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崩壊の森
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崩壊の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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モデルがあるだけあってリアリティがありますが、小説としては平板で今一歩でした。これなら最初からノンフィクションを読んだ方がまだ興味深く読めた気がします。 | ||||
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おすすめ。実在の人物をモデルに書いてるらしくリアリティーある描写が最後まで続く。一気に読めた。 | ||||
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ソ連邦崩壊の過程をモスクワ特派員の新聞記者の目を通して描く。 モデルは産経新聞の斎藤勉さん。優君をモデルにした日本大使館三等書記官も登場する。ということで「解説」は優君が書いている。 世界史上初の社会主義国家が崩壊し自由主義国家となった、のか。それを語るにはソビエト共産党とは何であったのかという問いを立てねばならない。 「共産党」はその出自からも言葉の意味から言っても、われわれが知る「政党」ではない。プロレタリアート一党独裁を目指すのが共産党であって、他の政党を認めることはない。「共産」とは「共に生産する」の意味ではなく「財産を共有する」ことだ。私有財産を否定しすべてを党に帰属させる。三権は分立せず党の指導に置かれる。 ソ連が崩壊したのはペレストロイカにより反体制派が力を持ったことと中央政府ではないロシア共和国を含めた連邦を構成する諸民族共和国が力をつけたことによる。民衆による市民革命や共産党独裁体制の打倒ではなく、権力と財産の移行(奪取)に過ぎない。よってソ連邦崩壊後大きな混乱が訪れ、その後の原油等エネルギー価格の高騰により経済発展を遂げたわけだが、政治体制としては共産党の権力を奪取した大統領府へ権力が集約したのであった。 ロシアはやはりヨーロッパではない。というか西ヨーロッパと北アメリカと日本が例外的な政治経済体制なのであって、ロシアも中国もインドも中東も、それぞれ違うんだろうかね。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります ソビエト連邦の崩壊はもちろんのこと,その一報を世界に先駆けて伝えた記者や, 協力者となった日本人外交官の存在など,ほぼノンフィクションなフィクションで, これらがわずか三十年ほど前,90年代初頭の出来事であることに驚きを禁じ得ません. そして,三十年後となる22年の冬,最後に名前だけが出てくる人物を中心にして, 彼の地が大きく揺れることになるとは,スクープを報じた記者も,ウォッカ仲間も, 何より,長く耐え忍び,自由を手にしたはずの一般市民は,夢にも思わなかったはず. また,記者たちの情熱や,物語のような市民たちの抵抗などに胸が昂ぶる一方で, その後に起きた今を見ていると,「答えは歴史が」というやり取りが何度もよぎり, これがその『答え合わせ』なのか,読み終えた後には,強いやり切れなさを覚えます. | ||||
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自壊する帝国を読んだ方におすすめの本です。 | ||||
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非常に面白かった。いい本だったと思う。おすすめできる。 | ||||
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一気読みしました。 | ||||
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非常に迅速で、綺麗な本で、感謝しています。 | ||||
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海外の歴史の動きを日本人記者が現地で見聞した記録は素晴らしい。 | ||||
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彼の文章は非常に無駄が無くて素晴らしいと思う。エンターテインメントではないが ジャーナリストらしい華美な修飾のない文章が、リアルを感じる。彼の小説は結構 読んでるが、題材といい代表作と言っていいと思う。今後も期待してます。 | ||||
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ソ連崩壊を世界に先駆けスクープした産経新聞のモスクワ特派員、斎藤勉がモデルになっている。 在ロシア日本国大使館三等書記官だった佐藤優もモデルとして登場。 ゴルバチョフのグラスノスチとペレストロイカ。 ストーリーは記者がソ連に赴任した1987年からスタートする。 まるで実話のごとく。 ソ連が崩壊しゴルバチョフからロシアのエリツィンに。 激動の中を記者はスクープを求め、走り続ける。 熱きウォッカ人脈。 迫真の記者魂がここにある。 その取材活動は根強く積み重ね、ずばっと切り込んでいく。 KGB、スパイ、尾行、家宅侵入などのサスペンスがころがりこんでくる。 妻との出会い、結婚。 記者である夫を献身で支える妻。 そして、現地で出会った仲間たちやネタ元との友情がここにある。 | ||||
