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生きてさえいれば
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生きてさえいればの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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本自体は良いですが紙?がズレていました | ||||
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全体的には良かった。 ただ、“あの女"の全てが気持ち悪すぎました…。あんなことをしておいてまだ春桜の側にいるなんて。あの女がいなければ二人はもっと幸せになれたのでは?と読後は胸糞悪かったです。 そのことに関する批判レビューが全然無いのが不思議でした。 | ||||
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著者の遺作となった『余命10年』を読んで大変感動し、本作が追加出版されていることを知って遅ればせながら手に取ったものです。本作も大変な名作であると感じたのですが、編集部によるあとがきには違和感を覚えました。以下その違和感についてご説明したいと思います。少し長くなりますが、お時間のある方はお付き合い下さい。 『余命10年』は文芸社から07年に単行本のかたちで出版されましたが、出版当時はほとんど話題になりませんでした。その後著者と編集者は協議して加筆・修正を重ね、10年後の17年、文芸社文庫NEOの創刊に当たって文庫本として再出版されました。これが大ヒットとなり、現在までに80万部を売り、いくつかの賞も受賞しました。しかし著者の小坂流加氏(以下敬称略)は既に難病との闘病の末逝去していました。あとがきによれば、編集部がご家族に他に原稿はないかと問い合わせたところ、本作が発見されたとあります。この一連の流れは悲劇として多くの読者に語られているのですが、考えてみますとちょっと不自然なものを感じてしまうのはわたしだけではないと思います。『余命10年』についていえば、著者と編集部の間を10年間行き来していたことになります。普通はあり得ないでしょう。 『余命10年』の成立は講談社ティーンズハート大賞に著者が応募したことに始まります。まずこの間の事情から見ていきたいと思います。 講談社ティーンズハートは同社のX文庫のサブレーベルとして87年に創設されたもので、その背景には80年代後半~90年代における少女小説ブームがありました。少女漫画家が表紙絵を担当し、少女の一人称による物語の進行を特徴とし、ページ半分を空白にするなど大胆な編集スタイルで一時はブームとなりました。多くのライトノベルス系の女性作家を輩出しましたが、残念ながらメジャーな作家の輩出はなく、ここに何人かの代表作家の名前を挙げてもほとんどの一般小説ファンには馴染みのない名前ばかりになってしまので敢えて挙げません。レーベルは90年代にはいると低迷傾向に入りますが、これには購買年齢層の低下による購買力の低下に加え、バブル崩壊も関係していたと考えられています。いわゆるバブル崩壊による出版不況ですが、それがこうした比較的低年齢層をターゲットとしたレーベルにまで及んでいたことは大変参考になります。結局レーベルは活気を取り戻すことなく、06年3月、継続中の全てのシリーズを完結させるかたちで刊行を終了しました。 上記が講談社ティーンズハートの概要ですが、講談社ティーンズ大賞の詳細については現在記録が公開されていません。講談社としてはすでに刊行が中止されたレーベルに関する詳細情報を公開する理由がない(責任をもって発表できる部署がない?)ということなのでしょう。小坂流加は第3回の大賞で期待賞を受賞しました。ここで重要な点は、「期待賞」という少し低いレベルの賞ではあったにせよ、その受賞作品が講談社からは出版されなかったという事実です。これには講談社が06年に全てのシリーズを強引に完結させるなど、つよい経営判断によって関係書籍の発刊はしないという態度を貫いたとも判断されますが(小坂の受賞は最終年度だった)、その作品を実際に読まないで推定で発言するのは失礼ではありますが、出版して売れるレベルではないと判断された可能性が高かったのではないでしょうか。また同作を考える場合、比較的低年齢層を対象として書かれたものだったという点も重要です。現行の『余命10年』は主なターゲットは若い女性であるによせ、大人を対象として書かれています。 同作がどのような過程をたどって文芸社から刊行されたかについては不明、というより文芸社は明らかにしていません。同社は商業出版部門と自費出版部門を有しており、07年当時は自費出版部門の比重が大きかったのではないかと推察されます。