シブミ

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評判

シブミの評価:

3.89/5点 レビュー 38件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全122件 1〜20 1/7ページ
No.122
(4pt)

裸ー殺とは?

ドン・ウィンズロウの「サトリ」が良かったので、二十年ぶりぐらいに再読。
意外と内容、忘れてます。「サトリ」も東洋思想があったけど、こちらはさらにより深い。悪く言うと、理屈っぽい?かな。
ニッコが使う裸ー殺が模倣される恐れがあるからと具体的な言及がないのが、興味深い。
訳者の菊池光さんはゴリゴリとした訳文で読みづらいんだけど、これは読みやすい。
おすすめです。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.121
(4pt)

裸ー殺とは?

ドン・ウィンズロウの「サトリ」が良かったので、二十年ぶりぐらいに再読。
意外と内容、忘れてます。「サトリ」も東洋思想があったけど、こちらはさらにより深い。悪く言うと、理屈っぽい?かな。
ニッコが使う裸ー殺が模倣される恐れがあるからと具体的な言及がないのが、興味深い。
訳者の菊池光さんはゴリゴリとした訳文で読みづらいんだけど、これは読みやすい。
おすすめです。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.120
(4pt)

裸ー殺とは?

ドン・ウィンズロウの「サトリ」が良かったので、二十年ぶりぐらいに再読。
意外と内容、忘れてます。「サトリ」も東洋思想があったけど、こちらはさらにより深い。悪く言うと、理屈っぽい?かな。
ニッコが使う裸ー殺が模倣される恐れがあるからと具体的な言及がないのが、興味深い。
訳者の菊池光さんはゴリゴリとした訳文で読みづらいんだけど、これは読みやすい。
おすすめです。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.119
(4pt)

内容はいいが冗長

ドン・ウィンズロウ著『サトリ』がよかったので、その原著で『サトリ』の後日譚である本書を読んでみた。
内容的にはオリジナリティに富んでおり、太平洋戦争中~後の日本についてよく調べてある。
アメリカにおける日本人移民に行われたひどい仕打ちが、同じ敗戦国のドイツやイタリアの移民には行われなかったことは、「人種差別」に基づくものであること、広島や長崎への原爆投下は壮大なる実験であったことが語られている。本文の中で「8月6日」について、登場人物の女性が何のことか全くわかっていない。
現実、いまだ大半のアメリカ国民は原爆投下を正当化している。日本人として怒りを禁じ得ないが、言い出したら切りがないのでここでやめておく。 …少なくとも著者はわかってくれていたようだ。

内容はよかった。
ただ、わかりにくいところが何カ所かあること(序盤から)、かなり冗長であること(特に洞穴に入っている場面)が難点だと感じた。クライマックスシーンは今一つモヤがかかっている印象だ。
ウィンズロウの方が無駄がなく明確な迫力があり、自分には合っていると感じた。
本作は1979年発表の作品であり、時代によるものなのかもしれないが。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.118
(4pt)

内容はいいが冗長

ドン・ウィンズロウ著『サトリ』がよかったので、その原著で『サトリ』の後日譚である本書を読んでみた。
内容的にはオリジナリティに富んでおり、太平洋戦争中~後の日本についてよく調べてある。
アメリカにおける日本人移民に行われたひどい仕打ちが、同じ敗戦国のドイツやイタリアの移民には行われなかったことは、「人種差別」に基づくものであること、広島や長崎への原爆投下は壮大なる実験であったことが語られている。本文の中で「8月6日」について、登場人物の女性が何のことか全くわかっていない。
現実、いまだ大半のアメリカ国民は原爆投下を正当化している。日本人として怒りを禁じ得ないが、言い出したら切りがないのでここでやめておく。 …少なくとも著者はわかってくれていたようだ。

