、まず感じたのは、イスラエルの女性エージェントを救うというストーリーはもしかしてつけたしのようなものだったのか?ということ。というのは、主人公が上海で生まれて日本で育つ過程と戦後の日本でどうして生きのびたかという生い立ち、それから主人公の趣味である洞穴探検の話にかなりのページ数が割かれていて、その合間にストーリーが展開するという感じなのだ。洞穴探検がいかに手に汗を握るスリリングなスポーツかということがかなり詳しく描かれていて、のめりこむあまりに途中でストーリーを忘れてしまった?と思えるほど(笑)。
そして、作者が描きたかったのは、ニコライという主人公の人間性、日本的なる精神、そのスピリットと崇高さ、それに対比してアメリカやロシアの程度の低さ、そしてそんな文化的、精神的に貧しい国が大国となってしまい世界に大きな影響を持つことの恐ろしさだったのかも、と思ってしまった。

この作者は日本に住んでいたことがあるのだろうか?または囲碁や武道などを習っていた、日本に来たことがあるとか、もしくは日本人の知り合いがいたのだろうか?戦後の日本をまるで自分が見てきたかのように正確に描写し、日本人の気持ちを代弁する、というか、日本人が書いたといっても通るくらいに日本人の気持ちや視点に立って状況が描かれているのは驚きだった。外国人が描いた日本というのは、日本人から見たらどこかおかしい場合が多いのだけれど、ここまで正確に日本的なるものを描くことができるとは。
タイトルの「シブミ」というのは、日本人からすればあまりいい意味に聞こえないと思うけれど(私はまず「シブ柿」を連想してしまった、笑)「わび、さび」のような意味に取ってもいいかと思う。作者はアメリカ人にもかかわらず、アメリカの雑でデリカシーや風情のない実用一点張りのような文化、精神性が大嫌いだったのだろうか?どのような人だったのか、もっと知りたいのだがあまり情報がない。

また、読んでいる間にふと思い出したのはトマス・ハリスの「ハンニバル・ライジング」。日本人の伯母ムラサキに育てられたハンニバルが彼女から多大な影響を受けるという設定。こちらは日本と中国を混同している部分があってあまりいただけないのだが、映画で主役を務めたギャスパー・ウリエルの顔が「シブミ」を読んでいる間ずっとちらついてしまった。

この作者は一作ごとに作風がまったく違うそうだが、「バスク、真夏の死」や「夢果つる街」も評判が高いので、今度読んでみようと思う。また、「シブミ」の続編に当たると言われている「サトリ」もぜひ。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340