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ソ連時代の新聞記者特派員として赴任した主人公。 前任者からはスクープ禁止の場所だと言われ、今では考えられない数々の取材への障害がある中、連日ロシア人とバーで飲み明かすなど独自の人脈を構築し、いうれ数々のスクープを発表していく。 ただその過程においても、外国人の美女によるスパイ疑惑や、仲間と思っているソ連の人物への疑惑など、登場する人物達への興味も尽きない。 何より、リアル感が素晴らしい。 当時の謎に包まれていたソ連を垣間見せ、政府側の人間だけでなく、特派員事務所の秘書などを通し、市民の目線も合わせて表現することにより、謎の大国だったソ連の内側の一部を照らしていく。 著者の作品としては、とても珍しい背景を負った作品であるが、以外ではあるが面白かった。 | ||||
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ペレストロイカからソ連崩壊までを取材した産経新聞の斎藤勉がモデル。 スポーツもの、ミステリーものを得意とする著者としては珍しいテーマであるだけでなく、そもそも、あの時代のソ連をテーマにした小説自体があまりない。その上、そのユニークさだけではなく、斎藤勉の経験をもとにしたリアリティがとても面白い。 参考文献に、佐藤優、半田亜希子の著書が挙げられているのもこの小説のリアリティを裏付けている。 米原万里が生きていたらこの本にどんな感想を持っただろうか?なんてことが読後に浮かんだ。 | ||||
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本城雅人氏の『崩壊の森』 (文藝春秋)を読み続け読了。大変面白い小説だった。 (こんな内容)→『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞受賞、『傍流の記者』が直木賞候補となった本城雅人が満を持して放つ、ソ連崩壊前夜、世界的スクープを連発した日本人特派員の物語。 チェルノブイリ原発事故から1年――1987年(昭和62年)4月、東洋新聞の記者・土井垣侑(どいがきたすく)が特派員としてモスクワに降り立った。当時のソビエト連邦はペレストロイカ政策が進められていたが、記者はソ連政府の管理下でしか取材することができず、しかも本社からは当局を刺激しないよう「特ダネ禁止」を言い渡されていた。そんな状況に不満を抱いた土井垣は、独自ネタを拾おうと精力的に街へ繰り出す。だが、ソ連政府は一記者にまで監視の目を光らせていて……。--------------------------------------- ソ連崩壊前後の日本人特派員の取材の舞台裏を「ノンフィクションノベル」風に描いた作品。モデルは産経新聞のモスクワ特派員(斎藤勉氏)のようだ。佐藤優さんらしきソ連大使館の日本人外交官も中程から出てくる。美人局めいたソ連の策謀やら、微笑ましい特派員の恋愛・結婚や他紙との「スクープ」合戦等々…。共産圏の取材に関してのイロハを散りばめながらの一冊。今も中国などでは、こんな取材活動を続けている記者もいるのかもしれない。 それにしても主人公が偶然知り合ったと思ったロシア人たちが、策謀のもと、計画的に設定されていた事実が本書でも明らかにされている。まぁ、中国社会科学院とか、そんな関係者とは表面的にはおつきあいするのもいいけど、心を許すようなことはしないことだなと痛感した次第。この本でも、某美女と飛行機の席が隣同士になって…と。 僕は初めて行った外国が「ソ連」。なにしろ、ソ連破壊のための密命を帯びての秘密工作を兼ねてのこと(?)で、ロシア語はできないけど、ソ連関係の本はわりと読んでいたので、ここで出てくるさまざまなソ連の非常識な実態はよく理解できた。なにしろ日本人特派員のまわりは「スパイ」だらけだから…。 KGB本部(ジェルジンスキー広場)は写真撮影禁止、撮影しようものなら即逮捕と本書でも書かれていたが、観光バスから果敢に撮影したものだった(?)。 ロシアでは酒を飲むならウォッカ。ロシアのビールは不味くて飲めない、たまにハイネッケンがあればハラショーといったやりとりも出てくる。 中央アジア(バクー等々)を8月に訪れ、バクーの石油基地破壊のための下工作をしていた時(?→冗談ですよ)、ホテルに戻って息も絶え絶え。なにしろ40度近い。そこにハイネッケンが売っていたのだ。もちろんルーブルでは買えない。日本円なら350円だった(1983年ごろ当時、日本で購入しようとしたらその程度のお値段だった。いまは200円ぜんご)。だから暴利ではない。買って飲んだ。あんまり冷えていなかったけど「自由の味」だった…。 すると、イタリア人も買おうとしたら、「リラはだめよ」と断られていた。母国の経済力がある程度ないと…と痛感。ソ連ではあとはグルジア(ジョージア)のワインは飲めた(ファンタオレンジもモスクワにはあった)。 でも、最近、時々近所の酒屋でロシアの缶ビールを飲むけど、まずまずの味。そんなに不味くはない。当時(この本の舞台は1990年前後)と今とは違うのだろうか。ソ連が崩壊して、ビールの味は改善されたのかもしれない。 そんな風に30数年前のソ連旅行を思い出しながら、またソ連解体の歴史は、リアルタイムで産経新聞等々の報道を通じて、当時克明に読んでいたので、懐かしく一読した次第だ。 | ||||
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