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(短編集)
エムブリヲ奇譚
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エムブリヲ奇譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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短編集なので評価が難しいが総合して星3。 収録作品中、最初の3編、「エムブリオ奇譚」、「ラピスラズリ幻想」、「湯けむり事変」はよくできていると思う。 伏線、味わい、情緒、オチ、全てしっかり作られている。 文章自体は全編通して読みやすい。 作者の技量によるものもあるが、何度も推敲して読みやすい文章に練り込まれていると想像する。 ただ、最初の三編がよくできていた故、逆に以降の作品は差を感じた。 怪異は起こるのだが、最後まで説明が無い、もしくは納得感が薄いなどオチが弱く感じた。 それ故に、発生した怪異はあるにしろ、それが物語でどういう意味を持っているのかがわかりづらい。 例えば、「〆」、「あるはずのない橋」は、簡単に言えば、読み終えた後で「確かに怪異はあって、耳彦はひどい思いをしたけど、で、それがどうしたの?」という感想を持ってしまう。 「櫛を拾ってはならぬ」はオチの説明に疑問点が多く、納得感が薄い。 また、「地獄」、「「さあ、行こう」と少年が言った」ではグロテスクな描写や悲惨な生活が描かれるが、それが必然だったか。 (自分はグロテスクな描写に特に抵抗は無いが、最後まで読んで、「こんな酷い状況は普通の人はまず親近感がわかないし、最後まで読んでもこの設定が必要だったのかどうか分からない」と思った) 批判的な書き方になってしまったが、最初三編が素晴らしかったので、期待から落差を感じたのかもしれない。 あるいは、文章が読みやすすぎるが故に、読んでいて引っかからず、キャラの心情が理解しづらいのかもしれない。 (スッと読み進めてしまうため) 作者のファンではあるが、贔屓なしで付けてこの評価。 | ||||
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基本的には怪異をベースとした面白おかしい・たまに切ない物語展開です。 しかし7篇目の「地獄」は正直読み飛ばしたほうがいいです。生理的嫌悪感しかわきませんでした。 一応ストーリー上、耳彦が荷物持ちをやめてしまう理由となるエピソードではあるのですが、あまりにもひどい。 他の話はおおむね好きだっただけに、読後感もなんと言ってよいやら。2回目読もうとはなかなか思えないです。 | ||||
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