内容はよかった。
ただ、わかりにくいところが何カ所かあること(序盤から)、かなり冗長であること(特に洞穴に入っている場面)が難点だと感じた。クライマックスシーンは今一つモヤがかかっている印象だ。
ウィンズロウの方が無駄がなく明確な迫力があり、自分には合っていると感じた。
本作は1979年発表の作品であり、時代によるものなのかもしれないが。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.117
(4pt)

内容はいいが冗長

ドン・ウィンズロウ著『サトリ』がよかったので、その原著で『サトリ』の後日譚である本書を読んでみた。
内容的にはオリジナリティに富んでおり、太平洋戦争中~後の日本についてよく調べてある。
アメリカにおける日本人移民に行われたひどい仕打ちが、同じ敗戦国のドイツやイタリアの移民には行われなかったことは、「人種差別」に基づくものであること、広島や長崎への原爆投下は壮大なる実験であったことが語られている。本文の中で「8月6日」について、登場人物の女性が何のことか全くわかっていない。
現実、いまだ大半のアメリカ国民は原爆投下を正当化している。日本人として怒りを禁じ得ないが、言い出したら切りがないのでここでやめておく。 …少なくとも著者はわかってくれていたようだ。

内容はよかった。
ただ、わかりにくいところが何カ所かあること(序盤から)、かなり冗長であること(特に洞穴に入っている場面)が難点だと感じた。クライマックスシーンは今一つモヤがかかっている印象だ。
ウィンズロウの方が無駄がなく明確な迫力があり、自分には合っていると感じた。
本作は1979年発表の作品であり、時代によるものなのかもしれないが。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.116
(4pt)

3度読んでこそ。

個人的には極めて好ましいと感じるが、多くの読者にとってはネガティブな要素であろう、読了までの苦痛感。

これぞ、シブミなのかと、そう言い聞かせつつページをめくる。

着想、主人公のキャラクター構築、筆者自身の経験、知己に基づくものであろうディテールの描写。
全体を通して、粗密感の変化が著しく、プロ作家としては評価の分かれるところ。
しかし、それすらもシブミの境地を表現しているものだとしたら、これぞ裏の裏の裏を読んでこそという作品。

菊池光氏訳がこの作品を成り立たせているのか、あるいは、スポイルしてしまっているのか。
原文で読んでみたいと思った一作。

この日本という国が育んできた社会的、文化的価値観が瓦解しつつある今こそ、日々変わりゆく日常と本作において語られる、過剰な日本文化礼賛ともとれる表現の数々との対比を楽しむべき。
3度通読してこそ、真の価値が感じられるであろう、佳作。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412359
No.115
(4pt)

3度読んでこそ。

個人的には極めて好ましいと感じるが、多くの読者にとってはネガティブな要素であろう、読了までの苦痛感。

これぞ、シブミなのかと、そう言い聞かせつつページをめくる。

着想、主人公のキャラクター構築、筆者自身の経験、知己に基づくものであろうディテールの描写。
全体を通して、粗密感の変化が著しく、プロ作家としては評価の分かれるところ。
しかし、それすらもシブミの境地を表現しているものだとしたら、これぞ裏の裏の裏を読んでこそという作品。

菊池光氏訳がこの作品を成り立たせているのか、あるいは、スポイルしてしまっているのか。
原文で読んでみたいと思った一作。

この日本という国が育んできた社会的、文化的価値観が瓦解しつつある今こそ、日々変わりゆく日常と本作において語られる、過剰な日本文化礼賛ともとれる表現の数々との対比を楽しむべき。
3度通読してこそ、真の価値が感じられるであろう、佳作。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411069
No.114
(4pt)

3度読んでこそ。

個人的には極めて好ましいと感じるが、多くの読者にとってはネガティブな要素であろう、読了までの苦痛感。

これぞ、シブミなのかと、そう言い聞かせつつページをめくる。

着想、主人公のキャラクター構築、筆者自身の経験、知己に基づくものであろうディテールの描写。
全体を通して、粗密感の変化が著しく、プロ作家としては評価の分かれるところ。
しかし、それすらもシブミの境地を表現しているものだとしたら、これぞ裏の裏の裏を読んでこそという作品。

