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無垢の博物館
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無垢の博物館の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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上下巻長くて途中のだらだらとしたくだりは、明らかに意識していると思われる『失われた時求めて』を読んだ時と同じくらいいらいらさせられた。 パムクはとにかく読ませるのがうまいので、プルーストと同じように我慢していたら結局最後まで読んでしまったが、これまでの重厚な彼の作品と比べると新鮮ではあっても物足りない感は否めなかった。 アリストテレス的な線的時間を引き合いに出して自己を正当化しようとするもあまりにも稚拙な哲学であるため滑稽な男の刹那主義を屁理屈で装飾しただけにしか感じず。 フュスンという女が人形のようで今一つ実在感がない。まあ一人称妄想小説だからしょうがないのだろうか。 アイディアはさすがで面白いんだけどきわものっぽい感もあり、一歩間違うとというか自分のアンテナの反応が悪いと猛烈に冷める感じ。 あと、パムクって構成とかは凝ってて重たい内容も本当に興味深く読ませるのがものすごくうまいんだけど、その手の作家の御多分にもれず今一つ個々の人間が描き分けられてない印象がある。どうでしょうか?? | ||||
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