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その日、朱音は空を飛んだ
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その日、朱音は空を飛んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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ありがとうございました。 | ||||
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章ごとに視点の変わる群像劇だけど、正直、男子2人とモブの視点には違和感を感じました。その人物達に同調して書いたのではなく、上っ面を見て想像して書いたんだろうなと。 だけど、終盤の2人は、作者の主張したいことと重なったのか、すごく感情移入されているのがわかります。途中で読むのをやめなくて良かったです。 各章の終わりに明らかとなるサブタイトルが秀逸です。とくに「この物語に探偵はいらない」。スッキリ解決して終わるものではないという、宣言のように受け止めました。 スクールカースト。生徒たちが別々にグループを作くるのは良いのですが、それを順番づけしてるのが滑稽ですよね。上位グループって、所詮、自称なんですよ。彼らが下位扱いしてるグループって、別にコソコソしているわけじゃない。ただ好きなことをしていて、自称上位の対局にいるだけ。 私自身は夏川莉苑と立ち位置が似ていて、その心情が良くわかりました。弱さを隠すための友情に縛られたくないから自由に漂うし、人は良いけど、誰かに陥れられそうになったら反撃しますって。 最後にぶっちゃけ、近年の学生なら自分が死んだ後に遺書を隠蔽されることを考えるのが当たり前じゃないかな? 学校とか「遺書はありませんでした」というけど、どうなんだかって思う。だから、隠蔽されないように複数用意するのがリアルだろなあって思うんです。 | ||||
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世界は自分を中心に回せる。回っている。 自分が認められないのは、周りが悪い。 面白い作品でしたが、タイトルの病気にかかっている女の子が主人公でしたというオチ と解釈しました。 周りにこういう人がいた体験者には 胸糞悪くなる内容でした。 30代でもいるんですよ、 こういう人。 自分は、学年一位の子が癒やしに、助けに 感じました。 | ||||
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この作品は紙媒体で読むことをオススメします 第一章を読み終えた時のそうきたか!と言う感覚は紙でないと半減するかな、と感じます 最後のページを読んだ時に頭がぐちゃぐちゃになって、「ほぉーっ」と一息をついて、またはじめから、もしくはある章を読み直すことは間違いないと思います 問題点としては、似た名前の登場人物がいて誤植でちらほら名前が混同してたりするので、ミステリとしてはミスリードと捉えられることもあるため改定で直ることを期待します | ||||
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章ごとに語り手、主人公が交代し、徐々にタイトルにある事件の真相が明らかになっていきます。関与した人物は全員が生々しい、あまりに人間らしすぎて読んでいてずっと心が痛く、そして強く引き込まれてしまいます。真相は一つですが、そこに至るまでの各自の過程も受け止め方も違っていて、人が一人死ぬという大事件も世界から見れば、いや、学校という一つの集団から見ればちっぽけな他人事の一つという風に考えざるを得ません。救いはあるようで、しかしラストにどん底に突き落とされる。終盤の数章はまさに息付く暇も無く一気に読んでしまいました。もう一度読むと真相を知った上でキャラクターの心情をなぞれるのでまた違う見方が出来そうです。とにかくずっと心が痛く、そしてとにかく楽しめた、そんな青春小説でした、 | ||||
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『その日、朱音は空を飛んだ』というタイトルとパステルカラーの表紙を見て、最初は「きっと朱音が自殺した謎がラストシーンで明らかになって、完全なハッピーエンドとまではいかなくてもすっきりした終わり方になるのだろう」と思っていました。半分くらいは合っていたのですが、最後の最後で突き飛ばされました。それこそ屋上の淵で背中を押されたように。 この作品には一口に悪人と呼べる人はいません。でも、みんなが腹にほんの少しの悪意を抱えています。一番最後のページにある殴り書きが、この作品の真意を嫌というほど表していると思いました。 | ||||
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もちろん作品としてよくできていて、最後の結末も良いですが、個人的には最後の章の後半はなくても良かったと思う(手紙で締める、がベストだったのではと) 分かりやすさも考えてのことだろうが、全てを言葉にしたことで、ミステリアスな部分が全て晒されてしまいフィクションになってしまったように思う。最後がなく少しモヤモヤが残っていたら、本当にあった事件とも言えるリアリティが出せたと思い、もったいないかなと。 | ||||