菊池光氏訳がこの作品を成り立たせているのか、あるいは、スポイルしてしまっているのか。
原文で読んでみたいと思った一作。

この日本という国が育んできた社会的、文化的価値観が瓦解しつつある今こそ、日々変わりゆく日常と本作において語られる、過剰な日本文化礼賛ともとれる表現の数々との対比を楽しむべき。
3度通読してこそ、真の価値が感じられるであろう、佳作。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404631
No.113
(5pt)

絶滅危惧種

自称「日本人の中の日本人」として、「シブミ」とは何なのか、本文を手掛かりに類推してみる。

「シブミ」とは言葉では言い表せないもののようだ。物質的利益の追求が犠牲にしてきたもの。
武士道とは異なり、忠誠の対象となる集団は必要ない。ノブレス・オブリージュとは異なり、世襲貴族のエクスキューズである慈善の対象も必要ない。個の内部で完結している。
それは正義でもなければ道徳でもない。"基本的な美徳はとかく都合のいい理屈の圧力の下で崩壊する傾向がある"。規範よりは美意識に近いものと思われる。
重みと深みを備えた様式美。素朴さの対極にある高度な鍛錬の賜物だが、外形的には自然体と映る。地味で控え目なことが、中身で勝負しているが故に一周回ってクールとなる。そういう有り様が「シブイ」のである。
だとしたら、その勝負している「中身」が「シブミ」の正体ということになる。
<囲碁>
囲碁に要求される能力として、中長期的視野、洞察力、大局観、経験に基づく直観力、俯瞰した視界の中に自らも含める視点、などが挙げられる。これらは「シブミ」の重要な構成要素である重みと深みに欠かせない能力である。
<階級>
著者の言う「階級」とはカーストのことではない。主として精神的階梯のことを言っている。知力、体力は精神力を支える補助的な要素となるが、地位、財力とは無関係である。精神的強者による強力な自律こそが、「シブミ」の源泉だろう。
<血統>
著者の言う「血統」とはDNAのことではない。"抑制的文明を人工的に育てる"ことである。教養、躾、修行によって、人間の獣的側面を牽制する。環境よりも自らの制御を優先する。「血統」とは洗練の継承を指している。「シブミ」の背景には歴史と伝統の積み重ねがある。"形式(と礼儀)がすべてであって、問題は一過性の事象にすぎない"

その血統も、今はもうフィクションの世界に細々と見出されるのみである。自らの行動様式である「スタイル」に殉じるハードボイルドの主人公たちが、その末裔なのだ。

シビレル。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.112
(5pt)

絶滅危惧種

自称「日本人の中の日本人」として、「シブミ」とは何なのか、本文を手掛かりに類推してみる。

「シブミ」とは言葉では言い表せないもののようだ。物質的利益の追求が犠牲にしてきたもの。
武士道とは異なり、忠誠の対象となる集団は必要ない。ノブレス・オブリージュとは異なり、世襲貴族のエクスキューズである慈善の対象も必要ない。個の内部で完結している。
それは正義でもなければ道徳でもない。"基本的な美徳はとかく都合のいい理屈の圧力の下で崩壊する傾向がある"。規範よりは美意識に近いものと思われる。
重みと深みを備えた様式美。素朴さの対極にある高度な鍛錬の賜物だが、外形的には自然体と映る。地味で控え目なことが、中身で勝負しているが故に一周回ってクールとなる。そういう有り様が「シブイ」のである。
だとしたら、その勝負している「中身」が「シブミ」の正体ということになる。
<囲碁>
囲碁に要求される能力として、中長期的視野、洞察力、大局観、経験に基づく直観力、俯瞰した視界の中に自らも含める視点、などが挙げられる。これらは「シブミ」の重要な構成要素である重みと深みに欠かせない能力である。
<階級>
著者の言う「階級」とはカーストのことではない。主として精神的階梯のことを言っている。知力、体力は精神力を支える補助的な要素となるが、地位、財力とは無関係である。精神的強者による強力な自律こそが、「シブミ」の源泉だろう。
<血統>
著者の言う「血統」とはDNAのことではない。"抑制的文明を人工的に育てる"ことである。教養、躾、修行によって、人間の獣的側面を牽制する。環境よりも自らの制御を優先する。「血統」とは洗練の継承を指している。「シブミ」の背景には歴史と伝統の積み重ねがある。"形式(と礼儀)がすべてであって、問題は一過性の事象にすぎない"

