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(短編集)
エムブリヲ奇譚
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エムブリヲ奇譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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四分の一くらい読んだところで嫌な予感がしたけと、最後まで読んで的中する結果となった。 だから何?と言いたくなるような、オチがない話が延々と。 70点まで仕事したけど、100点まで仕上げる仕事をせず、見えるところだけ綺麗にしてるような印象。 総じて満足度の低い読書体験だった。 唯一、「あるはずのない橋」の、死者の生への執着を生者のそれと並べたシーンは文句ない。 | ||||
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大好きな作家さんの作品で、評価も高いので読んでみましたが、私は面白さを理解することは出来なかったし、むしろトラウマになりました。 「エムブリヲ奇譚」と「ラピスラズリ幻想」は大変面白かったです。この作家さんは、こういう少し不思議で切ない後味の作品を書くのが上手いですね。 しかし、「湯煙事変」〜「顔無し峠」は、同じキャラが同じような怪奇現象に出会った、という感じで、たいして面白みもなく、心を動かされることはありませんでした。 そして、「地獄」を読み終わった後の絶望感は半端なかったです。こんな作品、読むんじゃなかったと本気で後悔しました。今までの話とはテイストがまるで違い、ただ凄惨で救いがなくてグロテスクな描写が続き、不快感だけが残ります。なんでこういう悲惨な話を書くのか、どんな需要があるのか、全くわかりません。それに、この話は、メインキャラクターである「和泉蠟庵」がほとんど登場しません。ただ耳彦が辛い目にあうだけです。どうしてこの本にこの作品が収録される必要があるのか、理解に苦しみます。 「「さあ行こう」と少年が言った」は、ハッピーエンドではあるものの、それに至る過程が痛ましくて、読むのが辛かったです。 この作家さんは以前にも、「地獄」や「「さあ行こう」と少年が言った」と似たような作品を書いていたことを思い出しました。切なくて胸が温かくなるような話も書けるのに、どうしてこんな無意味で絶望的な話を書くのでしょうか。 細かい話になりますが、和泉蠟庵が極度な迷いグセがある、という設定は、マンガチックで現実味がないです。「顔無し峠」で「目と鼻の先を移動するときでさえ、和泉蠟庵の場合、わけのわからないところへ迷いこむことがある」と耳彦が語っているのに、「湯煙事変」では竹林の中にある温泉までなんの問題もなく辿り着いていたり、「あるはずのない橋」では、耳彦を助けるために自力で崖まで行っています。設定を活かしきれておらず、少し矛盾があるのが残念でした。 怪奇小説やホラー小説を読みたい方は、この本を選ぶことだけは避けた方が良いように思います。 | ||||
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