ご存じの方も多いと思いと思いますが、同社の自費出版部門はトラブルを抱えた経緯があり、会社の方針として原則情報公開をしていません。考えるに、07年に『余命10年』が文芸社から発刊された当初は記念出版のようなかたちで、事実上の自費出版であったのではないでしょうか。文芸社文庫NEOの創刊が17年です。繰り返しになりますが、単行本が出版されてから10年が経過している訳です。その間様々な加筆・改訂が行われたとはありますが、結果一連の創刊のいわばトップバッターとして本作が出版されます。このあたり、出版界とはいわず世情に多少とも通じた方には奇異に感じられるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 そう考えて『余命10年』を読み返してみますと、余りの完成度の高さにむしろ違和感を感じます。感想を寄せられた方の中には一連の話が都合良く運びすぎるころが不自然というご意見もありましたが、とにかく構成や文章など、新人作家のものとは思えません。穏やかでない云い方になってしまいますが、編集者との間のやりとりとありますが、実際には原本を底本をして専門のライターの手が加わり、大人用の作品として事実上リライトされたと見る方が自然なのではないでしょうか。(そうした場合でも小坂流加が原作者であることには変わりはありませんが。) そう考えると本書の成立にも一定の疑問が湧いてくるのが当然だと思います。つまり小坂流加による未完成原稿があり、それを元に編集部と編集部に依頼されたライターが作品としてまとめたという考えです。わたしはライターといわれるひとたちの存在を否定している訳ではありません。実際には実用書まで含めれば、むしろプロのライターの手が入っていないものの方が少ないのではないでしょうか。この職業は出版業界にとって絶対に必要な職種なんです。しかし、創作の領域でのやり過ぎは慎まれるべきだと考えます。このあとがきにしても「ご家族により氏の未完成原稿が発見されました。いくつかの論点がありましたが、作者が既に物故しておられることからご家族のご了解を得て、編集部の方針で加筆・修正させていただきましたことをお断りいたします」などと正直に書けばよかったのだと思います。ある意味アンフェアだと思いますよ。だって、この作者の病気や活動歴から考えて完成品の原稿なんてあった訳がないんですから。 最後にもうひとつ。未完成原稿が見つかったとして、それを家族の判断で出版してよいものかどうかという問題が残ります。10何年か前、遺族によってモリース・ルプランの『怪盗ルパン』シリーズの未発表作品が発表され物議を醸しました。つまりあまり出来のよい作品ではなかったため、ルプランが発表を控えていたものを、事情を知らない遺族がカネ欲しさに発表してしまい、一連のルパンシリーズに疵を付ける結果になったというのです。小坂流加の場合そういう大物作家ではありませんが、作品はあくまで個人情報です。家族といえども勝手な出版は許されるべきではないのではないかと思います。実際、この評は大変辛辣なものになってしまいましたが、『生きてさえいれば』という作品がこういうかたちで出版されなければ、わたしもこうした辛辣な評は書いていなかったと思います。 | ||||
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余命10年が良かったのでこちらも読んでみました。 でも登場人物の年齢や見せ場の設定が現実離れしていて、 せっかくのストーリーを生かせていない感じです。 違和感を感じつつ読みましたが、最後は良かったので、 星2つにしました。 | ||||
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う〜ん。おっさんだからか、「ありえない!」と思ってしまう設定にどうにものめり込むことができなかった・・・ | ||||
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著者の小坂流加は、病状悪化により39歳の若さで逝去されました。彼女は『余命10年』『生きてさえいれば』の2作品を発表しています。しかし残念ながら、2作品とも生前中の発表には間に合わず、死後に刊行されています。フィクションでありながら、彼女の実体験から生まれたリアリティーさが感じられます。 しかし、『生きてさえいれば』では残念な点が3つあります。①春桜(はるか)はどうしてあんなにも、秋葉(あきは)を好きになったのか?また、あんなに嫌がっていた春桜のことを、どうして秋葉は好きになっていくのか?イマイチ理解できない。②白紙の手紙ではなく、何か書いてあった方がいいと思います。③最後の春桜と秋葉の再会シーンは、割愛しないでちゃんと描いて欲しかった。もっと心の奥底を掘り下げる描写が欲しかった。中途半端で曖昧な感じで終わっている印象です。 | ||||
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