その血統も、今はもうフィクションの世界に細々と見出されるのみである。自らの行動様式である「スタイル」に殉じるハードボイルドの主人公たちが、その末裔なのだ。

シビレル。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.111
(5pt)

絶滅危惧種

自称「日本人の中の日本人」として、「シブミ」とは何なのか、本文を手掛かりに類推してみる。

「シブミ」とは言葉では言い表せないもののようだ。物質的利益の追求が犠牲にしてきたもの。
武士道とは異なり、忠誠の対象となる集団は必要ない。ノブレス・オブリージュとは異なり、世襲貴族のエクスキューズである慈善の対象も必要ない。個の内部で完結している。
それは正義でもなければ道徳でもない。"基本的な美徳はとかく都合のいい理屈の圧力の下で崩壊する傾向がある"。規範よりは美意識に近いものと思われる。
重みと深みを備えた様式美。素朴さの対極にある高度な鍛錬の賜物だが、外形的には自然体と映る。地味で控え目なことが、中身で勝負しているが故に一周回ってクールとなる。そういう有り様が「シブイ」のである。
だとしたら、その勝負している「中身」が「シブミ」の正体ということになる。
<囲碁>
囲碁に要求される能力として、中長期的視野、洞察力、大局観、経験に基づく直観力、俯瞰した視界の中に自らも含める視点、などが挙げられる。これらは「シブミ」の重要な構成要素である重みと深みに欠かせない能力である。
<階級>
著者の言う「階級」とはカーストのことではない。主として精神的階梯のことを言っている。知力、体力は精神力を支える補助的な要素となるが、地位、財力とは無関係である。精神的強者による強力な自律こそが、「シブミ」の源泉だろう。
<血統>
著者の言う「血統」とはDNAのことではない。"抑制的文明を人工的に育てる"ことである。教養、躾、修行によって、人間の獣的側面を牽制する。環境よりも自らの制御を優先する。「血統」とは洗練の継承を指している。「シブミ」の背景には歴史と伝統の積み重ねがある。"形式(と礼儀)がすべてであって、問題は一過性の事象にすぎない"

その血統も、今はもうフィクションの世界に細々と見出されるのみである。自らの行動様式である「スタイル」に殉じるハードボイルドの主人公たちが、その末裔なのだ。

シビレル。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.110
(5pt)

面白い

作家がアメリカ人と知って驚いた。上を半分読んだところだが、下を買っておこうと思った。訳者が好きで購入したが、やはり面白い。日本人よりも日本人らしい主人公の生き様を堪能しよう。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.109
(5pt)

面白い

作家がアメリカ人と知って驚いた。上を半分読んだところだが、下を買っておこうと思った。訳者が好きで購入したが、やはり面白い。日本人よりも日本人らしい主人公の生き様を堪能しよう。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.108
(5pt)

面白い

作家がアメリカ人と知って驚いた。上を半分読んだところだが、下を買っておこうと思った。訳者が好きで購入したが、やはり面白い。日本人よりも日本人らしい主人公の生き様を堪能しよう。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.107
(4pt)

スタイルのある男

世界中の街を「我が家」のようにして育った少年が己の核を日本の情緒に求める姿は面白いです。
「スタイル」を求めて生きる、ということそのものがとても味わい深く素敵なものに見え更にそれが「渋さ」なことにグッときます。

