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焦土の鷲 イエロー・イーグル



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【この小説が収録されている参考書籍】
焦土の鷲 イエロー・イーグル (徳間文庫)

焦土の鷲 イエロー・イーグルの評価: 4.46/5点 レビュー 13件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(5pt)

切なくもありました。

戦争当時芸の伝承に皆がそれぞれ頑張っている。
焦土の鷲 イエロー・イーグル (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:焦土の鷲 イエロー・イーグル (徳間文庫)より
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No.12:
(3pt)

特に可もなく不可もなく

久々に書店でお名前と作品を見かけました。新作が出ていたのですね。以前から勝手に心配していたのですが、相変わらずタイトルと表紙がとても地味……ちゃんと売れているのでしょうか。

拝読しましたが、率直に言ってふつうです。この方の作品を以前から読んでいる読者であれば楽しく読めるのだろうなあという内容ですが、特にすごく印象に残るような面白い話というわけではないです。人物も誰が誰だかわかりにくいですし(スパイですからそれでいいのかもしれませんけれど)。情感を描くのがあまり得意ではないのだと思いますが、感動のクライマックスもいまいち盛り上がりません。

ほかのレビューの評価がとても高いのでびっくりしましたが、熱心なファンの方々なのですね。ただ、この作品の評価は本当にとてもふつうです。
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No.11:
(5pt)

すべての五條瑛ファンに読んでほしい

徹底した調査や資料の深い読解に基づいた作品。どこからどこまでが史実でどこからが作者の創作なのか分からないほどの自然な流れの中で繰り広げられる攻防が本当に素晴らしかった。なんと言っても香也と辰三郎が互いを信頼し、愛にも似た感情で結びついているのが手に取るように見えてくる…余韻が醒めたらもう一度読み返したい作品でした。
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No.10:
(2pt)

これはちょっと…

被爆者についてお勉強不足。
儚さ演出したいなら被爆者設定じゃなくても良かったのでは?そこが気になって全てが薄っぺらく感じられ残念です。(ただただ都合良く美しく死んでいくキャラなら栄養失調で充分では?)
ここは熱心な信者さんのレビューばかりなので。
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No.9:
(4pt)

それぞれの誇りと守るべきもの

戦後のGHQ占領時下の昭和初期の日本。
平成生まれの過半数にとっては戦中も戦後の話も、もう身近な祖父母に話を聞く機会も少なくすっかり教科書の中だけの時代になってしまいました。
戦後の1945年から続く時代。混迷極めた当時の東京の姿。それがどのような時代だったのかフィクションですがこの物語で垣間見る事が出来ます。
学校教育では深く取り扱わないテーマで魅せてくれる今作。著者お得意の諜報小説と銘打ってはありますが決してそれだけではない深みがあります。
映画の諜報物(スパイ物)のように銃撃戦などの派手なアクションはありませんが、それだけが諜報物ではありません。どこか冷静に淡々と紡がれる物語の裏で暗躍する人々。その静けさがこの作品の雰囲気(時代背景)と上手く融合していると感じます。
ある歌舞伎役者の立場、GHQに所属する日系アメリカ人としての立場、そして復員兵たちからの立場――それぞれの立場から語られる日本という国、そしてアイデンティティーには考えさせられるものがあります。
そんな彼らの様々な思惑と利害が交差してひとつの物語が動き始めます。
それぞれ異なる立場の登場人物達の想いは羨ましいぐらいに熱く真っ直ぐです。だからこそ、悩み苦しむ人間臭さもきちんと持ち合わせていてどこか哀しみを感じさせ物語へと引き込んでゆきます。このような時代だったからこそ起きた悲劇そして人々の「生きる事」「守る事」そして「誇り」への力強さに胸を打たれます。
彼らがどのような結末に落ち着くのか美しいラストを是非読んで確かめて欲しいです。

また、主要人物達とイエロー・イーグル達の活躍を予感させるラストでもあります。続編があるのならば読んでみたい一作です。
次作を期待して★は4つです。
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No.8:
(4pt)

歌舞伎とスパイものの融合

登場人物それぞれの思惑と正義が絡み合いながら進んでいく物語に惹きこまれました。
強い信念と情熱を宿し、それを貫くためには手段は選ばないという彼らのある種の冷酷さにも、終始ゾクゾクさせられました。やはり五條先生は、何かの使命に突き動かされる男を描くのが上手ですね…。
ただ一つ言うとすれば、もう少しピンチに追い込まれる場面があっても良かったのかな、と…(てっきりもう一波乱あるものと…。)
しかし、最後の落とし前のつけ方は見事でした。

ちなみにレビューの中にいくつか解説が的外れだという意見がありましたが、私はまったくそう思いませんでした。思わずもう一度読み直しましたが、むしろ当時のエピソードや豆知識的なものを散りばめた良い解説であったと思うのですが…(もっと内容に関係ないトーンで書かれた酷い解説はいくらでも存在してます)まさか同一人物のレビューではないですよね?
意見の偏りが少し気になったので、思わずレビューをしたためた次第です。
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No.7:
(5pt)

戦後、日系アメリカ人と日本人

久しぶりに充実した小説を読んだ気がする。続きが読みたい。次は日系米人リオンの葛藤を重点的に描いて欲しい。
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No.6:
(5pt)

日本人として知っておくべきこと

戦後の日本を舞台に、様々な思惑と熱情にかられて奔走する人々の物語。
読後は、まるでひとつの壮大な映画を観たような感覚でした。
「アメリカより古い歴史を持つ日本」というニュアンスの言葉が何度も出てきては、歌舞伎や狂言など古くからの藝などを大切にする日本特有の「血」を読者に強く語りかけている作者。
そして、思わず読みながら泣いてしまうようなシーンもあり、一言では語り尽くせません。是非読んでみてください。
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No.5:
(5pt)

この出会いに感謝します!