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舞台は進学校。プロローグでいきなり自殺した主人公。 各章でそれぞれ一人の生徒にクローズアップして主人公の自殺の理由を読み解いていく物語。初めの方は自殺の理由にはあまり関係ない人たち。運動部の男子やクラスで集団でいる女子たち、パット見は優等生だけど内面プライドだけ高い秀才、クラスで女子から嫌われてる目立つ女子、欠点の殆ど無い秀才、真面目で優等生な主人公の幼馴染、それぞれの登場人物がとても個性的でキャラが立ってる、でもそれぞれみんな実際に同級生にいそうなキャラクター。 真ん中あたりに出てくる夏川莉苑が章としては一番短いんだけど、他のキャラの章でもかなり重要そうな感じを出している。読んでいて、 「世界はね、生きている人のためにあるべきなの。死んだ人間のために今生きている人間が犠牲になることは絶対にいけないことよ。だから、誰かの死のせいで生きている人が不当に傷付けられないよう、人間には真実を曲げる権利がある」 という言葉が物凄く刺さった。 エピローグの最後に書かれている、 「その日、朱音は空を飛んだ だから何?」 という一文、自殺をしたところで結局朱音は何も目的を達成できず、クラスメイトは自殺したけど多くの生徒は変わらない日常を送っていくんだろうと思われる所とかがとても進学校っぽい。そしてその方向に持っていった夏川莉苑の底知れなさが怖い。 面白い。 | ||||
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仲間外れにはなりたくない、でもなにか自分の心がすっきりしない。高校生の揺れ動く感情をみごとにとらえている。職場にもよくある人間関係の難しさを考えさせられる作品です | ||||
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湊かなえさんの『告白』を読んだ時のような気持ちになりました。 自分の高校時代にはここまで悲惨な事件は起こらなかったけれど、「もしかしたら、、」というリアルさに背筋が凍りました。 ラストシーンはゾッとするようで、でも少し美しい。 不思議な読後感でした。 | ||||
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感情描写が巧いすぎるあまり、生々しく感られるのが武田綾乃さんの作品の特徴だと私は思います。 本作は、高野純佳の幼馴染、川崎朱音が校舎の屋上から飛び降り自殺をするところから始まります。 本編では周辺人物の視点が描かれていき、そして全てが繋がるようになっています。 初版の帯に書かれている通り 「この物語に探偵はいらない」という事です。 今作も3度読み返しました。 1度目の感想「やば」 2度目の感想「ヤバ」 3度目の感想「やっば」 となる作品です。 | ||||
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正直、2章の終わりぐらいまでは所謂青春ミステリであり、よくある人物ごとの視点を切り回した作品であって、特に新鮮さもない。と思いながら読んでいたのだが、 後半にかけて見事にそれを裏切られた。 仕組みとして新鮮な部分は一切ないのだが、単にストーリーと結末が強烈。 仕組みという部分では、各章の最後に初めてその章のタイトルが判明する作りであったり細かいところもあるのだが、それ以上にある意味振り切った結末がすごい。 『誰が主人公なのか?』この見方でだいぶ印象は変わるだろうが、 きっと想定した主人公は彼女なのであろう。 それぞれが全く別方向を向いているのに、アンバランスに整合性が取れている。 まさに青春を体現した作品である。 | ||||
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40代のおっさんですが、考えさせられる作品です。 自分が学生の時代は、携帯やスマホのない時代だったので今の学生は凄い時代を生きているのだなと思います。 息苦しくはないのかなと思います。 しかし、夏川莉苑恐るべし、クラスにいたらと思うとゾッとします。 今の時代のいじめについて最後に書いています、川崎朱音が空を飛んだ、だから何? それが、クラス全員の思いなのでしょうか 2度読み必須です。 | ||||
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伏線の張り方が素晴らしい 高校生の心を理解しすぎている | ||||
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某有名ミステリ作家の手法のように、章ごとに視点(主人公)が変わっていきます。各章で語られることはそれぞれの主人公にとっては本当のことですが、真実もそうであるかというと……。 響け!シリーズが好きな方はもちろん、某有名ミステリ作家が好きな人も納得できるかと思います。比較的読みやすい文章なのでとっつきにくさもありません。 なにかいい意味でスッキリしないというか、ぐるぐると思考のループに陥ってしまう読了感です。こういうの大好きです。 | ||||
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武田綾乃先生の作品はあらゆる感情の奔流です。襲いかかってきます。 女性の感情。女性が同性へ向ける感情。その生々しさと覗く薄暗さ。 それらを文章だけで表現している。 是非、読んでみて下さい。心が揺さぶられます。 | ||||
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ひとつの事実にそれぞれの立場、世界観から評価を下し、それを消費する。残酷なことだと分かっているからか、他人には決して口にしないけど、同じような感覚を抱いたことがあるような気がする。 遠い昔で明確に思い出せないけど、学生時代の私たちのクラスもこの本に出てくるような生徒達で構成されていたんだろうな。 | ||||
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