ストーリーとしては序盤からちょっと私にはわかりづらかったですね。
空港でのテロを装った殺人をその現場で伝えるのではなく、その様子を撮影した映像を多くの違う立場の者が一緒に観ている状態で伝えているので一層混乱します。

シブミを得ていくまでの過程が描かれ、やっとそれを見ている周りの連中とヘルとの関係性が明らかになっていった段階で上は終わります。
まだ本筋が走り出さずその前段階がやっと終わった感じです。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340
No.106
(4pt)

スタイルのある男

世界中の街を「我が家」のようにして育った少年が己の核を日本の情緒に求める姿は面白いです。
「スタイル」を求めて生きる、ということそのものがとても味わい深く素敵なものに見え更にそれが「渋さ」なことにグッときます。

ストーリーとしては序盤からちょっと私にはわかりづらかったですね。
空港でのテロを装った殺人をその現場で伝えるのではなく、その様子を撮影した映像を多くの違う立場の者が一緒に観ている状態で伝えているので一層混乱します。

シブミを得ていくまでの過程が描かれ、やっとそれを見ている周りの連中とヘルとの関係性が明らかになっていった段階で上は終わります。
まだ本筋が走り出さずその前段階がやっと終わった感じです。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150411050
No.105
(4pt)

スタイルのある男

世界中の街を「我が家」のようにして育った少年が己の核を日本の情緒に求める姿は面白いです。
「スタイル」を求めて生きる、ということそのものがとても味わい深く素敵なものに見え更にそれが「渋さ」なことにグッときます。

ストーリーとしては序盤からちょっと私にはわかりづらかったですね。
空港でのテロを装った殺人をその現場で伝えるのではなく、その様子を撮影した映像を多くの違う立場の者が一緒に観ている状態で伝えているので一層混乱します。

シブミを得ていくまでの過程が描かれ、やっとそれを見ている周りの連中とヘルとの関係性が明らかになっていった段階で上は終わります。
まだ本筋が走り出さずその前段階がやっと終わった感じです。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150404623
No.104
(4pt)

シニカルな視線のキャラクター小説

自分にとって、この小説の魅力は物事の本質に迫った洞察と、シニカルな考察(とくにハンナに対するシニシズム)だ。日本文化へのそれは興味深かったが、ケイヴィング(洞窟探検)やバスク人についてはやや退屈した。ちょっとニッチすぎる気がする。
そして暗殺者ニコライ・ヘルの、通俗を嫌う、ほとんど偏屈ともいえるキャラクターも秀逸。彼が手にする霊的な能力も、彼の超人性を高めている。
冒険小説としての出来はいまいちだと思うが、ハンナにからめて最終的な戦いに挑む結構は(あざといが)よかった。
それとIRAやPLOなど、実在する政治的テロ団体への(罵倒に近い)批判的視点も興味深かった。日本の小説は、このあたりを自主規制しているのだろうな。
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412359
No.103
(4pt)

シニカルな視線のキャラクター小説

自分にとって、この小説の魅力は物事の本質に迫った洞察と、シニカルな考察(とくにハンナに対するシニシズム)だ。日本文化へのそれは興味深かったが、ケイヴィング(洞窟探検)やバスク人についてはやや退屈した。ちょっとニッチすぎる気がする。
そして暗殺者ニコライ・ヘルの、通俗を嫌う、ほとんど偏屈ともいえるキャラクターも秀逸。彼が手にする霊的な能力も、彼の超人性を高めている。
冒険小説としての出来はいまいちだと思うが、ハンナにからめて最終的な戦いに挑む結構は(あざといが)よかった。
それとIRAやPLOなど、実在する政治的テロ団体への(罵倒に近い)批判的視点も興味深かった。日本の小説は、このあたりを自主規制しているのだろうな。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412340