あまりにも面白くて、日常生活の何もかもを忘れて作品世界に没頭しました。個人的に今年読んだ本の中では一番です。五章から終章にかけては、涙なしには読めませんでした。

文庫の帯や裏表紙のあらすじでは歌舞伎が前面に押し出されていますが、歌舞伎の世界の魅力的な描写は勿論のこと、終戦直後の日本を圧倒的な筆力で描き切った戦後史作品としてもおすすめしたいです。

この作品の登場人物たちは、皆悩み、苦しみ、激情を持って躍動し、確かな血肉を持っていると感じます。特に、辰三郎と香也の切ないやり取り、リオンの焦燥やもどかしさ、宮本の覚悟と苦悩は実際にこういう人物が確かに生きていたんだ、と心の中にすとんと落ちてくる感じでした。

そして特筆すべきは、五條先生ならではの緻密な構成です。何気ない場面が伏線になっているのですが、後半どんどんパズルのピースがはめ込まれていって、「ああ、そういうことか!」と衝撃を受けました。

最後に歌舞伎についてなのですが、先生が心から歌舞伎を愛し、造詣が深いが故に書けた物語なのだと感じます。戦後の歌舞伎の復興が描かれていますが、これほど多くの関係者の、血の滲むような努力があって今日の歌舞伎があることに、現代日本の一員として、心の底から感謝したいです。何より、私も劇場で観劇したくなりました。

とにかく物語の持つ力に圧倒される一冊でした。

(なお、この作品には五條作品としては初めて解説がついているのですが、圧倒的な物語を前にして、少々蛇足の感は否めませんでした)
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No.4:
(5pt)

「歌舞伎という樹齢三百年以上のでっかい樹」

五條先生久々の長編小説!
まるで一本の映画を見終わった様に感情が揺さぶられました。

戦後の混乱期、GHQにより仇討ちや子供の命を差し出す等封建的な内容の「古典」落語は上演を禁じられた。
「古典」は歌舞伎という木の幹だ。古典が演じられないなら歌舞伎ではないと、演目復活の為に奔走する紀上辰三郎と弟香也。
歌舞伎の世界に生まれ、血を超えて「藝」で固く結ばれた二人の純粋さとひたむきさに心を打たれました。
戦争に負けても陛下をお守りする戦いを続ける男達、日本人の血を持ちながら米国に忠誠を誓い働く事で生きる居場所を守ろうとする日系人。
大切な物を守りたいという各々の想いは大きなうねりとなって、戦後の厳しい冬を乗り越え見事に満開の桜の季節を迎えます。

「膨大な情報(インテリジェンス)と過剰な感傷(センチメンタリズム)の融合」と評され、そして実は大の歌舞伎ファンである五條先生渾身の一作。
私は日本人という長い歴史を持つ民族である事、そして二千年以上紡がれてきた日本の美の結晶であり三百年以上守られてきた歌舞伎が今日も存在する事に感謝します。
これまで歌舞伎を観た事はありませんでしたが、本書を読んで大好きになりました。
今後絶対に観に行きたいと思います。
歌舞伎ファンの方は勿論、私の様にあまり知らない方も絶対に楽しんで頂ける傑作です!!
五條先生には、ぜひともこの様な重厚な作品を今後も書き続けて頂きたいと強く願っております。
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No.3:
(5pt)

戦後の人の生きるさまが苛烈で美しい

五條瑛先生最新作。
舞台はGHQ占領下の日本。日本の伝統芸能が弾圧される中で、歌舞伎をよみがえらせたいと願う兄弟の、特に弟のひたむきな生き方が、もう、読んでいてウルウル来てしまいました。ラストはもう、涙なくして語れないです。
また、この小説はスパイ小説の一面も孕んでいて、真相にたどり着くまでのスパイたちの悪戦苦闘にもぐいぐい引き込まれました。
五條先生の膨大な知識によって描かれたこの小説は、エンターテイメント性が高く重厚で緻密で、人の心に訴えるものを多く含みます。五條節をまた読めて恐悦至極です。

ただ、作品の余韻を壊す解説がはいるぐらいなら、掌編を入れてほしかった、と心底思いました。
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No.2:
(5pt)

戦後謀略の世界

登場人物たちのそれぞれの信念、交差する思惑、狂おしいまでの情念。翌日、目が腫れるほど泣きました。嫉妬するほど熱く生きる彼らの生き様を、重厚な文体でぜひ体験して頂きたい。(歌舞伎に興味が湧きました。)
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No.1:
(5pt)

待望の新作

リアリティのあるスパイ小説の旗手である五條瑛の待望の新作。
戦後のGHQ占領下の日本を舞台とした魅力的で個性的なキャラクターたちが織りなす物語は重厚で、それぞれの立場、信念のもとに生きていく姿に涙せずにはいられなかった。戦後の苦しい状況の中、歌舞伎がどれほど人々に希望を与えていたのか想いを馳せる。エンターテイメントはいつの世においても心の拠り所だ。
唯一、西上心太氏の書かれた「解説」が的外れな内容だったことだけが、ただただ残念である。あらすじをなぞるだけの文章だけならまだよかったが、本当に読んだ上での「解説」だったのかが疑問だ。読後感に水を差されるので、これから本書を読むという方は「解説」を読まれないことをお勧めする。
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